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東京目黒から山梨へ育児のためにお引越し。40代高齢出産ママの雑記帳です。

自戒の念をこめて

2012年04月28日 | 徒然のこと


今日の目黒川

一気に気温が上昇し、近所の草木花たちも元気いっぱいに

次々と咲き始めています。



咲きこぼれる黄色の小さな花たち。

毎年この時期、目を楽しませてくれます。



涼しげな色合いが、これもまた素敵です。



花が終わって、綿帽子になっています。

小さい頃は、ふっと息を吹きかけて種子が飛ぶのを楽しんだものです。

暑いのは苦手だけれど、いろんな花が咲く季節がやってくるかと思うと、

これからの季節もまた待ち遠しく思えるものです。


***


講師室の遠くのほうからこんなセリフが聞こえてきました。



    これが他動詞だって知っていなくちゃ、この文型はわからない



数年前までは、わたしも同じことを言っていたかもしれません。

教える側と教わる側には往々にして「前提」が異なることがあります。

というより、教える側が「前提」としていることは、

教わる側には「前提」となっていないことが多々あります。

そのせいもあって「わからない」という状況が生まれてしまったり、

なんだかもやもやしたまま時間だけが過ぎて、英語は苦手のまま克服できず、

ということになってしまうのでしょう。


たぶん、一番下のクラスに所属している、英語がとっても苦手なこの学生は、

この救いようのないセリフを言われて、これ以上質問のしようがなくなってしまったことでしょう。

この学生に必要なのは、



    だから、どうやってこれが他動詞だと知ることができるんだ?



ということなのだと思います。

「知っていること」が前提になる前に、「知る方法」を教わりたかったことでしょう。

こういうこと、たぶん他にもたくさんあると思います。



自分だって「前提が前提になっていないこと」を見落としている部分が

まだまだたくさんあると思います。

一番下のクラスを教えるのは、そういう意味で、

実はとても難しい仕事なのです。


だからこそ、英語の先生だったらこう言うみたいな「ありきたりな説明」で

終わらせたくないと思います。

自分の中の「前提」を崩し、学生の目線に立った新たな「前提」を築くこと、

忘れてはいけない、ぶれてはいけない軸として、自分のブログに書きとめておこうと思った次第です。








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