作家の森村誠一さんが亡くなりました。
また、大きな訃報です。
こうした話があるたびにリアクションしていたらきりがないということで、最近はあまり訃報に関する記事を書かないようにしており、個人的にとりわけ大きな訃報があった場合には触れるというスタンスにしていましたが……それでも、先日PANTAさんの死があり、いま森村誠一さんが亡くなるとは……ジャンルは違いますが、今年の三月に亡くなった大江健三郎さんのことを想起します。森村さんも、小説にとどまらず、社会的なテーマを扱ってきた方でした。
小説としての代表作は何といっても『人間の証明』でしょうが、そのいっぽうで『悪魔の飽食』に代表されるドキュメントも手がけました。731部隊をとりあげた『悪魔の飽食』は、戦争というものの狂気をこれでもかというほどに教えてくれる一級のドキュメント作品でした。
あらためて、冥福をお祈りしたいと思います。
映画化の話もあったそうですが、ボツになったと聞きました。たしか山岳推理小説もあった様な気がしますが。
本当に最近は残念な訃報が多いですね。
森村さんは、ノンフィクションもふくめてさまざまなタイプの作品を書いておられた作家でしたね。
あらためて、冥福をお祈りしたいと思います。