ロック探偵のMY GENERATION

ミステリー作家(?)が、作品の内容や活動を紹介。
『ホテル・カリフォルニアの殺人』(宝島社文庫)発売中です!

『ホテル・カリフォルニアの殺人』は、こんな話。

2017-08-26 21:34:11 | 『ホテル・カリフォルニアの殺人』
今回は、テレビドラマの番宣ふうに、『ホテル・カリフォルニアの殺人』の中身をもう少し詳しく紹介します。

前回も書きましたが、砂漠をさすらっていたトミーとジミーがたどり着いたのが、ホテル・カリフォルニア。

二人はそこに泊めてもらおうとしますが、このホテルは超がつく富裕層のみが集まる高級ホテル。一泊するだけでも相当な金額で、トミーは宿泊を断念することに。

その代わりに泊めてもらうことになったのが、このホテルで行なわれるショーに出演する歌い手たちの宿舎。女たちのリーダーである“歌姫”ジョセフィーヌは、ホテルで下働きをするという条件で、宿舎に泊めてやろうといいます。

「それって不法就労なんじゃ……」

とトミーは異を唱えますが、ジョセフィーヌは

「外国人の不法就労はアメリカの伝統文化よ」

と一蹴します。
こうしてトミーは、アメリカの伝統文化をになう羽目になるのでした。

そうして下働きをしているさなかに、殺人事件が発生します。
事件の舞台は、ホテルに設置されたパーティー会場の一つである「紫の間」。
ここで、歌姫ジョセフィーヌが喉元に短剣を突き立てられて死んでいるのが発見されます。

「紫の間」の窓はすべて開かない造りになっており、扉は内側から施錠されていました。
つまり、殺害現場はいわゆる“密室”だったのです。



内側から鍵がかけられている以上、犯人は現場から出ていくことはできないはず。その密室状況で、犯人はいったいどうやって歌姫を殺害したのか……という謎を軸に、物語は展開していきます。



ここまでの紹介を読んでいただければわかるとおり、この作品はシリアスな話ではまったくありません。
肩の力を抜いて、童心にかえって、パズルやクイズを楽しむような感じで読んでいただけるといいんじゃないかと思います。コナンとか、金田一少年とか、そういう感覚ですね。

というわけで、最後はコナンふうに謎解きのヒントを提示しておきたいと思います。

「ワインボトル」


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