むじな@金沢よろず批評ブログ

台湾、国際情勢、アニメなどについて批評

ニューエクスプレスなど台湾語の教材が増えていた

2009-03-07 05:02:31 | 台湾言語・族群
一時帰国中にちょうど都合よく白水社の「ニューエクスプレス台湾語」が出ていた。スキットはエクスプレス時代よりは良くなっていたが、相変わらず村上さんの手になるものため、相変わらず台湾語としては少々ぎごちない表現になっているうえ、あまり振り仮名が総督府式を踏襲し、cheを「せエ」とするなど、初心者には誤解を呼ぶような、不親切な表記を採用しているところがペケか。
台湾語といえば、中身がすかすかだが台湾語の本としては売れ筋のを次々出している趙怡華の「まずはここから!やさしい台湾語カタコト会話帳」てのも出ていた。
趙怡華の本はあまり使えなそうなのが多いのだが、これは陳豊恵らが監修していることもあって珍しくわりとマトモ。ローマ字も教育部台湾ローマ字ではなく、教会ローマ字を使っている点も良い。ただCDをつけなかったところはマイナス点か。

台湾語の本はあまり売れないかと思っていたが、白水社がエクスプレスをニューに切り替えてからかなり早い段階に台湾語もラインナップされたり、趙怡華も次々に出しているところを見ると、最近需要が高まっているようだ。

おそらく台湾新幹線ができてから南部にアクセスしやすくなって、日帰りも可能になったため、若者の観光客が南部に行き、台湾語に触れる機会が増えたためだろう。

これは、ますます私が現在執筆中の台湾語入門教材の執筆ピッチを早めないといけないな。
現在のところ本文20課のうち半分くらいで滞っている。
というのも例文を示して(会話スキットでなく)文法を解説する方式を考えているので、例文が命なわけだが、文法事項を含んでいて、それでいてその文自体が面白い、気の利いたものが浮かばないからだ。しかも練習問題の文もあるので、1課あたり20個くらいの例文を考えないといけない。これがけっこうしんどい作業だ。
例文さえ思い浮かべば、それに付随する新出単語、文法解説は機械的にできるんだけどね。

もっとも、語学教材というのは一般書と比べると書くのに時間がかかる。普通出ている語学教材は5年くらいかかっているのがザラだろう。私も書きはじめた当初は半年で終える見通しをたてていたが、そんなに簡単なものじゃなく、書き始めてからすでに1年半たっている始末だ。ただそれでも作業進度としては早いほうだろうけど(書くのは速いから)。

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