むじな@金沢よろず批評ブログ

台湾、国際情勢、アニメなどについて批評

越南は台湾よりもよほど中華であった 久しぶりの河内訪問で

2011-11-22 16:51:46 | 世界の民族・言語問題
久しぶりの更新。
11月8日から14日まで1週間の日程で、河内(ハノイ)など越南北部を回ってきた。越南は1994年に一回行ったきりで、しかも駆け足で河内と胡志明市を回っただけ。
17年もたっているからずいぶん変わっているだろうと思ったが、案の定というか私の記憶のほうが失われていて、地理も完全に忘れてしまっていて、どこが変化したかはあまり気づかなかった。
いや、以前の河内はまだまだ「社会主義」の雰囲気が強く、街もさびれた感じで、店などもほとんどなかったという記憶があるが、前回の胡志明市かそれよりも店が多く、外国人観光客も多く、にぎやかになった観だけはあった。ホテルも数百倍は多くなっているしね。前回は軍の招待所に泊まったものだが、いまやあちこちにプチホテルがある。
雰囲気も明るくなっていた。

■カルチャーショックないんですけど!
台湾から行くと、あまり文化的違和感やカルチャーショックがない。食べ物や町の見た目が似ているからだ。食べ物にいたっては特にそうだ。これは両方とも漢文化を受け継いでいるからだが、以前からも思っていたことだが、越南のほうが、より中華的だ。台湾の表象文化をもって「中華圏」というなら越南のほうがより強い。
錬度が違うという感じがする。台湾における漢文化なんてたかだか400年だが、越南は2000年以上はある。

■台湾より盛んな廟の信仰
前回はまだまだ無神論社会主義の統制が強かったから、あまり目立たなかった(それでも紙銭の類は市場で売られていたが)あの、廟のお参りが盛んで、店店にも必ず道教式神棚があったことだ。
しかも台湾ほど環境保護への観念が薄いためか、紙銭、がんがん燃やしている。こりゃ台湾よりよほど漢人、中華だろうw。
道端でもがんがん毎日、燃やしている。
これも台湾より激しい。台湾だとせいぜいがge5(牙)の日である旧暦1日、16日だけだが、越南ときたら毎日やっている。台湾の場合は平埔族との融合なので、廃れたものもあるんだろうが、越南は華南直伝の道仏習合だから、毎日さまざまな神様の日があるんだろうね。

■象棋、四色牌
前回もそうだったが、越南の道端や公園では男たちがしょっちゅう象棋(中国将棋)をやっていた。しかも王牌は将と帥と中国と同じ。これが象棋をやっている韓国だと王牌は漢と楚になっている。
賭け事で四色牌もやっていた。これは写真に撮ろうとすると断られた。まあ賭け事だから仕方がないね。

■ファッションは中国の雑誌から、それだけ感覚が近いんだろう
呆れたのは、ファッション雑誌は中国のものが多かったことだ。しかもファッションという言葉もtho*`i cha(ng つまり中国語の「時装」ときている。
これが台湾なら、中国のファッション雑誌なんてまず街中で見かけない。こういうときは絶対に日本だ。いや、マレーシアやタイやそれからインドネシアですら、ファッション雑誌なら日本のものだ。
これを見ると、越南人のセンスや感覚って、きわめて中国人に近いんだろうね。
ふと、このまま中国の大衆文化に攻略されて、併合されたりしないんだろうか。ちょっと心配になった。

■中国との国境
中国との国境に近い小都市・諒山(ランソン、La.ng So*n)にも行った。そこで一泊してさらにそこからまさに国境沿いの小さな町・同登(ドンダン、Ddo`ng Dda(ng)にも行った。同登の中心部から中国との国境まではバイクタクシーでわずか5分、おそらく徒歩でも20分かそこらだろう。ただとろとろ歩いていて、越境してきたシナ人の山賊ども(これはシナ人=山賊という意味)に襲われたら困るので、バイクタクシーを使った。
まあ何の変哲もないところ。
ただ私は恐ろしくて国境を越える気がしなかった。
同じ共産国家といっても、まだまだ越南のほうが安心だ。

■北朝鮮大使館
ハノイ鉄道駅の西側、レーニン公園の周辺には中国大使館と北朝鮮大使館がある。
中国大使館はこの一等地に広い敷地を持っている。越南を属国視してさまざまな干渉や情報収集をする意図なんだろうね。
一方、かつて北ベトナム時代には最強の友邦だったはずの北朝鮮だが、こちらの大使館はひっそりしていた。表に金正日同志のご活躍を伝える写真が張ってあった。
1970-80年代にはベトナムの声国際放送の日本語の養成を北朝鮮でやっていたくらい緊密な「社会主義同胞」もいまや疎遠になったんだろう。越南の今のマスコミでは韓国POPS、ドラマ、韓国との経済協力ばかりが取り上げられて、北朝鮮は無視されている。
東欧などにも北朝鮮大使館はあるんだが、わざわざ見に行ったのは初めてで、何か感慨深いものがあった。
迷惑な中国の周辺にあるという同病相憐れむ共通点があるんだから、もう一度緊密化してもらいたいと思うのだが。

■中国と違い「おどろおどろしさ」はない
sどういえば、越南の街の雰囲気はいたって普通の「東南アジア」の国。
中国で感じるような「おどろおどろしさ」というか、奇妙な不気味な雰囲気は微塵にもなかった。
この辺はやはり近代以降、シナと分断され、別の国民国家を建設しただけのことはある。
■シナ人流で小ずるいが、シナ人ほどひどくはない
国民性はちょっと小ずるいところがあるが、その点はやはりシナ人気質を受け継いでいるのだろう。
友人と入ったカフェでは、越南人の友人を見たときに出してきたメニューとその後外国人がいると知ったときの値段が倍以上は違った。
タクシーなどもほぼ毎回ボロうとする。メーターそのものがおかしい。
これは台湾で同じくらい貧しかったときにはあまりなかったことだろう。
その点では越南人は確かに小ずるい。
ただし、シナほどの悪意は感じられない。ぼる。その程度の話だ。牛肉の代わりにヒルが出て来るわけではない。そしてその後ろにマフィアが控えているわけでもない。
さすがは近代以降シナとの関係を断ち切っただけのことはある。
ただし、国民性という点では台湾人のほうがはるかに「非シナ」的で善意の塊だが、越南人は善意という感じでもなかった。
逆にその分、越南人のほうが気が利いたところがあった。帰り空港へのタクシーで鼻をグスグスやっていると(鼻のアレルギー)、ガムを出してくれたり、かなり気が利く。台湾人だとほとんどは気にしないか、気にしても口でおせっかいなことを言うだけで何か対策を採ろうとしない。この辺は台湾人ははっきりいってマレー系、フィリピン人と一緒だ。トロい。
しかし悪くいえば越南人のほうが抜け目ない。この点も越南人のほうがはるかにシナ人だ。それから台湾人的なあの底抜けの明るさというか屈託なさというか愛想の好さはない。これも越南人のほうが社会主義文化だったからというよりは、シナ人だからだろう。

■台湾人のほうがマレー系でトロい
とはいえ、越南人のほうが現代シナ人よりも数倍はまともでマシなのは言うまでもない。まず、得体の知れないものは出さない。
これは一緒に行った台湾人の友人と一緒に会った越南人にも、以前福建でビフテキを頼んでヒルを出された話をしたところ、越南人はやはり信じられない、越南ではありえないという話をしていた。台湾人ほど徹底して善意でもトロいわけでもなくて、小ずるいが、小ずるいだけで、シナ人ほどの徹底した悪意、目的のためなら他人を徹底的に貶め騙すというズルさはないということだ。

■台湾との違い
経済発展水準はまだまだ低いが、一人当たり1000ドルレベルにしては、割と綺麗好きだと思った。もちろん総体的には台湾よりは汚いのは当然だが、おそらく台湾の1000ドルレベルのときよりは圧倒的に衛生的なはずだ。
台湾より良いのは、犬の糞があまりなかったことだ。台湾では放し飼いや野良犬も含めて犬の糞がそこら中に落ちている。しかし越南ではほとんど見なかった。これはよいことだ。
ただやはり1000ドルというべきか、店などがよく籠に入れた小鳥を軒先に飼っている。とまったホテルの近くは、鶏の親子数羽が放し飼いにされていた。おいおい。だから、鳥インフルエンザが流行るんだろうが。
台湾との違いといえば、飯のお碗を持たないことだ。台湾もフォーマルでは中華的に持っていけないはずだが、普通の屋台や家庭では、飯のお碗を手にもって、箸で掻きいれる、という中華的には「はしたない」が日本と同じ習慣がある。
しかし越南は屋台でもまず飯のお碗は持たない。やはり越南のほうが中華だ。
前に気が利くと書いたが、社会主義が長かったから、資本主義的な意味でのサービス精神や商売っ気はない。この点は台湾のほうがある。

■越南で忘れたこと
ホビロンを食べるのを忘れてたな。本当にホビロン!だ。
まああまり好き嫌いはない私でも、あれは好んで食べたくもないのだが。



ダンタリアンOPのラテン語ついでに、岩波文庫版「黄金のロバ」ゲット!

2011-10-03 16:59:33 | 世界の民族・言語問題
「ダンタリアンの書架」を見ていて、OPがラテン語なのがすぐにわかったが、そういえば最近のアニメに出てくる欧州語にはなぜかやたらとラテン語が目立つな。
「とある魔術の禁書目録」でもラテン語が多用されて、しかも監修が「アテネフランセ」というクレジットがついていたし、「まどマギ」の題名もラテン語だったし、ちょっとしたラテン語ブームのようだが、昨年あたりからラテン語がマイブーム。
ラテン語は実は小学生のときに天体観測にはまったときから齧っては忘れるの繰り返しだったが、昨年クロアチア、ハンガリーを回った際にも碑文でラテン語が使われていたこともあって、またまた齧っているわけだ。とはいえ、変化を覚えるのが面倒なので読みこなす段階ではないので、もっぱらローマ古典文学の和訳を読んでいるのだが、前々から気になっていたのがアプレイユスの「黄金のロバ」。これ実は1990年代には普通に岩波文庫で出ていたのだが、長らく絶版になっている。アマゾンの古本では絶版だと見込んで2000円近くの値が張られている。もしかして近く再版されるとあほらしいので、アマゾンでの購入はためらっていたが、今回神保町の古本屋で上下セットで1000円で美本が売られているので、即効でゲット。ラッキーだった。
これで内容理解が深まる。これまではペンギンブックスとローブの英訳で読んでいたのだが、こういった西欧、しかも古典の小説となると、どうも英語で読んでもピンとこない。所作を思い描いて読めないのだ。安い中国語訳があればそっちを読むのだが、出ていないようだから、やはりこうした小説となると、日本語で読むに如くはない。
原発事故以降、東京を腐すことが多かったけど、こういうものはやっぱり東京じゃないと手に入りにくい。

チベット亡命政府首相就任式に代表を派遣しない自民党、代表を派遣した民主党、自民党こそが媚中売国!

2011-08-11 17:04:42 | 世界の民族・言語問題
インドのダラムサラにあるチベット亡命政府の新任首相ロブサン・センゲ(Lobsang Sangay)氏の就任式が8日開かれた。チベット以外からは台湾民進党の主席特使・陳節如や、日本民主党国会議員の牧野聖修のほか、モンゴル、ネパール、イタリアの国会議員、欧州議会議員、米国とドイツの市民団体代表らが出席した。

あれーーー?????自民党の名前がないね???wwww
産経などを読んでいると、自民党こそがこの場にいて、民主党がいないはずなんだが、事実は逆なんだよねw。

尖閣諸島で挑発行為を行った中国人船長をちゃんと逮捕し、勾留延長までしたのが民主党、そして中国人船長を「すぐに釈放すればよかった」などという媚中発言を行ったのが自民党総裁の谷垣である。

自民党こそが最も悪質な媚中(かつ対米従属)売国政党である。

この点をネトウヨや自民党シンパや右派メディアは、意図的に隠蔽し、頬かむりしている。まるで中国人(もしくは居直り強盗)の理屈だw。

「半旗」って「掲げる」んじゃなくて、「降ろす」ものじゃないのか?

2011-06-01 18:55:02 | 世界の民族・言語問題
そういえば、新聞の表現で、燗にさわるものに弔意を示す「半旗」を「掲げる」という表現がある。
でも、これってこの行為そのものを考えれば、そして本来の表現は「半旗を降ろす」というのが正しいというべきだろう。

半旗はいったん最上部まで旗を揚げてから、半分の高さまで「降ろす」。
だから、「掲げる」というよりは「降ろす」ことなのである。

中国語では、「降半旗」といい、朝鮮語でも「반기를 내리다」を使う。

大体、「ハンキを掲げる」といったら「叛旗」と誤解するではないか?

ハプスブルク帝国は偉大だ!それに比べて民度低い台湾、日本統治が遅すぎた?

2010-07-04 20:57:49 | 世界の民族・言語問題
今回の旅行では、ドゥブロヴニクからサライェヴォのバスで、日本人のリタイア組老夫婦に遭遇した。老夫婦とはブダペシュトの日本人宿でも再会した。私がサライェヴォから北上したのに対して、彼らはセルビアとルーマニアに行ったようだが、ブダペシュトで再会した彼らいわく「ハンガリーに入って、やっとまた文明世界に戻ったようで、ほっとした」といっていた。ルーマニアはかなり悲惨で、セルビアも雰囲気は良くないようだ。
ボスニアは内戦を経ているが、雰囲気は悪くなかったので、おそらくボスニアとセルビアの間が境界で、ハプスブルク帝国の領域か否かと重なる。ウクライナに行った人間も、リヴォフ周辺だけは良いというので、これはやはりハプスブルク帝国の領域だったか否かに尽きると思う。ボスニアも1878年からハプスブルク帝国直轄支配地域になっている。
ハプスブルクは、戦争に弱く、婚姻だけで拡張して、専制的で見栄っ張りだというイメージだけが一人歩きしているが、今回回ったところはほとんどハプスブルク治下だったところだが、それらの文化遺産を見ると、ハプスブルク帝国はやはり文明文化国家だったんだと思う。

ハプスブルク帝国領だったという意味で、やはりボスニアまでが中欧だったといえるだろう。
ハプスブルクは何だかんだいって偉大だ。

しかも、台湾に戻ってきて思ったのは、先進的なチェコはおろか、台湾よりは生活水準は劣るはずのボスニアでも、台湾よりもよっぽど街は清潔で、民度が高いということだ。ボスニアもエスニック対立はあるが、少なくとも主権や国益の根本を損ねるような選択を選挙ではしていないし、民主主義の基盤も台湾よりはしっかりしているという印象があった。
ボスニアがハプスブルク支配下になったのは1878年で、台湾が日本の支配下になったのは1895年。この17年の違いが、この差を生んだのかもしれない。だいたい、台湾と沖縄は本来似たようなものなはずだが、沖縄のほうがはるかに清潔だもんね。
しかも、台湾人は、てめえら個人個人が衛生的にみて清潔ではないくせに、陳水扁がダーティだとか、特に国民党系が騒ぎすぎる。だったら、街を掃除して、ゴミを始末してからにしろといいたい。台湾程度の衛生水準で、陳水扁にだけ西欧並みの「清廉潔白さ」を求めるなんて、やっぱり台湾人は民度が低いとしかいえない。こんなご都合主義、チェコ人やハンガリー人だったら言わないよ。

台湾の文明化が遅れたといえば、アジアにおける近代化そのものも、1868年に明治維新を起こした日本だけが成功して、1880年代に始めようとした朝鮮と清帝国は軒並み失敗して半植民地化してしまった。
一般的には、米国南北戦争と欧州クリミア戦争・普仏戦争で忙しかった欧米が、戦争終結でアジア侵略を本格化させたという外在要因が指摘されているが、ボスニアを見ていると、1880年前後に、本質的かつ内在的な分岐点があったのかもしれない。

もっとも、ボスニア、それからクロアチアは、マスコミが煽情的なものが多い点では、台湾と同じく駄目駄目だ。
また、エスニック対立とそれを利用しようとする外国勢力の介入を招きやすいという意味でも、ボスニアは台湾やレバノンと似ている。いずれも異文化や、異なる文明発展段階地域の結節点だからだ。ハプスブルク帝国だったボスニアとそうでなかったセルビア、日本だった台湾とそうでなかった中国、中東志向と西欧志向の人間が混在するレバノン。
旧ユーゴ各国の独立過程における違いは、スロベニア独立についてはセルビア勢力もすぐにあきらめたのに、クロアチア独立にはセルビア勢力はしぶとく介入して空爆という事態に発展しているし、ボスニアの内戦は長引いた。
「文明の衝突」論は、そういう意味では正しいといえる。

それはそうとして、ボスニアの先進ぶりを見ると、台湾の日本統治があと15年は早かったらと思った次第。台湾は街が汚すぎる。アジア全体が日本を例外に汚いが、経済水準の比例で見ると、台湾の汚さは異常。台湾人は事あるごとに「日本は街にゴミがなくてきれいだね」と日本を賞賛するが、他人を賞賛してばかりいるんじゃなくて、自分たちもきれいにしろ!

クロアチアが「マイブーム(死語)」 実は「魔女の宅急便」のモデル都市だったりする

2010-03-24 22:23:55 | 世界の民族・言語問題
昔からいつかは中欧に行こうと思っていたが、今年行くことにした。ただ以前はチェコとハンガリーとポーランドをメーンにしようと思っていたのだが、ハンガリーの中世史関係を読んでいるうちに、ハンガリー王国の支配下にあたクロアチアに関心が強まった。
さらに、中欧唯一のムスリム国家ボスニア・ヘルツェゴヴィナにも興味が湧いてきた。しかもボスニアって、オシムの出身地だ。いまさらながらオシムを惜しむって感じで、それを表題にした中欧紹介本でも書こうかなと思って、こないだ日本から来てオシム本を読んでいる人にいったら一言「オシムを惜しむじゃ駄目でしょ」。
そうですか、駄目ですか。

それでクロアチアとボスニアも日程に組んだら、ポーランドのクラクフだけでも行きたいという当初の構想が「クラクフまではブダ、ブラティスラヴァ、プラハのいずからかも遠い」ということで、あっさりパスすることに。次にドイツに行く機会にでもくっつけることにしよう。

それはそうと、以前からランゲンシャイトのクロアチア語・英語のポケット辞書は持っていて、しかしクロアチア語には興味がなくてほかっておいたんだが、最近は俄然活躍しはじめているが、米国で買った当該本は乱丁があったんで、アマゾン英国にベルリッツのポケット辞書を買った。
本当はチェコ語のほうが重要なはずなんだけど、どうもチェコ語って文法も見た目もとっつきにくくて、特にuの上に○があるやつが嫌いだ。なんかキモイ。
同じスラブ系といっても、まだクロアチア語のほうがとっつきやすい感じで、文法もチェコ語よりも素直だ。

しかし、私は元来から入れ込むと、対象地域に感情移入してしまうらしく、最近はなぜか無性にセルビアが嫌いw。セルビア正教は異端だ、って。あなたウスタシャですか?w)

それはそうと、クロアチア。最近はアニメに傾倒しているんだが、宮崎駿の初期アニメについて検索していたら、「魔女の宅急便」と「紅の豚」がなんとドゥブロヴニクを街のモデルにしていることに気がつきましたよ。
そう思って、動画クリップ見ていると確かに魔女のほうはドブロそのままって感じ。

魔女の宅急便より、「海の見える街」「めぐる季節」「風の丘」
http://www.youtube.com/watch?v=Ukh6W-EIxpo
これで序盤で流れる風景はドブロのはず。

「魔女の宅急便」って会社入ってまもなくのころ封切られたやつで、それなりに面白かったが、所詮ヤマト運輸の宣伝映画って感じなので微妙だったが、ドブロが舞台と思うと、またアニメも見たくなってきた。

むしろザダルのほうが教会緒とか近郊に城の廃墟とかがあって、興味あるんだが、ドブロもじっくり見ることにしたい。

で、前の計画では、ドブロは適当にして国境を越えてツルナ・ゴーラのコトルあたりに足をのばそっかと考えていたけど、あっさりやめにしました。
おじさんだから、体力が持ちそうにないのと、ドブロ自体も中世自治都市ということで見所があると思ったので。

さらに、検索していたら、「魔法先生ネギま!!」クロアチア語版コミックも出ていることを発見!!おっと、これもチェックしなければ。

本当は今の時期に中欧に行く目的としては、大きくは将来書こうと思って本のネタ収集、趣味の中世史探索、研究とも関係ある現代の小国のあり方考察という大仰なテーマもあるはずなんだけど、まあいいか。

クロアチアは、イストラ、ダルマチア、中央クロアチア、ウラヴォニアと地域ごとに歴史が違い、地域特性もいろいろなのでそれも楽しみだ。

立て続けに出る中国のドゥンガン語研究書、中央アジアへの覇権の表れか?

2010-03-08 02:14:57 | 世界の民族・言語問題
先週久しぶりに萬巻楼をのぞいたら、

中亞東干學研究
主編 胡振華
北京, 中央民族大學出版社,2009.10
ISBN978-7-81108-722-2, 90RMB, 553頁
(簡体字を繁体字に変更)
という本が出ていたので四の五のなくゲット!

ドゥンガン語・族に関する集大成という感じで、ドゥンガン語に関する研究文献一覧、文学史概略などのほか、巻末に基礎的語彙の中国語・ドゥンガン語対照表もあって、かなり便利。って、こういうの、ほしかったんだよね。
(中国の本ってどんどん高くなっているな。まだまだ日本よりは安いが、韓国台湾と変わらない価格レベルになっている。そのわりに毒物のにおいが相変わらずだし、これからはどうしても中国のものではないといけない言語専門書以外は買わなくなるだろうな。以前は西洋文学翻訳ものとかもよく買っていたけど、今は皮膚癌になるリスクを考えると日本か台湾のものを買ったほうがいい。)

ドゥンガン語研究書としてはごく最近、

東干語、漢語烏魯木齊放眼體貌助詞研究
王景榮 著
天津, 南開大學出版社, 2008.5
ISBN 978-7-310-02913-6, 13RMB, 189+7頁

というのも出ていて、題名を見るとかなり個別論のようだが、この本も実はいろんな小説や詩から実例を引っ張ってきて、原文とその漢字訳と普通話訳が対照になっていて、声調をつけない完全表音文字表記のため、一種の判じ物みたいになってしまっているドゥンガン語を読むコツがつかめるような構成になっていて、けっこう重宝する文献だ。

しかしこれだけマイナーな言語について毎年立て続けに文献が出ているのは、中国が官話系言語の末裔であるドゥンガン族と中国の紐帯を使って、中央アジアに覇権の手を伸ばそうという魂胆の表れかも知れない。

3・1運動の精神を踏みにじった韓国人のサイバーテロ

2010-03-08 02:07:52 | 世界の民族・言語問題
3月1日午後から2日夜にかけて2ちゃんねるがアクセスできなくなった。
私は2ちゃんねるをブラウザでなくてビューワーで見ているが、昼間にアクセスしていたら突然画面更新がエラーになって、ソフト自体も固まった。
ソフトのエラーかと思って、最新版に入れ替えたが、やはりだめ。念のためブラウザで見ると、開かないので、サーバーダウンがわかった。
検索してみるとどうも韓国からDDoS攻撃を受けたとのこと。
キムヨナ選手などに対する2ちゃんねるでの中傷書き込みに腹を立てていた韓国人が、3.1独立運動記念日を機に、「サイバー民族愛国主義」とうそぶいてF5キー連打などで2ちゃんねるサーバーに攻撃をしかけてダウンさせたらしい。
報道によると韓国人ネット族はこれに祝杯を挙げたとか。

しかしあきれた話だ。確かにキムヨナ選手への誹謗については色気のあるキムヨナに色気のない浅田真央選手が敗れたことに対する日本人のやっかみで醜悪だが、だからといってネット世界とはそういうものなので、そんなことをいちいち気にしているほうもおかしい。

さらに、サーバーテロを仕掛けるなどは言語道断。しかもそれを3。1運動記念日に行うなんてのは、平和的示威運動だった3.1運動の精神を踏みにじる反民族的行為というべきではないのだろうか?

しかも「民族主義」を気取っているわりには、韓国人にとって外国の外国語ネット空間である2ちゃんねるの一部の言論が気になってしょうがないということは、それだけ韓国人が日本離れできておらず、韓国がいまだに日本の一部に過ぎないという感覚をハッカー自身が持っていることを示すものではないか?

さらにいえば、韓国はもはや過去のように侵略されてばかりの弱小国ではなく、経済的には強国であり、国際政治でも国連事務総長を輩出し、レバノンやアフガンにも派兵している政治大国である。
東南アジア、東欧、アフリカなどでは中国についで横暴さが嫌われているくらい経済帝国主義国でもある。
そんな韓国がいまだに被害者面して、民族主義を振り回しているのは、かつての軍国日本、ナチスドイツ、今のイスラエルと中国同様、実は害悪というべきだ。

おまけに、浅墓なことに、相手は日本のネット空間だと思いきや、実はサーバーは米国で、管理会社はシンガポールで、同じサーバーを使っていた米国政府機関も被害にあったとかで、米国FBIがサイバーテロとして捜査しているらしい。
ネット空間には民族も何もないということだ。

もっとも韓国人の醜悪さは、キムヨナをやっかむ日本人ネットウヨクも同類であるが。

数詞も、色彩形容詞も、右左も、入れ子構造もないピラハン語を語った本

2010-02-24 18:37:43 | 世界の民族・言語問題
人間は不思議なことだらけだ。
数を数えたり、色を表したり、関係代名詞などで入れ子構造をつくったりすることは、普通人間の言語なら当たり前に存在すると思われているが、ところがアマゾンのど真ん中にするピラハン族Pirahãの言語ピラハン語(自身の言語ではxapaitíiso アパイティイソ)には、数詞も、色彩をあらわす形容詞・名詞も、右左を示す言葉も、入れ子構造もない。

米国の言語学者ダニエル・エヴェレットが書いた「眠り込んじゃいけない、蛇がいるから」は、そうしたピラハン族の文化と言語を専門書でなく、一般向けに平易な文体で描いたノンフィクションだ。

Don't Sleep, There Are Snakes: Life and Language in the Amazonian Jungle
Daniel L. Everett (Author)
Publisher: Vintage (November 3, 2009)
ISBN-13: 978-0307386120(ペーパーバック)

作者Dan Everett's HP http://llc.illinoisstate.edu/dlevere/

数詞は最初は3までしかないとされていたが、厳密には2と3とみられたものも曖昧な「いくつか」を示すものに過ぎず、数詞そのものがないことがわかった。
数の概念そのものがなく、本来数詞がなかったと思われるパプアのある言語が近隣言語から借用したように、数詞を借用することもしなかった、という。
色彩については、「赤い」という言葉はなく、「血のような」など具体的なものの比喩で表す。
自分の身体を基軸にした右・左を示す言葉もなく、自分たちの集落を流れる川のほうかそうではないかという地理的絶対方位の表現しかとらない。したがって「これは私の右手、こっちは左手」という表現はない。
入れ子構造もない。だから、「私が昨日見たジャガーを今日狩った」という複文は表現せず、事象を細切れに単文を並べて表現する。
また、日常生活でも、自分たちが見たこともない空想、仮定、伝説は存在しない。日々の食事は、そのつど採集し、保存することはしない。本書のタイトルにもあるように、夜は大蛇や猛獣に襲われる危険があるから、昼夜問わず細切れに眠り、夜は大声で談話する。子どもはたとえ2歳程度でも大人と同等に扱われる。
ーーーなどなど、米国人作者の「常識」を超える発想がそこに展開している。
しかも、作者も人間の多様性を知り、米国人の思考が実は特殊なものに過ぎないことも自覚する。
特に、言語学者としての作者の、チョムスキー理論に対する批判は厳しい。
まあ言語学やったことない人には、チョムスキー批判の部分は読んでも意味がわからないだろうが、私もはっきりいってアンチチョムスキアンなので、作者の批判には完全に同意する。
てか、チョムスキーってイラク戦争批判で思想・論壇界でも脚光を浴びたけど、彼自身の言語理論はブッシュを批判できる資格がない、完全に英語帝国主義、英語中心主義の謬論なんだよな。
だから、イラク戦争のときに左翼の友人がチョムスキーを知って評価していたときにも、私は鼻で笑っていたのだ。アナキストを気取っているチョムスキー。実は単なる英語中心主義の醜悪な帝国主義者なんだから。

作者はもともと福音派の宣教師として、聖書をピラハン語に翻訳し、布教することを目的にピラハンの人たちと接触したのだが、上記述べた言語構造や思考構造の理由から、「とても聖書を翻訳して、さらに本人たちに受け入れさせることは不可能だ」と悟り、あっさり宣教師をやめて、言語学の学位をとり研究者になる。
福音派といえば、一番米帝国主義的というか、米国が世界一だという狂信にとらわれている人たちなはずだが、作者のようにあっさりその限界に気づくところも、ある意味では米国知識人のナイーブさというか、良さかも知れない。そういう意味では、私も同じように善良な米国人を何人も知っている。
政府や企業の帝国主義的悪辣さと対照的に、市民レベルの善良さと柔軟さが、米国の救いなのかもしれない。

ただ、不思議なのは、本書に登場する人の年齢が、40代とか60代とか書かれているんだが、「数」の観念がない人の年齢をどうやって割り出したのだろうか?もちろん、ブラジル政府への出生登録かなんかを基にしたのかもしれないが、その点明らかにされていないのは、ちょっと疑問だった。

グーグル翻訳に、ハイチクレオールが追加

2010-02-23 19:13:19 | 世界の民族・言語問題
ハイチの震災を受けてか、1月下旬ごろグーグル翻訳にハイチのクレオール語のベータ版が追加され、このほど正式版となった。
さらに、既存のほかの言語も、次々に単語や表現が追加され、かなり使えるものとなっている。
ただし、使えるのは、欧州言語から英語だ。日本語への翻訳はかなりめちゃくちゃ。

ハンガリー映画「君の涙ドナウに流れ」は名作、「華麗なる休暇」とテーマは同じだが、質的に上

2010-01-25 19:44:27 | 世界の民族・言語問題
最近リッピングしたのをはじめ映画をいくつか見たが、この10年くらいのスパンでいって、一番良かった映画はハンガリー1956年革命を舞台にした2006年ハンガリー映画「君の涙ドナウに流れ」(原題はSzabadság, szerelem、自由、そして愛、英語題名Children of Glory)だろう。
独裁政権に対する若者たちの抵抗や血なまぐさい弾圧場面を描いている点で、韓国1980年の5・18光州民衆抗争を舞台にした2007年韓国映画「光州5・18(原題:화려한 휴가、華麗なる休暇)」と共通しているが、映画芸術としての出来は、何倍も上だと思う(もちろん「華麗なる休暇」も良い映画だけど)。
また、アイルランド独立運動を描いた「麦の穂をゆらす風」(The Wind That Shakes the Barley、2006年、アイルランド・イギリス合作)と比べても、起伏があって面白い。
この辺が中世以来の文化国家ハンガリーならではなのか。さすが、ソ連衛星国時代のジョークに「ハンガリーに海軍省を作ろうと思うが」「海の無いハンガリーに海軍省などいらないだろう」「ソ連にも文化省があるではないか」というのがあるだけのことはある。まあ、ハンガリー人の平均レベルは共産主義時代を経ていることもあって、韓国や台湾とさして変わらんとは思うが、欧州は階級社会だから、昔の貴族の末裔あたりの文化程度はやはり高いんだろうね。

映画の原題は、ハンガリーを代表する民族詩人ペテョーフィ・シャーンドルの詩の一句からとられたもの。
メルボルーン五輪におけるハンガリー対ソ連の水球戦を背景に織り交ぜ、ソ連選手に殴られて血を流したハンガリー選手と、自由化運動に関わった女子学生との恋愛をモチーフにして、1956年動乱の全容を描いた点、リアルで、見ていて涙が出てきた。
ヒロインを演じたドボー・カタは、ぜんぜん美人じゃないけど、なかなか味がある。
また、さんざん動乱を煽って、期待を持たせた西側諸国の偽善と裏切りも描き、また小国国民のナイーブさを映し出しているところもリアルだ。

ちなみに、この映画台湾でも「勇躍血戦」の題名で昨年6月に上映されたみたいだけど(ちょうど日本に一時帰国していたときだった)、興行成績も悪く、わずか1週間で終わったらしい。
横暴な外来支配に抵抗する小国の民をモチーフにしたものだから、もっと話題になってもよさそうなものだけど、話題にもならなかったところが、台湾の知的、文化的、教養水準の低さを物語っているような感じ。
アイルランド独立運動を描いた「麦の穂をゆらす風」はかなり話題になったが、あれは英語圏だし、アイルランドはいまや単なる小国とはいえないからな。
そういう意味で、台湾人は独立派も含めて、国民党洗脳教育のおかげで、まだまだ「反共中国=大国」的な潜在意識も捨てられないところもあって(ただ親中派が誤解してほしくないが、台湾本土・独立・反中意識のほうがもちろん強いんだが、煮え切らないってところ)、しかもそれを自覚できていないところが、絶望的かもしれない。

なぜかハワイ語教材が売れているらしいが、なぜアイヌ語に目を向けない!>日本人

2010-01-06 19:11:32 | 世界の民族・言語問題
日本への一時帰国でびっくりしたのは、ハワイ語がかなりブームになっていて、教材の売れ行きがよいらしいことだった。
小学館、イカロスなどから出ている教材は、数年前に出ていたものが、09年になってから増刷が相次いでいるようだ。
フラダンスブームによるものなのか?
ただ、「生きた言語」としての実用性は、あまりないように思うが、なぜだろう。

それなら、なぜアイヌ語に着目しないのか?
そういえば私の愛読書、つまり何度も読み返す本のリストには、これまでの聖書、クルアーン、ファウストなどに加えて、最近、知里幸恵の「アイヌ神謡集」も加わった。「カレワラ」と同様に、自然に立脚した、力強く素朴なアイヌの詩と、知里の詩才は惚れ惚れする。

マルコポーロがクロアチア出身だと言い張るクロアチア人は欧州の韓国人か?

2009-11-30 18:56:22 | 世界の民族・言語問題
そういえば、最近は中欧がマイブームだ。「歴史的に大国に振り回されてきた小国」をテーマにした本を書こうと思っていて、来年には中欧諸国をはじめて取材に出かけようと思っているのだが、その過程でクロアチアが「マルコポーロはクロアチア出身だ」と言い張っていることに気づいた。
ダルマティア地方はヴェネツィアが支配していた時期も長くて、ダルマティア出身のクロアチア人がイタリア語で著述する習慣が19世紀まではあったことは事実だが、だからといってマルコポーロはいまのクロアチアの出身じゃないっしょw。あくまでもヴェネツィア人のはずよ。

さらに、おどろいたことに、クロアチアがEUに加盟できない理由について「スロベニアが意地悪をしているから」なんていっているらしいw。
つ韓国人かよ!w

欧州の韓国人といえば、ポーランド人やハンガリー人がそうだといわれることがある。
確かに最近ハンガリーのネット書店に注文して、音沙汰がなくて、いきなり本が届いたことがあって、音沙汰がなかったときに電話したときの反応が、韓国人並みにボーっとしたものだったが、しかしハンガリー人は世界史的な人や物をやたらと自国出身や起源だといわない。
ポーランド人も韓国人並みにボーっとしていて、とろいことは有名だが、だからといって出身じゃないものを出身だの起源だのと言い張ることはない。コペルニクなどがポーランド出身なのは事実だからな。

マルコポーロがクロアチア出身だとか、EUに加盟できない原因をスロベニアのせいだなんて言い張るのは、孔子や孫文も韓国人だったとか、先進国になれないのは日帝支配のせいだと言い張る韓国人並みだ。民族主義ってそういうものなのか。

まあ、でもクロアチアは北部はハンガリーとオーストリア、南部はイタリアの影響を受けていて、風光明媚なところはひかれるんだけどね。

それから、スラブ語の中では、クロアチア語は比較的母音が多くて、とっつきやすい感じはある。

韓国人と台湾人はどうしてボーっとしているのか?

2009-11-30 18:55:26 | 世界の民族・言語問題
そういえば久しぶりに韓国に行って、台湾と似ている部分に改めて気づいた。
人間がいまいちボーっとしているところだ。
ミョンドンのユニクロに入ってみたが、店員が通路にぼさっと突っ立っていて、客(私)の通行を阻害している。しかも本人は悪気がない。これは台湾でもよく見られる光景だ。

韓国を良く知らない人は韓国人が攻撃的でせっかちだと勘違いしているが、せっかちな部分もあるが、きわめてトロく、ボーっとしている部分があるのが真実だ。

韓国と台湾は昔は中華帝国の周辺部、つまり田舎、日本統治時代も地方、つまり田舎だったから、田舎もの的なボーっとした部分が共通しているからだろうか。

来年は中欧をテーマにしたい

2009-11-02 19:30:55 | 世界の民族・言語問題
本の企画がいろいろ浮かんでいて、10月に一時帰国のときに、大国に翻弄された歴史を持つ小国をテーマにしたものに、ある出版社の反応がよかった。そこで、来年はそうした小国が集中している中欧諸国を訪ねようと思っている。
事前調査を始めているのだが、タイミングよく台北市で国際旅展(旅行フェア)が開催され、チェコ、スロバキア、ハンガリー、クロアチアが出展していた。なぜかポーランドがなかったが。

特に台湾と関係が良いチェコとスロバキアが積極的でブースも広かった。

チェコのブースで、チェコ語ー英語小辞典を見せたら、プラハからわざわざ来ていた観光局の人が大喜びして、ビールもくれて、椅子に座って雑談した。
不思議なことに、一人顔つきがスラブ系ではないのがいた。聞いたら、ベネズエラ人だった。チェコ人のおねえちゃんで美人がいたから、それで輪に入ったらしいが、さすがラテン系!頭の中はそればかりかよ。というものの、私もチェコのブースに引かれたのはその美人のおねえちゃんがいたからなんだけど。しかもベネズエラ人。反チャベス派で、チャベス批判を英語で延々とまくしたてていた。ただ「貧富の差が激しいから、支持する人もいる」とわりと客観的な批判だったが。
スロバキアのブースは代表部が主宰していた。チェコよりマイナーなので、さらに親切だった。しかし初日に見ていると、チェコのブースと人が相互に行き来していた。分かれてもやはり「兄弟国」として親しみは強いみたい。
クロアチアのブースは日本駐在の人が来ていた。こちらも感じが良かった。