むじな@金沢よろず批評ブログ

台湾、国際情勢、アニメなどについて批評

【うぐぅ】Kanon(京アニ版)終了【鯛焼き食い逃げ】

2011-07-14 17:53:05 | アニメ・ラノベ
台湾ANIMAXでKanonの2006年京アニ版の放映が13日終了した。再放送時間も含めてすべて日本語音声中国語字幕で、吹き替え版はなし。
中東旅行中に始まっていて途中から見たので、よくわからなかったが、最後はいい話だと思った。OPとEDの歌もよい。
なるほど月宮あゆは木から転落して植物状態になっている少女の生霊なわけだ。植物状態も発声ができないが意識がある場合もあるらしいからその類か。植物状態について考えさせられる話だった。
エロゲーはSM系のえぐいやつしかしないので、こうしたソフトなエロゲーは知らなかったが、思ったよりよかったな。これは改めてゲームのほうもやってみるか。

後番組は、テガミバチ(信蜂)が中国語吹き替え版で始まった。
どうせならCLANNADもやればいいのにね。

緯来日本台でも夏恒例なのか、アニメをやっている。「黒執事」と「夏目友人帳」。それから「君に届け2(只想告訴ni)」も始まった。

李登輝は自分の保身だけでなく自身が過去に展開した「陳水扁汚職批判」を撤回・謝罪すべきだ

2011-07-05 17:09:34 | 台湾政治
このタイミングで李登輝批判をするのは、馬英九陣営の謀略に乗るような形になりそうで、避けたいのだが、やはり社会正義の観点から、一言いっておかないといけないだろう。
李登輝が今回起訴された「罪状」と「手口」、さらに物証がなく検察官の推定と憶測の羅列という点は、陳水扁を逮捕投獄に追い込んだケースと完全に瓜二つなのである。

ところが、李登輝は陳水扁が何の証拠もなく「汚職キャンペーン」で国民党系メディアにバッシングされた際には、メディアの尻馬に乗って、陳水扁を罵倒してきた(もっとも、これには陳水扁が李登輝の「汚職」を暴いたという軽率さも背景にあるんだが)。
このときの李登輝は、よもや自分も陳水扁と同じように国民党外省人反動派によって起訴されることを想定していなかったのだろう。
そういう点では、李登輝も国民党反動派=中国人ファシストの本質を見抜けなかったという意味で、やはり愚かだったということができるだろう。

今回の李登輝起訴は、陳水扁の逮捕起訴と同じ文脈にある。

同じように首長の機密予算を使っても、台北市長時代に本当に私的に流用した馬英九が一審で無罪となったのに、陳水扁の総統時代のそれが有罪確定し、李登輝もまた指弾されるのはなぜか。
それは馬英九の首長特別費横領事件に無罪を言い渡した一審判決文を読めばわかる(http://www.douban.com/note/142265380/http://bbs.hellotw.com/detail.jsp?id=23239&agMode=1)。
判決文によれば、首長特別費や国家機密費なるものは、中国宋朝時代の官吏に支給された「公使銭」を淵源とし、これは私的流用をしてもよい(すべき)金である。だから、馬英九が特別費を私的流用=着服しても、罪にはならない、というものだ。
逆に言えば、陳水扁や李登輝が本来私的に着服すべき機密費を文字通り「外交工作」に使ったのは、実はなんらかの疚しい、別の魂胆があって、そうしたのだから、マネーロンダリングの疑いがあり、それこそ着服だ!というのが、中国=中華民国体制の論理なのだ。
陳水扁や民進党は中国人ではなく、こうした中華民国の論理が理解できない。普通の西側の論理で考えているので、中華民国体制から見たら「不正」を働いていることになってしまう。
もっとも、李登輝はラファイエット事件では機密費を民進党系議員や学者への接待や取り込みなどの中華民国の基準では「正当」に使用した経緯があるので、こうした中華民国体制のペテン的な屁理屈は熟知していると、私は思っていたが、やはり李登輝もその点では台湾人なのだろう。やっぱり機密費をまっとうに外交工作に使っていたのだから、普通の先進国の論理でいえばまともであっても、中華民国=外省人から見れば「不正」だということになってしまうのである。

つまり、中華民国体制から見たら、日本や西欧などのまともな論理である陳水扁と李登輝は「不正」になり、日本や西欧の基準でみたら不正着服している馬英九が「正当」になる。つまり、中華民国体制からみれば、陳水扁と李登輝は同類なのだ。

ところが、李登輝はそこがわからんらしい。自身が起訴されると、自分の身の潔白だけ主張し、自分がやられたのと同じ理屈でやられた陳水扁を攻撃したことを反省しようとはしない。この点の自己中心ぶりは、中国人的といえないこともないが、こんなことをしているから、台湾人はまとまれないんだろうね(まあ、李登輝の”汚職”とを告発してきた陳水扁も愚かなんだけどね)。

李登輝を「汚職罪で起訴」は、陳水扁投獄に続く政治的謀略の一種だが結果的に逆効果だろう

2011-07-05 17:09:06 | 台湾政治
来年初めの総統・立法委員同時選挙に向けて台湾政局が動き出した6月30日、李登輝・元総統が最高法院検察署(最高検)の特別偵査組(特偵組=特捜部)によって「公金横領・マネーロンダリング」などの罪で在宅起訴された。
起訴状によると、李登輝が総統在任中にその側近の劉泰英氏とともに、国務機要費(国家機密費)約780万ドル(約6億3千万円)を1993年に設立された台湾総合研究院の設立費用などに流用、一部は同シンクタンクへの寄付金となり、李氏周辺の企業家を通じたマネーロンダリングも行われた、としている。
しかし、同事件は、台北地検が2003年、国家安全局の元会計長を起訴したものの、法廷では1、2審ともに無罪で、判決が確定している。
最高検はその後、内偵を続け、昨年になって新たな証拠を発見したと主張している。
しかし、起訴状を読めば、「総統が知らないはずがない」などという「推定」「憶測」のオンパレードで「物証」が何一つ挙げられていない。しかも当時李登輝の外交ブレーンで民進党公認の総統候補である蔡英文に何度も言及していることから、蔡英文への打撃を狙った政治的な謀略であることは明らか。
台湾の総統経験者の起訴は、すでに有罪が確定させられて服役している陳水扁・前総統に続く2人目で、民選かつ台湾人の総統経験者が2人とも起訴されたことになる。
しかも、起訴の罪名と「手口」とされているものが、陳水扁の場合と李登輝の場合とでほとんど同じであり、しかも起訴状が検察官による推定の羅列で、具体的な物証が何一つないという点でもそっくりである。

民進党や李登輝系の台連は「政治的謀殺行為」と非難している。
また李登輝起訴の当日から、テレビのニュースチャンネルで毎昼や夜にあるコールイン政治討論番組は李登輝起訴についての話題でもちきり。馬英九寄りのTVBSや中天などは「民進党が2000年に政権をとったときには国民党の汚職体質を非難したが、国民党の汚職体質は李登輝がつくったものではないのか」と民進党と李登輝の”連携”に溝を作ろうと必死な様子w。

李登輝は以前は馬英九にも甘い対応を示してきたが、馬の対中傾斜があまりにも急激なことを憂慮し、2009年からは馬への厳しい批判を加えるようになり、一時疎遠になっていた民進党との関係を修復、今年民進党が総統候補に蔡英文を選出すると、支持を明確にしていた。
5月17日には総統・立法委員の同時選挙の期日が、2012年1月14日に決定され、すでに事実上の選挙戦に突入している。
各種世論調査では、野党・民進党候補の蔡英文が、国民党の現職・馬英九を若干リードしている。民進党はリベラル革新傾向があるため、世論調査では実際よりも低く出る傾向にある。まして投票半年以上も前の時点で蔡英文が若干リードということは、実際には蔡英文が圧勝の趨勢にあることになる。

馬・国民党陣営としては、これに危機感を抱き、蔡英文の「恩師」でもある李登輝に「汚職」の濡れ衣を着せて、蔡英文のイメージダウンを図ろうとしたのだろうが、馬英九陣営の今回の謀略は逆効果になると思われる。

1.そもそも陳水扁を「抹殺」=投獄に追い込んだときとくらべて、拙速だ。陳水扁を逮捕する前には2年あまりにわたって、国民党系メディアが毎日のように陳水扁をデーモン化するためのキャンペーンを張り、これに麻痺・洗脳された人が多く、民進党系や李登輝までもが陳水扁を悪者にするようになったため、陳水扁の起訴・有罪化は簡単だったが、李登輝起訴は事前にそうしたキャンペーンがなく、明らかに唐突。

2.李登輝は国民党内にもいまだに隠然とした影響力がある。台北や党中央ではそうでもないが、南部の農民や地方派閥など底辺ほど国民党員や支持者の間で、「李登輝」崇拝者は多い。それは李登輝が台湾人だからだ。その李登輝を起訴したとなれば、国民党内で亀裂が深まる。国民党にとって最悪の場合、南部国民党の基層は蔡英文に流れる。

こうした拙速、国民党員・支持層における李登輝ファンの多さを考えれば、今回の起訴は結果的には支持率を落としている馬英九陣営のさらなる支持の低下につながることにしかならないと思われる。
実際、3日のTVBS討論番組で馬英九びいきの評論家・陳鳳馨が「国民党の謀略だという指摘があるが、私が馬英九の選挙参謀なら、李登輝起訴を避けるはず。こんなことしたら蜂の巣をつつくようなものだからだ」として李登輝起訴の動機をうぶかしがっていたくらいだ。
ただ、それは陳鳳馨という「外野」だからこそいえる意見であって、2007年ごろの勢いと人気がすでに過去のものとなっている馬陣営内部は、すでに貧すれば鈍すというか、判断能力が低下し、ことごとく誤った選択ばかり行なっていると見ていいのではないか。いってみれば、今の馬英九陣営は、2007年ごろの陳水扁の取り巻きと同じ状態にあるといってよい。
その好例が、立法委員と総統を同時選挙に持ち込んだ策略に見られる。若者の間で劣勢にある馬英九陣営は、大学生を投票に生かせまいとして、大学の期末試験期間中の1月14日を選挙期日にしたと見られているが、しかしそう見透かされている時点で、すでに戦略としては失敗している。しかも馬英九に対する不満は、すでに大学生だけでなく、前回は「ハンサム」というだけで圧倒的に馬を支持していた主婦層にまで広がっている以上、こんな小手先の期日決定では馬の劣勢は挽回できそうにないからだ。

台湾でKanon、君に届け1・2、けいおん1・2(再)、らきすた(再)を放映

2011-07-05 17:06:26 | アニメ・ラノベ
台湾ANIMAXで平日毎日「Kanon」(京アニ版)、緯来日本台で土日に「君に届け(只想告訴ni)」の1期(再放映)・2期の日本語音声・中国語字幕、ANIMAXで日曜に「けいおん(輕音部)」中国語吹き替え版再放映(今は1期だが、おそらく2期も連続で)やっている。「らきすた(幸運星)」も7月24日から毎週日曜に再放映するが、今度は日本語原音版も夜23:00台に放映するらしい(【情報】7月下旬A台毎週日再度放送(這次有原音)