むじな@金沢よろず批評ブログ

台湾、国際情勢、アニメなどについて批評

シラヤ語ミュージカル「ノアの方舟」のDVD

2010-03-30 01:26:54 | 台湾言語・族群
「台湾e店」で、平埔族シラヤSiraya語によるミュージカル「ノアの方舟」(挪亞方舟音樂劇 Ta Avang ki Noe-an)のDVDをゲット。民間団体の台南縣西拉雅平埔族文化協會発行、自然影音工作室製作。350元。69分37秒。
2002年12月27日に台南県新化国民中学で地元長老教会の口埤教会などの協力で上演されたもののライブ録画。シラヤ族の末裔の子どもたちが中心となってシラヤ語によるミュージカルを披露する。
台南縣西拉雅平埔族文化協會のHPからはこのシラヤ語、中国語、英語対照の台本を見ることができる:挪亞方舟音樂劇 Ta Avang ki Noe-an(中文 西拉雅語 英文)
最初に台湾語による月琴語りの口上があってシラヤ語が出てくるのは10分30秒あたりえ、本編の終わりは1時間3分くらいだ。
情景の説明は台湾語。歌のメロディはシラヤ族の伝統音楽風で、特に「数の歌」(15分)と「私は・・です」(31分)の歌が面白い。
しかし、シラヤ語でも、5はrimaなのね。これってほとんどのオーストロネシア語に共通している。

この劇とほぼ同時に同じ題名の絵本も出ていて、こちらはその昔、台湾語サマーキャンプで台南縣西拉雅平埔族文化協會が出店していたので、そこでゲットした。250元だったはず。37ページ。絵本と劇では台詞は違うが。

いずれも、シラヤ語への翻訳は、台湾人自身じゃなくて、シラヤ族と結婚したフィリピン人男性Edgar Macapili。今のところシラヤ語が使える唯一の人。
って台湾人が出来なくて、フィリピン人が出来る時点で、トホホ・・・。それを恥とも思わない台湾人のふがいなさにさらにトホホ。
まあ、フィリピン人の場合マレー系言語が母語なので、同じ系統で構造的にも似ているシラヤ語を習得することはたやすいとはいえ、これは台湾人自身がもっとがんばるべきものじゃないだろうか?米国に逃げたりする暇があったらw、こういう方面を地道にやって、50年後くらいにやっと民族国家ができるって話だろう。
別に民族国家を作るのが偉いわけでもないし、台湾人には未来永劫無理な話だから、台湾人はそろそろ「独立建国論」なんか捨てて、マルタ騎士団とかソマリランドにならって、「台湾という実体」の自己認識と国際認知という落しどころを見つけるべきじゃないかと。出来もしない独立建国論といくう神学論争に固執するのは時間の無駄。

地元の子どもなど素人の演技だが、素人としてはけっこううまいほう。すごく練習したのかもしれない。
しかし、こうした映像ソフトが2002年に出て、それから出ていないというのも、トホホ・・・。
台南県政府の部署台南縣西拉雅原住民事務委員會のホムペ見ると、その後も劇の創作はしているようなんだが、残すものがないとね。
まあ、台南県はシラヤ族文化の保存に力を入れていて、大法官会議(憲法裁判所)にもシラヤ認定のための憲法法解釈の申し立てをしたり、がんばっているのは事実なんだけど。

バークレー版アモイ語新約聖書の朗読CD(MP3)

2010-03-30 01:25:15 | 台湾言語・族群
「台湾e店」で、バークレー訳のアモイ語新約聖書(+詩篇と箴言)の朗読CD(MP3形式)が出ていた。白話字/台漢版有聲聖經MP3--新約附詩篇箴言。台灣聖經公會、ISBN986-7530-42-X
総容量2.03GB、総時間29時間17分34分。吹き込みは陳賢豪牧師(名前のとおり賢くて豪気ある作業だ)、550元。
かつて朗読テープというのがあって、中主書店とかで見かけたことがあるが、なんと1万元近くした。それで何度も躊躇して、結局買わずじまいだったが、今ならMP3で550元で手に入る。うん、いい時代になったもんだ。テープ買わなくてよかったw。
朗読はけっこう聞き取りやすい。バークレー訳は1930年代のしかもアモイ語なので、現在の台湾語とは違っている部分も少なくないが、朗読だと字面ほどの違和感はない。

ただ、昔のテープ版の音源使ったんだろうが、最近出したのにしては、バークレー版だけというのも間抜け。せっかく2008年に新約の新訳が出たんだから、その朗読も出すべきだろう。

中国人は反中共派も嘘つきが多い 袁紅冰「台灣大劫難」も大嘘のまみれたトンデモ本

2010-03-28 01:37:18 | 中国
中国人っていうのは所詮嘘吐きなんだな。反体制だろうがなんだろうが、みんな嘘つきだから困る。共産党一党独体制を批判していても中国人なのだ。反体制だから、まともなんだと勘違いしたら駄目だろう。法輪功を見ればわかるw。
台湾海峡の「対岸」という言葉を台湾の国民党系がよく使うが、対岸というからなんとなく同じように勘違いするんであって、台湾海峡を隔てて、完全に世界観も異なる東側世界なのだから、あの世=「彼岸」というべきだろう。
最近台湾の深緑と日本の右派の間で、なぜか好評だが、実際には大嘘という本に袁紅冰という亡命中国人が書いた「台灣大劫難(台湾大災難)」という本がある。
著者の触れ込みでは「中国共産党の内部機密文献にもとづいて台湾併呑計画を暴露したもの」ということで、そうした宣伝を真に受けて、「これは大変だ」などといっている人間が、台湾の深緑の一部と日本の右派に多い。さらに「これほど大変な本を台湾人や日本人の多くは深刻に受け止めていないのは、危機感のなさの現われだ」などとむしろ台湾人や日本人の大多数を叱咤しているありさまだ。自分自身がトンデモ本の著者のため、宣伝のお先棒を担がされているという根本的な無知を反省しようともせずにw。
しかも「中国にとっては機密を暴露されて大変なので、親中派の馬政権が流通に圧力をかけているので、本は街でほとんど見かけない」だの
「陳雲林が『手の内をばらされて、困った』といっている」
などという、これまた嘘がまことしやかに流されて、台湾の実情を知らない日本の右派がこうした根も葉もない噂話を信じ込んで「大変だ」と騒いでいるw・
ところが、私は本屋で一読して、その共産党チックな大仰な文体もさることながら、内容が完全に出鱈目、妄想、嘘だと確信した。したがって買う必要もないので、買わなかったが、こんなトンデモ本の類を信用するのは、軍事・政治・情報の基本を知らない、それこそ平和ボケの人が多いのではないか。

■米国の出方について議論しない「台灣大劫難」
そもそも中国による台湾併合計画だというなら、中国がそうするための最大の「障害」(もちろん中国から見て)は米国のプレゼンスと介入なんだから、その点をしっかり論じる必要があるのに、見たところ米国の出方について論じていない。そのわりに日本について論じている。もちろん日本も台湾におけるプレゼンスは大きいし、台中戦争となれば、その前線である日本の役割は大きいのは確かだ。しかし、諜報・軍事レベルになると、米国の役割抜きでは考えられない。台湾海峡は第7艦隊の庭なのだから。
また昨年の88水害の後も、中国は台湾にまったく手も足も出なかったなか、米軍はグアム、韓国、沖縄からヘリを飛ばしてきた。
台湾が米軍の支配下にあることは明白だ。
これについて論じようとしない点で、「中国共産党の内部機密文書」としてはお粗末である。いくら中国の現指導部が毛沢東時代よりも頭が悪くなったといっても、米国の出方を考慮しないほど愚かではあるまい。
米国の出方を議論しない「台湾併合計画」など、単なる妄想かペテンである。

■「台湾の本屋に流通していない」というデマ
「中国にとっては機密を暴露されて大変なので、親中派の馬政権が流通に圧力をかけているので、本は街でほとんど見かけない」なんていう話はどこから出てきたのか?
私が見かけたのは、国民党営の三民書局だったし、軍系の「黎明」でも売られている。いや売られているところはむしろ国民党政権系が多いんですがねw。
もし「街で見かけない」としたら、あまりに内容がひどいから、誰も買わないだけだろう。それをいかにも「自分の本は売れるべきだ」と思い込んでいるところが、中国人らしい誇大妄想といえて、笑える。
そもそも馬政権が親中派なのは確かだが、今の台湾で政府が圧力をかけて一般の書籍の流通を止めることなど、不可能。そもそもそんなことするための法的根拠がなくなっているし。
まして無能な馬政権がそんなことはもっと不可能。
いくら民度と民主化が後退しているといっても、李登輝時代の初期に戻るほど後退するわけじゃないし、馬政権が弾圧の能力があると思っているとしたら、馬政権への買いかぶりにもほどがある!w
馬政権の問題は、馬鹿すぎることが親中であることより、さらに大きな問題なわけだから、もし万が一出版規制の能力があったら、ここまで評価がぼろぼろになることはないよw。

■「陳雲林が困っている」というデマ
「陳雲林が『手の内をばらされて、困った』といっている」という話にいたっては、著者自身がでっち上げて吹聴しているだけじゃないのか?
昔の江南事件しかり、イスラエルによるハマース幹部暗殺しかり、ロシア情報機関による反体制ジャーナリスト暗殺しかり、諜報機関というものは、本当に痛いことを暴露されたら、まずは暴露される前に相手を暗殺するはずであり、事前にできなかれば事後に行う。まして中国ほどの独裁政権なら間違いなく暗殺する。しかも、深緑や日本の右派が主張しているように(日本の親中国派もそう勘違いしているが)「馬政権になって台湾では中国の影響力が強まっている」というのであれば、なおさらこんな本は初めから出版されずに、著者は闇に葬られているはずだ。機密の暴露が本当なら。
ところが本は堂々と出版されて、著者も堂々と出版記念会を開いているし(この時点で、「機密の暴露」は100%嘘だとわかるがw)、「機密文献を暴露されて、共産党幹部が困っている」というのは完全に大嘘だ。中国人の筆者なら、このくらいの誇大妄想かつ厚顔無恥な大嘘をつくだろうね。というか、嘘の手法からいって、まさに中国人そのものだ。

■本当の機密暴露なら米国や日本で出したはず
中国の内部機密文献は、共産党幹部のドラ息子が留学している米国には筒抜けになっているのは知る人ぞ知る話だが、袁紅冰がどれほど大物かわからないが、内部機密文献にアクセスできるほどでは絶対にないだろう。
そもそも本当に機密の暴露なら、出版市場がはるかに大きく影響力も大きい米国、英国、フランス
、ドイツ、日本あたりで翻訳出版を先に出すべきだろう。それができないのは、そのレベルに達していない駄本である証拠。
台湾で出したのは、所詮まともな中国研究者などおらず、テキストクリティークもできないところだから、容易に騙せると思って出したんだろう。
こんな大嘘で固められた誇大妄想の駄本なんて、米国や日本だったら、すぐに専門家から「偽書」というレッテルを張られて、あとはトンデモ本愛好家の間で喜ばれるだけだから。
台湾だからある程度騙せるわけで。

■反体制派も所詮は共産主義教育の申し子
いくら中国共産党を批判しているからといっても、所詮中国人は中国人。中国というあの風土で、共産党によるイデオロギー教育をみっちり受けたあの世代の思考は、西側で多元的な価値観にもまれて育った日本人や西欧人にとっては、彼岸というべき、まるっきり異世界だ。
台湾人の一部が騙されているのは、台湾もかつて国民党イデオロギー教育で東側と同じような風土で育っているからだろう。ただそれでも「自由中国」と称していただけはあって、台湾はそこそこ自由な空間は昔からあったことは事実だ。

■アジア冷戦構造は崩壊していない、台湾と日本は同じ世界だが中国は「彼岸」にある
アジアの冷戦構造は崩壊していない。かつてのベルリンの壁に匹敵する隔たりが、台湾海峡にある。
まして曲がりなりにも民主化した今となっては、台湾は確実に西側に属しており、中国との隔たりはさらに大きくなっている。
私は1996年と2004年に、バルト三国も旅したことがあるが、ソ連の遺産が残っていた1996年には「ソ連だったところ」にしては、バルトの民度は高く、欧州に近いと思えたが、EUに加盟した後の2004年や「やっぱり20年前までソ連だった」だけに、「壁の向こう側、東側の異質な人々」と思わざるを得ず、失望したのを覚えている。
また旅先で会った元東ドイツ人も、論理がおかしくて「さすが共産党教育のオッシーww」だと思ったものだ(もちろんオッシーでも、メルケルみたいなバランスが取れている傑物はいるが、あれは例外だろう)。
東欧世界は中世には西欧よりも発展していた時期もあったのだが、再版農奴制と戦後共産主義の二点では大きく見劣りし、特に人間の思考という点では今でもやはり「彼岸」である。
台湾にとっては、中国は文化的に近いとか先祖の片方がやってきたとかいうナチス的な「文化的民族的同一性」はあまり意味がない。問題は近代以降100年以上も日本の植民地や冷戦構造の西側に属していて、日本との関係が深い点が重要なんだから。
台湾人が今、中国よりも日本に親近感を感ずるのも、かつて西ドイツ人が東ドイツなんかよりもフランスにより親近感を持ったのと同じことで、世界観の異同の問題に由来する。
アジアでは中国、ベトナム、北朝鮮で共産党体制が健在だ。たしかにベトナムと北朝鮮は取り込む必要があるとはいえ、それはかつてのユーゴと同じ役割であって、戦後初期のトリエステAゾーンとBゾーンの違いと隔たりのようなものは確実に存在する。

■中国人の嘘に騙されるな
日本の右派は、中国人の嘘に騙されるなといっているわりには、相手が中国共産党を批判していると、「味方」だと勘違いして、すっかりその大嘘に騙されるナイーブな人が多い。
しかし袁紅冰のペテンを見ればわかるように、中国人はどんな反体制派であっても、西側人とは思考方式が異なる異世界の異人種なのだ。そこにもやはりペテンがある。
法輪功などがいい例だろう。
だから、私は基本的に中国人は信用しない。王丹だろうが、阮銘、林保華、曹長青だろうが、その言動には極端な反共イデオロギー色が見られるだけで、要するにまともな中道派はいない。中国で育った人たちは、さすが共産主義に洗脳されてきただけに、その思考パターンは西側に出てからも変わらない。盲信の対象が共産主義から反共主義になっているだけのことだ。
だから、曹長青にいたっては米国共和党右派マンセー、イラク戦争マンセーで、ホンジュラスのセラヤ政権はサヨクだから打倒しろ、オバマ政権も左翼だから駄目だという単なる極論を展開することになる。
東ドイツの共産主義青年団の人間が、ベルリンの壁崩壊後スキンヘッドになって外国人襲撃やっているのと同じ構図。
それって、共産主義から実は脱皮できていないってことになる。
だから、中国人は信用できないの。

アイドルグループS.H.E.の新曲、台湾語ラップ「 我愛雨夜花」

2010-03-28 01:34:14 | 台湾音楽
いやーー、台湾のアイドルグループでは実はS.H.E.が一番好きなんだが(かといってアルバム全部集めるというほどじゃないが)、ようやく台湾語の歌を新アルバムに入れてくれた。 76チャンネルMTVで流れていたので、気づいた。
その名も「我愛雨夜花」(goa2 ai3 u2-ia7-hoe)。台湾語歌謡の名曲(私はあまり好きではないが)「雨夜花」の旋律を使った同曲へのオマージュで、トラッドな味わいのあるラップだ。
S.H.E.は若手アイドルの中では台湾語がうまいほうなので、わりと安心して聞ける歌になっている。

S.H.E 我愛雨夜花 @youtube

メジャーなアイドル系は出す曲は北京語ばかりだったが、2年くらい前に蔡依琳が台湾語のオールディーズなナンバー「墓仔埔也敢去」のカバーを出したり、男は興味がないが周杰倫もアルバムに一曲は必ず台湾語を入れているみたいだし、阿妹もAmit阿密特という名前で「好膽你就來」アイドルの間でも台湾語ナンバーを出す傾向が出てきている。それについにS.H.E.も加わったことになる。いいことだ。

youtubeにアップされている別のバージョン、HIT FMのバージョンでは、「三人とも台湾語はあまりうまくないので」といっているが、S.H.E.は若手アイドルの中では、台湾語はうまいほうだと思う。
3年くらい前になると思うが、三立台湾台の「黃金夜總會」という台湾語主体の歌謡バラエティ番組に出演したときに、澎恰恰、賀一航と台湾語で掛け合いをやっていたが、南部出身のEllaはかなりうまかった。というか、普通に掛け合いができていた。
台北の外省人家庭出身で北一女→師大というインテリコースのSelinaでもかなり台湾語はできていたし、Hebeも新竹の純粋ハッカ人で、人見知りする性格のためか、このときはあまり話していなかったが、ハッカ語もできるし台湾語もうまいという話はある。

ところが、台湾語運動界は、あまりこういう動きと連動しようという頭がなくて、Amit阿密特の「好膽你就來」のMVが、教会ローマ字がバックに流れる部分があるということで、かろうじて話題になっただけだ。うーん、頭が固いね。
特に、S.H.E.、台湾語運動界を含めた深緑系の間では、2008年に「中國話」という中国マンセー歌を歌ったことで自由時報にもバッシングされたためか、なぜか不評。
でも、中国のネットでは間歇的に「S.H.E.は台独派だ、ボイコットしよう」というう噂が流れるわけだが、2008年だかに台湾高鉄で移動中に李登輝と出くわしてサインをねだったという話もあるし、三人ともオフでは中国なんか行かずに日本に行くわけだし、中国でバッシング対象になるのもまんざら理由がないことではなさそうだけど、深緑はそう思わないらしい。

そもそも、台湾のメジャーな芸能人はみんな中国でもコンサート開いて稼いでいるし、マネージメントは香港人が多いから、マネージメント会社にいわば操られているアイドルたちとしては、本心では中国が嫌いだが、営業上いやいやながらも中国と付き合っているというのが本当のところだろう。だからこそオフの時はそろいもそろって中国なんかには行かずに、日本に行く。台湾アイドルのプロフ集なんか見ていると、「行きたい国」では日本が多く、欧米や東南アジアもあるが、中国と書いているやつは外省系も含めてゼロ。これが本心だろう。

まあ、深緑って、思い込みが強いから、芸能人やビジネスマンみたいに「表と裏の使い分けが必要な人たち」にも「思想的忠実性と一貫性」を求めて、それに反すると、「やつらは中国派」とレッテルを貼ってしまう癖がある。でも、運動家と芸能人じゃ、住む世界と論理が違うんじゃ?自分の生きかたを勝手に他人にも強要しちゃ駄目だよ。てか、こういう視野の狭さと、幼稚な身勝手さって、台湾人全体の傾向だけどさ。
台湾には本当の意味での思想的過激派などいなくて、深緑だって台湾ナショナリズムを深めていないところがあるんだが、それでも深緑が過激派扱いされがちなのは、そうした「異分子排撃の排他性の論理」が強いためだろうね。
大体、「台湾独立は近づいている」といいながら、そうやってS.H.E.までも「中国派」だといって排除しちゃったら、台湾独立なんてぜんぜん広がりがないことになっちゃうw。芸能界にも台湾独立が広がっていなかったら、どうやって独立するんですか?ww
いっていることが自家撞着、内部破綻しているわけだが、もっとも台湾人はフィリピン人と同じで論理的なつながるを求めることが苦手w。
まあ、このあたりが台湾人が漢民族なんかじゃなく、徹底してマレー系だからなんだろうけど。論理がなくて支離滅裂なのはマレー系の特徴。一方、漢民族なら間違っていても論理はある。台湾人が漢民族だったらとっくに独立していたのに、と最近つくづく思う。

と脱線したが、S.H.E.の新曲。なかなか良い。AMITのも良かったが、曲調はかなり演歌っぽいから、トラッドでそれでいて現代的な趣のこういう曲のほうが、若者には聞きやすいだろう。

クロアチアが「マイブーム(死語)」 実は「魔女の宅急便」のモデル都市だったりする

2010-03-24 22:23:55 | 世界の民族・言語問題
昔からいつかは中欧に行こうと思っていたが、今年行くことにした。ただ以前はチェコとハンガリーとポーランドをメーンにしようと思っていたのだが、ハンガリーの中世史関係を読んでいるうちに、ハンガリー王国の支配下にあたクロアチアに関心が強まった。
さらに、中欧唯一のムスリム国家ボスニア・ヘルツェゴヴィナにも興味が湧いてきた。しかもボスニアって、オシムの出身地だ。いまさらながらオシムを惜しむって感じで、それを表題にした中欧紹介本でも書こうかなと思って、こないだ日本から来てオシム本を読んでいる人にいったら一言「オシムを惜しむじゃ駄目でしょ」。
そうですか、駄目ですか。

それでクロアチアとボスニアも日程に組んだら、ポーランドのクラクフだけでも行きたいという当初の構想が「クラクフまではブダ、ブラティスラヴァ、プラハのいずからかも遠い」ということで、あっさりパスすることに。次にドイツに行く機会にでもくっつけることにしよう。

それはそうと、以前からランゲンシャイトのクロアチア語・英語のポケット辞書は持っていて、しかしクロアチア語には興味がなくてほかっておいたんだが、最近は俄然活躍しはじめているが、米国で買った当該本は乱丁があったんで、アマゾン英国にベルリッツのポケット辞書を買った。
本当はチェコ語のほうが重要なはずなんだけど、どうもチェコ語って文法も見た目もとっつきにくくて、特にuの上に○があるやつが嫌いだ。なんかキモイ。
同じスラブ系といっても、まだクロアチア語のほうがとっつきやすい感じで、文法もチェコ語よりも素直だ。

しかし、私は元来から入れ込むと、対象地域に感情移入してしまうらしく、最近はなぜか無性にセルビアが嫌いw。セルビア正教は異端だ、って。あなたウスタシャですか?w)

それはそうと、クロアチア。最近はアニメに傾倒しているんだが、宮崎駿の初期アニメについて検索していたら、「魔女の宅急便」と「紅の豚」がなんとドゥブロヴニクを街のモデルにしていることに気がつきましたよ。
そう思って、動画クリップ見ていると確かに魔女のほうはドブロそのままって感じ。

魔女の宅急便より、「海の見える街」「めぐる季節」「風の丘」
http://www.youtube.com/watch?v=Ukh6W-EIxpo
これで序盤で流れる風景はドブロのはず。

「魔女の宅急便」って会社入ってまもなくのころ封切られたやつで、それなりに面白かったが、所詮ヤマト運輸の宣伝映画って感じなので微妙だったが、ドブロが舞台と思うと、またアニメも見たくなってきた。

むしろザダルのほうが教会緒とか近郊に城の廃墟とかがあって、興味あるんだが、ドブロもじっくり見ることにしたい。

で、前の計画では、ドブロは適当にして国境を越えてツルナ・ゴーラのコトルあたりに足をのばそっかと考えていたけど、あっさりやめにしました。
おじさんだから、体力が持ちそうにないのと、ドブロ自体も中世自治都市ということで見所があると思ったので。

さらに、検索していたら、「魔法先生ネギま!!」クロアチア語版コミックも出ていることを発見!!おっと、これもチェックしなければ。

本当は今の時期に中欧に行く目的としては、大きくは将来書こうと思って本のネタ収集、趣味の中世史探索、研究とも関係ある現代の小国のあり方考察という大仰なテーマもあるはずなんだけど、まあいいか。

クロアチアは、イストラ、ダルマチア、中央クロアチア、ウラヴォニアと地域ごとに歴史が違い、地域特性もいろいろなのでそれも楽しみだ。

「篤姫」が民視無線チャンネルで、「けいおん!」がアニマックスで

2010-03-24 22:23:17 | 台湾その他の話題
NHK大河ドラマ「篤姫」が民視無線台でもちょうど先週水曜17日から月~木夜10時台に放映が始まった。日本語音声、中国語字幕付。再放送も未明に行っている。
昨年の今頃から緯来日本台で同じく字幕つきで平日夜に放映されたが、あまりの好評のため、いったん全話放送した後、すぐに5月下旬からもう一度平日夜の別の時間帯に放送した。
原作中文訳本も売れ、NHKのマスコット「ドーモ君」まで人気になって、あるチェーン牛肉麺店がマスコットにしたほか、夜市とかでもぬいぐるみをよく見かけるようになったほどだ。「ドーモ君」すげーーー。

一方、アニメ「けいおん!」(K-ON!輕音部)も今日24日からANIMAX台湾で放送が始まった。午後8時半からは中国語吹き替え、夜10時半からが日本語音声・中国語字幕だ。
【写真は先日西門町に行ったときに見かけた予告宣伝ゲート】
最近は日本映画も毎週2-3本はどこかで上映されている。26日からは実写版「賭博黙示録カイジ」も封切られる。しかも漢字の「賭博黙示録」はそのままだ。最近台湾華語の用語は日本語漢字表記の影響が強まっている。これもその一種。

ようつべ驚きの再生回数「君をのせて」300万回超、しかし歌手は有名になれなかったな

2010-03-24 02:25:41 | 芸術・文化全般
「天空の城ラピュタ」 君をのせて/井上あずみ
http://www.youtube.com/watch?v=Z6jCthWMgG8

なんと300万回越えている。うpが2007年6月のやつだから、一日あたり3万回超えているのか。まあ探せばもっと多いヒット数はあるだろうが、これはすごい。ていうか、この曲、大学時代のものだけど、今でも時々聞いて懐かしくて涙が出てしまう名曲だわ。

再生回数のところのポップアップをクリックすると視聴者解析が出てくる。
地域別では圧倒的に日本が多いのはもちろんだが、中国、北米もついでいて、さらに中東、欧州、アフリカにもひろがっている。ボツワナ、モザンビーク、マリとかにもそれなりの数がいるようで感動的だ。やっぱり日本の武器はアニメだろう。

いまやラピュタもアニメ投票でベスト10に絶対に入る名作だし、テレビ放映されると2ちゃんねるの実況板が「バルス!!!!」のところで瞬間で1000スレに達してしまうほど人気が高い(しかし日本って平和だなあw)。私自身も台湾語吹き替えも含めるとかれこれ20回は見ていると思うが、公開当時は興行的には振るなかったんだよね。ていうか私もロードショーのころは見ておらず、トトロが上映されるとき、88年夏ごろ、新宿かどっかの安売り劇場で、宮崎アニメ一挙公開で、ナウシカなどとともに見たのが最初だったと思う(オールナイトで一挙5作品上映だったかで、夜もすがら8時間立ちっぱなしで観たものだが、思えば学生時代は体力あったなw)。

井上あずみ本人は別にすきなわけじゃないが、声はいいし、高校時代演劇県大会で一緒になったことがある同郷人で知らないわけではないから(向こうは覚えていないだろうが)、まあ親近感は持っている。
しかし、金沢人の押しの弱さが災いしてか、せっかく宮崎アニメの「天空の城ラピュタ」のED「君をのせて」、「となりのトトロ」の主題歌と「さんぽ」、「魔女の宅急便」の「めぐる季節」などの名曲を歌ってきたにもかかわらず、そしていずれもアジア全体で人口に膾炙しているにもかかわらず、歌手名はほとんど誰も知らないという状態だ(T_T)。
かつてのにっかつポルノ女優高倉美貴もそうだが、いいものを持っているのになぜかブレークできないんだな、これが。
まあ、もっとも最近は女優の田中美里とか声優の能登麻美子がブレークしていて、特に、のとまみは声優では人気上位に来るから、この2人の今後の活躍に期待しよう。

シオニストはもはや四面楚歌?これは台湾にとっては好機なのに馬じゃ駄目だ

2010-03-24 01:59:29 | 世界の政治・社会情勢
シオニスト狂信集団「イスラエル」のウヨク、ネタニヤフ政権の入植強硬政策に対してついに米国すら反対の声をあげた。さらに最近シオニストが行ったハマース幹部殺害をめぐって、容疑者グループが偽造された英国旅券を使用していたことを受けて、英政府がイスラエルの外交官を国外追放する見通しとなった(まあ、外相がミリバンドだからということもあるけど)。

米国にとってはこれまでイスラエルこそが最優先課題で、イスラエルかわいさにイラク戦争を起こし、極東政策をおろそかにしてきたわけだが、さすがに最近のイスラエルの基地外政策には、堪忍袋の緒が切れつつあるということか。

米国は伝統的に共和党がサウジなど専制君主アラブの石油利権の代弁者で、民主党のほうがユダヤ金融資本を背景にしてイスラエル寄りを展開、ヒラリーも以前はイスラエルロビーそのものだったが、国際・国内世論を受けてか、最近イスラエルとかなり距離を置きつつある。

これは、イスラエル優先のために、しばしばスエープゴートに仕立てられてきた台湾にとっては、有利な情勢になったといえるのだが、肝心の台湾がイスラエル寄りの国民党馬政権だし、台湾国民は民進党勢力も含めて、中東政策と台湾の位置づけをリンクさせるまともな視点をもった人間がいないから、米英のイスラエル離れを台湾に有利に作用させる知恵は生まれないだろう。

陳水扁政権時代は、台湾政府もヒズブッラーやハマースやリビアともパイプを構築しようとしたり、なかなか賢い外交戦略があったのだが。

やっぱり台湾は駄目なんだと思う。
てか、こんなときに馬は南太平洋諸国歴訪だってw。中東に行くべきじゃないのか?これが陳水扁だったら、こういう時期を見計らってヨルダン、UAE、リビアに行っていたはず。

グーグル、ついに中国から撤退、言論自由問題よりも中国経済崩壊を反映するもの

2010-03-24 01:58:59 | 中国
中国からの撤退がうわさされていたグーグルが二転三転のうえ、ついに中国から撤退した。中国語簡体字検索サイトを香港ドメインのものに移し、中国政府の検閲を逃れた。
しかし中国のスターリニスト官僚と御用メディアは一斉にグーグルに逆ギレし、中国内から香港にあるグーグルサイトにアクセスできない妨害措置を講じることになった。

これは中国の相も変わらぬスターリニストの醜悪ぶりを露呈しただけではない。
これがもし2007年ごろ、まだ「成長」を謳歌していた時代なら目先の利益に目がくらんで検閲を受け入れていたところを(実際そうだったし)、言論の自由を理由にあげて撤退したということは、もはや中国経済が中国政府のプロパガンダ通りに発展しておらず、残留するメリットがなくなっていることを如実に示すものだろう。

COP15における中国の泣き言といい、その後の「環境対策はしたいが、先進国が技術と資金を提供すべき」という泣き言といい、中国政府の「世界不況から力強く回復した」という宣伝とは裏腹に、実は資金的にかなり逼迫している実態を告白しつつある。

今回のグーグル撤退はその実態を暴露した。しかも中国官製メディアと官僚どもの罵詈雑言の余裕のなさを見ると、中国経済はもはや末期的な状況にあることが伺われる。

やっぱり台湾はアホだ!なんで雨の多い台北で滑りやすい素材を歩道に使うんだよ! 

2010-03-22 16:35:10 | 台湾その他の話題
この夏までに中欧を旅行しようと思って、チケット予約しようと、とある欧州系航空会社が入居するビルに入ろうとしたところ、すべって足の指をしこたま打った。その程度で爪が割れることはないが、内出血しているっぽくて、その後2-3日は痛かった。
歩道に滑りやすい大理石風の素材を使っているからで、その場には水播きの跡があったので、それで足を滑らせたらしい。

この場所に限らない。うちの近くにも大理石風の石畳の歩道があって、雨の日によくすべる。3年前には転倒してしまったときもあった。

台湾でも台北は雨が多い。だから転倒するような素材を歩道に使うのは禁じてのはずだ。大体転倒しやすい見栄えのよい素材を使っておいて、雨が降るとダンボールをかぶせるんだから、何のためにそんな素材を使っているのか、さっぱりわからん。

台湾人の頭の悪さの現われだ。だから馬英九なんか選んでしまうんだろう。きっと。

死刑廃止論議は、陳水扁を死刑にするための布石=陰謀では?

2010-03-22 16:34:38 | 台湾その他の話題
死刑廃止論議だが、法務部の調査でも8割以上が存置論だったというから、ひょっとして王清峰の死刑廃止論は、「世論は死刑存置で、三審で死刑判決が確定すれば、法務部長は絶対に執行命令にサインしなくてはならない」という「筋道」を確定させるために、わざとやった茶番だったのかもしれない。その筋道とは陳水扁を三審で死刑判決にしてしまうことだ。
緑系の論者や支持者までが「三審で死刑が確定したら執行すべきだ」といっていたのだから、もし陳水扁に死刑判決を下してしまえば、緑支持層も反対できないことになる・

そもそも無期懲役なんて異常なことをしでかす中華民国司法のことだから、死刑判決確定にしてしまうことも簡単だろう。

そういう罠かもしれないと中華民国体制の悪辣さに警戒すべきなのに、まったくもはや緑陣営も性根が腐っているとしか言いようがないわい。

やっぱり台湾は野蛮だ!死刑廃止論に対して感情的存置論が多数占める

2010-03-22 16:34:08 | 台湾その他の話題
王清峰・法務部長(当時)が10日、死刑廃止論を展開、「少なくとも私は死刑執行命令にサインしない」と述べたたことで、台湾世論は騒然となり、聯合報の控え目な調査でも75%が死刑廃止反対=存置派、さらにメディアが誘拐殺人事件の被害者を引っ張り出して「こんな非道なことをした悪魔を生かしていいのか」というキャンペーンを張ったことから、王部長は廃止論展開からわずか1日で辞任を迫られてしまった。しかも「死刑執行命令にサインしないのは職務怠慢だ」とまで言われて(日本では法務大臣が最終的判断を下す「第4審論」が承認されている)。
私はどちらかという死刑廃止論だということもあるが、この展開を見てぞっとした。やはり台湾の民度は低すぎる。

もちろん王清峰が唐突に死刑廃止論をぶち上げた背景には、何の実績もないことに対するエクスキューズという政治的な動機があるし、今の時期にいきなり主張しだしのは不可思議ではあるが、少なくとも死刑廃止論そのものは民進党政権時代に推進してきたことであり、それを国民党政権の高官も同調した点では傾聴すべきものだ。

しかし台湾のマスコミと世論ときたら、ほとんど西欧中世の魔女狩りレベルで「被害者感情論」一辺倒で、死刑存置当然論を展開しているのには閉口した。というか、あまりにもレベルが低い。

そんなに被害者感情に立つなら、そもそも現在の刑法制度で殺人と過失致死を加害者の動機の有無や責任能力でもって峻別して、殺意があって誘拐殺人なら最高死刑だが、殺意がない普通の交通死亡事故の加害者なら罰金刑でも済むなんて制度もおかしい。
同じ被害者の子どもなら、「誘拐されて殺された子ども」であっても、「交通事故ではねられ死亡した子ども」も、「子を持つ親」となってみれば相手はどちらも「許しがたい人殺し」なのであって、被害者感情を持ち出して、学童誘拐事件の被害者の親を引っ張り出してきて、「極悪非道な犯人は死刑が当然」というのは、どうみてもフェアな議論ではない。だったら、「交通事故で死んだ子どもの親は泣き寝入りかよ」って話。

死刑廃止論の要点はいくつかあるが、私自身が一番重視するのは誤審の可能性。裁判官といえども人間で、判断の間違いはあるんだし、足利事件でも昔のDNA鑑定が絶対でなかったことが明らかになったように、いつの時代でも犯人誤逮捕と誤審の可能性がある。
私自身もレバノンで、同姓同名の指名手配犯と間違われて逮捕されたことがあ。

まして台湾の場合、司法のレベルはきわめて劣悪で、陳水扁前総統にすら証拠もなしに無期懲役判決を下すなど、裁判官が誤審だらけであろうことは容易に想定できる。
中華民国体制の司法と関係者なんか信用できるわけがない。

それなのに、緑系の支持層も7割くらいが死刑存置論で、民進党の国会議員までが党是を無視して被害者家族を出してきたり、緑系の討論番組である「大話新聞」の司会鄭弘儀が問答無用とばかり死刑存置論を展開したりと、おまえらそんなに中華民国体制の司法を信用しているのか、もうアホかバカかと思った。

もちろん死刑廃止論にも弱点がある。王清峰もそうだが、理由として「世界的な流れ」を上げるのは、説得力が弱いと私は思う。死刑廃止論が主流なのは欧州で、逆にアジアと中東は死刑存置が主流。ということは、これは単にそれぞれの地域の歴史的な背景を基礎にした風土や文化というべきものだから、たとえば西欧の影響が強いフィリピンあたりが死刑を存置している以上、台湾だけが死刑を廃止するのを「世界的流れ」というのは根拠としては弱すぎると思う。というか、欧州の猿真似をして「うちも」というのは情けない。

だからこそ、私自身は「誤審の可能性。裁判官なんか信用できるか」という点につきると思う。
確かに白暁燕誘拐殺害事件とか、大教大附池田小児童殺害とか、犯行があまりにも残忍で、証拠もはっきりしていて犯人自身も死刑を希望している、といった場合もある。
しかし一般的にいって、そこまで極端に残虐な事例は少なく、足利事件みたいな誤認逮捕もあるわけだから、警察や裁判所をそこまで信頼して「極悪非道な犯人は死刑」というのは、あまりにも人間というものを信頼しすぎである。
まして大話新聞で鄭弘儀は「三審で確定しているから明確」といっていたが、中華民国の司法制度自身信頼性が低いんだから、三審確定であっても誤審の可能性は高いだろう。

日本でも死刑存置派のほうが多いが、死刑廃止論については、メディアでは専門家を中心にして賛否両論まじえて冷静に議論されるのが普通だ。
また法務大臣に執行命令にサインするか有無の判断をゆだねる「第4審」論も広く承認されていて、台湾のように「命令にサインしないのは職務怠慢」などという感情論は出てこない。
それは司法といえども人間が行っていることだからという懐疑論があるからだ。

台湾のように裁判官を無条件に信用して、被害者感情論を持ち出す感情論は、「お上のやることは正しい」という独裁政権時代の名残ではないか?

「悪魔は死刑にすべし」という見出しが新聞に踊り、それに世論の多くが何の疑問も持たず付和雷同する台湾。
そのレベルは北朝鮮とそう変わらないではないか?

民進党政権時代、アジアの非核・人権の先進国を目指すと意気込みがあった台湾は、もはや過去のもの。
(もっとも、民視の討論番組の流れや自由時報の識者投書の一部は、「死刑廃止そのものには賛成だが、王の動機は不純」とした正論もあるにはあったが、全体的には少数といえる)
もはや台湾なんて北朝鮮とさして変わらない野蛮人の集まりというべきではないか?

出身高校が台湾に修学旅行に 最近台湾への修学旅行が増えているようだ

2010-03-20 01:16:08 | 台湾その他の話題
私の母校が13日から17日まで台湾に修学旅行(ただ名称はなぜか「現地学習」っていうんだけど。国立学校だから、教科実験という名目があるからなんだろうけどね)にやってきた。地元紙向け配信、台湾の雑誌に日本の高校の修学旅行について紹介記事を書こうと思ったのと、台湾における日本好き・サブカル浸透の本を書こうとしている最中であるのと、この世代を将来的に教えることになるだろう、といったもろもろの魂胆があって、全行程密着取材させてもらった。

昨年11月はやはり金沢にある金沢東高校(勉強はできないけど、スポーツに力を入れている私立)が二度目の台湾、そして今年10月には別の進学校で県立の金沢泉丘高校と、これもまたスポーツ系私立の小松大谷高校も、台湾にやってくるらしいということで、石川県の高校に限れば、修学旅行先は台湾が増えてきた。これで、女子が多い県立2番手の金沢二水高校も台湾に来るようになれば完璧だ!
これはもちろん金沢出身の八田與一がメジャーになってきたことが最大の要因だろう。
また、母校の場合は911以前は中国や豪州、泉丘は最近は韓国だったが、中国は環境汚染と治安悪化が深刻で、豪州もいまいち面白くないし、韓国も若者にはいまいちってこともあって、近場でなおかつ緊急時には日本語に頼れる安心感もあって、台湾が選択されたようだ。そして実際わりと生徒の評判も良いようだ。

ただ、長らく未成年の子供たちと接触したことがなかったので、大体、どう話していいやらわからんから、中年のおじさんとしては疲れたぞ。しかも在学していたころよりも、女子がかなり派手になっていたので(医者の子の比率がさらに増えたから?)、これも見てて疲れた。だから、地味目のアニヲタ=歴女系と主に話すことになってしまった。男子も話したが、これでわかったことは、アンサイクロペディアとかネット二次創作ものとか、初音ミク関係などで、気の利いたコンテンツをつくっているのは、こうした進学校の生徒たちも多いのではないかとわかったことだ。実際、この層はアニヲタがかなり多い。
うん、やっぱり日本のアニメ文化は最高だ!と、なんだか話が別の方向に流れてしまった。

そういえば、生徒が事前準備のため台湾について分担して調べた資料集ももらったんだが、これがよくできている。まあ、高校生だからまだまだ異文化を知らないから勘違いしているところがあったりするんだが、内容が広範多岐にわたっている。グループ別自主行動で案内役でついていた大学生も驚いていた。
台湾語について調べた生徒もいて、wikipediaの台湾語版にも言及し、そのトップページをスクリーンコピペしていた。
まあ、あのガッコって、こうした自主研究もの得意だからな。先輩として嬉しいぞという感じ。
拙著「台湾入門」では取り上げていなかった分野も調べてくれているので、来年全面改訂する際に下敷きに(事実誤認は訂正しながら)させてもらおうっと。

そういえばバンクーバー五輪の開会式にガルーが出て種

2010-03-20 01:15:41 | 芸術・文化全般
もう一ヶ月も前の話題になるが、バンクーバー冬季五輪の開会式でガルーが歌って種。そういえば、やつはカナダ人だもんね。声に特徴があるので、すぐにわかる。
台湾では冬季五輪の中継ほとんどやっていないので、公視で録画のものを見たが、途中から見たらちょうど "Un peu plus haut, un peu plus loin"てのを歌っていた。けっこういい曲だね。調べたらけっこう昔の曲らしいけど。

やっと見れた「のだめカンタービレ最終楽章前編」

2010-03-20 01:15:05 | 芸術・文化全般
ふー。
5日から台湾でも封切された「交響情人夢(のだめカンタービレ)最終楽章前編」、公開早々に見たかったのだが、やっと封切から2週間たった19日、見てきた。

途中は若干間延びした感じだったが、まあ楽しめたと思う。上野樹里はけっこううまいと思う。
この作品、実写ドラマもアニメもコミックも見るといつも思うけど、トレンディっぽくないクラシックをこれだけコミカルかつレベルも低くなくネタにしてしまう日本の漫画アニメ界の力はたいしたもんだと思う。まあ、この作品に限らないけど。
(アニメ話のついでに、出版が滞っている「台湾語入門」も、どうせなら日本語ナレーションは、くぎゅ、のとまみ、ロミ、あいぽん、あやちー のどれかに依頼しようかな。声優のギャラはわりと安いでしょ、でそのわりにはコストパフォーマンスよさそう。アニメ声優ファンが間違って購入しそうだし)

つか、帰ってきたしばらく聞いていなかったチャイコの悲愴、さっそく聴いているぞ。影響されやすい私・・・。

公開から2週間もたったのに、客入りも30人以上はいて、まあかなりいいんじゃないでしょうか?客層は20歳前後の女性が多かったが、中年夫婦みたいなのもいた。
実際、公開から3-4日後、民視テレビあたりで「人気話題作」として報道されていたから、公開直後の人の入りは大変だったのだろう。

しかし何で前編後編にわけるんだよ!

それから、中文字幕がけっこうめちゃくちゃで、翻訳が間違っているところが目立ったな。
「ごくせん」はそうでもなかったし、緯来でドラマとアニメやっていたときも翻訳は良かったのに。配給会社の問題だな。
それから、エンドロールのクレジット見るとフランス以外でチェコでもロケしたみたいね。
いいな、チェコ。
今年は中欧を回ってくる予定があるのでプラハかブルノでぜひオーケストラを見てみたい。