台湾情報を伝えるというより、単なる「親台湾」を名乗る右翼圧力団体と化した「台湾の声」が、またまたトチ狂ったメディア叩きを始めた。こんなことやると逆効果で、むしろ台湾の報道が減ってしまうことがわかっていないのだろうか?実は「台湾の声」こそが中国政府の手先ではないのか?
問題は10月26日に配信された
【読者便り】NHK is misleading the 1025 demo
という題名の英語の投稿で、10月25日の反中・反馬デモを伝えるNHKの報道が「中国の有毒食品に抗議」と伝えているのは、台湾主権を訴えるデモの意味をミスリードして矮小化するもので、けしからん、NHKは昔から媚中番組をつくってきた、というものだ。
そして、それを真に受けたアホが、実際に抗議したらしいw。
【読者反響】NHKに抗議しました
ここまで来ると、ひどい言いがかりだ。台湾について好意的な報道の足を引っ張って、喜ぶのは中国ではないのか?
大体において、発端を作ったシドニー在住のティエンなる人物は自分自身の名前が北京語読みなのは、中国に洗脳されているんじゃないのかよ、って突っ込みたくなるしw、日本語がわかっていないし、日本社会の動向も知らないのだろう。
今回のデモについて「毒ミルクなど中国の有毒食品に抗議」というのは、NHKだけじゃなくて、すべての日本のメディアがそういう基調で報道している。
それはなぜかというと、日本社会においても中国の有毒食品が問題になっていて、日本国民に降らすとレーションが溜まっているのだが、日本ではこうした抗議デモの習慣がないから、隣国台湾で起こったこうした抗議デモが頼もしく見えるし、願ったりかなったりなので、「毒ミルクに抗議」を前面に出したわけである。いわば、現在の日本人の願望の投影であるわけだが、しかししょせんは日本のメディアというのは、日本人のためにあるのだから、なるべく日本人にとって身近な話題にひきつけて報道するというのは、当然のことだ。
抗議したという読者は
>1.NHKのニュース タイトルは「メラミンに抗議 台湾でデモ」で、内容も殆ど
中国の食品問題を取り上げ、欧米の新聞との読み方が全然違う、NHKの見識は世界
の笑いものになります。
というが、それこそバカだ。
中国から距離が離れている欧米では、メラミン問題は日本ほど深刻になっていないから、メラミンにクローアップされないのは当たり前。
逆に、欧米の新聞の見方のほうが何でも正しいというのは、単なる欧米崇拝でしかない立派な売国奴だよw。こんなのが国士気取りなんだから、それこそ「世界の笑いもの」だな。
それに、この人は、常駐記者を台湾においているのは、実は日本のマスコミしかないことも知らないようだし、日本のマスコミの台湾についての報道の頻度や量が、欧米の数十倍は多いことも知らんらしい。てか、こいつ英語やフランス語やアラビア語の報道を読めるのか?w
常駐している日本人の記者にとって、主権問題はある意味で常識だし、何度も書いているから、いわばテーマとしてマンネリ化している。
しかもこれまでの例でいっても、台湾の主権なんてものを前面に出しても、それこそ視聴者や読者に理解されないのは確実。
そういう意味では、今回は日本人にも理解されやすい毒ミルク問題が重要なテーマになったのだから、それを突出させたほうが、台湾にとって有利で、親切な処理の仕方というべきもの。だからこそ各紙やNHKは大きなニュースにしたんだし。
マスコミは台湾報道のためだけにあるわけではない。だから台北特派員たちは、台湾報道のためにスペースや時間を割いてもらえるよう、日頃必死な努力をしている。特派員だってせっかく派遣されている以上、その土地についてより多くより良い報道をしたいのだ。
今回のデモについても、「毒ミルク問題」をクローズアップさせたほうが、東京のデスクの受けもいいし、台湾にとっても有利だ。
それによって困るのはむしろ中国であって、中国政府が言いがかりをつけるならまだしも、それをいやしくも「台湾の声」を名乗る団体が、言いがかりをつけ、まるで台湾報道そのものを否定し、妨害するような行為はやめるべきであろう。
台湾のような小国は、日本のような大国において、それがたとえ悪い話題であっても、報道され、取り上げられることに意味がある。80年代のようにまったく言及もされないような状況こそが、台湾にとって危険なのである。
抗議したという人はまた、
>2.デモ群衆のプラカードも民進党蔡主席の呼びかけも「中国の主権侵害と馬政府の
親中」が主体なのに、報道記者の見当違いも甚だしい、素質に問題。
なんて書いているが、それこそお前、現場を見たのかよw。
現場を見た感じでは、プラカードで多かったのは、毒ミルクについて言及したものだった。
そもそも、こいつが知らない準備会議の内容も私は知っているわけだが、民進党や台湾社が国際向けに強調したかったのは、あくまでも毒ミルク問題という民生に直結するテーマであり、それゆえに、このテーマを掲げた「そごう」出発の第一部隊は、最大の動員力を誇ったのだ。
現場を見もしないで、勝手に妄想で主権問題が最大のテーマなどとでっち上げないで欲しいものだ。
大体、国民党系が多い台北市で、主権問題だけで60万人も集められるわけがない。そういう台湾の現実をこいつはわかっていない。
しかし、だからこそ、国民党政権と中国には打撃となったのである。明らかな独立派だけではない大勢の人が、中国と馬政権批判に立ち上がったのだから。
それがダメだと言いがかりをつけるこの人は、媚中報道を叩く振りをして、実は中国政府による巧妙な工作を受けた中国側の回し者ではないのか?そもそも言いだしっぺのシドニー在住者は名前も北京語なんだし、英語で書いているところも怪しい。
もし台湾人だというのであれば、台湾人のくせに大事なデモの人に台湾に帰ってきて参加もせず、シドニーなんかでテレビを見ているだけの意気地なしの人間が、こんな大それた言いがかりをつけるなんてのは、はっきりいって狂っているというものだ。
中国の有毒食品に抗議というテーマを伝えることのどこがいけないのか?理解に苦しむ。
そういう吟味もしないで、いきなりNHKバッシングを始める「台湾の声」は、実は中国に知らず知らず踊らされているのではないか?
そもそも、日本のメディアの台湾報道は、台湾に支局を置きはじめてから10年が経過し、そして私自身も微力ながら、努力してきたこともあって、台湾および台湾派陣営に好意的なものになっている。たまにおかしな報道がないとは言えないが、それははっきりいって許容範囲というべきであり、何よりも台湾のような小国は報道されること自体に意味があるわけだから、いくら独立派から厳格に見て気に入らない報道だろうが、むしろ感謝すべきものなのだ。
しかも、「台湾の声」のいけないところは、日本のメディア自体のこの数年の総体的な変化を知らず、NHK、朝日、毎日、東京あたりをすべて「媚中サヨク」と決め付けて、甫から悪意と色眼鏡であら探しをするように見ているから、NHK、朝日、毎日、東京の報道がすべて「媚中的」に見えて仕方がないのだろう。これは、前回重症のウヨクだと指摘したyauchi.netにも見られるおかしな傾向だ。
そもそも私自身が左派であり、左派であるからこそ人権と自由と反戦の立場から現在の中国覇権主義に嫌悪感を覚え、そして特に中道左派の民進党政権以降、中国なんかよりもよっぽど平等・人権・平和という意味で、本来の良い意味での社会主義の理想に近づいている台湾の変化のほうに共感を覚えているわけだ。
そしてこの4年くらいの間に、朝日、毎日あたりが急速に中国に批判的になり、台湾に好意的になりつつあるのは事実であり、それはまさに本来の「左派」として当然のことなのだ。
朝日や毎日など旧来のサヨクマスコミが、中国マンセーのままであると思ったら大間違いなのだ。時代は確実に変化しているのだから。
つまり、イマドキの日本の左派は80年代までの左派と異なり、人権や環境をまともに考え、そして中国に批判の目を向けるようになっているし、軍拡路線に狂奔する中国を賛美することは左派の中では恥と見做されるようになっているのだ。
その変化に、ウヨクどもは気づいていないらしい。
それは90年代以降勢いを強めて、いまや体制になってしまったウヨクのほうが、主流というパワーの座に安住する中で、思考が硬直的になっている証拠である。そういうわけで、冷戦崩壊後に反共主義で説得力を持ってきたウヨクの時代ももはや終焉に向かいつつあると、私は思う。
それから、「台湾の声」についていうなら、これの主要な編集者は現在、台湾に住んでいない。従って台湾社会の実感や皮膚感覚がまるでわかっていない。まして日本のマスコミの特派員との付き合いや宣伝の努力もしたことがないのだ。
だから、「台湾の声」は、日本のマスコミ、特に左派とされたマスコミのここ最近の総体的な変化がまったくわかっていないし、日本にいる抽象的で頭でっかちの独立建国派が夢想する方向とは異なる形で(民主化推進勢力の主流が中道左派であるという点も含めて)独立台湾が存在しているという現実もわかっていないのだ。
問題は10月26日に配信された
【読者便り】NHK is misleading the 1025 demo
という題名の英語の投稿で、10月25日の反中・反馬デモを伝えるNHKの報道が「中国の有毒食品に抗議」と伝えているのは、台湾主権を訴えるデモの意味をミスリードして矮小化するもので、けしからん、NHKは昔から媚中番組をつくってきた、というものだ。
そして、それを真に受けたアホが、実際に抗議したらしいw。
【読者反響】NHKに抗議しました
ここまで来ると、ひどい言いがかりだ。台湾について好意的な報道の足を引っ張って、喜ぶのは中国ではないのか?
大体において、発端を作ったシドニー在住のティエンなる人物は自分自身の名前が北京語読みなのは、中国に洗脳されているんじゃないのかよ、って突っ込みたくなるしw、日本語がわかっていないし、日本社会の動向も知らないのだろう。
今回のデモについて「毒ミルクなど中国の有毒食品に抗議」というのは、NHKだけじゃなくて、すべての日本のメディアがそういう基調で報道している。
それはなぜかというと、日本社会においても中国の有毒食品が問題になっていて、日本国民に降らすとレーションが溜まっているのだが、日本ではこうした抗議デモの習慣がないから、隣国台湾で起こったこうした抗議デモが頼もしく見えるし、願ったりかなったりなので、「毒ミルクに抗議」を前面に出したわけである。いわば、現在の日本人の願望の投影であるわけだが、しかししょせんは日本のメディアというのは、日本人のためにあるのだから、なるべく日本人にとって身近な話題にひきつけて報道するというのは、当然のことだ。
抗議したという読者は
>1.NHKのニュース タイトルは「メラミンに抗議 台湾でデモ」で、内容も殆ど
中国の食品問題を取り上げ、欧米の新聞との読み方が全然違う、NHKの見識は世界
の笑いものになります。
というが、それこそバカだ。
中国から距離が離れている欧米では、メラミン問題は日本ほど深刻になっていないから、メラミンにクローアップされないのは当たり前。
逆に、欧米の新聞の見方のほうが何でも正しいというのは、単なる欧米崇拝でしかない立派な売国奴だよw。こんなのが国士気取りなんだから、それこそ「世界の笑いもの」だな。
それに、この人は、常駐記者を台湾においているのは、実は日本のマスコミしかないことも知らないようだし、日本のマスコミの台湾についての報道の頻度や量が、欧米の数十倍は多いことも知らんらしい。てか、こいつ英語やフランス語やアラビア語の報道を読めるのか?w
常駐している日本人の記者にとって、主権問題はある意味で常識だし、何度も書いているから、いわばテーマとしてマンネリ化している。
しかもこれまでの例でいっても、台湾の主権なんてものを前面に出しても、それこそ視聴者や読者に理解されないのは確実。
そういう意味では、今回は日本人にも理解されやすい毒ミルク問題が重要なテーマになったのだから、それを突出させたほうが、台湾にとって有利で、親切な処理の仕方というべきもの。だからこそ各紙やNHKは大きなニュースにしたんだし。
マスコミは台湾報道のためだけにあるわけではない。だから台北特派員たちは、台湾報道のためにスペースや時間を割いてもらえるよう、日頃必死な努力をしている。特派員だってせっかく派遣されている以上、その土地についてより多くより良い報道をしたいのだ。
今回のデモについても、「毒ミルク問題」をクローズアップさせたほうが、東京のデスクの受けもいいし、台湾にとっても有利だ。
それによって困るのはむしろ中国であって、中国政府が言いがかりをつけるならまだしも、それをいやしくも「台湾の声」を名乗る団体が、言いがかりをつけ、まるで台湾報道そのものを否定し、妨害するような行為はやめるべきであろう。
台湾のような小国は、日本のような大国において、それがたとえ悪い話題であっても、報道され、取り上げられることに意味がある。80年代のようにまったく言及もされないような状況こそが、台湾にとって危険なのである。
抗議したという人はまた、
>2.デモ群衆のプラカードも民進党蔡主席の呼びかけも「中国の主権侵害と馬政府の
親中」が主体なのに、報道記者の見当違いも甚だしい、素質に問題。
なんて書いているが、それこそお前、現場を見たのかよw。
現場を見た感じでは、プラカードで多かったのは、毒ミルクについて言及したものだった。
そもそも、こいつが知らない準備会議の内容も私は知っているわけだが、民進党や台湾社が国際向けに強調したかったのは、あくまでも毒ミルク問題という民生に直結するテーマであり、それゆえに、このテーマを掲げた「そごう」出発の第一部隊は、最大の動員力を誇ったのだ。
現場を見もしないで、勝手に妄想で主権問題が最大のテーマなどとでっち上げないで欲しいものだ。
大体、国民党系が多い台北市で、主権問題だけで60万人も集められるわけがない。そういう台湾の現実をこいつはわかっていない。
しかし、だからこそ、国民党政権と中国には打撃となったのである。明らかな独立派だけではない大勢の人が、中国と馬政権批判に立ち上がったのだから。
それがダメだと言いがかりをつけるこの人は、媚中報道を叩く振りをして、実は中国政府による巧妙な工作を受けた中国側の回し者ではないのか?そもそも言いだしっぺのシドニー在住者は名前も北京語なんだし、英語で書いているところも怪しい。
もし台湾人だというのであれば、台湾人のくせに大事なデモの人に台湾に帰ってきて参加もせず、シドニーなんかでテレビを見ているだけの意気地なしの人間が、こんな大それた言いがかりをつけるなんてのは、はっきりいって狂っているというものだ。
中国の有毒食品に抗議というテーマを伝えることのどこがいけないのか?理解に苦しむ。
そういう吟味もしないで、いきなりNHKバッシングを始める「台湾の声」は、実は中国に知らず知らず踊らされているのではないか?
そもそも、日本のメディアの台湾報道は、台湾に支局を置きはじめてから10年が経過し、そして私自身も微力ながら、努力してきたこともあって、台湾および台湾派陣営に好意的なものになっている。たまにおかしな報道がないとは言えないが、それははっきりいって許容範囲というべきであり、何よりも台湾のような小国は報道されること自体に意味があるわけだから、いくら独立派から厳格に見て気に入らない報道だろうが、むしろ感謝すべきものなのだ。
しかも、「台湾の声」のいけないところは、日本のメディア自体のこの数年の総体的な変化を知らず、NHK、朝日、毎日、東京あたりをすべて「媚中サヨク」と決め付けて、甫から悪意と色眼鏡であら探しをするように見ているから、NHK、朝日、毎日、東京の報道がすべて「媚中的」に見えて仕方がないのだろう。これは、前回重症のウヨクだと指摘したyauchi.netにも見られるおかしな傾向だ。
そもそも私自身が左派であり、左派であるからこそ人権と自由と反戦の立場から現在の中国覇権主義に嫌悪感を覚え、そして特に中道左派の民進党政権以降、中国なんかよりもよっぽど平等・人権・平和という意味で、本来の良い意味での社会主義の理想に近づいている台湾の変化のほうに共感を覚えているわけだ。
そしてこの4年くらいの間に、朝日、毎日あたりが急速に中国に批判的になり、台湾に好意的になりつつあるのは事実であり、それはまさに本来の「左派」として当然のことなのだ。
朝日や毎日など旧来のサヨクマスコミが、中国マンセーのままであると思ったら大間違いなのだ。時代は確実に変化しているのだから。
つまり、イマドキの日本の左派は80年代までの左派と異なり、人権や環境をまともに考え、そして中国に批判の目を向けるようになっているし、軍拡路線に狂奔する中国を賛美することは左派の中では恥と見做されるようになっているのだ。
その変化に、ウヨクどもは気づいていないらしい。
それは90年代以降勢いを強めて、いまや体制になってしまったウヨクのほうが、主流というパワーの座に安住する中で、思考が硬直的になっている証拠である。そういうわけで、冷戦崩壊後に反共主義で説得力を持ってきたウヨクの時代ももはや終焉に向かいつつあると、私は思う。
それから、「台湾の声」についていうなら、これの主要な編集者は現在、台湾に住んでいない。従って台湾社会の実感や皮膚感覚がまるでわかっていない。まして日本のマスコミの特派員との付き合いや宣伝の努力もしたことがないのだ。
だから、「台湾の声」は、日本のマスコミ、特に左派とされたマスコミのここ最近の総体的な変化がまったくわかっていないし、日本にいる抽象的で頭でっかちの独立建国派が夢想する方向とは異なる形で(民主化推進勢力の主流が中道左派であるという点も含めて)独立台湾が存在しているという現実もわかっていないのだ。