むじな@金沢よろず批評ブログ

台湾、国際情勢、アニメなどについて批評

レスピーギとは思えない、意表をついた名曲「12旋法による変容(メタモルフォーゼ)」

2009-05-02 22:04:06 | 芸術・文化全般
NHK番組『アジアの“一等国”』について、ウヨクが番組で流れた暗めのクラシック調音楽を「印象操作のい一環」と言いがかりをつけている問題で、私はこのブログで「社会主義の20世紀」のテーマ音楽を礼にして「印象操作ではなく、暗めの音楽はNHKのもともとの趣味」と書いた。で、最近に至るまで「社会主義の20世紀」のテーマ曲が、オリジナルだと思い込んでいたのだが、改めてネットで調べると、実はこれレスピーギ作曲の「12旋法による変容(メタモルフォーゼ)」(Metamorphoseon Modi XII) だと判明した。

よりによってレスピーギが、こんないい曲を?!!

私ははっきりいって昔からレスピーギとマーラーとブラームスが嫌いだ。この3人の曲は死んでも聞かないと誓っていたのだが、レスピーギにかぎっては、この認識を改める事態が発生してしまったようだ。

そこですぐにCDショップを駆け回って、やっと見つけましたよ、台北でも。

英国のレーベル CHANDOS1985年初版、ジェッフリー・シメオン指揮、フィルハーモニア交響楽団による「シバの女王、ベルキス」4曲と「変容」12曲が入っているという、きわめてマイナーなやつwが!
番組では、ベルキスも使われていたので、使ったのは、このアルバムなんだろうね。きっと。

しかもライナーノートやパックの印刷が、Printed in West Germany!西ドイツ!おお懐かしい!1996年にリトアニアで買ったオペラ座の怪人ドイツ・ハンブルグ上演盤以来、久しぶりに見た西ドイツ製w。

「社会主義の20世紀」のスタッフはよっぽどクラシック通だったんだろうね。題名と曲調があれほど番組にマッチしているものはなかった。だからオリジナルだと思っていたし、ましてレスピーギなどと夢にも思わなかったが、意外性ってあるもんだね。

ベルキスは吹奏楽界で有名らしいが、ベルキスも変容もどちらも良い。有名なローマ三部曲なんかより、マイナーなほうが良いなんて、世の中のクラシックファンはどうかしているのだろう。

ところで、私のことを「NHKが好きで弁護している」などとけちをつけているウヨクどもに告ぐ!
私はNHKのクラシックの趣味はいいと思うし、『アジアの“一等国”』についても「音楽は印象操作」などと右翼が言うのは言いがかりだといっているだけのこと。NHKの番組のすべてが好きだといっていない。まして弁護もしていない、したくない。
そもそもNHKでどうしても許せないのは、アンジェラ・アキをよく使っているところだ。アンジェラはどうもあの歌っているときの表情と歌の歌詞が、ナルシーでキモイので、好きになれないが、NHKがどうもアンジェラが大好きなようで、「みんなのうた」「中学校合唱コンクール課題曲」など多用しているのが、どうも虫が好かん。
だから、もし台湾の声一派が、「アンジェラ・アキを出すな」という運動をしてくれるなら、署名してもいいわけw。

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