むじな@金沢よろず批評ブログ

台湾、国際情勢、アニメなどについて批評

カダフィやオルテガに信頼された陳水扁は立派だっかかも、その陳を唾棄した台湾人は馬鹿かもw

2010-07-29 19:15:30 | 台湾政治
リビアを怒らせた韓国、米国、中国。それに対して、2006年1月にカダフィ大佐の子息サイフ氏の台湾訪問を受け入れ、さらに同年5月にはリビアを電撃訪問して、カダフィ大佐から信頼され関係格上げを約束された陳水扁・前台湾総統は立派だったかもしれない。
陳水扁は外交に関しては、多大な努力をしたと思う。
台湾にとって最も重要な日本から強い信頼を勝ち得たし、台湾人のノービザ、運転免許承認など実質利益も獲得した。
さらに、アラブ首長国連邦、レバノン、シリアなどともパイプをつくり、反米左翼のニカラグアのオルテガからも好かれ、陳水扁がニカラグアを訪問した際には、オルテガがじきじきに17時間も同伴したし、その後もオルテガは同じ反米のキューバのカストロやベネズエラのチャベスを陳水扁や呂秀蓮に紹介するなどしたほどだ。

これほどの外交成果を勝ち得た台湾の指導者は、陳水扁をおいてはいない。

李登輝だって、日本人の一部保守には人気があるが、リベラル左派からは共鳴されなかった。それを左ウイングに広げたのは、陳水扁というより、リベラル政党民進党政権のもつ進歩性のおかげだった。

もっとも、こうした日本との緊密化や反米国家との信頼構築が、結果的に米帝の嫉妬を受けて、2006年以降の「汚職キャンペーン」でぼろぼろにされる原因となったことは事実だが、米国など信頼できない存在である以上、陳水扁が日本、リビア、ニカラグアなどとパイプを持ったことの意義は台湾にとって大きかったと言わざるを得ない。

しかも、なぜか日本で旧左翼が、陳水扁外交の革新性を認識、評価できないぼんくらが多いのも、笑える。だから、日本の旧左翼は没落したんだろうけど。
陳水扁と民進党は、日本の旧左翼が考えている以上に、真に進歩的だったということだ。
それをちゃんと認識できたカダフィとオルテガも、やはりすごい!
さすがは米国相手に命がけで戦ってきた真の指導者は違う!

だが、残念なのは、台湾人の民度が低すぎて、見る眼がなさすぎたという点だろう。
カダフィやオルテガから信頼される指導者は、世界にはそういない。それを成し遂げた陳水扁を、米帝の情報操作によって「汚職をしたひどい指導者」だと思い込まされ、陳水扁を唾棄してしまう台湾人。

台湾人にとっては陳水扁は豚に真珠だったのかもしれない。台湾人、アホすぎ!

さすがカダフィ大佐!韓国牧師不法布教を機に対韓国関係悪化、もっと大人になれよ韓国人

2010-07-29 19:15:01 | 韓国・北朝鮮
リビアに滞在していた韓国人牧師が、同国法に反して布教活動を行ったことを契機に、リビアと韓国の関係が悪化しているらしい。
この事件を契機にリビアは、同国在住韓国企業への査察も強化し、駐韓国代表部のビザ発給業務を停止したりと、断交にまで発展する勢いだ。

【リビア・韓国】韓国人牧師の不法な布教に怒ったリビアが断交同然の報復措置を行う[07/25]
http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1280020375/

【リビア/韓国】韓国人宣教師、リビアで違法宣教の疑いにより逮捕 一方、駐韓リビア代表部がビザ発給などの領事業務を中止[07/24]
http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1279942017/

おそらく不法宣教だけじゃなくて、ほかにもリビア人の琴線に触れるような失礼な言動が多々あったことが推察されるw。

しかし、さすがカダフィ大佐!どんな相手にも態度は一貫している!

昨年9月23日には国連総会で初の一般演説を行い、安全保障理事会で常任理事国だけが拒否権を持つのは国連憲章に反すると痛烈に批判し、憲章の冊子を放り投げてみせたこともあるし、
2006年5月陳水扁・台湾総統(当時)がリビアを電撃訪問した際にも中国からの圧力に対して「てめえら中国は、アラブの敵であるとイスラエルと友好的ではないか、口出しすんな!」と啖呵を切ったこともある。

しかし、台湾と韓国は発展段階では、同じようなレベルにあるとはいえ、国際社会との付き合い方は、台湾のほうが上だな。特に民進党時代は、きわめて優れていたといえる。

韓国人は、はるか60年も前の「日帝強占期」のトラウマや被害者意識に浸って、自己中心的な論理ばかり振りかざさないで、もっと大人になるべきだと思う。
多分、リビアでも「日帝強占期」だの「東海」問題を主張して嫌がられたんじゃないかと思うが。
これは、イスラエルにもいえることだが、何事も被害者意識に浸って、自己を客観視できないのは、駄目だ。
これは、日本が北朝鮮拉致問題で、マレーシアなどの北朝鮮国交国にも「申し入れ」している点にもいえることだがw。マレーシアにとってはそんなことどうでもいい問題なのにねw。

中欧でも50代、60代が社会の癌、戦後世界はおかしなオーラに覆われていたのか?

2010-07-29 19:14:36 | 欧州
5-6月の中欧旅行では、主に旧共産圏を訪れたわけだが、そういえば50-60代の戦後第一世代が、どこも困った存在だった。非常に愛想が悪く、まさに共産主義!そういえば特に女性の態度が悪いんだな。共産主義おばさん、最悪!
逆にそれより上の戦前生まれの70代以上は、意外に愛想がよい。しかも、戦前生まれの高齢者はダルマチアならイタリア語、他の中欧ならドイツ語ができて、礼儀も国際感覚もある。
若い世代は、自由化と国際化の影響で、英語もできるのが多いし、問題ない。

というわけで、旧共産圏では50-60代が最悪だ。

そういえば、日本でも同じ世代にあたる団塊の世代がほかの世代から嫌われているし(とはいえ、私が尊敬している人も団塊の世代にはいるように、個別には例外もあるが)、台湾と韓国でも戦後独裁体制の教育を受けたこの世代は、やはり精神的に狂っている。

つまり、これは共産主義だけの問題じゃなくて、東西を超えた共通の問題だということだ。
終戦直後の世界って、何かおかしなオーラにでも覆われていたのか?
冷戦構造に問題があったのかも知れない。

もっとも、今の若者も、即物的、物神崇拝的な人間も出てきているから、必ずしも健全だとはいえないが。これは新自由主義の問題というべきだろう。

FF16は、APH、東方系、けいおんの二次創作が多かった

2010-07-29 19:12:11 | 台湾その他の話題
先週土日、24-25日はは台湾大学総合体育館で、台湾版コミケファンシーフロンティア(FF)16が開かれた。
2日目だけ行って来たが、二次創作ものでは、相変わらずヘタリアと東方系の人気がすごい。「けいおん」はそれに比べれば少なかったが、それなりにあった。しかし台湾では澪がダントツの人気みたいだね。澪の二次創作「MI-ON!」があったり。
唯のがあれば買いたかったのだが、見当たらないし、大体、唯がぜんぜん似ていない!澪は似ているのに。
唯のキャラデザって、そんなに似せるの難しいように思えないんだけど。

そういえば28日から貿易センター1号館で漫画博覧会やっているんだよね。
明日にでも行ってこようっと。

「けいおん」はサザエさん的な日常ほのぼの系を楽しむものだろ+唯は池沼ではない!

2010-07-24 18:34:42 | 芸術・文化全般
2010-07-29ちょっと追加あり。

社会現象になっている「けいおん!(!)」。しかし評価を見ていると、けっこうアンチも多いんだね。まあ、あのキャラ設定やデザインだと、好き嫌いがはっきりわかれるんだろうけど、的外れな批評が目立つ。

いくつか論点があるようなので、ここで反論しておきたい(別にたかがアニメごときに反論も何もないんだけど、ここまで爆発的な社会現象になっているアニメだということで、特別論じることにした)

1.「ほとんど練習せず、だらけている」(特に律は部長のくせに申請忘れるなど許しがたい)
でも、相手はしょせんは高校生なんだよね。自分たちの高校生を思い起こしても、高校生の部活なんて、そんなもの。生活がかかっているわけじゃないんだから。
まして、あの高校って、軽音部メンバーの5人をみても、教師を見ても、他の在校生を見ても、わりと品がいいお嬢さん学校という感じなのだから、輪をかけて暢気なのは当然だろう。
律が申請忘れたなんてのも、よくありがち。しかも同級生もおっとりしていていい子ばかりで、結果的には認められたりしているんだから、いいじゃないの?
というか、こんな批評している人間は、自分たちが高校時代には本当に真面目に部活やっていたのか。あるいは、この高校の環境設定が読み取れないのか?いずれにしても「だらけている」というのは的外れ。特にお嬢さん高校生の実態としてはリアルというべきだろう。

2.「たいした練習もせずに、うまくなるなんて、軽音をなめている」
世の中には絶対音感がある人間もいるし、ましてあの高校はお嬢さん学校のようだから、家庭環境などでそれなりに音楽的教養もあると見るべきだろう。唯はなぜかカスタネットしかやったことないという設定だが、ほかのメンバーは、ピアノとかバイオリンを習ったことありそうだし、梓なんかは家にたくさんレコードがあるんだし。
日本って階級社会で、まして最近は格差が広がっているんだから、批評者自身の階層文化を基準にして、違う階層についてあれこれ言うのは、社会というものをわかっていないんじゃなかろうか?

3.「軽音である必然性がない」
これもかなり的外れ。では、何部ならいいんだろうか?代案も出さないで「軽音である必然性がない」なんていわれてもなあ。
音楽のよさでブレークしたことを考えれば、やはり軽音部という設定は正しいというしかないのだが。

4.「唯は池沼」?
育ちのいい女の子には、知能が劣っていなくても、極度におっとりしているために、ぼけている人間はいるもの。多分父親も有名大学教員か商社マンかなんかだし、テストなんかもやればできる子みたいだし、唯の知能そのものは悪くなさそうだから。番外編だっけ?の「むぎちゃんは手も心も暖かいよ」発言にも現れているように、単におっとりしていて、純粋なだけだと思う。唯みたいなタイプを池沼というのは、育ちのいい女性というものを知らないだけなんじゃないかと思う。

5.「何の出来事もなく、女子高生の日常をだらだら描いただけ」
そういう人は、基本的に戦闘ものが好きで、事件事故戦闘殺人シーン続発!みたいなのが好きなだけなんだろうね。
でも、サザエさんをはじめ、日常をだらだら、ほのぼのと描いたアニメやマンガは昔から存在するんだし、そういうのが好きな人もいるんだよ。
私も今度出す本で、アニメこそが戦後の平和国家日本の象徴!という主張をしているので、むしろ「けいおん」とか「びんちょうタン」みたいに、何の事件事故もない、ほのぼの系のほうがどっちかというと好き。
「けいおん」は登場人物がみんな良い人なところが、癒し系的で良い。アニメなんだから、殺伐とした世の中とは違う「みんな良い人」設定で良いではないか。
「黒執事」みたいに、グロいのは苦手(たまにいい話もあるが)。ただ、戦闘ものでも「パンプキンシザーズ」(貴族的な使命感)、事故続出でも「ファンタジックチルドレン」(転生)みたいに、哲学があるものは良いけど。

6.「キャラクターデザインがいかにも萌えでキモイ、嫌い」
ここまで来ると、単なる趣味や価値観の違いといいようがないし、嫌いなら見なければいいだけだと思うが?デザインが嫌いというなら、私自身「コードギアス」はキャラデザがあまり好きではないから見ない。哲学やプロットには共感できるはずなんだけどね。

7.主題歌、特にOPが何をいっているのかわからない
1970年代ならともかく、80年代以降のJ-POPで、歌詞が明瞭に聞き取れるもののほうが少ないだろう。
まあ、確かに唯(豊崎愛生)の歌は特に聞き取りにくいが、歌詞そのものもはちゃめちゃなので、あれはサザンの歌と同じように、雰囲気を楽しむものだと思うが。

まあ、こうやって見ると、アンチ「けいおん」の意見は、単なる価値観の違いだったり、人生経験や社会洞察が浅いものだったりするのばかりだね。

映画「裏切られた台湾(Formosa Betrayed)」8/6から台湾で上映、「ヘタリア」も

2010-07-20 19:05:59 | 台湾その他の話題







台湾の民主・独立運動の歴史をテーマに、在米台湾人が製作し、今年2月米国で上映された「裏切られた台湾(Formosa Betrayed)」が8月6日から台湾で上映されるらしい。
ジョージ・カーの同名ドキュメンタリーを元に、その後の事件も織り交ぜたもの。

@movies 被出賣的台灣 Formosa Betrayed http://www.atmovies.com.tw/movie/film_ffen61121786_next.html

Formosa Betrayed 公式サイト http://www.formosathemovie.com/

Formosa Betrayed IMDB http://www.imdb.com/title/tt1121786/

YouTube予告編・《被出賣的台灣》Formosa Betrayed_電影預告01  http://www.youtube.com/watch?v=gxVjVFSYXZM



8月6日は広島原爆記念日でもあるんだな。「米軍は日本に原爆を2発落としたが、台湾には蒋介石を落として、もっと多くの被害を与えた・・・」という俗話があった。

そういえば、同じ8月6日からは日本のオタクアニメの劇場版「ヘタリア」も上映開始される。アニメ番組版は8月20日から緯来日本台で始まるみたいで、現在同チャネルで予告があるが、面白い。

8月6日が楽しみだ。

意外にまともなイタリア、充実していたイタリア語・外国語辞書

2010-07-20 18:42:05 | 欧州
今回の欧州旅行では、初めてイタリアに行ったが、事前のイメージや予想よりは、まともで、しっかりしていた。やっぱり先進国なのだろう。日本にばかりいる日本人がいきなり行くと、いい加減さが目につくのかもしれないが、台湾に住んでいて行くと、台湾ほどいい加減ではない感じだ。何でも水道水が飲める、というか、水道水の水質管理に人一倍気を配っているらしい。
しかも、五輪中継や他の欧州で見かけるイタリア人は、明るいのを通り越して馬鹿みたいな感じだが、イタリアにいるイタリア人が、みんながみんな陽気なんじゃなくて、けっこう暗いというか不機嫌なやつも多かったのは、むしろ安心したw。
確かにみんながお馬鹿だったら、先進国にはなれないからね。

ただ、街並みは、思ったほど感動はしなかった。欧州の街並みはもう見慣れたせいもあるだろうが、ローマの観光地はすべて入場料取るし、しかも高い。
これならレバノンで見るほうがいいだろうと。

しかし、私的に意外にツボだったのが、外国語辞書の充実ぶり。
ZanichelliとかAntonio Vallardiといったところから、小型のイタリア語と各国語の対照辞典がいくつも出版されていた。
欧州言語はたいていのもの、アジア言語もヒンディ、サンスクリット、ベンガル、インドネシア、フィリピノ、ベトナム、朝鮮、中国、日本語なども出版されていた。
Antonio Vallardi CATALOGO > LINGUE > DIZIONARI PLUS (47 TITOLI)

Antonio Vallardi CATALOGO > LINGUE > DIZIONARI TASCABILI (37 TITOLI)

ローマはテルミニ駅構内に大型書店があって、けっこうベンリ。

多分ほかの言語との対照辞書は少ないであろうアルバニア語があったのは、アルバニアとイタリアの歴史的な関係を見ると納得。
で、

Dizionario albanese plus

A. Vallardi, Milano 1993,2005
978-88-8211-968-3
11,50EUR
20 000voci, 221+LIX+90 pagine

を買った。サイズはポケット版より大きめで、かさばるが、これには文法事項や会話集もついている。アルバニア語なんて本格的にやるつもりはないので、これで十分だろうし、語学ヲタとしても満足。

ほかにも、意外に英語との対訳で、ペルシャ語で簡便な辞書がないので、
ポケット版のペルシャ語辞典

Dizionario persiano tascabile

A. Vallardi, Milano 2000
978-88-8211-545-6
13,50EUR
13 000 klemmi, 236+249 pagine

それから、ポケット版としては珍しく不規則名詞複数形も載っている
ポケット版アラビア語辞典
IL MINI DI ARABO Dizionario Italiano-Arabo Arabo-Italiano
il mini di Arabo, dizionario Italiano-Arabo, Ar-It
Zanichelli, Bologna 2009
978-88-08-23782-8
7,00EUR
316+404 pagine、25 000 voci


トホホな韓国版けいおん「シューポ・ヘムス・ベンドゥ」

2010-07-20 18:41:39 | 韓流
韓国は日本のパチものを作ることで有名だが、案の定「けいおん!」までパチものがあった!

その名も슈퍼햄스밴드(シューポヘムスベンドゥ、スーパー・ハムズ・バンド)。

はっきりいってキャラデザはトホホ↓





ニコ動やようつべにOP動画がUPされているが、見たところ、音楽はそれほど悪くはないが、キャラクターがダサダサというか、律ちゃんがただのデブになっているーーーー!!!(アイグー!!!)
てか、韓国ってなぜかデブキャラ好きだよね。その昔80年代に「少年隊」のパチものの「消防車」ってのがあったが、あれも東くん(に相当するキャラ)がやっぱりデブになっていたもんね。

しかも題名のシューポヘムスベンドゥ、女の子の名前もユナ・マリー・ハリー・ジェニー・ミナって、何なのさ?
ネーミングが英語(のつもり)なのも、それでいて何かダサさをぬぐえないのも、さすが米国盲従国家らしいが。これなら北朝鮮のほうが徹底してレトロだから、まだマシかもw。

さらに韓国らしいというか、「企画的には2007年放映予定だったのが、2009年秋ののびてしまった」といって、2009年春に始まった「けいおん!」のほうがまるで後からぱくって「ウリが起源ニダ」みたいな発想なところも笑える。

もっとも、独自性を出そうとしているのか?、女の子が中学生で、宇宙の王女メロロと契約して変身できて、悪の宇宙人と戦う、というプロットになっていらしいが、これってめちゃくちゃだな。

「けいおん!!」はやはり最高、映像的にはネ申!

2010-07-16 02:51:24 | 芸術・文化全般
台湾のアニマックスでは、まだ「けいおん!」つまり1期しかやっていないので、2期については、ようつべや日本のファンブログを通じた、断片的なことしか知らないのだが、どうも2期は映像的にパワーアップされて、ネ申みたいだね。
ただ、台湾では2期をやっていない代わりに、1期をもう3回くらい再放送している。だが、何度も放送しているおかげで、むしろ良さがわかるようになった。
最初は、単に「唯ちゃんがかわいいね」くらいの印象しかなかったが、これが見れば見るほど、なかなか味わいがあるアニメだと思う。おじさんは、気に入ったぞw。
さすが、京都にあって、京都で背景取材している京アニ!

5人のメンバーキャラで好きな順はわりと一般的な傾向と同じで

唯>澪>梓>>紬>律

かな。まあ、別に紬と律も嫌いなわけじゃないが。
特に紬みたいなお嬢様キャラって嫌いじゃないのだが、あまり順位が高くないのは、なぜかと思って、ファンブログを徘徊していて気づいたのだが、やっぱり眉毛が太いところか。

まあ、紬に限らず、キャラがみんなおっとりして、育ちがよさそうで、上品なところが、よい。やっぱ育ちのいい女の子はよい。
そういえば、1期しか見ていないので、後は知らないが、メンバーの自宅のうち当登場した唯、澪、律、梓の家も、見たところけっこう立派な感じだもんな。

で、この高校のモデルってどこよ?上下関係がゆるく、教師との関係も友達みたいなところを見ると、多分わりと偏差値も高めなお嬢様学校って感じだが、京都だとすると、京女か、ダムのどちらかか?
建物のモデルとなった滋賀県の小学校についてはよく言及されているけど、高校の中身のモデルについての言及がほとんど見ないのは、なぜ?

そういえば、「アニメけいおん!!平沢宅の間取りをCGで再現する猛者が現れる」とか「ぶらり聖地巡礼の旅 けいおん! ハルヒの憂鬱、消失」というページを見つけたが、それにしても暇なやつらだなあw。

特に日本では「けいおん」人気はすごいみたいで、大体、2期を2クールにしたのもすごいが、2期の主題歌が4月からの前期、7月からの後期ともにランキング上位を占めたみたいだし、高校や大学の軽音部が人気になっていて、高校生の会話も「けいおん」で持ちきりみたいだね。ただ、私がこの3月に母校が修学旅行に来たときリサーチしたところでは、人気があるのはやっぱり男子に偏っているみたいだが。

私自身が主題歌の曲で好きな順は(2期は見ていないので、ようつべで見た感じでは)

2期前期ED>2期後期ED≧1期ED>>2期前期OP≧2期後期OP>1期OPというところか。いずれにしても、すべてEDのほうが好き。

ただ映像そのものは

2期前期OP≧2期前期ED>2期後期ED>1期ED>2期後期OP>1期OP

ただ、2期後期OP,EDはまだそんなに聞いていないので、聞き込んだら、順位は変わるかもしれないけど。実際、2期前期OPも最初は嫌いだったが、映像のよさに引き込まれて、聞き込んでいるうちに、わりと好きになったから。

しかし、いずれにしても、映像はネ申で、音楽がなかなかよい。

ようつべで後期ED
【HD】 TVアニメ けいおん!! 新ED(ED2) 「NO,Thank You!」
を見ると、アップから1週間過ぎた時点で、すでに80万回超えていただけでなく、再生回数のボタンをクリックすると出てくる世界地図を見ると、日本以外でも、韓国、台湾、タイ、ドイツ、米国で多いことがわかる。

これはちょっと凄すぎませんか?
でも、だから、台湾でも早く2期を放送してくりい!!

あ、そういえば、前回おもろいと書いた「ラブコン」の場合は、再生回数を見る限り、一部の通にしか人気がみたいだが、映像アップがスペイン語字幕つきのものが多く、世界地図を見ると、スペイン、イタリア、メキシコ、ブラジルあたりで比較的よく視聴されているところを見ると、大阪ギャグはラテン世界で受けているようだ。ドイツでは「ラブコン」の視聴はきわめて少ない。その代わり、「けいおん」ではほとんど逆の傾向で、欧米ではラテン世界は少なくて、ドイツがダントツだ。
ドイツ人は、あんまりギャグがわからんけど、やっぱり「むっつりすけべ」とかロリが多いのかなw。

しかしファンブログなどの情報では、2期2クールで、どうも終わりのようだね。後輩編にするか大学進学編にするかも考えられえるけど、下手に引き伸ばさないほうが、山口百恵みたいに最高峰のときに引退、という感じで(て、どういう喩えうやw)、むしろ伝説化していいと思う。

まあ、いずれにしても、このアニメは、平和で豊かな日本の象徴みたいなところがあって、よいと思う。
日本の強みって、平和で豊かなところにあって、それが世界で好かれる原因になっているんだから。
日本のイメージが5人、特に唯ちゃんに集約されていると思う。

国民党の経済犯罪者をすべて匿う米帝が陳水扁を叩く資格があるのか?

2010-07-16 02:50:35 | 台湾政治
陳水扁前総統の在米資産を「不当利得による不当取得物」だと言いがかりをつけて没収訴訟を提起した米帝は、その一方では、ヒトラーにも劣らぬ冷血殺人鬼・蒋介石の妻の宋美齢を長年優遇して住まわせたり、陳由豪のような経済犯を匿い、それこそ不当利得によって建てられた宋楚瑜が米国に所有する豪邸5軒を保護している。

大体、民進党や独立派もぼんくらぞろいだ。
陳由豪が最初中国に逃げ込んだときには、中国を非難して騒いだくせに、米国に行ったとたん、黙り込んでいる。

台湾の経済事犯は、中国にまず逃亡するが、最後には米国に行って、そこで落ち着いている。だとしたら、悪いのは、中国以上に、米国ではないか?

米帝は、宋美齢を長年米国に住まわせるなど、国民党シナ人の殺人鬼や汚職犯をすべて匿ってきた。国民党でしかもシナ人であれば、絶対に訴追しない。
ところが、陳水扁だと言いがかりをつけて追い詰める。

要するに、米帝は国民党の共犯、現代のナチスである。

こんな米帝を「中国から守ってくれる良い国」と見立てて、批判をまったくしない台湾独立派の多くは、独立派じゃなくて、単なる米帝の手先・第五列というべきだろう。
日本の「保守」に多い、親米派も同様のアホウだ。
そもそも世界に反日思想をひろめたのは米帝である。台湾が日本傾斜を強めると、馬英九のような反日米国エージェントに挿げ替える。
そんな反日の総本山の米帝を崇めている親米保守は、売国奴というべきだ。
親米保守派よ、トヨタバッシングを見ても、いまだに米帝が味方だなんて信じられるのか?

トヨタバッシングを見て、米国が嫌いになったが、これでますます嫌いになった。米国こそが、真の悪の枢軸である。

やはり陳水扁バッシングは、米帝の陰謀だった!米司法省が陳の在米資産没収を訴え

2010-07-16 02:50:07 | 台湾政治
米帝はやはり狂っている。オバマになっても悪辣かつ陰険な本質はぜんぜん変わっていない。
15日付けの「聨合晩報」が伝えたところでは、米帝司法省は、陳水扁前総統夫妻が米国内に所有する「豪邸」2軒が「マネーロンダリングによる不当利得によって得たもの」だとして、裁判所に対して没収の訴えを起こした、という。

扁家2豪宅 「美視為洗錢犯罪所得」【聯合晚報╱記者王聖藜/台北報導】2010.07.15 03:14 pm

Department of Justice
Office of Public Affairs FOR IMMEDIATE RELEASE Wednesday, July 14, 2010 Forfeiture Complaint Seeks to Recover Bribery Proceeds Paid to Former Taiwan President and His Family


はっきりいってむちゃくちゃである。陳水扁の送金について日本の銀行と捜査当局も以前台湾捜査当局から協力を求められたことがあるが、突っぱねている。

当たり前だ。陳水扁の送金や資産を「マネーロンダリング」と認定する証拠はないし、ましてマネロンを前提にして、「不当利得だから、資産を没収」などというのは、言いがかりもいいところだ。

これで、要するに陳水扁前総統をめぐる一連の中傷・逮捕劇は、やはり米帝がシナリオを書いて進めたことが明らかになった。

陳水扁は在任中に、米帝からの離脱を図り、日本と関係を強化するとともに、アラブ、中南米の反米勢力とも関係を持っていた。
それが、米帝の神経を逆撫でしたのだろう。
米帝は2006年以降、しつこく陳水扁に対するバッシングを敢行し、陳水扁と一家がまるで極悪非道であるかのような情報操作をしてきた。その執拗さと、たいしたことがないものを針小棒大にする手口を見れば、ノムヒョンや小沢一郎に対するバッシングと同じだ。

米帝にとって見れば、陳水扁が任期中に進めた脱米外交は、獅子身中の虫であり、「属国台湾の分際で、こしゃくな」という感覚だったのだろう。
米帝は、かように、あらゆる外国を蔑視し、様々なアクドイ手口を総動員して、邪魔な相手を悪人にしたて、追いつめ、抹殺を図ってきた。

フセインも同じ手口で殺された。イラクの宗教融和に努め、国民の支持もあった指導者を「大量破壊兵器秘匿」というまったく根も葉もない話をでっちあげて血祭りに上げたのだ。

これはフランス革命、ロシア革命から続く革命国家の手法であり、米帝はソ連と変わることがない野蛮な革命国家であることを示している。

カストロが、台湾の国連加盟支持!

2010-07-16 02:47:50 | 世界の政治・社会情勢
台湾の国連加盟問題など、どうでもよいと思っているが、やっぱりカストロみたいな人が言おうと、うれしいよね(^^)。なんだかんだいって、カダフィとともに死線を越えてきた最後に残った英雄だもの。

ほかにも言ってくれると嬉しいかなというのは、ハヴェル、マンデラ、アラファト(故人だが)、カダフィあたりかな。実際、いずれも台湾を応援する発言と行動をしてきたし。

卡斯楚擴大反美 挺台灣入聯 2010年07月14日蘋果日報

国営テレビのインタビューに答えて、米帝が出したイラン制裁案の関連で述べたらしいが、台湾が米国に反対する立場に立つことを期待しているようだ。
ただ、これ、陳水扁時代なら可能だったかもしれないが、馬英九や今後民進党に戻ったとしても難しいからもしれない。まあ、日本がもっと独自路線をとるようになれば、台湾もできるかもしれないけどね。

それから、カストロに台湾について吹き込んだのは、多分ニカラグアのオルテガだと思う。
スペイン語情報だと、オルテガも最近カストロ見舞っているようだし。
いやー、オルテガもなんだかんだいって良いやつだよな。
陳水扁が訪問したときにはじきじきにクルマ運転して18時間同行したらしいし、その後も陳水扁をチャベスと引き合わせたりしているし、台湾の国連加盟問題も「国民投票が通れば、もっと積極的に賛成できる」と国民投票の後押しをしたり。

中南米の左翼って、日本の戦後左翼と違って、一本筋取っていて、なんというか男気というか義理人情があるのが多いよね。
しかも米帝には身を挺して対抗してきたわけだし、もともとソ連シンパだから中共にはいまいち懐疑的なところもよい。

チェコ書籍の中の「台湾」、なかなか粋でマニアック、チェコの民度の高さの表れ?

2010-07-16 01:55:44 | 欧州
中欧周遊でチェコに寄った際、例によって台湾がどう扱われているか調べるために、世界地図と台湾史の本をゲットした。

チェコは民主化以降の大統領だったハヴェルが、台湾びいきだったこともあって、台湾に関する関心はそこそこ高いのだが、政府の台湾びいきと相反して、意外に民間から出されている地図などは、台湾を中国と同じ色で塗られていたりするものが多かった。(しかし、政府に従わない点は、逆に日本も学ぶべきだろう。日本は民間の地図が政府に右倣えして、中国領みたいに扱っているのだから。政府と民間の認定は違ってよい)

しかし、それも、さすがにチェコというか、民度が高いというか、なかなか粋な計らいが見られた。

たとえば、
Kapesní atlas světa
(ポケット世界地図帖)
Kartografie,Praha, 2010
978-80-7393-075-2
199Kč
http://www.kartografie.cz/tituly-pro-verejnost/kapesni-atlas-sveta

は、地図上では、台湾にも中国の色・薄黄土色の斜線が塗られているのだが、台北は首都を示す赤になっている、また各国の要覧もあるのだが、台湾は「国」ではなく、ココス諸島などと同じ「属領」扱いでしかも「地位」として「中華人民共和国に属する」などと書かれているのだが、ところが、ぎっちょんちょん。
国名・地域名には、チェコ語の下に、各国の現地語音ローマ字表記もついているのだが、台湾には、ちゃんと台湾語教会ローマ字で、Tai-oanと書かれているのだ!
しかも2つのaの上のアクサン・シルコンフレックス(というか、5声だけど)も省略せずに、載せている。
チェコ語では子音や母音に付加記号がついた表記が多いから、「多分これは省略しないほうがよい」と思ったからだろう。
これは粋な計らいだ。

また、
新書サイズで出ているチェコ語による各国史シリーズで「台湾」もあった

Vladimir Liscak
TAIWAN, Strucna Historie Statu
(各国史便覧、台湾)
Libri , Praha , 2003
80-7277-09707
http://www.libri.cz/kniha.php?kniha=181
値段は本来
140Kč
だが、ブラチスラバの書店「Panta Rhei(パンタ・レイ)」で買ったので、値段はユーロで
6.02EUR
だった。スロバキアの書店には、スロバキア語の本よりも、兄弟言語のチェコ語の本が多い。

この本がとてもすばらしい。
巻末に歴代指導者の一覧があるんだが、これがなかなかマニアックというか、通というか、すごい!

まず
オランダ時代の歴代宣教師
オランダ東インド会社の歴代御台湾商館長(ゼーランジャ城)
を載せているのが、なかなかの通!
それから、
鄭氏王朝歴代「国王」
清朝台湾省
と来てその次になんと
歴代台湾民主国総統
が来るのもかなりマニアアックだ。
日本時代の歴代台湾総督
中華民国歴代総統
歴代行政院長
台湾行政長官の陳儀
台湾省政府歴代主席・省長
はよくあるとしても、最後になんと!
台湾共和国亡命政府(東京)臨時総統の廖文毅
までが載せられている。これはきわめて通だ。すばらしい。

しかも人名の読みに台湾語が振られているものがあって
鄭氏王朝歴代「国王」
 鄭 爽は、Cheng Ko-shuang(北京語ウェード式)に加えて丸カッコで Cheng Keh-soan(名前部分は台湾語ローマ字)も追記
清朝台湾省の劉銘伝は、Lau Ming-tuanという台湾語読み(ただし教会ローマ字ではない)を優先させ、北京語読みは丸カッコ内・
さらに、台湾民主国総統の劉永福は、Lau Yeng-fokと台湾語に客家語が混ざったような表記、丸カッコで北京語ウェード式
台湾共和国臨時政府総統の廖文毅も、Liao Bun-geiと台湾語読みが優先されていて、。
これもなかなかすごい。

というか、台湾入門などを書いてきた私も脱帽です。
著者のリシュチャーク氏、あなたは偉い!今度プラハに行くときには(来年かな?)、ハヴェル元大統領とともに是非アポイントをとりたい。

ハンガリー語版「オペラ座の怪人」、6月5日@ブダペシュト・マダーチ劇場【写真追加】

2010-07-04 22:20:59 | 芸術・文化全般
今回訪問して気づいたことだが、ハンガリーは演劇大国である。ブダペシュトの隅々に劇場があり、オペラ、ミュージカル、話劇がいくつも上演されている。ブダペシュトだけでなく、地方都市のセゲドにも国立劇場があって、話劇を中心に常に劇が上演されているのだ。これはハプスブルク時代の名残なのだろう。

今回ブダペシュトでたまたま「オペラ座の怪人」をやっていた。
生舞台の怪人を見るのは、2002年2月に韓国版をソウルで見て以来だ。
しかも上演したのは、泊まった日本人宿「アンダンテ」か歩いて5分くらいにある
Madách színház(マダーチ劇場)だ。
この劇場の名前、ハンガリー文学の知識がある人ならわかると思うが、19世紀の文豪で主に戯曲を書いたマダーチ・イムレからとったものだ。
だが、話劇ではなく、主にミュージカルをやっているようだ。

Madách színház マダーチ劇場(トップページ)

Madách színház マダーチ劇場演目案内

Az Operaház Fantomja ハンガリー版オペラ座の怪人トップページ
下に出てくるのは、
  [ Belépés] [ Enter] [ Eintritt]
左からハンガリー語、英語、ドイツ語による入り口メニュー。
いずれかをクリック。

マダーチ劇場↓



オペラ座の怪人の案内板↓




2010年6月5日(土曜日)ソワレ午後7時~

キャスト(ハンガリー人名は姓+名順):

Az Operaház Fantomja(ファントム) POSTA VICTOR(ポシュタ・ヴィクトル)

Christine Daaé, énekesnő(クリスティーヌ) KRASSY RENÁTA(クラッシ・レナータ)

Raoul, Vicomte de Chagny(ラウル) HOMONNAY ZSOLT(ホモンナイ・ジョルト)

Carlotta Giudicelli, operaénekesnő(カルロッタ) SÁFÁR MÓNIKA(シャーファール・モニカ)

Umberto Piangi, operaénekes(ピアンジ) PANKOTAY PÉTER(パンコタイ・ペーテル)

Monsieur André, operaigazgató(アンドレ) SZEREDNYEY BÉLA(セレドニェイ・ベーラ)

Monsieur Firmin, operaigazgató(フィルマン) WEIL RÓBERT(ウェイル・ローベルト)

Madame Giry, balettmester(マダム・ジリー) BAJZA VIKTÓRIA(ナイザ・ヴィクトーリア)

Meg Giry, a lánya, balettáncosnő(メグ・ジリー) HAFFNER ANIKÓ(ハフネル・アニコー)

Joseph Bouquet, zsinórmester(ブーケ) VIKIDÁL GYULA(ヴィキダール・ジュラ)

Monsieur Reyer, korrepetítor(レイエー) BOGNÁR ZSOLT(ボグナール・ジョルト)

Monsieur Lefevre, az Operaház leköszönő igazgatója(ルフェーブル) KOLTAI JÁNOS(コルタイ・ヤーノシュ)

Árverési kikiáltó(オークションの司会) HORESNYI LÁSZLÓ(ホレスニ・ラースロー)

座席は5200フォリントの比較的良い席(1階前から10列)を当日購入した。

最初はちょっとどうかと思ったが、終盤に近づくにつれてよくなった。さすがハプスブルク文化の遺産である。大体、音楽も日本などと違って、ちゃんと生で演奏している。その辺はさすがに欧州だ。

ただ、劇場の中は狭い。だから、舞台も小さめで、道具も小さめになっている。

1幕は7時4分に開始。
小さいというか、ちゃちいと感じられたのは、シャンデリア。これまでに生で見た東京、NY、ソウルだと、オークションの終盤に光を放つところも、サイズそのものも威容を放ちつつ観客席の真上まで斜めに上がっていくが、ブダペシュトの劇場は小さいので、シャンデリアも小さく、しかもほとんど直線に舞台の上に上がっていくだけだった。しかも司会の最後の一句が終わって、爆音を鳴らして光る場面でも、音も光もいまひとつ弱かった。「あれれ?」って感じ。ただ演出や演技は全体に大げさ。
「ハンニバル」の練習場面でも、カーテンが落下してバレリーナたちが「ファントムが来た」とあわてる場面は、やや演技がわざとらしいというか、大げさだった。ただ、大げさといえば、ブーケやピアンジが怪人に殺される瞬間は、他の舞台では暗示的だったのが、ブダペシュトでは絞め殺す瞬間が見えるようになっていた。
「ロミオとジュリエット」の演出にしても、ロミオが首をつったり、ジュリエットが手を切ったりする、激しく直截的な演出が多いハンガリーだが、「怪人」でも、人が死ぬ場面は直截的なようだ。もっとも、これは2005年の映画版の影響もあるのかも知れないが。
映画版といえば、あまりファンの間では評判は良くないが(私も好きではない)、ブダペシュトの演出には、映画版の影響がそこかしこに見られた。
怪人テーマ音楽では、他の舞台では怪人とクリスの二人が階段から降りてくるのだが、だからこそこの場面では歌は録音されたものを流していることが多いのだが、ブダペシュトでは舞台のうえを歩き回ったり、舞台に穴があいて奈落との間を行き来する演出だった。だから多分ここの歌は録音ではなく、生で歌っている。生で歌うことを優先させたのか?
テーマ曲の終盤でクリスが恍惚となって「アー」と絶叫した後は、この舞台ではクリスがそのまま床に倒れこんだ。これは演出としては正しいと思う。
笑ったのが、「The Music of the Night」(ハンガリー語では Az éj zenéje、夜の音楽)
の後、クリスが目覚めていたずら心で怪人のマスクをはがすときに、ベッドに近づいてきた怪人を待ち伏せするかのように眠ったふりをして、怪人が近づくとマスクを取るという演出になっていた。けっこうトリッキーなクリスw。
そういえば、この前後の場面で、クリスが仰向けに横たわるところは、台を使っていたり、この舞台は台を多用していた。舞台が小さい分、道具で工夫したということか。
1幕終盤で、クリスとラウルが愛を誓う場面。有名な「All I ask of you」(ハンガリー語では Ennyit kérek én、私があなたに求めるすべて)は、私自身はそんなに好きな曲ではないが、この舞台のは良かった。
しかも二人のキスは激しいこと、またそれを見て怪人が嘆く場面では、他の舞台のようにすすり泣きではなく、大声で泣き叫ぶ感じになっていた。キスと横恋慕の激しさは、恋愛表現が激しいハンガリーらしいところ?
1幕は8時15分に終了。

休憩は約20分間で、8時35分から2幕。
マスカレードの場面では、他の舞台では最後まで怪人はわからなかったが、ここでは最初から丸わかりで、怪人が近づくたびにクリスが悲鳴を上げるという、ちょっと変わった演出だった。
「ドンフアンの勝利」の練習場面で、ピアノが勝手に鳴る場面があるが、そこの演出はちょっとぎこちなかったのと、本番で、ピアンジが殺されるが、怪人がピアンジを絞め殺して、ピアンジが悲鳴をあげるところが、シルエットで見える演出だったのは、やや疑問がある。
それはともかく「ドンファン」本番で歌われ、私が一番好きな「The Point of No Return」(ハンガリー語ではなぜか Túl késő, hogy visszalépj 戻るには遅すぎる)は、切々と歌われていて、良かった。
ファンの間では「クリスはいつ怪人だと気づくか」が鑑賞ポイントになっているが、この舞台ではクリスが最初から怪人だと気づく演出になっていた。しかもあまりにも明示的に。明示的なのが好きなんだろうか?
また、「ノーリターン」の終わりで、クリスが怪人の役柄の仮面を取るのが普通だが、ここでは怪人が役柄の仮面を自分で脱いで、最後にクリスが怪人自体の仮面を剥ぐという演出になっていた。でも、これって、いずれもクリスが取らないと意味ないんじゃ?
明示的・直截的演出といえば、地下の怪人の住処のラウルが現れた後、怪人が招き入れて、ラウルの隙をねらって縄をかけるところでは、他の舞台ででは上のほうで切れている「縄」を使っているが、ここでは柱にくくりつけて、本当に「縄で首を絞めている」という、やはり直裁的というか、きわめて危険な演出になっていた。「良い子のみなさんは真似しないでね」と、日本では断り書きが出てきそうだw。「ロミジュリ」でロミオが首つって、ジュリエットが手を切っていたようなもの?えぐい演出だわい。
ただクライマックスで、3人が「ノーリターン」の曲調で絡むところは良かった。
終盤近くで、クリスが怪人にキスするところは、他の舞台にも増して、きわめて激しい接吻だった。これもハンガリーの愛情表現を反映したものか。
フィナーレは、怪人は舞台裏に隠れるようになっていた。その後、メグが現れて、舞台後方の仮面と花をひらい、前方に持ってきていずれも床において、自分はひざまづいて立つという演出になっていた。

ちなみに、会場ではハンガリー版怪人のCD(2枚組、特に2枚目の2幕はほとんど入っている)が売られていて、4500フォリント、パンフレットは内容紹介とキャスト紹介が別々になっていて計1000フォリントだった。
これについては後日。

カーテンコール↓



ギリシャは欧州じゃなくて、中東だろ!

2010-07-04 22:20:10 | 中東
デスピナ・ヴァンディのライブ場面についても指摘したように、ギリシャは欧州じゃなくて、中東だろう。
コンサートの雰囲気といい、音楽の曲調・好みといい、ほとんど中東である。
実際、youtubeで再生回数をクリックすると出てくる地域別視聴状況やコメント欄を見ると、ヴァンディはトルコやエジプトでもよく見られている。

ギリシャ発のユーロ危機が指摘されているが、そもそもギリシャをユーロやEUに入れたのはおかしい。ギリシャを入れるなら、トルコやレバノンを入れないといけないはずで、トルコを入れないなら、ギリシャも入れるべきではなかった。
昨日3日もNHKスペシャルでも指摘されていたが、ギリシャのユーロ加盟は書類偽造・帳簿操作の末のものだったようだ。

別にギリシャや中東を蔑視しているわけではない。逆だ。オスマン文化に発すると思われる現代中東文化や中東そのものはそれなりにすばらしいものがあるし、私自身中東文化は大好きだ。
もともと「欧州」ではないのに、欧州崇拝から欧州に加わりたい一身で詐称までしなくても、中東という位置づけでそのなかでの発展とか協同を目指したほうが、うまくいったような気がする。
別に欧州だけがすべてじゃないんだし。

というか、当人たちはとても嫌がることだが、トルコとギリシャって、人種も文化もほとんど一体でしょ?どこも違いはないじゃん。
ギリシャとトルコが反発しあうことが多いのは近親憎悪というべきもの。傍から見ていると、ほとんど違いはない。
「ギリシャ」というけど、古代ギリシャを人種的にも文化的にも継承しているんじゃなくて、その後はスラブも入っていれば、近世以降のオスマン支配によるトルコ・アラブ・ペルシャ系文化の受容はかなりのもの。それが音楽にも現れている。
また、ギリシャとトルコは宗教的には違うように見える。しかし、ギリシャ正教は実はトルコ以外の中東全域にひろがっているし(特にレバノンに信者は多い)、イスラームとギリシャ正教は似たところが多い。また、ギリシャは反イスラエル・親パレスチナの気風も強いようだ。

youtubeのコメント欄を見ると、トルコにもヴァンディのファンは多いようで、しかも賞賛を惜しまない。音楽が両国の憎悪を超越させているといえるかもしれない。
だとしたら、ギリシャはとっとと文化的近似性から、中東にアンデンティファイしたほうがいい。トルコが嫌なら、レバノンやエジプトと結びついてもいいではないか。
これはやはり問題になっているスペイン、イタリア南部、あるいはキプロス、それから言語的にはアラビア語の方言に違いないマルタについてもいえるだろう。

ギリシャはどうみても中東だ。欧州ではない。