WHOが2016-2017年に北半球で推奨する類似ウイルス株は下記の通り
WHO推奨株 (下線が変更点)
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A/California/7/2009 (H1N1) pdm09-like virus
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A/Hong Kong/4801/2014 (H3N2)-like virus
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B/Brisbane/60/2008-like virus
また、4価ワクチンを使用する際には、昨年の推奨と同様に下記の類似ウイルス株の追加を推奨
- B/Phuket/3073/2013-like virus (昨年の3価ワクチンの推奨株)
国内の製剤については、国立感染症研究所インフルエンザワクチン株選定のための検討会議において下記の4株に決定された。
第12回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会研究開発及び生産・流通部会資料
国内選定株(下線が変更点)
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A /カリフォルニア/7/2009 (X-179A) (H1N1) pdm09
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A/香港/4801/2014(X-263) (H3N2)
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B/テキサス/2/2013 (ビクトリア系統)
- B/プーケット/3073/2013 (山形系統)
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2015/16インフルエンザシーズンの国内外の流行株のまとめ
- 2015/16シーズンは、国内外ともにA(H1N1)pdmウイルスが流行の主流であった。
- B型ウイルスでは、B/Yamagata 系統とB/Victoria系統が拮抗した比率で混合流行した。
- 抗インフルエンザ薬耐性株は、国内外で散発的に少数検出される程度であった。
関連記事:
2016/2017シーズン、日本のインフルエンザのレビュー <今冬のインフルエンザについて (2016/17 シーズン)>
- 流行開始時期は 11 月中旬で平年より 1 ヶ月程度早い立ち上がりだった
- ピークの時期は 1 月下旬から 2 月上旬(2017 年第 4~5 週)と過去 3 シーズンとほぼ同時期
- ピークの高さも過去 3 シーズンと同程度
- 定点報告をもとにしたインフルエンザ流行レベルマップの情報からは、2016/17
- インフルエンザの累積推計受診者数は1,585万人と過去2シーズンより多いものの同程度
- 65 歳以上の割合が前シーズンより増加
- 基幹病院定点からのインフルエンザ入院サーベイランス報告は15,329人
- 分離されたインフルエンザウイルスの割合はA(H3N2)が85%と最も高い