国際医療について考える

国際協力という分野に興味を持つ人たちとの情報共有、かつ国際協力に関する自分としてのより良いありかたについて考える場所。

ウイルス性肺炎

2011-12-19 | 感染症内科 概論
ウイルス性肺炎と細菌性肺炎の区別
年齢:ウイルスは5歳以下に多く、細菌は成人に多い
疫学的情報:ウイルス性疾患の流行の有無
現病歴:ウイルスは発病が緩徐、細菌は急速
臨床所見:ウイルスでは鼻炎・喘めい、最近では高熱・頻呼吸
検査所見
WBC:ウイルスでは10,000/μL未満、細菌では15,000/μL以上
CRP: ウイルスでは2mg/dL未満、細菌では6mg/dL以上
Procalcitonin in serum: ウイルスでは0.1µg/L未満、細菌では0.5µg/L以上
胸部レントゲン:ウイルスでは両側性・孤立した間質性浸潤,細菌では肺葉性肺胞浸潤
抗菌薬への反応:ウイルスでは緩徐か反応がない、細菌では反応が早い

小児の主な原因ウイルス:ライノー、RS、アデノ、パラインフルエンザ1, 2, 3、インフルエンザA, B

治療薬のあるウイルス:Influenza A, B, RS, Adenovirus, Rhinovirus, Enterovirus, Human matapneumoirus, Hantavirus, Varicella-zoster virus

Reference: Lancet 2011 Seminar Viral pneumonia
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21435708

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 肉芽腫性炎症性疾患の鑑別 | トップ | 寄生虫症の曝露リスク »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

感染症内科 概論」カテゴリの最新記事