国際医療について考える

国際協力という分野に興味を持つ人たちとの情報共有、かつ国際協力に関する自分としてのより良いありかたについて考える場所。

髄膜炎菌ベルトでの髄膜炎の報告

2013-03-27 | Vaccine トピックス

WER: 21 March, 2013
http://www.who.int/wer/2013/wer8812.pdf 

髄膜炎ベルトを形成するセネガルからエチオピアまでの22カ国に4億人が住む。
1993年から2012年までに947,000人が髄膜炎として報告され、10万人が死亡したと推定される(80%は髄膜炎菌性髄膜炎 serogroup A)。

Serogroup Aに対するコンジュゲートワクチン(MACV)が2010年に導入され、2012年末までに10カ国で1億人以上がワクチンを接種した。
30歳未満を対象に26カ国で2016年までに3億人に予防接種される予定。

近年の大規模な流行は2009年にナイジェリアを中心に約8万人が髄膜炎と診断された。
2012年の流行期(1月~6月末)までには、19カ国で22,673人の髄膜炎と1931人の死亡が報告された。
13か国で検査診断された髄膜炎の病原体報告によると、1275 例で原因菌が同定され、serogroup Aの髄膜炎菌は特にワクチンを導入した国で減少し(82例)、ワクチンserogroup W135の髄膜炎菌が西部の髄膜炎ベルトを中心に主な原因菌(660例, 52%)となっていた。次いで多い原因菌は肺炎球菌で365例であった。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« エイムゲンの小児接種適応拡大 | トップ | リケッチア症 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Vaccine トピックス」カテゴリの最新記事