〔注意、このブログは人文系の個人である私が、自分で考えたことのみを記事にしています。記事をお読みになられた方は、ご自分で十分検証されるようにお願い致します〕
木村政昭教授の予想では、日向灘地震の発生は、2014年+-5年で、マグニチュード8.7となっています。またそれに連動して火山噴火が起こることが指摘されています。
※木村教授の発生予想年はあくまで目安で、この予想年が過ぎても「当たるとか当たらない」という問題ではないと思います。これらの地震・津波は地質学的な調査によって繰り返されていることが分かっており、遅かれ早かれ発生する可能性は高いです。ますます危険性が迫っているというということです。
wikipedeiaの解説では、日向灘地震ではマグニチュード8以上の規模の事例はないとのことですが、もしかすると宝永地震(日向灘も連動した可能性あり)のような南海トラフ大地震が起こることもあり得るのではないでしょうか。(マグニチュード8.7ということは相当広範囲に断層がズレ動くということになると思います。)
「南海トラフ全域をほぼ同時に断層破壊した地震は規模が大きく、宝永地震は他の地震よりもひとまわり大きいM8.6とされてきた。21世紀に入ってからの研究により、この宝永地震と同じ規模の津波堆積物は300 - 600年間隔で見出される事が分かった。さらに、宝永地震よりも巨大な津波をもたらす地震が約2,000年前に起きた可能性がある事も分かった。(引用終わり)」
参考:『検証!首都直下型地震 巨大地震は避けられない?最新想定と活断層』木村政昭監修 技術評論社。
「噴火と地震の関係については、従来、日本の多くの研究者や政府の公的機関は、大地震のあとの噴火については両者に関係があるケースもあるとしていますが、先だって起きた噴火とその後の大地震は、無関係である、という態度は一貫しているようです。つまり大地震により、ストレスが取れた地域の火山活動が活発化する場合に限って、両者の関係を認めています。けれども大地震の前の火山活動に関しては、その地球物理的な関係については言及していないように思われます。
ここで、地殻を単なる「剛体」としてみるか、地殻とマントルを併せた「弾性体」としてみるのかによって、前者では地震と火山はまったく関係がなく、後者では非常に関係が深い、とする立場に分かれます。
…プレート・モデルは、プレートは剛体ゆえに変形しないから、火山のマグマ溜まりには変形がないはず-したがって、地震と火山は無関係、となります。しかし…地殻とマントルを一緒に扱った弾性体モデルとして考えると、弾性体は変形し、マグマ溜りを押し縮めて圧力を加え、噴火を促進します。したがって…地震と火山活動は、互いに切り離せない密接な関係があることになります。」
「…実際に起こった地震をよく見ていくと、噴火活動にはP1、P2、P3という三つの段階が読み取れます。ここで「P」と記したものは、火山活動がどういった状態にあるのかという「相」を意味するPhaseと、火山性地震の発生回数の頂点(Peak)を意味する二つの単語に共通するものとして用いられています。
〔P1:群発地震発生期〕
地震の根元的な原因である「プレートの移動」により、日本列島にはストレスがかかり続け、火山周辺にひづみを生じていきます。プレートが押してきて圧力応力がかかってくると、このひずみが原因で火山帯周辺にひび割れができ、群発地震が発生し始めます。これをP1(ピーク1)とします。このとき、マグマは上昇し始め、しばしば小噴火を伴います。
〔P1とP2の間:中規模地震の発生期〕
プレートは常に押し続けて力をかけて圧迫してくるので、ひずみによるストレスがさらに大きくなり、中破壊(中規模地震)が起きて、ひずみは一時的に解消されます。そのため群発地震もなくなり、マグマの上昇もいったん止まります。
〔P2:大噴火の発生期〕
さらにプレートが押し続けてくるので、圧縮応力によるストレスが溜まり、そのうちまた群発地震が発生し始め、やがて火口からマグマが溢れ出し、大噴火となります・
〔P2とP3の間:中規模地震の発生期〕
やがてそのうち、付近で中規模地震が発生してストレスが解消されるため、噴火・地震活動が一時期、止まります。
〔P3:小規模噴火の発生時期〕
プレートにさらに押され続けると、周辺の地殻にまた微妙な割れ目が生じ、群発地震が発生してP3に入ります。こときは噴火活動を伴いやすいのですが、一度噴火を起こしているため、P2よりは穏やかな噴火になる傾向がみられます。
〔大地震の発生期〕
さらにプレートが押してくと、付近の大きな断層やプレートが動いて巨大地震が発生します。それでほとんどのひずみを開放し、ストレスが解消され、そのあとこの火山は、比較的長い休止期に入ります。
1912年に起こった大島・三原山の大噴火は、11年後の1923年に起こった大正関東地震の予兆ともいえるものでしたし、1950年に大島・三原山が噴火したときはその3年後、1953年に房総沖地震が起きています。1995年に起きた兵庫県南部地震(M7.3)は、1991年に起きた雲仙・普賢岳が警告を発していました。噴火してから4年後、普賢岳から490キロメートル離れた阪神で、大地震が起きています。
…噴火のあと、いつ頃どこで地震が起きのかというデータを丹念に調べていった結果、「時空ダイヤグラム」が生まれたのです。(引用終わり)」
また火山噴火・地震の(破局的な)活動期というものは、海嶺が数千年に一度くらいの頻度で爆発的にマグマを供給することによってもたらされるものかもしれません。そして、その時期が今なのかもしれません?
「…プレートを生み出す海嶺はどうも数千年に一度、爆発的に地殻を破って海底へとマグマを噴出(供給)しているようなのです。
…東太平洋海膨の、カリフォルニア沖からガラパゴス沖に至る何十キロもの広大な距離にわたって、1965年頃に海底で巨大噴火が発生し、溶岩が流出したというのです。
…溶岩に覆われた地帯一体は、バハカルフォルニアからイースター島までの、東太平洋海膨のほとんどを占め、3500キロメートルの長さにわたっていました。
…何よりこ発見が画期的なことは、新しい海洋性地殻が形成される方法は、従来考えられたより、もっと「間欠的」なのかもしれない、ということです。これまで「海底拡張」については、…マグマはじっくり流れ出すと考えられてきたのです。
…プレートが移動する速さは、東西の2方向にだいたい年間数センチから10センチくらいですが、これは平均値。先ほどの観察結果が正しければ、実際には100年間に1回くらいぐぐっと開くことがあるかもしれません。仮に東太平洋海膨でこのような間欠的な海洋底の拡大が起こったとしたら、環太平洋一帯で巨大噴火シリーズが始まったのもむしろ当たり前かもしれません。
…実際、太平洋の東岸では1980年のアメリカ・セントヘレンズ、メキシコのエルチョン、コロンビアのネバドデルルイスといった、それまで無名だった山々が突如、大噴火しています。一方、太平洋西岸の日本でも、三宅島、伊豆大島・三原山、手石海丘、雲仙・普賢岳などの噴火が相次いで発生しています。(引用終わり)」
そして、この「地震や火山噴火の活動期」は「太陽黒点の活動(増減)」に連動しているかもしれないようです。
参考:『太陽活動と火山活動-泡箱としての火山-』
もし数千年に一度の太陽黒点活動の大異変(減少)→宇宙線量の増大→マグマの爆発的活動ということになるのであれば、破局噴火も起こり得るかもしれません。
また「破局噴火」に至らなくても、太陽黒点活動の中変異(減少)によっても、千年に一度程度の大噴火(十和田湖の平安時代の大噴火クラス)でも、原発50基を抱えた日本列島には、致命的な災害を及ぼす可能性が高いと思われます。
九州の姶良カルデラには相当マグマが蓄積されているようです。もしこれから(宇宙線量が増加して)マグマ活動がますます活発化するようになると、流量が一気に増えるといこともあり得るのでしょうか?
参考:【桜島噴火の予兆!?�】姶良カルデラ超巨大噴火のマグマはすでに溜まっている!? 覚悟を決める鹿児島県民と楽観視をつらぬく原子力行政~井村隆介・鹿児島大准教授インタビューを再配信! IWJ Independent Web Journal
木村教授は、伊豆小笠原地震、日向灘地震など、またそれらに連動する火山噴火を予想されていますが、現在の九州の火山活動の活発化などはそれらを裏付けるもののように思えてなりません。
伊豆小笠原地震や日向灘地震など(それらに連動する他の巨大地震(直下型含め)、火山噴火(最後に破局的又は大噴火?))は、国策原発約50基及び六ヶ所村などの再処理施設にどのような影響を及ぶすのでしょうか?
日本列島が「墓標」になってしまう可能性もあり得るのではないかと思います。
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