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数理論理教(科学教)の研究

数理論理(科学)はどこから来て、どのような影響を与え、どこに行こうとしているのか、少しでも考えてみたいと思います。人文系

XBB対応型ワクチンの危険性

2023-08-25 16:19:50 | mRNA・DNA型コロナワクチン公害(戦争)

 XBB対応型ワクチンを接種されようとされている方は、是非下記の動画を見てご自身でよくもう一度検討して下さい!

 村上名誉教授:
「このグラフを見ると、オミクロンBA二価よりも、確かに XBB 一価ワクチンをブースターで打つと、(中和抗体が)増えてますよね、と思うじゃないですか。444が 1800に増えていたり。4倍ですよね」
「しかし、これはですね。グラフが対数軸だから、こう見えるだけであって、これを対数じゃないグラフにするとこうなるんです」
村上名誉教授:
「こうなるんです。これ詐欺ですよ。これって、まったく(中和抗体レベルが)上がってないというように言うべきなんです」
「ほんのちょこっと増えたかな、ようやく原点から少し上がったかな、というような感じなんです。(中和抗体レベルは)ほぼゼロですよ」
「常識的に考えると、このレベルで抗体が増えても、まったく効果なしです。不活性もできない、感染も抑えられない、一切効かない」
村上名誉教授:
「それから、もうひつの問題は、XBB単価ワクチンのスパイクというのは、古い抗体にまったく反応できないんですよ」
(武漢型)抗体は、(XBBのスパイクタンパク質を)不活性化できないんですよ」
「XBBのスパイクを不活性化できないということは、せっかくメッセンジャーRNA ワクチンを打って、スパイクの IgG (※ 抗体の機能を持つタンパク質 / 免疫グロブリン)が作られていても、その抗体は、新たに接種した XBB のスパイクをまったく不活性化できないと」
「ということは、スパイクの毒性がもろに発揮されるということなんです」
 
(質問) XBB型スパイクタンパクというのは、武漢型と似たような構造なのですか?
村上名誉教授:
「かなり違いますね。ほとんど似ていないです」
(質問) その毒性を調べた結果の報告はないですよね?
村上名誉教授:
「毒性に関しては調べた報告はないのですけれど、もうひとつ言えるのが、ACE2 (※ スパイクタンパク質が受容する部位)という受容体がありますよね。その親和性がすごく上がっているんですよ。60倍とか 70倍上がっているんです」
 
(質問)つまり、ワクチンとして打ったスパイクが体中に回るけれども、その抗体ができないがために、ワクチンとして打った XBBスパイクタンパクが非常に毒性を発揮するだろうということですね?
村上名誉教授:
「まったく不活性化できないまま体中を回ってしまうので、本来あるべきスパイクの毒性を 100%発揮するということが恐いわけです」


「米国国立衛生研究所(NIH)によると、HLA-B15:01を持つ多くの人々のT細胞は、季節性コロナウイルスに過去にさらされたことがあるため、すでにSARS-CoV-2を認識できることが示唆されました。このSARS-CoV-2を認識する能力によって、彼らの免疫システムはウイルスに素早く反応し、感染症状を引き起こす前にウイルスを排除することができました。 
…要するに、NIHは3年以上遅れて、(毎年流行する風邪やインフルエンザに常に関与してきた「一般的な」)コロナウイルスとの接触がSARS-CoV-2に対する免疫につながることを認め、これを「無症状の症例」というおとぎ話に基づいた画期的な発見として売り出しているのです。 」
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アミロイドーシス、プリオン病、アルツハイマー病、ブレイン・フォグとスパイクタンパク質

2023-07-10 14:57:19 | mRNA・DNA型コロナワクチン公害(戦争)
1.アミロイド、アミロイドーシス
 正常なタンパク質の立体構造が変化して、平面化して塊になり悪性のタンパク質に変わってしまったものをアミロイドといいます。
 このアミロイドが臓器(細胞)に沈着して引き起こされた病気のことをアミロイドーシスというのだそうです。脳に局限して発症するアルツハイマー病もアミロイドーシスの一つの病型とのことです。

「アミロイドとは,私たちの体を構成しているタンパク質の形や性質が変わり,水や血液に溶けにくい線維状の塊となった物質です.アミロイドが体に沈着することにより引き起こされる病気をアミロイドーシスと言います. 
…アミロイドは,アミロイドのもとになるタンパク質により分類することが基本です.例えば,トランスサイレチン(TTR)というタンパク質から作られるアミロイドをATTRアミロイド,これによる病気をATTRアミロイドーシスと呼びます.同様に,免疫グロブリン軽鎖というタンパク質から作られるアミロイドをALアミロイド,これによる病気をALアミロイドーシスと呼びます.
アミロイドーシスは,全身性と限局性に分類されることもあります.全身性は,いくつもの臓器にアミロイドが沈着し障害される病型で,代表的な病型にATTRアミロイドーシス,ALアミロイドーシスがあります.一方限局性は,アミロイドの沈着が1つの臓器に限局する病型で,代表的な病型に脳に限局するアルツハイマー病(Aβアミロイドーシス)があります. 


(引用終わり)」

「アミロイドβ(アミロイドベータ、英: Amyloid beta、略称: Aβ)は、アルツハイマー病患者の脳に見られるアミロイド斑の主成分として、アルツハイマー病に重大な関与を行う36–43アミノ酸のペプチドである。このペプチドはアミロイド前駆体タンパク質 (amyloid precursor protein, APP) に由来し、β-セクレターゼとγ-セクレターゼによる切断によって産生される。Aβ分子は凝集し、いくつかの形態の柔軟な可溶性のオリゴマーを形成する。現在では、特定の誤ったフォールディング(ミスフォールディング)をしたオリゴマー(「シード」として知られる)が他のAβ分子のミスフォールドを誘導し、プリオンの感染と類似した連鎖反応が引き起こされると考えられている。 」

 医学では、このような変性タンパク質をプロテオパチーというそうです。

2.プリオン、プリオン病とは
 プリオンとは、悪性タンパク質がその立体構造を正常タンパク質に伝染させてしまう感染性因子のことをいうそうです。(これはアミロイドのうち感染性因子のあるものをプリオンというのでしょうか?)
 まるで「ドミノ倒し」のように悪性タンパク質の立体構造が次々に正常タンパク質に伝わり、「オセロゲーム」のように悪性タンパク質だらけになってしまうようです。
 プリオンにより発症する病気をプリオン病というそうです。狂牛病やクロイツフェルト・ヤコブ病などの伝達性海綿状脳症なそがあるようです。またアルツハイマー病やパーキンソン病もプリオン病の一種のようです。

「プリオンとはタンパク質からなる感染性因子のことであり、ミスフォールドしたタンパク質がその構造を正常の構造のタンパク質に伝えることによって伝播する。他の感染性因子と異なり、DNAやRNAといった核酸は含まれていない。狂牛病やクロイツフェルト・ヤコブ病などの伝達性海綿状脳症の原因となり、これらの病気はプリオン病と呼ばれている。脳などの神経組織の構造に影響を及ぼす極めて進行が速い疾患として知られており、治療法が確立していない致死性の疾患である。 
…哺乳類においてプリオンとしてふるまい、狂牛病などのプリオン病の原因となるのはPrPと呼ばれる。PrPは、ヒトでは253個、マウスでは254個のアミノ酸からなるタンパク質であり、そのアミノ酸配列は高度に保存されている。
 PrPは健康なヒトや動物でも発現しているタンパク質であり、脳、心臓、肝臓など多くの組織、臓器において発現が認められているが、特に脳、神経細胞において高い発現をしている。  同一のアミノ酸配列でありながら、正常プリオンタンパク質と異常プリオンタンパク質の二つの異なる高次構造をとることが知られており、異常プリオンタンパク質がプリオン病に特異的に検出される。PrP遺伝子はヒトにおいては第20番染色体上に存在しており、2つのエクソンからなる。 
…正常プリオンタンパク質(cellular PrP, PrPC) は、前駆体タンパク質として翻訳される。N末端の22個のアミノ酸は小胞体への移行シグナルであり、小胞体移行後にシグナルペプチターゼによって切断される。 
…異常プリオンタンパク質(scrapie PrP:PrPSc) は、PrPCが構造変化を起こしたものであり、プリオン病に特異的に検出される。PrPScは、PrPCと比べてβシート構造に富んだ構造をとっていることが明らかになってきている。 
…プリオン病とは、ヒトおよび動物において伝達性(感染性)のある異常プリオンタンパク質(PrPSc)が脳に蓄積し、脳が海綿状に変化することによって起きる疾患の総称である。現在までに知られているプリオン病は、有効な治療法が確立しておらず致死性である。」

 「正常プリオン(PrPC)はαヘリックス構造が豊富であり、比較的可用性が高い…異常プリオン(PrPSc)はβシート構造が豊富であり、凝集しやすい」

「脳に異常たんぱく質「プリオン」が発生し、神経細胞が正常に機能しなくなる病気のことをプリオン病といいます。これまでの研究によりアルツハイマー病やパーキンソン病も、特定の異常たんぱく質が原因でそれが感染性を持つことが分かってきました。つまり、アルツハイマー病やパーキンソン病もプリオン病の一種とも言えるのです。 」

「クロイツフェルト・ヤコブ病(クロイツフェルト・ヤコブびょう、Creutzfeldt-Jakob disease, CJD)は、全身の不随意運動と急速に進行する認知症を主徴とする中枢神経の変性疾患。 」

3.プリオン病とスパイクタンパク質
 ある研究では、悪性タンパク質のアミノ酸配列の特徴(GxxxG、Gはグリシン(アミノ酸))がスパイクタンパク質にも見られ、またスパイクタンパク質が強制的に開いた状態に変形されていることから、プリオン病につながるタンパク質のミスフォールドにつながるのではないかと指摘しています。
 また悪性タンパク質はまず腸で作られ、その後迷走神経に沿って(エクソソームによって)脳に行くのではないかと解説されています。

 
「コロナワクチンのスパイクタンパクは血管を障害する毒性を持ち、脳の血管を傷付ける事で頭痛、吐き気、めまいやブレイン・フォグを引き起こしたり、脳梗塞などの原因となる事があります。これは短〜中期の副反応です。脳に対する長期的な副反応 (副作用) としては、スパイクタンパクがプリオンとして作用し、脳変性を起こす可能性が指摘されています。これはスパイクタンパクのアミノ酸配列から推定されるもので、接種から長期間が経過してみないと実際には分からない事の一つです。プリオンは微量の摂取でも長い時間の末にプリオン病を発症する事が知られており、将来的な不安要素になります。
…1960年代、放射線生物学者のティクバー・アルパーと生物物理学者のジョン・スタンレー・グリフィスは、伝達性海綿状脳症の原因は細菌でもウイルスでもなくタンパク質のみからなる感染性因子によって引き起こされる、という仮説を提唱しました。スクレイピーやクロイツフェルト・ヤコブ病を引き起こす謎の感染性因子は、核酸を損傷するはずの紫外線放射に耐性を持つため、遺伝子を持たない感染因子であると考えられたのです。1982年カリフォルニア大学サンフランシスコ校のスタンリー・B・プルシナーは、仮説上の存在だった感染性因子の精製に成功し、これを「プリオン (prion) 」と命名しました。「タンパク質 (プロテイン) による感染性因子」という意味です。プリオンを構成するタンパクはプリオンタンパク質 (Prion Protein, PrP) です。
…プリオン仮説によると、プリオン病の原因はミスフォールドした (誤って折りたたまれた) タンパク質です。このミスフォールドタンパクが、正常型 (PrP c; cはcellular、つまり「細胞性の」) 構造を有するタンパクに接すると、自身と同じ異常型 (PrP sc; scは「スクレイピーの」) 構造に変換してしまうのです。こうして次々とプリオンタンパクの間で異常型構造が伝播し、正常型が異常型に変化していきます。既知の全プリオンはアミロイド構造体の形成を誘導します。アミロイドとは、タンパク質が重合する事で密集したβシートから成る凝集体です。この変形構造は極めて安定で、感染組織に蓄積する事により組織損傷や細胞死を引き起こします。プリオンはこの安定性により化学的変性剤や物理的変性剤による変性処理に耐性を持ちます。
…研究者たちは、グリシンジッパーモチーフと呼ばれる、毒性のあるオリゴマーへのミスフォールドのしやすさに関連するシグネチャーモチーフを特定した。これは、GxxxGと表される、2つのグリシン残基が3つのアミノ酸を介在させたパターンで特徴づけられる。 狂牛病に関連するウシのプリオンには、GxxxGが10個並んだ壮大な配列がある 。
…GxxxGモチーフは膜貫通タンパク質の共通の特徴であり、グリシンはタンパク質のα-ヘリックスを架橋するのに不可欠な役割を果たしている (Mueller et al., 2014) 。プリオンタンパク質は、α-へリックスがβ-シートとしてミスフォールドすると毒性を発揮し、タンパク質が膜に入る能力が損なわれる (Prusiner, 1982) 。アミロイドβ前駆体タンパク質 (APP)のグリシンジッパー膜貫通モチーフ内のグリシンは、アルツハイマー病に関連するアミロイドβのミスフォールドに中心的な役割を果たしている (Decock et al.、2016) 。
…コロナウイルスのスパイクタンパクにはプリオン様モチーフである「GxxxG」が5つ含まれている事が分かっています。」

「SARS-CoV-2スパイクタンパクが膜貫通タンパク質であり、その配列に5つのGxxxGモチーフが含まれている事を考えると (uniprot.org/uniprot/P0DTC2参照) プリオンとして振る舞うことが極めて妥当である事が分かる。GxxxG配列の1つは、膜融合ドメイン内に存在する。mRNAワクチンは、融合ドメインの隣接する2つのアミノ酸を1対のプロリンに置き換えた改変配列で設計されている事を思い出してほしい。これはタンパク質を強制的に開いた状態にして、膜との融合を困難にするために意図的に行われたものです。これはプリオン病につながる可能性のあるミスフォールドへの危険な一歩であると考えられる。 
 J. Bart Classen (2021年) が発表した論文によると、mRNAワクチンに含まれるスパイクタンパクは多くの既知のタンパク質と結合し、それらのタンパク質のミスフォールドを誘発してプリオンになる可能性がある事からプリオン様疾患を引き起こす可能性があると提唱している。IdreesとKumar (2021) は、スパイクタンパクのS1成分が機能的なアミロイドとして働き、毒性のある凝集体を形成する傾向があると提案している。これらの著者は、S1には "アミロイドや毒性のある凝集体を形成する能力があり、多くのミスフォールドした脳タンパク質を凝集させる種として機能し、最終的に神経変性を引き起こす可能性がある "と記している。 」

「ミスフォールドしたαシヌクレインは、まず腸で形成され、そこから迷走神経に沿って脳に移動する。おそらく、ミスフォールドしたタンパク質が発生した死にかけの細胞から放出されるエクソソームの形で移動すると考えられる (Kakarlaら、2020年、Steinerら、2011年) 。 ミスフォールドを促進する細胞条件には、酸性のpHと炎症性サイトカインの高発現が含まれる。 
…パーキンソン病は進行性の神経変性疾患です。手や体の震え、動作や歩行の困難などの運動障害が出る事が特徴です。進行すると自力歩行も困難となったり、車椅子や寝たきりになる場合があります。 
…ワクチンに含まれるmRNAが、迷走神経と関係の深い肝臓や脾臓に高濃度に蓄積される事はすでに明らかになっている。 ワクチンに含まれるカチオン性脂質は、ミスフォールドを助長する酸性のpHを作り出し、また、もう一つの素因である強い炎症反応を誘発する。 胚中心とは、脾臓などの二次リンパ系臓器にある構造物で、濾胞性樹状細胞がB細胞に抗原を提示し、B細胞が抗体反応を完成させる。 研究者たちは、組換えタンパク質ワクチンとは対照的に、mRNAワクチンは脾臓のこれらの胚中心で中和抗体の強固な発達を誘発することを示している (Lederer et al. 2020) 。しかしこの事はmRNAワクチンがスパイクタンパク質からプリオンを形成し、そのプリオンがエキソソームを介して迷走神経に沿って脳に輸送される理想的な状況を誘発する事も意味している。研究によると、ある動物から別の動物へのプリオンの伝播は、まずリンパ組織、特に脾臓に現れる。 分化した濾胞樹状細胞は、ミスフォールドしたプリオンタンパク質を蓄積するため、このプロセスの中心となる (Al-Dybiat et al. 2019) 。炎症反応は、これらの樹状細胞におけるα-シヌクレインの合成をアップレギュレートし、プリオン形成のリスクを高める。 細胞質に蓄積されたプリオンは、脂質体にパッケージ化され、エクソソームとして放出される (Liu et al.2017) 。 これらのエクソソームは最終的に脳に移動し、病気を引き起こす。 」


「新型コロナウイルス感染症から回復した後も、脳に霧がかかったようになってぼんやりとしてしまい、日常生活に支障をきたす「ブレインフォグ」と呼ばれる症状を訴える人が増えている。まだわかっていないことが多いものの、この後遺症について判明したことのいくつかは、長い間研究者を悩ませてきた別の疾患の研究に新たな洞察をもたらす可能性が出てきた。
 現在、600万人近い米国人を苦しめているアルツハイマー病だ。その患者の数は、2060年までに3倍に増えると予測されている。
 コロナ後遺症患者に見られる認知的症状は、アルツハイマー病の症状にとてもよく似ているという。
 アルツハイマー病が、なぜ容赦なく患者の記憶を奪っていくのかに関して、科学者は様々な原因を検討している。最も広く受け入れられている仮説は、ベータアミロイドとタウタンパク質という2つの異常なタンパク質が患者の脳で増えてしまうというものだ。ベータアミロイドは神経細胞の合間に凝集し、通信を遮断する。タウタンパク質は、神経細胞の中に溜まって細胞を死滅させる。 
…米ニューヨーク大学ランゴーン・ヘルス・グロスマン医学部の神経救急治療スペシャリストであるジェニファー・フロンテラ氏とそのチームは、2020年10月に医学誌「Neurology」に発表した論文のなかで、新型コロナに感染して入院した患者の13.5%が脳障害(感染症や体の免疫反応によって引き起こされる認知機能障害)やてんかん発作、脳卒中などの神経疾患を新たに発症していたと報告している。 」

「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対するAd26.COV2.Sワクチン(Johnson & Johnson社)の接種により、ギラン・バレー症候群(GBS)の発症リスクがわずかではあるものの統計学的に有意に高くなることが示されました(文献1)。四肢の脱力、しびれ感が急速に全身に広がり進行するGBSは、一般的には風邪や下痢などの症状が発症もとですが、インフルエンザやポリオなどのワクチン接種や、インターフェロン製剤、ペニシラミン、ニューキノロン系抗菌薬、抗ウイルス薬、抗がん剤などの医薬品による副作用で発症することもあります。末梢神経への攻撃を受けても、多くの場合、一過性で終わりますが、ダメージが強い場合は重症になり、完治に時間がかかったり後遺症が残ったりすることもあります。 」

4.アルツハイマー病とグリア細胞
 悪性タンパク質のアミロイドβとタウタンパク質は直接神経障害を引き起こしますが、その障害を受けた神経細胞から様々な分子が放出されると、グリア細胞のうち食作用のあるミクログリアが活性化されます。ミクログリアはサイトカインや活性酸素などを産出して、さらに神経細胞を障害してしまうようです。

「(1)グリア細胞と脳神経細胞
 認知症(主にアルツハイマー病)における神経細胞障害の一因として,グリア細胞,特にミクログリアによる慢性神経炎症の関与が考えられています(文献1)。アミロイドβおよびタウ蛋白は直接神経障害を引き起こし,傷害を受けた神経細胞からグルタミン酸,HMGB1(high mobility group box 1),核酸(ATP,UDP)などの分子が産生され,ミクログリアを活性化します。さらに,アミロイドβおよびタウ蛋白は,ミクログリアを活性化することによって,ミクログリアの炎症性サイトカイン,グルタミン酸,活性酸素の産生を誘導します。特に,炎症性サイトカインであるinterleukin-1β(IL-1β)は,アミロイドβ蛋白によるNLRP3インフラマゾームの活性化を通してミクログリアから誘導され,神経障害を引き起こすことが知られています。一方,傷害神経細胞は,フラクタルカイン,IL-34などの分子を産生し,ミクログリアのアミロイドβ蛋白処理の促進,抗酸化作用の誘導により能動的にミクログリアの機能を制御しています。この制御機構の破綻も神経変性の一因として考えられます。
 また,脳血流の低下,高血糖は,ミクログリアの活性化を促進することが示されています(文献2)。
(2)脳神経細胞を破壊,萎縮させる物質
 現在のところ,アルツハイマー病において神経細胞の傷害を誘導する分子は,アミロイドβおよびタウ蛋白と考えられています。慢性神経炎症という観点から,活性化ミクログリアが産生する炎症性サイトカイン,グルタミン酸,活性酸素は,神経障害を誘導しますが,アルツハイマー病に特異的な分子というわけではありません。 」

「グリア細胞 (グリアさいぼう、英: glial cell)は神経膠細胞(しんけいこうさいぼう)とも呼ばれ、神経系を構成する神経細胞ではない細胞の総称であり、ヒトの脳では細胞数で神経細胞の50倍ほど存在していると見積もられている。gliaという語は、膠(にかわ、英: glue)を意味するギリシャ語に由来する。 
 ミクログリア(小膠細胞)Hortega細胞とも呼ばれる。ミクログリアは中枢神経系で食作用を示し免疫のほか異常代謝物などの回収を担う細胞である。他のグリア細胞が外胚葉由来であるのに対して、ミクログリアは白血球同様造血幹細胞由来、つまり中胚葉由来であり、マクロファージの特殊化として考えることもできる。」

「タウタンパク質(タウタンパクしつ、英: Tau protein)は、微小管を安定化するタンパク質である。ギリシャ文字の τ(タウ)を用いて、τタンパク質と表記されることもある。タウタンパク質は中枢神経系の神経細胞に豊富に存在するが、他の部位では一般的ではない。中枢神経系のアストロサイトやオリゴデンドロサイトでも極めて低レベルで発現している。アルツハイマー病やパーキンソン病のような神経系の病理や認知症は、適切な微小管安定化能を失ったタウタンパク質と関係している。 」

 【かつて神経細胞を包む緩衝材でしかないと見られていたグリア細胞が、実は逆に神経細胞を制御しているということが分かり、俄かに研究が進んでいるようです。】

 脳に影響が出ると、いろいろと問題が生じるようです…

 やはり兵器なんでしょうか?


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脂質ナノ粒子、PEG抗体? 女性と医療従事者にアナフィラキシーが多い理由?

2023-05-23 08:32:08 | mRNA・DNA型コロナワクチン公害(戦争)
 今回のmRNA型ワクチンでは、そのmRNAを体内に運ぶ器(ドラックデリバリーシステム)に「脂質ナノ粒子(LNP)」が使われており、その中にPEGが含まれているとのことです。
 このmRNA型ワクチンのLNPは、細胞内でmRNAを的確に放出したり、血管内等ですぐに分解されないようにしたり、アジュバントとして免疫を活性化させたりするのに役立っているようです。
 しかし、マイナス面も指摘されています。
 化粧品などですでに使用されているPEGに対して抗体が出来ている(潜在的な抗PEG抗体がある)、またコロナワクチン接種によりPEGに対して抗体ができている場合には、新たに大量にPEGが接種されたことにより過剰な免疫作用(アナフィラキシー)などが起こる危険性が指摘されています。またPEGとPEG抗体の複合体による補体活性化による悪影響もあるようです。

「アナフィラキシー(英: anaphylaxis)とは、原因物質(抗原)により感作される準備期間の後、その原因物質が再び生体に接触することで引き起こされる免疫学的機序による全身的なアレルギー反応。
…アナフィラキシーで見られる症状には多尿、呼吸困難(呼吸促迫)、低血圧、脳炎、失神、意識不明、蕁麻疹、紅潮、流涙(血管性浮腫やストレスによる)、嘔吐、掻痒、下痢、腹痛、不安、血管性の浮腫(口唇、顔面、首、咽喉の腫脹などがある。悪寒や戦慄などはアナフィラキシーショックの前駆症状である場合がある。
致死的反応となる呼吸停止・心停止までの中央値は、薬物 - 5分、ハチ - 15分、食物 - 30分 との報告がある。(引用終わり)」 

 私は花粉症で毎春悩まされていますが、それより酷い症状を引き起こすこともあるようです。スズメバチなどに刺されても亡くなるケースがありますから、PEGが抗原になるケースでも重篤な症状になる可能性もあるようです。
 
「ポリエチレングリコール(polyethylene glycol、略称 PEG, マクロゴールとも)は、エチレングリコールが重合した構造をもつ高分子化合物(ポリエーテル)である。
 …PEG を他の疎水性分子に結合すれば、非イオン界面活性剤(PEG部分はポリオキシエチレン[POE]鎖と呼ばれる)が得られ、化粧品の乳化剤などに用いられている。(引用終わり)」

「脂質ナノ粒子(lipid nanoparticle:LNP)は、脂質を主成分とする直径10nmから1000nm程度のナノ粒子。非ウイルス性の薬物送達システム(DDS)として、核酸医薬の送達に利用されている。 
 DNAやmRNAといった核酸は、生体内で分解されやすく、医薬品化するためには送達技術が欠かせない。2001年、DNAの送達媒体として、4種類の脂質から成るLNPが開発され、LNPの開発が本格化した。4種類の脂質とは、核酸を保護するとともにエンドソームからの脱出を促す「イオン化脂質(pH感受性脂質)」、LNPを安定化させる「リン脂質」と「コレステロール」、血漿中の蛋白質との相互作用を抑制し、血中半減期を延長させる「PEG化脂質」である。
 2000年代半ばには、Pieter Cullis博士ら、カナダUniversity of British Columbiaの研究チームが、LNPを構成するイオン化脂質として、「親水基に第三級アミンを有する脂質」を報告した。具体的には、親水基に第三級アミンを有する脂質を用いて、エタノール希釈法によって核酸を内包するLNPを形成できるという製剤の原理が開発された。親水基に第三級アミンを有する脂質などから構成されたLNPは、環境(pH)に応じてLNPの電荷が変わり、血中など中性に近い環境では電気的に中性だが、エンドソーム内の酸性環境では正に帯電する。そのため、エンドソーム内で正に帯電したLNPは、エンドソーム膜と相互作用してエンドソームから脱し、その後細胞質内では核酸を解離しやすくなった。
 さらに、2010年ごろからは、マイクロ流路で核酸をLNPに内包する製造技術が確立された。こうした技術開発の結果、LNPはsiRNA医薬やmRNA医薬といった核酸医薬の送達技術として、広く使われるようになった。
 核酸医薬の送達技術としてLNPが初めて実用化されたのは、2018年、米食品医薬品局(FDA)からトランスサイレチン型家族性アミロイドポリニューロパチーの治療薬として承認された、米Alnylam Pharmaceuticals社の「オンパットロ」(パチシランナトリウム)だ。オンパットロは、二本鎖のsiRNAを、4種類の脂質から成るLNPに封入したsiRNA医薬。Alnylam社は、Cullis博士が創業に関わったカナダArbutus Biopharma社と提携し、三級アミンの構造を有するイオン化脂質を含むLNPを送達技術として採用した。
 2020年の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックに対しては、2020年12月、ドイツBioNTech社と米Pfizer社が開発した「コミナティ」(コロナウイルス修飾ウリジンRNAワクチン)、米Moderna社が開発した「スパイクバックス」(コロナウイルス修飾ウリジンRNAワクチン)が英国や米国などで緊急使用許可(EUA)を取得した。いずれも、スパイク蛋白質の全長をコードした長鎖のmRNAを、4種類の脂質から成るLNPに内包したmRNAワクチンであり、世界中でこれまでに数十億ドーズが接種されたとみられている。コミナティやスパイクバックスに使われたLNPは、どちらもアジュバント活性を発揮して、ワクチンの効果増強にも寄与していたとみられている。 
(引用終わり)」

「基本的に LNP の作成には 4種類の脂質が必要です (括弧内の値はおおよその比率です)。
  • イオン化脂質:これは LNP の重要な要素(35~50%)であり、2つの主要な役割があります。RNAを結合することと、細胞内でRNAを放出できるようにすることです。脂質の pKa は、LNPが毒性を示さず、中性pHでは電荷を持たず、低pHでは正に荷電する必要があるので重要な因子です。何百もの脂質が合成され、多くの研究グループによってスクリーニングされ、望ましい特性と効果を持つ脂質が特定されました。 成功した例には、ALC-0315、cKK-E12、SM-102、および Dlin-MC3-DMA が含まれます。
  • PEG化脂質:体内の循環半減期を延ばすために、少量のPEG誘導体化脂質(0.5~3%)が組み込まれています。 PEG-脂質は、いわゆる「ステルス」リポソームを作成するリポソームドラッグデリバリーシステムでも長年使用されてきました。 さらに、PEG-脂質のパーセンテージは LNP のサイズに影響を与えます。例としては、ALC-0159、DSPE-mPEG、DMG-mPEG などがあります。
  • コレステロール:コレステロールは構造的な「ヘルパー」脂質であり、LNPの重要な部分(40~50%)を構成し、おそらく膜融合を促進し、エンドソーム脱出を促進することによって有効性を改善します。
  • 中性リン脂質:DSPC、DPPC、DOPE(~10%)などの合成リン脂質も、細胞結合を促進するLNP製剤の構造「ヘルパー」脂質として一般的に使用されます。
 RNA を含む LNP を製造するには、エタノール中の脂質と低pHバッファー中のRNAをマイクロ流体ミキサーで急速に混合します。イオン化脂質はプロトン化され、RNAに結合してカプセル化し始めます。pHを徐々に 7.4 に上げ、エタノールを除去して、LNPを形成します (引用終わり)」


「アジュバント (Adjuvant) とは、広義には主剤に対する補助剤を意味するが、一般的には主剤の有効成分がもつ本来の作用を補助したり増強したり改良する目的で併用される物質をいう。ラテン語の adjuvare(助ける)に由来する。免疫学の分野ではアジュバントは抗原性補強剤とも呼ばれ、抗原と一緒に注射され、その抗原性を増強するために用いる物質である。予防医学の分野では、ワクチンと併用することにより、その効果を増強するために使用される。免疫学の分野ではアジュバントとは、抗原と抗原性を共有することのないままに、免疫を強化する物質の総称である。

…作用機構は様々で不明なものも多いが、以下のように考えられている。
  1. 抗原を不溶化することで組織に長くとどめ、抗原を徐々に長期間遊離させること。
  2. 投与局所に炎症を起こし、マクロファージが集まり抗原が貪食(食作用)されやすくなり、抗原提示が効果的に行われる。
  3. 投与局所や所属するリンパ節の、T細胞やB細胞の活性化を強める。
 純粋なタンパク質単独では免疫応答が弱いときに、微生物やその分解産物を混合することがアジュバントとして機能する原因は、微生物由来の因子で表面の受容体が刺激されて初めて、マクロファージや樹状細胞といった抗原提示細胞表面にB7分子が発現するためと考えられている。(引用終わり)」

ポリエチレングリコール(PEG)は本当に安全か?
「mRNA ワクチンの稿(芳香 SCIENCE 71-6)で述べましたが、標的蛋白質をコードする合成 mRNA は PEG 化脂質を含む脂質誘導体(脂質ナノ粒子、LNP)で包まれています。この PEG 化合物がワ クチンの副反応に関与しているのではないかと一時騒がれましたが、詳しい因果関係は不明のままです。現在、多くの日用品や化粧品などに PEG 化合物が含まれているために既に我々の体の中に PEG に対する抗体(以下、積極的に PEG 化医薬品を投与しなくとも産生されている抗 PEG 抗体を 潜在的抗 PEG 抗体と略します)ができています。それに対して、PEG 化医薬品を投与した際に産 生される抗 PEG 抗体を誘導性抗 PEG 抗体と言うことにします。もし、潜在的抗 PEG 抗体があまりに も大量に産生されていて、それが PEG 化医薬品を投与した時に「悪さ」をすればもう PEG 化医薬品 を開発することが出来なくなる可能性があります。 

…1984 年の調査ではサンプル数 453 名の血液から 9 名(0.2%)に潜在的抗 PEG 抗体がすでに検 出されていますが、2011 年では 350 名中 15 名(4.3%)になり、2016 年には 1310 名中 307 名(23.5%) に増加しています 1)。測定法や感度が異なっているので直接の比較は難しいのですが、上昇傾向 にあるのは確かなようです。2016 年の台湾での調査では、2404 名中 1036 名(43%)に抗 PEG 抗体 が検出され、IgM 型(26.4%)、IgG 型(25%)、両者(8.3%)に分布していました。IgM 型と IgG 型で の男女比はいずれも女性>男性でした。これらの結果から、日常的に PEG 化合物が皮膚から吸収 され、炎症を起こし抗 PEG 抗体が生成していると考えられています 。

…PEG 化医薬品を投与した場合に産生される誘導性抗 PEG 抗体は、1)投与した PEG 化医薬品の 血中からの排泄促進や、2)過敏症(特にアナフィラキシー)を起こすことが知られています。これら について簡単に説明します。1 )血中からのクリアランス促進(ABC 作用、accelerated blood clearance):例えば、肝臓のマクロファージである Kupffer 細胞は、肝臓内の毛細血管内皮細胞上 に存在していますが、その表面には Fc 受容体や補体受容体などが発現しています。PEG 化医薬 品の PEG 部分に結合した抗 PEG 抗体は、これらに結合して免疫複合体になり、Kupffer 細胞に貪 食されることで ABC を起こします。2)アナフィラキシー:アレルゲンを投与後、数分〜数時間以内に 起きる重篤で生命を脅かす過敏反応のことを言い、具体的にはフラッシング、息切れ、顔面腫脹、 頭痛、背部痛、胸部・喉の締め付け感、低体温・低血圧、死亡を起こします。これらの現象は、抗 PEG 抗体が PEG 部分に結合後、補体カスケードを活性化して、アナフィラトキシンである C3a や C5a を遊離し、血小板、マクロファージ、好塩基球、好中球上の Fc 受容体に結合して、ヒスタミン (血管拡張、血管透過性亢進、心拍数増加、心収縮)、セロトニン(大血管収縮、毛細血管拡張、血 管透過性亢進、平滑筋収縮)、血小板活性化因子(PAF、気管支収縮、血圧低下、心拍出量低下) やシステニールロイコトリエン(CysLTs、炎症、気管支収縮、血管漏出)などを遊離するからです。ま た、自然免疫細胞の Fc 受容体を活性化したり、肥満細胞や好塩基球細胞上の Fc 受容体を活性 化してヒスタミンを遊離する場合もあります。(引用終わり)」

「<アナフィラキシーはなぜ圧倒的に女性と医療従事者に多いのか?>
 指針では、国内外で臨床導入されているコミナティ、モデルナ製、アストラゼネカ製のSARS-CoV-2ワクチンのアナフィラキシー発症機序についても言及しています。
 通常、ワクチンによるアナフィラキシーの発症を引き起こす原因として考えられるのが、免疫原である主成分またはアジュバントや保存剤などの添加物に対するIgEを介してのマスト細胞の活性化です。
  しかし、SARS-CoV-2ワクチンにはアジュバントや保存剤は添加されておらず、「ファイザー製とモデルナ製のmRNAワクチンは、有効成分であるmRNAが封入されている脂質ナノ分子を形成する脂質二重膜の水溶性を保持するために使用されているポリエチレングリコール(PEG)が原因」と考察しています。
 また、これまでに報告されたアナフィラキシー発現例は、コミナティの94%、モデルナ製ワクチンの全例が女性でした。このことから、「化粧品による経皮感作の可能性は否定できない。だが、未だPEG特異的IgE抗体の測定系は確立していないため、アナフィラキシー誘発機序や感作の実態解明などは今後の課題」と指摘しました。
 
私見:
 ファイザー社の新型コロナワクチンはmRNAワクチンです。このワクチンにはPEG(ポリエチレングリコール)という成分が含まれており、このPEGがmRNAワクチンのアナフィラキシーの原因の一つと考えられています。しかし、もしそれが原因だとしても、新型コロナのmRNAワクチンに対してアナフィラキシーを起こすのは、これまでのところ圧倒的に女性が多いことが明確に説明できません。それでもその理由としてPEGが界面活性剤、乳化剤、保湿剤などとして化粧品に含まれることが関連しているのではないかという可能性が挙げられています。
 同様に原因はまだ不明ですが、医療従事者はそれ以外の方と比べてアナフィラキシーの頻度が高い可能性があります。
  Mass General BrighamというNPO法人の医療従事者を対象に新型コロナワクチン接種を行った際のアナフィラキシー件数についての米国の報告があります。これによりますと、64 900人の医療従事者が新型コロナワクチンを接種しており、このうち40%の人がファイザー社のワクチンを接種していました。このうち、2%の人が何らかのアレルギー症状が出現し、また0.027%の人にアナフィラキシーがみられたとのことです。
 医療従事者は、さまざまな局面でPEGに接する機会があります。PEGは下剤や整腸剤の有効成分であるほか、錠剤の表面コーティング、潤滑剤、超音波ジェル、軟膏、座薬、デポ剤、骨セメント、臓器保存剤などの安定剤としても使用されています。このような職業上の環境によって、医療従事者ではよりPEGに感作されている人の割合が高くなっている可能性はあるかもしれません。
 世界中で女性の医療従事者のアナフィラキシー症例が報告されている背景の解明のためには、上記のような化粧品、医薬品などと複数の因子との因果関係をたどっていく必要があると思われます。
(引用終わり)」
 

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抗体依存性感染増強(ADE)、抗原原罪

2023-05-22 09:24:20 | mRNA・DNA型コロナワクチン公害(戦争)
 mRNA型ワクチンを接種した場合には、思わぬマイナス面もあるようです。「抗体依存性感染増強(ADE)」や「抗原原罪」という作用です。これはウイルスを防ぐよりも逆にウイルスに感染しやすくなったり、また過剰な免疫機能により病いを引き起こしたり、同種のウイルスの抗体の産生を抑制してしまうようです。

1.抗体依存性感染増強(ADE)
 コロナウイルス(スパイクタンパク質のあるワクチン)が抗体に結合して食細胞などに捕食されると、通常ではそこで終わるはずなのに、コロナウイルス(スパイクタンパク質があるワクチンも)はその食細胞に耐性があるため、その食細胞の受容体を使ってさらに違う細胞に感染することができるようです。
 ADEには2種類のメカニズムがあるようです。
(1)トロイの木馬(感染増強、マクロファージ破壊)
 コロナ(スパイクタンパク質)抗体があればあるほど(コロナワクチンを接種すればするほど)、免疫細胞のマクロファージを「トロイの木馬」として本来感染できない免疫細胞にも感染させたり、マクロファージそのものを破壊してしまう。
(2)サイトカインストーム(炎症反応)
 コロナ(スパイクタンパク質)抗体とコロナウイルス(スパイクタンパク質)が結合した抗原抗体複合体により、補体が活性化され抗体抗原複合体が攻撃されます。またこの抗原抗体複合体がマクロファージなどFc受容体をもっている細胞とさらに結合すると、サイトカインが過剰に分泌されて炎症反応を引き起こすことがあります。それが続くとサイトカインストームとなり次から次へと炎症が起こり、慢性炎症につながることもあるようです。慢性炎症になると、細胞が壊れて線維化していき、臓器は機能不全になるようです。



「コロナウイルスのスパイクタンパクは人間の細胞表面の受容体ACE2に結合します。このためコロナウイルスは通常ACE2を表面にもつ細胞に感染します。コロナウイルスに対する抗体があると、抗体に取り囲まれたコロナウイルスは食細胞マクロファージに捕食されます。たいていのウイルスはここでおしまいです。コロナウイルスは食細胞に耐性で、免疫系をトロイの木馬として利用します。抗コロナ抗体があると、コロナウイルスは通常は感染できないはずの免疫細胞にも感染できるようになるのです。ADEが起こるとコロナワクチン接種者の方がコロナウイルスによりかかりやすくなり、また感染した場合ウイルスの症状が暴走しやすくなります。
  抗体依存性感染増強 (ADE) には少なくとも2種類のメカニズムがあります。一つは上記のように抗体を介してマクロファージに感染する機構。ウイルスによってはマクロファージ内で増殖できます。あるいは増殖できなくともマクロファージを殺して枯渇させる事によって免疫系を暴走させるウイルスもあります。もう一つの機構は抗体と複合体を作ったウイルスが免疫系を刺激し、炎症系を暴走させる仕組み (サイトカインストーム) です。いずれの場合も抗体の存在がウイルスの感染を誘導し、免疫系の症状を暴走させます。
…ADEによる人類の大量死はウイルス学者、免疫学者から警告され続けています。こうした事態が本当に起こるかは誰にもまだ分かりません。そもそも世界中の誰も経験が無いからです。科学的、人道的に考えて、危険性が指摘されていながらのコロナワクチンの大量接種は始めるべきではありませんでした。(引用終わり)」

 
「抗体依存性感染増強 (Antibody-dependent enhancement, ADE) とは、ウイルス粒子と不適切な抗体とが結合すると宿主細胞への侵入が促進され、ウイルス粒子が複製される現象である。不適切な抗ウイルス抗体は、食細胞のFcγ受容体(FcγR)または補体経路を経由して目標の免疫細胞のウイルス感染を促進する。ウイルスと相互作用した後、抗体は特定の免疫細胞または補体タンパク質の一部で発現されるFcγRに、Fc領域で結合する。この相互作用は、免疫細胞によるウイルス抗体複合体の食作用を促進する。 
…1960年代にRSウイルスワクチンに関して初めて報告された。 通常は、食作用後はウイルスが分解されるが、ADEの場合は逆にウイルスの複製が引き起こされ、その後免疫細胞が死滅することがある。つまり、ウイルスは免疫細胞の食作用のプロセスを「誑かし」、宿主の抗体を「トロイアの木馬」として使用する。抗体-抗原相互作用の強さが特定の閾値を下回ると、ADEが誘発される。この現象は、ウイルスの感染力と毒性(virulence)の両方につながる可能性がある。 (引用終わり)」

「サイトカイン (cytokine) は、細胞から分泌される低分子のタンパク質で生理活性物質の総称。生理活性蛋白質とも呼ばれ、細胞間相互作用に関与し周囲の細胞に影響を与える。 」

「…免疫細胞は病原体やがん細胞などの異物を体内で認識すると、IL-1やIL-6、TNF-αなどの炎症性サイトカインを誘導することによって生体の炎症(異物排除)を促し、免疫反応を活性化させます。
一方、IL-10や、TGF-βなどの抗炎症性サイトカインは、こうした免疫反応が過剰にならないよう炎症を抑制する作用があります。
しかし、ウイルスの侵入や薬剤投与などが原因で炎症性サイトカインと抗炎症性サイトカインのバランスが崩れ、炎症性サイトカインの分泌が過剰になると、次々と炎症反応が起こります。この結果、自分の細胞まで傷づけてしまう現象を「サイトカインストーム」と呼びます。
 サイトカインストームが起こると、感染症の重症化や自己免疫疾患などの疾患をもたらすことがあります。また血管内凝固症候群や心筋梗塞や脳梗塞、低酸素血症などを引き起こしてしまいます。
特に高齢者や基礎疾患を持つ人に起こりやすいことがわかっており、サイトカインストームを引き起こさないためには、免疫が正常に機能していることが重要だと言えるでしょう。(引用終わり)」

 
「…やっかいなことにコロナウイルスではACE2を介さずに感染するFc受容体依存性感染が起こり得ます。
 ウイルスに結合した抗体が、マクロファージなど免疫細胞の表面にあるFc受容体に結合すると、細胞内にウイルスが侵入します。免疫細胞がもつエンドサイトーシスという細胞外の物質を取り込む作用を利用しています。そうして取り込まれたウイルスが免疫細胞で増殖するとADEが起こります。
…スパイクタンパク質やウイルス、そして特異抗体(特定の抗原に特異的に結合する抗体)がたくさんあるとどのようなことが起きるかというと、抗体を介してスパイクタンパク質やウイルスが結合し合って、団子状態になります。これを抗原抗体複合体と呼びます。
 このようにして抗体と新型コロナウイルス(またはスパイクタンパク質)が集まった抗体抗原複合体が形成されると、そこに補体という物質が集まってきて補体自身が活性化されます。活性化した補体は抗原抗原複合体にある細胞膜に穴をあけて壊します。また、抗原抗体複合体がマクロファージなどFc受容体をもっている細胞と結合すると、サイトカインが過剰に分泌され、高熱や激しい炎症反応を起こすことがあります。最悪の場合、サイトカインストーム(サイトカインの大量産生による障害)を引き起こす可能性も出てきます。(『ウイルス学者の絶望』より引用終わり)」

「免疫機能において重要な役割を担う「補体」は、血液中に含まれるタンパク質の一種であり、C1~C9までの9つの種類があります。 
…補体には9種類あり、それぞれが連鎖的に活性化することで、抗原の細胞膜に小さな穴を空けて死滅させます。 (引用終わり)」


 宮坂先生が上記の本で、ADEについて、「善玉抗体」・「悪玉抗体」・「役なし抗体」という用語を使って、分かりやすく説明されていました。またHLA(抗原提示分子といわれる)には個人差が大きく、その感度の違いにより善玉抗体ができやすい人や悪玉・役なし抗体ができやすい人がいるとのことです。
 なお宮坂先生は、ワクチン開発でスパイクタンパク質をそのまま(「善玉・悪玉・役なし」のすべてを)ワクチン抗原としていることについて懸念を抱かれていました(この本の出版は2020年12月です)。

「 …どうして、善玉抗体、悪玉抗体、役なし抗体ができるのでしょうか?
その一つの理由は、ウイルス粒子上にそれぞれの抗体を作らせる目印(抗原)が存在するためです。図7-2は、1個の新型コロナウイルス粒子がヒトの細胞に結合するところを示しています。
        
             【図7-2】
ウイルス粒子表面には、スパイクタンパク質という釘のような構造のほかに、われわれのからだが目印として認識するような分子がいくつかあり、ここでは、3種類のもの(●、▲、■)を示しています。●はスパイクタンパク質がウイルスの受容体であるACE2と結合する部位に存在し、一方、▲と■はスパイクタンパク質上のACE結合部位の部分に存在します。もし、●に対して抗体ができると、抗体はスパイクタンパク質とACE2に結合することを阻害することとなり、このような抗体は中和抗体(=善玉抗体)として機能します。
 ▲はACE2と結合部位以外の場所にあるので、この目印に対して抗体ができても、抗体はウイルスに対して何もしません。このようなウイルスは、役なし抗体ということになります。
 ■は特別な部位で、この部分に抗体ができると、抗原・抗体複合物が食細胞に取り込まれるようになります。
 食細胞は通常、ウイルスを取り込んで殺すのですが、未熟な食細胞がウイルスを取り込むと、殺菌作用が弱く、ウイルスが増えることになります。つまり、食細胞へのウイルス感染が起こります。このような未熟な食細胞は、肺などの臓器に多数存在するので、このような抗体がいったんできると、肺を含む複数の臓器に感染が及び、感染拡大することになります。つまり、このような抗体は感染拡大を進めるものであり、悪玉抗体といえます。
…どの目印を一番認識しやすいか(=どのような抗体を作りやすいか)には、かなり個人差があるようです。
…HLAの観点から見ると、●の分解産物を結合しやすいHLAを持つ人は、●に反応しやすいので、中和抗体を作りやすい人であり、感染から快復しやすい人である可能性があります。一方、▲や■の分解産物を結合しやすいHLAを持つ人はは、新型コロナウイルスに対する防御がうまくできず、抗体ができても病気から快復せずに、特に■に対して抗体を作る人は重症化しやすいということになります。
…私の眼からすると、ウイルス粒子を丸ごと使うのでなく、特定の抗原を使う方が良いと思われます。というのは、●を主な抗原としたときには、ワクチン投与によりもっぱら中和抗体ができる可能性が高いからです。一方、間違って■を抗原として選ぶと、悪玉抗体も同時にできることになります。…心配なのは、現在開発されつつあるほとんどのワクチンがもっぱらスパイクタンパク質全体をワクチン抗原としていることです。『新型コロナ7つの謎』より引用」


 サイトカインなどにより炎症が慢性化すると、細胞は線維化して臓器は機能不全に陥ってしまうようです。

  
「…炎症が続いた組織では細胞が死に始め、そのために組織の細胞構造が壊れ、そこに周囲の結合組織から繊維成分が入り込んできて組織の柔軟性が失われ、硬くなります。これが線維化とよばれる現象です。つまり正常な細胞が次第に減って繊維成分で置き換えられていってしまうのです。こうなると組織の機能は次第に低下し、元に戻りにくくなってしまいます。
…炎症があまり長く続くと、臓器の機能が低下し始め、やがては大変な事態へとつながるのです。(『免疫と「病」の科学』より)」 


2.抗原原罪
 今一つ分からないのですが、抗原原罪とは、いったん作ってしまった抗体を有効活用するために、新たなウイルスが感染しても、すでに出来上がったウイルスの抗体のアミノ酸配列や立体部位の一部に共通部分があると(すでに感染したウイルスの部分に似ていると)、資源を節約するために、その一部分が似ている新たなウイルスに完全合致した抗体は作られない(出来上がったもので済ませる?)という訳でしょうか?

「免疫系はウイルスや細菌などの病原体に遭遇した際に、免疫記憶を優先的に利用します。例えばウイルス感染の場合、最初に出会ったウイルス株の印象がいつまでも強く免疫系の記憶に残り、その後に同ウイルスの変異株に感染した際にも変異株に特異的な抗体を作らずに以前の株に対しての抗体ばかりを産生してしまうという事が起きるのです。このように免疫系が病原体に最初に出会った時の記憶に固執し、変異株感染時に柔軟で効果的な反応ができなくなってしまう現象が「抗原原罪 (original antigenic sin)」です。病原体の最初の変異体の感染時に誘導された抗体やT細胞は、レパートリーフリーズと呼ばれる抗原原罪の対象となります。抗原原罪はウイルスや細菌のような病原体だけではなくワクチンに対しても起こります。 
 …ウイルス感染後、ウイルス抗原に特異的な抗体に加えて長寿命の記憶B細胞が生成され、抗体と記憶B細胞の両者が感染防御に働きます。ウイルス再感染の際には、抗ウイルス抗体を産生する記憶B細胞が優先的に再活性化されるため、ナイーブB細胞 (抗原と結合し活性化された事がないB細胞) が新規抗原に反応するよりもはるかに速く感染に対応する事ができます。一方、ウイルスのタンパクが突然変異によって変化する「抗原ドリフト」が起これば、ウイルスは免疫記憶から逃れる事ができます。突然変異はランダムですが、免疫系をすり抜ける変異株が自然選択によって競争を生き残りやすくなるからです。しかし記憶B細胞が産生する抗体は、変異株で変化したエピトープへの結合が不十分な上に、変異株に特異的なナイーブB細胞の活性化を阻害します。その結果、変異株に対する免疫反応が不十分となり、感染症の重症化にも繋がるのです。
…抗原抗体複合体によってナイーブB細胞上のIgM抗体とFc受容体 (FcγRⅡb) が架橋される事によりナイーブB細胞の活性化が抑制される事が抗原原罪の作用機序です。(引用終わり)」

 「抗原原罪(こうげんげんざい original antigenic sin)とは、一度インフルエンザに感染した人がその時のインフルエンザ株の持っていたエピトープ以外のエピトープに対し、その免疫原性に関わらず反応できなくなっている現象のこと。この現象は、二次反応におけるナイーブリンパ球と記憶リンパ球との相互作用によって説明される。 
…免疫系の正常な働きによって抗体やエフェクターT細胞が獲得されると、それらは同じ抗原に対して反応するナイーブリンパ球が活性化されるのを抑制する。
…以前に感染したインフルエンザ株(A株とする)と一部同様のエピトープを持つインフルエンザ株(B株)に感染したとき、A、B共通のエピトープに対する抗体は迅速に産生されるものの、Bには存在するがAには存在しないエピトープに対する抗体は対応するナイーブB細胞が抑制されるので、産生される抗体の量が著しく低くなる現象のことである。Aと同じエピトープを持たない株(C株)に感染したときはこのような現象は見られない。 (引用終わり)」

「エピトープ(英: epitope)は、抗原決定基(英: antigenic determinant)とも呼ばれ、免疫系、特に抗体、B細胞、T細胞によって認識される抗原の一部である。抗体は、病原微生物や高分子物質などの抗原と結合する際、その全体を認識するわけではなく、抗原の比較的小さな特定の部分のみを認識して結合する。この抗体結合部位を抗原のエピトープと呼ぶ。エピトープは抗原性のための最小単位である。 特定抗原の侵入により生成された抗体は,その抗原と同一あるいは類似のエピトープを持つものとしか反応しない。通常、複数のエピトープが1つの抗原に含まれている。エピトープに結合する抗体の部分はパラトープ(英: paratope)と呼ばれる。 
…タンパク質抗原のエピトープは、その構造やパラトープとの相互作用によって、配座エピトープ(英語版)と線状エピトープ(英語版)の2つに分類される。配座エピトープと線状エピトープは、そのエピトープが採る三次元立体配座(関与するエピトープ残基の表面の特徴と、抗原の他のセグメントの形状または三次構造によって決定される)に基づいてパラトープと相互作用する。配座エピトープは、不連続なアミノ酸残基の相互作用によって決まる三次元的立体配座によって形成される。対照的に、線状エピトープは、連続したアミノ酸残基の相互作用によって決まる三次元的立体配座によって形成される。 (引用終わり)」
 このエピトーブというのが抗体が認識する「記号コード」になるようです。

「T細胞(ティーさいぼう、英: T cell, T lymphocyte)とは、リンパ球の一種で、骨髄で産生された前駆細胞が胸腺での選択を経て分化成熟したもの。細胞表面に特徴的なT細胞受容体(T cell receptor;TCR)を有している。末梢血中のリンパ球の70〜80%を占める。名前の『T』は胸腺を意味するThymusに由来する。 
…末梢に存在するほとんどの成熟したT細胞は、細胞表面のマーカー分子としてCD4かCD8のどちらかを発現している。CD4を発現したT細胞は他のT細胞の機能発現を誘導したりB細胞の分化成熟、抗体産生を誘導したりするヘルパーT細胞として機能する。このCD4陽性T細胞は、後天性免疫不全症候群(AIDS)の病原ウイルスであるヒト免疫不全ウイルス(HIV)や、成人T細胞白血病(ATL)の病原ウイルスであるヒトT細胞白血病ウイルス(HTLV-1)が感染する細胞である。CD8陽性T細胞はウイルス感染細胞などを破壊するCTL(キラーT細胞)として機能する。(引用終わり)」

 
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抗体依存性自己攻撃、翻訳効率と分解耐性を高めたRNAワクチン、スパイクタンパクの危険性、抗原抗体複合体

2023-05-11 14:25:26 | mRNA・DNA型コロナワクチン公害(戦争)
『コロナワクチンが危険な理由』荒川央著 花伝社(以下「K」)、『ウイルス学者の絶望』宮沢孝幸著 宝島社新書(以下「U」)を読了しました。
 ウイルス・免疫の最前線で研究されている両先生とも、こんな危険なmRNA型ワクチンが国民に実際使用されるとは露程も思っていなかったようです。それがあろうことか実際に接種されるようになったとき、両先生は「誰かが言うだろ」、「こんなおかしなものを使うなんてあり得ないから」と思っていたそうです。しかし誰もその危険性に声を上げないうちに、「接種」が進むようになってしまい、両先生は居ても立っても居られくなりに、「声を上げざるを得なかった」ということらしいです。誰も一銭の得にならないことは言わないということでしょうか?

 
 
1.遺伝子ワクチンによる自己免疫「抗体依存性自己攻撃」
 mRNA型ワクチン(脂質ナノ粒子にmRANが包まれている)は細胞に取り込まれるとウイルスと同様に細胞の機能を利用して、mRAN(遺伝子の鋳型)からスパイクタンパク質だけを量産します。ウイルスはスパイクタンパク質の他、ウイルスを構成するRNAや様々タンパク質等全部の部品を複製します。
 そして免疫系は、ウイルスの場合には、スパイクタンパク質や様々なタンパク質の形に合った「抗体」を作り、記憶(保存)して、次回そのウイルスが感染した場合には、その抗体がすぐに量産されることにより免疫抵抗力が高まる仕組みになっています。mRNA型ワクチンでは、スパイクタンパク質のみの「抗体」が作られます。
 なお今まで使用されていた不活性ワクチンは、病原体となるウイルスや細菌の感染する能力を失わせた(不活化、殺菌)ものを原材料として作られています。 そのためそれが細胞に感染することはありません。
 また免疫には「細胞性免疫」と「液性免疫」があり、mRAN型ワクチンの免疫力で言われる「抗体」の増強とは、液性免疫によるものです。抗体とは、ウイルスのスパイクタンパク質などのアミノ酸記号の一部の立体構造に嵌まり込む「鋳型」のようなものであり、その抗体がウイルスに嵌まり込むと、ウイルスが細胞に感染する能力を失わせたりすることができます。
 mRNA型ワクチンによって作られたスパイクタンパク質が細胞表面に発現されると、抗体がそのスパイクタンパク質を認識して、その細胞自身をも攻撃してしまうようです。
 また細胞性免疫によるシステムもあり、細胞に標識(MHC(主要組織適合抗体複合体))が掲げられると、細胞性免疫がこれを感染細胞と認識し、細胞ごと破壊してしまうようです。
 これらの自己の細胞が攻撃されてしまうことを、抗体依存性自己攻撃と言うようです。
 mRNA型ワクチンはそれを包む脂質ナノ粒子によって全身(脳を含む)に運ばれるようなので、全身の臓器や細胞で「抗体依存性自己攻撃」が行われる可能性があるようです。

「通常のワクチンでは不活性ウイルスやタンパクの一部が抗原として使われます。その場合、ワクチンによって選択された抗体が量産され、ウイルスが感染した際にウイルスを攻撃します。
 通常のウイルスとは違い、遺伝子ワクチンでは接種されるのはウイルスの遺伝子を持つDNA、またはRNAです。タンパクを生産するのは私達の細胞です。コロナワクチンを導入された私達の細胞はスパイクタンパクを細胞表面に発現するようになります。ワクチンによって選択された抗体は、ウイルスだけでなく、スパイクタンパクを発現する私達の細胞自身も攻撃対象とします。」
「ファイザーの内部文書によると、筋肉注射された脂質ナノ粒子は筋肉だけに留まらず、全身に運ばれます。最も蓄積するのは部位は肝臓、脾臓、卵巣、副腎です。
…卵巣は卵子を作る臓器です。
…副腎の働きはホルモンの産生です。副腎皮質ホルモンは炎症を抑えるのに重要です…副腎皮質ホルモンのもう一つの重要な働きはエネルギー産生です。肝臓で貯蔵しているグリコゲンをすぐに使える糖に変換します。脳の栄養源は主にブトウ糖です。副腎皮質ホルモンが足りないと炎症が抑えられずに暴走します。また、体、脳で使えるエネルギーが不足し、倦怠感や精神症状が出たりもします。(K、引用終わり)」

「mRNAワクチンの今後解決すべき課題は、「ワクチンのLNP(脂質ナノ粒子)が免疫細胞以外の細胞にもmRNAを導入してします」ということです。細胞に入ればその中でスパイクタンパク質ができて、プロテアソームで細かく切り刻まれたうえで細胞の表面にMHC(主要組織適合抗体複合体)ととに提示されます。そうなると今度は逆に、その細胞がエフェクターT細胞から「感染細胞」と認識され、攻撃される存在になってしまうのです。つまり、様々な臓器や組織傷害される存在になってしまうのです。(U,引用終わり)」

「ノースウェスタン大学の研究者によれば、マクロファージは自然免疫系の重要な一部であり、正常な組織の発達や損傷した組織の修復を助けるという。  しかし、ワクチン接種後1カ月で急死した人々の場合、体内のマクロファージが心筋に浸透し、筋肉を捕食していた。このマクロファージの侵入は、心臓の 電気的インパルスの伝導を阻害し、不規則な拍動を引き起こしていたとみられる。  この不規則な心拍は速い拍動といった負のフィードバックループを引き起こす。このような状態になると、心臓は事実上血液を送れなくなり、患者は数秒から数分で死に至る。 」


「細胞性免疫(さいぼうせいめんえき、英: Cell-mediated immunity)とは、体内の異物に由来する抗原に応答した食細胞、細胞傷害性T細胞、ナチュラルキラー細胞(NK細胞)のようなT細胞系列の活性化や、様々なサイトカインの放出により、異物を排除する免疫機構の1つの側面である。これは抗体を介さない免疫応答であり、液性免疫とは対照的である。 (引用終わり)」

「液性免疫(えきせいめんえき、英: humoral immunity)は、体液性免疫とも呼ばれ、分泌された抗体、補体タンパク質、あるいは特定の抗菌ペプチドなど、細胞外液に含まれる高分子によって媒介される免疫の1つの側面である。液性免疫は、体液(英: humors, or body fluids)に含まれる物質が関与することから、このような名前が付けられた。 これは、抗体を介さない細胞性免疫とは対照的である。液性免疫は、抗体媒介性免疫(こうたいばいかいせいめんえき、英: antibody-mediated immunity)とも呼ばれる。
…抗体は、特定的抗原と結合することによって、抗体-抗原産物の凝集や沈殿を引き起こしたり、マクロファージや他の細胞による食作用を促したり、ウイルス受容体を遮断したり、補体経路などの他の免疫応答を刺激するなど、さまざまな働きを持つ(引用終わり)」

「中和抗体(ちゅうわこうたい、英: neutralizing antibody, NAb)は、病原体や感染性粒子が細胞に対して及ぼす生物学的な影響を中和して、細胞を防御する抗体である。中和によって病原体や感染性粒子は感染性や病原性を失う。中和抗体は、ウイルス、細胞内細菌、微生物毒素(英語版)に対する適応免疫系の体液性応答の一部である。中和抗体は、感染性粒子の表面構造(抗原)に特異的に結合することで、宿主細胞が感染して破壊する可能性のある相互作用を防ぐ。中和抗体による免疫は、感染が起こる前に免疫系が感染粒子を排除するため、殺菌免疫(英: sterilizing immunity)としても知られている。(引用終わり)」 

2.翻訳効率と分解耐性を高めたRNAワクチン
 「1の抗体依存性自己攻撃」で見たように、細胞でスパイクタンパク質を作成するというのは非常に危険だと思いますが、さらに今回のmRNA型ワクチンでは遺伝子改変により、mRANがなかなか分解されないように、またmRANからスパイクタンパク質を(コロナウイルスのものより)効率よく作成できるように能力(危険性?)が高められているようです。なにやら非常に悪意を感じさせられます。

「アミノ酸によっては複数のコドンが1つのアミノ酸に対応します。例えばフェニルアラニンに対応するコドンは2つ、ロイシンに対応するコドンは6つあります。これを同義コドンと呼びます。それぞれのコドンは同じアミノ酸に対応するのですが、全く同じというわけではありません。コドンによって翻訳量に影響します。
…タンパクへの翻訳効率を上げるために、遺伝子導入の際には生物種に応じてコドンの最適化をすることがあります。実際にRNAワクチンではほとんどのアミノ酸配列を変えずにコドンの変更を行っています。RNAワクチンはmRNAと類似した構造を持ちますが、RNA分解耐性を上げ、タンパク翻訳効率を上げる工夫をしているわけです。そのため通常のmRANよりも分解されにくく、はるかに大量のスパイクタンパク質を生産することができます。」
「…ウリジンの1-メチルシュードウリジンへの置換はmRNAを分解から保護します。このためmRNAワクチンはすぐに分解されず、実際どれほどの期間細胞内に留まるか分かりません。(K、引用終わり)」


3.スパイクタンパクの危険性
 このスパイクタンパク質の副作用(悪影響)は、特に血栓によるものが顕著だそうです。血栓により心筋梗塞や脳梗塞が起きてしまえば、例え命が助かっとしても後遺症に悩まされることになります。
 SARS-CoV-2(ウイルス)はACE2という受容体を介して細胞に感染するようですが、このACE2は特に血管、消化管、呼吸器、排泄系、生殖系の細胞で多く発現しているとのことですが、脳の大脳皮質、脳幹などでも強く発現しているようです。そしてこの障害は、SARS-CoV-2(ウイルス)ではなくても、その部品の一つであるスパイクタンパク質だけでも起こさせることが可能だということです。


「血栓とは血管内にできる凝血塊です。血栓によって血管が詰まれば、その場所から先に栄養分、酸素の運搬ができなくなります。例えば血栓が心臓の血管で起これば心筋梗塞を、脳の血管で起これば脳梗塞を引き起こすでしょう。命に関わる病気であり、また助かっても後遺症に苦しむかもしれません。 」
「コロナウイルスはACE2を標的にして感染し、感染した肺のACE2レベルを低下させる事で肺傷害を促進します。ソーク研究所の研究で、スパイクタンパクを発現する擬似ウイルスを作成しハムスターに気管内投与しました。ウイルス感染時と同様にACE2レベルを低下させ、肺と動脈に損傷が生じました。肺動脈の内皮細胞にも炎症が見られました。コロナウイルスは肺、血管に障害を与えますが、スパイクタンパク単独でも同様の害があるようです。 」
「コロナウイルスは血栓を起こし、肺や心臓、脳にも障害を起こす事があります。実は血栓を起こすにはウイルスは必要ではなくて、スパイクタンパク単独でも同様の障害を起こしてしまうという事が分かってきました。ウイルスが犯人だと思っていたら、実はワクチンにも使われるスパイクタンパクが犯人だったという事です。 (引用終わり)」

「…SARS-CoV-2はACE2を介して細胞に取り込まれますが、ACE2は、呼吸器系の2型肺胞細胞、腸上皮細胞、内皮細胞、眼や腎臓の上皮細胞、肺胞単球細胞やマクロファージなど一部の免疫細胞、大脳皮質、脳幹などの神経系細胞などにも広く発現されています。
 米国、Louisiana State Universityの研究者らは、ACE2の発現を、脳内の21個の領域を含む、85のヒトの組織において詳しく解析しました。ACE2はほとんど全ての組織で普遍的に発現されていますが、特に、血管、消化管、呼吸器、排泄系、生殖系の細胞で高い発現が確認されました。SARS-CoV-2は、ACE2の幅広い発現を利用して、種々の細胞に入り込み、増殖し、その機能を撹乱するものと思われます。
ACE2は、扁桃体、大脳皮質、脳幹において強く発現されており、SARS-CoV-2感染により引き起こされる認知機能障害と関連するかもしれません。ACE2は、脳幹の橋と延髄で最も強く発現されています。ここは、延髄呼吸中枢を含む領域であり、SARS-CoV-2感染患者に見られる呼吸器系の障害を説明するかもしれない、と著者らは述べています。(引用終わり)」

「コロナウイルスとコロナワクチンのスパイクタンパクは血管に対し同様の毒性を持ちますが、毒性の強さが同じとは限りません。量の問題です。コロナウイルスに感染した際、まずは最初に自然免疫系が対処します。そしてそこで対処しきれなかった場合、つまりコロナウイルスが免疫系に抵抗し増殖し始めた場合には、免疫系の精鋭部隊である獲得免疫が出動し始めます。コロナウイルスが体内で増殖する場合、体に備わっている免疫系が抵抗するため、ADEが起こったりしない限りは、感染してすぐに身体中に爆発的に増えるような事態は起きないのです。
 それに対し、コロナワクチンは接種後に細胞内でスパイクタンパク生産を開始し、量はいきなり最大量に達します。そしてシュードウリジン修飾されたmRNAワクチンは分解されにくく、長い間スパイクタンパクを生産し続けます。そしてその場合のスパイクタンパクの生産量はワクチンの方がずっと多い事が想定されるのです。この事が血管への毒性の高さに関係しているかもしれません。(引用終わり)」

「以下はCirculation Researchに掲載された論文です。
…SARS-CoV-2(重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2)の感染は、Sタンパク質(スパイク糖タンパク質)がACE(アンジオテンシン-変換酵素)2に結合することで成立する。逆説的だが、ACE2は循環器系の保護作用があり、SARS-CoV-1のSタンパク質は感染した肺のACE2レベルを低下させることで肺傷害を促進する。本研究では、Sプロテインが単独でACE2を低下させ、その結果、ミトコンドリア機能を阻害することで、血管内皮細胞(EC)にダメージを与えることを明らかにした。(引用終わり)」

4.抗原抗体複合体
 さらに困ったことに、スパイクタンパク質が大量にあるとそれが抗体と複合的に結合して団子状態(抗原抗体複合)になり、これが補体により攻撃されたり、またマクロファージなどに結合するとサイトカインが過剰に分泌されて炎症状態が引き起こされるとのことです。何か底なしの悪意が感じられます…

「スパイクタンパク質やウイルス、そして特異抗体(特定の抗原に特異的に結合する抗体)がたくさんあるとどのようなことが起きるかというと、抗体を介してスパイクタンパク質やウイルスが結合し合って、団子状態になります。これを抗原抗体複合体と呼びます。
 このようにして抗体と新型コロナウイルス(またはスパイクタンパク質)が集まった抗体抗原複合体が形成されると、そこに補体という物質が集まってきて補体自身が活性化されます。活性化した補体は抗原抗原複合体にある細胞膜に穴をあけて壊します。また、抗原抗体複合体がマクロファージなどFc受容体をもっている細胞と結合すると、サイトカインが過剰に分泌され、高熱や激しい炎症反応を起こすことがあります。最悪の場合、サイトカインストーム(サイトカインの大量産生による障害)を引き起こす可能性も出てきます。(U、引用終わり)」

膜侵襲複合体(まくしんしゅうふくごうたい、英:Membrane-Attack Complex :MAC)または終末補体複合体(しゅうまつほたいふくごうたい)、細胞膜傷害性複合体(さいぼうまくしょうがいせいふくごうたい)[1]は、蛋白質から成る複合体。ふつう宿主の補体系の活性化により病原体の細胞膜表面、特にC3活性化部位の付近に形成され、標的細胞の細胞膜に膜貫通孔を導くことで脂質二重膜を破壊し、それらを溶菌や細胞死に至らせる免疫系の作用因子(エフェクター)として働く。(引用終わり)」


「炎症誘発性サイトカインと抗炎症性サイトカインの両方があります。炎症誘発性サイトカインは、Th1細胞、CD4+細胞、マクロファージ、および樹状細胞から分泌されます。それらは、いくつかのインターロイキン(IL)、IL-1、IL-2、IL-12、IL-17、IL-18、IFN-γ、およびTNF-αの産生を特徴とします。 (引用終わり)」

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