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心が暖かくなる話

街で見た聞いた、「心が暖かくなる話」。
さあ、肩の力を抜いてみませんか?
            by 千葉正孝

第558章「善行」の話

2018-01-15 | きいて

数日前

ディスカウントストアに買い物

レジを済ませ

一直線にサッカー台

 

あれ、これは何だ?

無人のサッカー台の上に茶色の二つ折り財布

 

中身も見ずに

レジのお姉さんに「財布、落し物みたいですよ。」

「あっ、はい。」

 

買ったものをレジ袋に詰め

外に止めた自転車へ

 

走り寄る店員さん「この財布を届けていただいたのはお客さんですか?」

「はい。」

一緒についてきた男性「ありがとうございます。お金は入っていないんですが、大事な財布なんで。」

 

男性「ありがとうございます。」と言って野口さんを差し出す

「いや、そんな、私は・・・」と思いがけない行動にうろたえる私

私の自転車の前かごのレジ袋に野口さんを入れ、立ち去る男性

「あ、どうも。」と私

 

うれしいような、あわてたような私!

 

〔おまけ〕

これが善行と言えるかどうか、人それぞれ価値観が違います。

この人は、お金よりも何かの理由で財布がものすごく大事だったようです。

さて、私もなくしてあわてた経験があります。

数年前の帰省の帰り、雪の降る中23:59分発の高速夜行バスに乗り、朝5時頃に冷え込む最寄駅に降りました。

家に帰る始発のバスは何時かなと時刻表を見ながらジーンズの尻ポケットに手をやると、財布がありません。

小銭をかき集めてなんとか始発バスに乗り、家についてから事実の解明に努めました。

田舎に電話し、財布の所在を確認するもなし。

明るくなってから、バス会社に電話するもなし(回送バスへの連絡に手間取った)。

財布の中のカード類を記憶を辿りながら電話し、無効手続きを。

幸い、後日再発行手続きの費用はかかりましたが悪用されずに済みました。

警察にも遺失物の届けをしましたが、見つからないままです。

なくしたものが戻るということは本当にうれしいことだと思います。