goo blog サービス終了のお知らせ 

心が暖かくなる話

街で見た聞いた、「心が暖かくなる話」。
さあ、肩の力を抜いてみませんか?
            by 千葉正孝

第86章「いにしえの修学旅行」の話

2006-04-30 | きいて
新幹線もなかった頃の
いにしえの修学旅行

北国の中学生は
上野駅まで夜行列車

観光バスに乗り
浅草、皇居、国会議事堂、東京タワー、銀座
きれいで歌の上手なバスガイドさん
上野に近い修学旅行専門旅館に泊まり
夜中まで大はしゃぎ

最終日、今はない国際劇場でレビューと映画
興奮が覚めやらぬうちに、また夜行列車

東京が、時間も距離も、今よりずーっと遠くに感じていた頃の話

いつか、あの時の東京をたどりたい!

〔おまけ〕
あの時のバスガイドさんが、その後に偶然見た日活アクション映画にバスガイド役で出演していました。何人か観た者がいて、他のみんなには秘密にしていました。
東京に新類縁者のある生徒は、その家に宿泊しても良く、また最終日の出発時間までの自由時間は、親類縁者との面会時間が設定されていました。

第85章「自由行動」の話

2006-04-29 | たのしい
「東池袋駅はどっちですか?」
「まっすぐ行って、広い道路に出たら右だよ。」
「ありがとうございました。」

朝、地下鉄乗り場へ向かう不安そうな中学生たち
手にしっかりと「修学旅行の栞」
言葉で故郷が何となくわかる
初々しく、清々しく
私も大昔はこうだったっけ

男だけ、女だけ、男女同数のグループ
女3人に男1人の不思議なグループ

危ない所に行くんじゃないよ

いっぱい思い出を作るんだよ!

第84章「隊列」の話

2006-04-26 | たのしい
緑が萌え始め
心地よい風の朝
サンシャイン60通りを池袋駅へ向かう隊列
修学旅行の中学生

すれ違った時
思わず見る胸の名札

先頭と最後尾は先生
後ろに行くほど列は広がり話しもはずむ
制服をキチンと着込んだ
真面目そうな生徒
ワイシャツを出したり
スカート丈を短くした生徒

先生はたくさんの生徒を預かって大変!

〔おまけ〕
今は、修学旅行中は携帯電話を持つ事を許可している様で、連絡もつき易く、迷子もなくなったそうです。でも、先生は帰るまで気が休まりませんね。

第83章「プレイボーイの傘」の話

2006-04-25 | くやしい
紐がいつの間にかなくなり
持ち手がちょっと欠けた
折りたたみ傘

古くなっても捨てられない
妻からの大昔のプレゼント
絵柄はプレイボーイ

本当はあった揃いのもう1本
プレイボーイのジャンプ傘
もらった次の日にどこかに忘れ
必死で探した立ち回り先

「あの傘どうしたの?」
「仕事場に置き傘してる。」
「ふーん。」

だいぶたってから、謝ったっけ!

〔おまけ〕
ブランドものの傘は、後にも先にもこのプレイボーイの傘しか持った事がありません。いつもは、ビニール傘とか100円ショップの折りたたみ傘を使っています。

第82章「100本の薔薇」の話

2006-04-24 | きいて
テレビドラマにありそうな
薔薇の花を100本
母の日のプレゼント

もらった一瞬は
うれしいけれど

100本もらったら
100本水揚げ

贈って苦情が来る
100本の薔薇

やっぱり、今年もカーネーションの鉢植えかな!

〔おまけ〕
「母の日締切」、母の日に締切?良く見ると「母の日ギフト、早割10%締切今日まで」と書いてある。あちこちのお店で早く早くの催促をしています。母の日は5月第2日曜日、今年は14日です。

第81章「知合いになった猫」の話

2006-04-23 | びっくり
ガラス戸の外から
タッ、ド~ン、ドタッ
何?駆け寄って外を見る

グレーの縞々の猫が
顔だけ向けて、ニャ-
物干し竿に下げてあった
鳥かごがユラユラ

中では手乗り文鳥のぶんちゃんがオロオロ
かごを中に入れ、戸を開けて「ぶんちゃん、おいで!」
一目散に手のひらへ
心臓の音がドドドドドドドドドド・・・
手のひらで包み
なでてあげると目をつぶる

ビックリした?もう安心だよ!

〔おまけ〕
ぶんちゃんについては、『2006.2.12第30章「名前」の話』で紹介しています。
猫の行動を分析すると(濡れ縁に飛び乗って)タッ、(ガラス戸に身体を預けて駆け上がって)ド~ン、(かごに触れて濡れ縁に落ちて)ドタッと言う事の様です。
後日、妻が縞々の猫の飼い主を探したところ、ある奥さんが「うーん、家のかも知れない、良く言っとく。」と言うオチがありました。
縞々猫とはその後も良く道で会います。
「ぶんちゃんを驚かすなよ。」
「ニャ-。」
「わかった?」
「ニャ-。」

第80章「地球絵」の話

2006-04-22 | たのしい
『宇宙昔ばなし』

『昔々その昔、地球をキャンバスに
 宇宙人たちの展覧会が
 あったそうな』

山形大人文学部坂井先生のグループが
ナスカの地上絵を
新たに100個も発見

地上では単なる起伏
高い山の上から、飛行機から、宇宙から眺めて
初めてわかる形と意味

衛星写真を分析し
飛行機で絵・図形を確認

『宇宙人たちは、先祖の作品を地球絵と呼び、今も時々眺めているそうな!』

〔おまけ〕
紀元前6世紀から紀元前2世紀の間に作られたとするナスカの地上絵は、天文暦説・豊穣儀礼説・宇宙人による建設説など諸説あり、今回の発見で何がわかるのか楽しみです。
月の兎は空想ですが、ナスカの地上絵が存在するのは紛れもない事実です。もし、宇宙人が作ったとすれば、彼らは争いの絶えない地球を眺めて笑っているかも知れませんね。

第79章「紺ソ」の話

2006-04-21 | おもしろい
時計代わりのテレビ

「コンソって知ってますか?」
「紺ソよね、知ってるよ。紺のソックスでしょ。」
「なぜ、今紺ソなんですか?」
「真面目そうに見える。いい子に見える。頭良さそう。」
「ルーズソックスは履かないんですか?」
「クラスで一人か二人。」

渋谷でのインタビューで99%の女子中高生が知っていた
青森からの修学旅行生も知っていた

ルーズソックスの一人が
「流行に乗って紺ソっていやじゃん。私はルーズソックス。」

流行だったルーズソックスも、彼女の中ではオーソドックス

〔おまけ〕
私も「紺ブレ」にグレーのズボンと「紺ソ」を履く事があります。今も紺ブレって言うのかな。

第78章「学生気分」の話

2006-04-20 | おもしろい
全館禁煙のビルが増え
喫煙難民はビルの外

人生の先輩たちは
携帯灰皿を手にスミの方
新社会人たちは
灰皿の周囲に群がって通行の邪魔

そこかしこのビルで見る同じ光景

自分だけでは生きられない
社会によって生かされている
新社会人、いつわかる?

まだまだ抜けぬ学生気分!

〔おまけ〕
当仕事場も全館禁煙です。以前は、喫煙室がありましたが廃止されたので、喫煙者は1階の駐車場の外で携帯灰皿を手に喫煙しています。

第77章「浦安の怪」の話

2006-04-19 | びっくり
昼11時過ぎの新浦安駅
蟻の行列の様に
駅から、あるホテルに
吸い込まれる人々

おば様たちのグループ
三人・四人と連れ立って
おしゃべりの止まらないこと

目指しているのはランチバイキング
和洋中の三つのレストランが大盛況
勝負は3時まで

まず、一通り少量ずつ取って
・・・
気に入ったものを追加して
・・・
飲み物で流し込んで
小休止
食べずに後悔したくない料理を選んで
・・・
もう食べられないわ
・・・
ケーキは別腹よ
・・・
意外に食べられるわね
・・・
もう無理ね
最後にコーヒーで仕上げ

あら、もう3時間たっちゃった
帰ったら夕食の支度をしなくっちゃ

おば様たちは、夕食食べるのかな、抜くのかな!

〔おまけ〕
新浦安オリエンタルホテル http://www.oriental-hotel.co.jp/ 千葉県浦安市美浜1-8-2(東京ディズニーリゾートパートナーホテル)JR京葉線・武蔵野線新浦安駅北口
これは、妻から聞いた4月17日の実話です。世のおば様たちは、夫が働いている時間にこの様な行動をし、時間の消化とカロリーの蓄積をしている模様です。たまには連れて行って欲しい。
同ホテルでは4月末まで、妻たちが参加するポーセラ-ツのグループ展が開催されています。妻はグループ展の紹介がてら近所のおば様方とランチバイキング(1,800円)を楽しんだそうです。読者のみなさんもどうぞ。

第76章「桜前線」の話

2006-04-18 | ささやき
はるか遠い便り
桜前線は東北へ

連休のころには
弘前公園の桜は満開
それまで、ゆっくりゆっくり
寄り道しながら
順に野山を染めて行く

桜前線北上

お花見をして
唄って、踊って
冬の厳しさを忘れ
田んぼが、畑がよみがえる

季節と暮らしがとけ込んだ
東北の地にやっと春

だから、東北にはおいしいお酒があるのかな!

第75章「執事喫茶」の話

2006-04-17 | たのしい
「お嬢様、お帰りなさいませ。」
とお客様をお迎えし
お屋敷(=お店)でひと時を過ごしていただき
「お出かけの時間です。」
とお客様を送り出す
執事喫茶が池袋にオープン

インターネットの予約のみで
席は5月までいっぱいとか

若い女性の願望が
80分だけかなえられる
帰り道、街が下世話な世界に見えるかな

夢から覚めて、父親をこき使うんじゃありませんよ!

〔おまけ〕
執事喫茶 Swallowtail 2006.3.24オープン http://butlers-cafe.jp/
執事と言うと「ちびまる子ちゃん」に出て来る花輪クンちの「ヒデじい」が思い起こされます(本当は運転手だそうですが)。女性は、豪邸でヒデじいの様な使用人にかしずかれて暮らしたいのでしょうか。その為には自分をもっと磨く必要がありますよ。

第74章「出会い」の話

2006-04-16 | びっくり
通勤途上の出会い

まだ身体に合わない制服
かかとが痛そうな革靴
角ばったままの鞄
まだ膝まであるスカート丈
ぎこちない所作の新入生
・・・
裾を出したワイシャツ
腰ばきのズボン
落書きだらけの鞄
緩めたネクタイ
プ-さんのマスコット
染めた髪
ミニのスカート
堂々とした態度

巣立った卒業生たちとの
サヨナラの言葉もない別れ
・・・
思いがけない時、思いがけない場所での再会
私服・スーツ・新しい制服

「あっ、見違えたな。今どこに行ってんだろう、元気そうだな。」(心の中)
「あっ、バスで一緒だったおじさんだ。相変わらずだな。」(心の中)

目だけで交わす言葉、新たな出会い!

第73章「父娘」の話

2006-04-15 | ささやき
朝のバス停
同じ時間に同じ顔ぶれで待つ

ある日、見慣れぬ若い女性

いつもいる中年男性と並んで話をしている
顔が良く似ているけれど、何者?
バスが来て隣り合って座り
駅に着くまでおしゃべり
そうか、社会人一年生の娘か

・・・あれから二週間

娘が父より遅く現れる
息を切らしてあとから駆けて来る
離れ離れに並んで
順番にバスへ
座る場所も降りるタイミングもバラバラ

娘!もう疲れたのかな、君のお父さんは何年も規則正しく同じ席に座っているよ!

〔おまけ〕
毎日、同じ時間のバスに乗る乗客は、決まった席に座ります。たまに、フリーの客?が先に乗り込むと、「こいつ、何者だ?俺の席に座るんじゃないだろうな。」とみんなが心配します。

第72章「朝から新宿」の話

2006-04-13 | くやしい
朝から触れた新宿の雰囲気
ただし、ホームの上

ほんの10分前
埼京線南行電車
池袋が近づいた
ドアとドアの中間点
さて、どっちに出ようかな
隣にいた新社会人二人
ドアの方を向いて降りる様子
よし、付いて行こう
これが敗因

二人は乗って来ようとする人達に
無言のまま突き進む
二人を後ろから押しながら
「降ります、降ります。」と大声を出しても遅かった
ドドッと乗り込む乗客、万事休す
二人は申し訳なさそうに黙って下を向いたまま

新宿では早めに「降ります!」
二人も真似して「降ります!」
Uターンして、さあ池袋

新社会人のみなさん、降りる時は大きな声で意思表示!

〔おまけ〕
社会に出ると、どこにも書いてない約束事があります。電車の乗り降りの時も、タイミング良く声を出して意思表示をすれば、道を空けてくれます。ほんのちょっとの気配りを新社会人・新入生のみなさんも身に着けてください。全て自分に返って来るはずです。