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心が暖かくなる話

街で見た聞いた、「心が暖かくなる話」。
さあ、肩の力を抜いてみませんか?
            by 千葉正孝

第348章「ゆりかご」の話

2008-05-08 | きいて
うつらうつら
長い時間
ゆりかごに揺られているような

「大地震だ!!!」

時計を見ると1時40分

あわててつけた寝室のテレビ
ニュースが伝える各地の震度
震源地は茨城県沖
このあたりの震度は4
緊張して目をこらす

家族は誰も起きて来ず
静かな眠り

みんな、みんな「夢のゆりかご!」

第335章「春の訪れ」の話

2008-03-23 | きいて
私にとっての「春の訪れ」の一つ
それは、夏冬タイヤの交換

12月、冬タイヤに交換し
実際に雪の上を走ったのは、数えるほど
田舎から雪が消えたと便りが届き
近所の梅が咲き
早くも桜の開花宣言

雨だ、仕事だ、風邪だと
交換の日がドンドン延び
土曜日、思い切ってでかけたタイヤ交換

車にも遅い春!

〔おまけ〕
でかけた大型カー用品店では、夏冬タイヤ交換の人は皆無で、珍しがられました。
交換が終わるまで、店内探検。おもしろいものがたくさんありました。
車を受け取って帰ろうとしたら、ピットマンの一人から名前を呼ばれてビックリ!何と息子の友人でした、礼儀正しい元気な青年になっていました。

第332章「つぼみ」の話

2008-03-15 | きいて
朝のバス停
道の向こうに眼をやる
何だか前にも見たような
塀の上にほんの少しだけ姿を見せる木が
細い枝のあちこちに
紅色の小さなつぼみ

アッ、これ梅の木だったんだ
去年も確か同じ
その前の年も

もうすぐ花も咲き揃う

一年に一度だけ、梅の木が主張するとき!

第330章「背のび」の話

2008-03-08 | きいて
「こんにちは!」
「アッ、こんにちは・・・(誰だったかな?)」

後で思い出した、近所の娘さん
今年、高校卒業のはず
化粧をし、大人びた装い

男の子と一緒になって駆け回っていた女の子が
春の訪れとともに、大変身

でも、まだ残るあどけなさ!

第329章「間に合ったお雛様」の話

2008-03-02 | きいて
2月28日、帰宅後
思い出したお雛様との約束
「今年も飾ってあげなくちゃ!」

箪笥の上から取り出した
小さなガラスケース入りのお雛様
子供が大きくなって雛人形に見向きもせず
父親だけが、「飾ってあげなくちゃ!」の義務感

今年も何とか間に合いました!

〔おまけ〕
「♪灯りをつけましょぼんぼりに
 お花をあげましょ桃の花
 五人囃子の笛太鼓
 今日は楽しい雛祭り♪」
ガラスケースに内蔵されたオルゴールのメロディーにホッとした夜でした・

第328章「朝の会話」の話

2008-03-01 | きいて
朝、もうすぐ仕事場
公園に面した歩道
縦になり横になり歩きにくそうなお婆さん
歩道には自転車がいっぱい
ハンドルにひっかかったり、ペダルに足をぶつけたり

サンシャインシティーの中に勤める人の自転車
東池袋駅から地下鉄に乗る人の自転車
近所のマンションに住む人の自転車
そしてバイクも

お婆さんと眼が合う
思わず「邪魔だね!」
「ホントよね!」とお婆さん

思いがけない、朝の会話!

〔おまけ〕
使う人には便利な自転車も、歩道をふさがれては、単なる邪魔者です。駐輪場や保管場所を良く考えた街づくりや間取りが必要ですね。
時々、「警告」と大書した撤去通告の赤い紙が貼られますが、効果のほどは・・・?

第317章「成人の日」の話

2008-01-14 | きいて
大昔、私が成人の日を迎えたころ
家から離れ大学生
当時の成人の日は1月15日
貧乏学生は帰郷せず
テレビのニュースで雰囲気を味わう

市役所から実家に葉書
「成人式を欠席した人は記念品を取りに来てください。」

母は勇んで風呂敷持参

記念品はタオル1本!

〔おまけ〕
何年たっても今頃になるとこの話が出ます。
当時は式で酒を飲んで暴れたというニュースもなく、権利はあるけれど義務はない中途半端な「大人」の気分を味わったものです。

第314章「紅白」の話

2008-01-06 | きいて
久しぶりに見た紅白歌合戦

大晦日は「紅白」と決めている父と母
「こんな歌手は知らん!」
「歌詞がわからん!」
「歌う姿勢が良くない!」
北島三郎や五木ひろしに安心し
「うん、うん」とうなずく

結局、最後まで見てしまった

紅白視聴率の正体!

第301章「ホテル」の話

2007-12-01 | きいて
大阪出張
たくさんあるホテルの中から選んだのは
中之島のリ-ガグランドホテル

50年を超える歴史を重ね
建て替えの時が来て
2008年3月末で閉館

併設の大阪フェスティバルホール
小さい頃、NHKのど自慢で良く耳にした名前
初めて来たのにとてもなつかしく

なれたかな?歴史の証人に!

第291章「手帳」の話

2007-10-25 | きいて
私の手帳は差込式

挟み込んでいるのは
蛇腹式のスケジュール表
気が付いたことや大事なことを書き留めるメモ帳
大事なことの中には色んなIDやパスワードも
何年も書き足して真っ黒になったアドレス帳
透明なホルダーに入った名刺、Suica定期、共通バスカード

朝、妻に駅まで車で送ってもらい
手を振って颯爽と改札へ
カバンの中のいつものポケットに手を

・・・?ない!

家のパソコンの前に置いたままだ

久しぶりに切符を買って仕事場へ
スケジュールは会社のパソコンで確認して
IDやパスワードの必要な仕事は明日に回して

何とかなったけれど、手帳のおかげで1日中落ち着かず!

第290章「白い絆」の話

2007-10-19 | きいて
カーナビの画面
一本の太い線は
軌跡

入院中の子供のもとへ通う毎日
めったに通らない道なのに
18日間通ううち
白い点々が線になり
いつの間にか
家と病院を結ぶ太い線

画面で気づいた、家族の太い絆!

〔おまけ〕
子供が入院し妻は毎晩付き添い、私も毎日通いました。そのうちに、カーナビの片道10kmの道に太い線ができていることに夫婦とも気づきました。
10月16日、退院の車の中で画面を見せながら子供に話しているうちに、退院できたうれしさと何かわからない気持ちとが入り混じり、少し涙ぐんでしまいました(家族には気づかれなかったと思いますが)。
人間、健康が一番です!

第286章「青春のとき」の話

2007-09-22 | きいて
団塊の世代の仲間たちへ

ジーンと来ました?
泣けました?
思い出しました?
私たちの青春のときを

9月17日(祝)19:00~21:48、テレビ東京
「昭和40年代フォーク&ヒット歌謡ベスト57曲発表」

ビールを片手に、画面に合わせて口ずさむ
オイオイ、まだ覚えてる、全部歌える

曲と、あのころの自分のいた場面が結びつき
何となくジーン・・・

一緒に見ていた妻は、少しは曲を知っていても
子供たちはほとんど知らず

でも、みんな我慢して付き合ってくれた2時間48分

少しは私にもきみたちと同じ青春のときがあったことをわかってくれたかな!

〔おまけ〕
高校のときから親元を離れ、下宿やアパートに暮らした貧乏学生の私にとって、唯一の楽しみはラジオでした。テレビは学校の食堂で見るもの、新聞は図書館で閲覧するものだった私にとって、社会人になって初めて買ったテレビとレコードプレーヤーは本当に宝物でした。
何十年たっても、ラジオから毎日流れていた曲は、記憶の中にそして心の奥に残っていたんですね。