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奈良 唐招提寺・薬師寺

2016年06月05日 | 旅行
 今朝から雨模様なので、予定していた葛城古道散策を中止し、わりと近くの唐招提寺・薬師寺を訪ねることにした。
両寺共、今まで何回も訪れているが、
唐招提寺では、偶然本日が鑑真和上座像の年3日公開の初日だったこと。
薬師寺では玄奘三蔵院伽藍が初訪問であること。
など、新鮮な気持ちで散策することができた。


西の京駅


唐招提寺への道

<唐招提寺>
 唐の高僧鑑真和上が聖武天皇に招かれ、12年もの間、幾度にも及ぶ苦難の末に来日を果たしたのち、天平宝字3(759)年、新田部親王の旧邸を賜り創建。奈良の大寺のほとんどが勅願による官寺であるのに対し、この寺は鑑真和上発願による私院であることが特徴。


金堂
この寺の本堂であり、国内に現存する唯一の天平時代の金堂建築物。


金堂の円柱
力強い円柱など美しく、1200年もの間変わらぬ姿を保っている。


講堂
金堂の後ろに位置する場所にあるのが講堂。この建物は平城宮の東朝集殿(ひがしちょうしゅうでん)を移築して寺院用に改造したもの。現在私たちが目にする姿は、鎌倉時代に改造した影響が大きいといわれており、平城京の遺構で現在も残っているたった一つの建物でもある。


開山堂
元禄時代に徳川家歴代の御霊殿として建立された建物。


芭蕉の句碑
元禄元年(1688)ここで、鑑真和上坐像を拝した際に芭蕉が詠んだ「若葉して御目の雫拭はばや」の句が刻まれている。


御影堂へ向かう道


御影堂
唐招提寺の境内の東側の奥に位置する江戸時代の建物。元は興福寺の別棟だった一乗院宸殿の遺構だった建物が、明治以降に県庁や裁判所の庁舎として使われた後、昭和39年(1964)に移築復元された。国宝の「鑑真大和尚坐像」はここに奉安されている。現在この建物は大修理に入っているので、国宝「鑑真和尚坐像」は新宝蔵に遷座されている。


新宝蔵


鑑真和上像(国宝)
唐招提寺を開いた鑑真和上の姿を現在に伝えるこの像は、天平文化を伝える、彫刻の最高芸術品と言われている。普段は御影堂に安置されているが、例年、命日の6月6日をはさんだ3日間だけ、特別に扉が開かれお姿を拝見することができる。

 このあと、薬師寺へ。雨も上がり散策しやすくなった。


<薬師寺>
 薬師寺は、もと天武天皇の発願により持統天皇によって藤原京に建てられたものです。718年(養老2)平城京に移され、もとの薬師寺にならって新しく造営がすすめられました。東塔は、730年(天平2)に建てられたものと考えられています。できあがった当時の伽藍は、美しく堂々としたものだった。


金堂(左)、大講堂(右)と手前にはす園


はすの花


金堂
「金堂」は昭和51年再建されました。正面の長さは26.6m、奥行の長さは15.5m、高さは20.4mという20世紀最大の建造物。
金堂に安置されているのは、本尊でもある薬師如来像。この薬師如来像は国宝にもなっており、その台座に彫られた文様は遠くペルシャからきた紋様。シルクロードの終着点は、日本だったと感じさせるもの。


大講堂
昭和51年に金堂、同56年に西塔が落慶し、以後中門・回廊の再建工事と平行して大講堂の復元設計に着手。基本設計は西岡常一棟梁で金堂以来一貫した裳階付の薬師寺独自の様式。大講堂は正面41m、奥行20m、高さは約17mあり伽藍最大の建造物。


金堂(左)と西塔(右)


金堂の柱


佐佐木信綱の歌碑
「ゆく秋の大和の国の薬師寺の塔の上なるひとひらの雲」


西塔
昭和56年(1981)に復興された。
塔の連子窓[れんじまど]に使われている色を「青[あお]」色、扉や柱に使われている色を「丹[に]」色と呼び、万葉集の一節に
あおによし ならのみやこは さくはなの におうがごとく いまさかりなり
と歌われている。


金堂(左)、解体修理中の東塔(右)
「凍れる音楽」という別称をもつ東塔、現在は解体修理。


中門からみた金堂


東回廊と東院堂(左奥)


東院堂の本尊、聖観世音菩薩像
聖観世音菩薩像は日本一美しい像といわれる。
東院堂は弘安8年(1285)に南向きで再建されたが、享保18年(1733)に西向きに変えられた。高い基檀の上に建つのは、水害・湿気を避けるためであり、鎌倉時代後期の和様仏堂の好例。堂内には、白鳳仏を代表する国宝 聖観世音菩薩が安置されている。


玄奘三蔵院伽藍の玄奘塔
薬師寺と興福寺が法相宗の大本山で、『西遊記』で有名な玄奘三蔵は法相宗の鼻祖に当たる。
平成3年(1991)玄奘三蔵院伽藍を建立した。平成12年(2000)12月31日に平山郁夫画伯が入魂された、玄奘三蔵求法の旅をたどる「大唐西域壁画」は、玄奘塔北側にある大唐西域壁画殿にお祀りしている。

西の京駅付近のうどんのお店で、昼食をとり、戻る。

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