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モーツァルトCDの風景5:ドイツ旅行

2011年08月15日 | モーツァルト
<ミュンヘン>
モーツァルトは、1762年1月(6歳)に、父、姉と第1回目のミュンヘンに24日間でかけ、バイエルン選帝侯に演奏を聴かせた。
そして、この年からおよそ10年の長い歳月を、旅人として生きることになる。
モーツァルトは、35歳の若さで亡くなったので、人生の約3分の1を旅に出ていたことになる。


1850年頃のミュンヘン(彩色精密画)

ミュンヘン郊外のシュタインガーデン地区、極彩色のヴィース教会があるところだが、
ここにヴェルフェン教会が建っている。


ヴェルフェン教会
シュタインガーデンのマルクト広場に面して建っている。
ヴェルフェン教会は、1176年、修道院の付属教会として建てられた(この修道院は1803年に解体される)。
その後1740~50年頃にかけて現在のようなロココ様式へと内装が改修される。つまり外見は12世紀、内装は18世紀と約600年の差がある。
ヴェルフェン教会で見逃せないのが、壮大で色鮮やかな天井画。
完成までに10年を要したと言われ、その美しさは言葉で言い尽くせないくらいだ。

<モーツァルト::教会音楽アリア集ー2 アーノンクール指揮/ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス (TELDEC 4509-95985-2 輸入盤)>

 


現在のヴェルフェン教会


<ベルリン>
1789年、モーツァルトはドイツ旅行でベルリンを訪れた際、プロイセン王フリードリヒ・ヴィルヘルム2世の前で演奏する機会を得た。
そこで国王から弦楽四重奏曲と簡単なピアノソナタをそれぞれ6曲ずつ作曲してほしいと依頼された。
結局できたのは弦楽四重奏曲が3曲(プロシア王セット)とピアノソナタが1曲のみで、そのソナタが「ニ長調 K.576」であった。


エンツェル<フリードリヒ大王宮殿でのフルート・コンサート>
サン・スーシ宮殿でフルートを吹くプロイセン王フリードリヒ・ヴィルヘルム2世。

<モーツァルト:クラリネット協奏曲K.622・フルートとハープのための協奏曲K.299 プリンツ(C)、ベーム指揮/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 (THE GREAT COMPOSERS GCP-1036)>
独奏・指揮・オーケストラそれぞれピカイチ、三拍子揃った定番の名演奏。
「クラリネット協奏曲」は最後の年の秋に完成された名作。モーツァルトがたどりついた固有の世界を代弁する作品の一つといえる。
「フルートとハープのための協奏曲」はド・ギーヌ公爵とその令嬢のために1778年にパリで書かれた。典雅なロココ模様のようにからみあう二つの楽器の個性を存分に生かした人気の高い名作。

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