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モーツァルトCDの風景4:ミラベル宮殿(ザルツブルク)

2011年08月01日 | モーツァルト
 ザルツブルク大司教ウォルフ=ディートリヒが愛人サロメ=アルトとその子供たちのため、ヨハン=ツッカリの設計で1606年に建造した。1818年の大火災の後、現在の姿に再建されたため、モーツァルトの時代の姿は今はない。
2階には壮麗な「マルモーア・ザール(大理石の間)」があり、モーツァルト親子もここで演奏をおこなっている。
宮殿に隣接してミラベル庭園があり、映画『サウンド・オブ・ミュージック』でジュリー・アンドリュース演じるマリア先生が子どもたちと一緒に「ドレミの歌」を歌い、踊ったところである。


18世紀の風景画:19世紀に火災に遭う前のミラベル宮殿

<モーツァルト:ディクシットとマニフィカトK.193・聖母マリアのためのリタニアK.195・ミサ・プレヴィスK.275・キリエ ニ短調K.341 アーノンクール指揮/ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス (TELDEC 4509-93025-2 輸入盤)>
「ディクシットとマニフィカト」は知られざる秀作。重層的な対位法は<ジュピター>のフィナーレを思わせる。レクイエムの源流。
「聖母マリアのためのリタニア」は同じ時期に作られたミサ曲にはない、繊細な美しさを持つ。第2曲のソプラノ独唱と合唱の対比は絶妙。至福をもたらす祈りの曲。
「ミサ・ブレヴィス」はマンハイム・パリ旅行の無事を祈って作った、親しみやすさとオペラ的な華やかさがある。
「キリエ ニ短調」は正に最高傑作。最近この曲が、一七八〇年ではなく最晩年のものではないかと考えられるようになった。


風景画:火災に遭う前のミラベル宮殿 
前のCDジャケットの絵と違うところがあり、どちらが古いかは不明だ。
おそらく何回も改修があったのだろう。

<モーツァルト:ディヴェルティメント第15番K.287・第7番K.205 ヴェーグ指揮/ザルツブルク・モーツァルテウム・カメラータ・アカデミカ (CAPRICCO COCO-80269)>
「ディベルティメント No.15」は全体にスッキリとまとまった美しい曲。セレナードといった方がよいかもしれない。


現在のミラベル宮殿

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