赤白2種類のネジバナが咲いた。赤い方は鉢の中に偶然タネがどこからか入り込んで咲いたものだ。私はこの小さくねじれた可愛らしいネジバナが好きで、公園などで見かけると、つい観察してしまう。良く見るとひとつひとつ個性が違うように見えてくる。
ネジバナは、「ネジバナ(捩花 ねじばな)」・「ネジレバナ」・「ネジリバナ(ねじり花)」・「ねじり草(そう)」・「モジズリ(捩摺 もじずり)」といった多くの別名をもつ。
ラン科ではめずらしく、芝生や土手、都市公園等の人間の生活圏に近い所で普通に見ることができる。この為、ともすれば花の綺麗な雑草として扱われているのは残念である。花色は通常桃色だが濃い紅色や白色もあり、小さな花を多数細長い花茎に密着させるようにつけるが、その花が花茎の周りに螺旋状に並んで咲くことからこの名がある。左巻きが多いようだが、右巻きもある。
「もじずり」という別名は、江戸時代の書物、例えば『大和本草』などにも紹介されている。また万葉集では 根都古具佐 根都古草 (ねつこぐさ)といわれて歌われている。(しかし一説には 根都古草は今の翁草という説もあるようだ。)
芝付きの御宇良崎(みうらさき)なる根都古草
逢い見ずあらば吾恋ひめやも
(東歌 巻十四-三五〇八)
(写真は紅白2種類のネジバナ)
ネジバナは、「ネジバナ(捩花 ねじばな)」・「ネジレバナ」・「ネジリバナ(ねじり花)」・「ねじり草(そう)」・「モジズリ(捩摺 もじずり)」といった多くの別名をもつ。
ラン科ではめずらしく、芝生や土手、都市公園等の人間の生活圏に近い所で普通に見ることができる。この為、ともすれば花の綺麗な雑草として扱われているのは残念である。花色は通常桃色だが濃い紅色や白色もあり、小さな花を多数細長い花茎に密着させるようにつけるが、その花が花茎の周りに螺旋状に並んで咲くことからこの名がある。左巻きが多いようだが、右巻きもある。
「もじずり」という別名は、江戸時代の書物、例えば『大和本草』などにも紹介されている。また万葉集では 根都古具佐 根都古草 (ねつこぐさ)といわれて歌われている。(しかし一説には 根都古草は今の翁草という説もあるようだ。)
芝付きの御宇良崎(みうらさき)なる根都古草
逢い見ずあらば吾恋ひめやも
(東歌 巻十四-三五〇八)
(写真は紅白2種類のネジバナ)