モーツァルト@宇奈月

湯の街ふれあい音楽祭 モーツァルト@宇奈月
scince2010年秋。毎年9月に音楽祭を開催しております。

マリエン広場

2014年01月05日 | ミュンヘンへの道
アマデウナヅキンです。
ミュンヘンを旅しています。
「ミュンヘンへの道」ってしましたが、正確な言い方なら、ミュンヘンの道です。
カールス門を抜けてマリエン広場に入りました。ここは、ミュンヘンの交通網が交錯するトランジットな場所です。

ここに、市の庁舎があります。仕掛時計が有名ですね。庁舎なんかただの箱でいいわけですが、何かその街を象徴するものになるのは、かつての統治者がお城に住んでいたことが関係あるのでしょうか。とかく、無駄に立派ですが、観光客にはいいですね。広場のまわりには、カフェやレストランもたくさんあります。

塔の上に立っているのは、黄金のマリア像です。マリア柱像と呼ばれているようです。
ドイツ中が戦場となった三十年戦争の時代に、選帝侯マクシミリアン1世は、「もしミュンヘンが戦災から逃れることができたら、記念柱を建てる」と神に誓いを立てたんだそうです。そして実際にミュンヘンは破壊からまぬがれることができたものだから、約束通りにマリアを据えた柱を建てたのだそうです。

ふーん、そうなんだ。
今もこうして街を見下ろすのは、神に護られる街ってことを意識するためなのかな。受け継がれているものには、人の思いがことのほか感じられます。それで、ここに庁舎もあるんですね。
アマデウスの頃には、すでに、このマリア像がありました。三十年せんそうは、強大な力をもっていたハプスブルク家の勢力を結果的にドイツから引き離したこともあって、オーストリア出身のアマデウスには、少し厳しい時代に入っていたのかもしれません。
ちなみに、三十年戦争を終結するヴェストファーレン条約は、史上初の多国間条約として知られています。三十年戦争後のヨーロッパは、たくさんの諸侯が分立する時代になっていました。
世界史でしか知らない風景を、ここに来ると実感できるように思っています。

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