モーツァルト@宇奈月

湯の街ふれあい音楽祭 モーツァルト@宇奈月
scince2010年秋。毎年9月に音楽祭を開催しております。

富山地方鉄道吹奏楽団(サックス)

2011年10月22日 | 演奏

富山地方鉄道吹奏楽団のサックスパートのみなさんの演奏はいっぷく処で。

サックスことサクソフォンは、わりと新しい楽器で、オーケストラにはそれほどスコアがないそうですが、吹奏楽となると活躍していますね。人の声に近いと言われることもあって、ジャズなどのポピュラー音楽では花形楽器のひとつです。

もともとは、フランスのサックスという人が、リード楽器と金管楽器のよいところを上手に組み合わせて発明した楽器で、リードを使うことから木管楽器に分類されているそうです。

リコーダーなどと同じように、音域に合わせて、ソプラノ、アルト、テナー、バリトンなどが使われています。

これがソプラノですね。最近は、いろいろなところでこの繊細で心地よい音色をメロディ演奏に使う曲を耳にします。

もちろん、モーツァルトはサックスの曲を書いていませんので、今回は編曲したものを演奏しました。

サックスアンサンブルの重厚さと多彩な音の折り重なりは、独特ですね。音も大きいので、通りまでよく聞こえていました。

モーツァルトの楽曲がこうやってたくさんの演奏家たちによって、さまざまな表情を与えられているんですね。

 


富山地方鉄道吹奏楽団 宇奈月にはちてつが似合う

2011年10月22日 | 演奏

9月17日、オープニングの日にどうしてももってきたかったのが、ちてつオーケストラです。宇奈月温泉の歴史は、現在の富山地方鉄道本線が宇奈月まで乗り入れたことに始まります。その富山地方鉄道の吹奏楽団のみなさんの演奏を宇奈月温泉駅前でというのが、悲願でもありました。

お天気が怪しいためテントを張りましたが、ぎりぎり持ちそうかなと思ったところへ、また、雨。楽団が到着した頃から少し強く降り始めました。

お客さんの心配もしていたのですが、みなさん傘を差しての観覧です。この音楽祭は観客も覚悟がいるんだなと、この光景を見て、その部分だけは、FujiRockなみですね。

モーツァルトは管楽器が好きでなかったようで、今回の演奏では、編曲したスコアを使うとのことでした。

演奏が始まると、雨も忘れて聞き入ります。

お客さんはこんな感じ。

下は、少し大きめの画像です。

サムネイルをクリックすると、大きい画像になります。

別エントリーで動画も公開しています。

 


リコーダーっていい楽器だなあ

2011年10月22日 | 日記
別エントリーでリコーダーのモーツァルトの話題がありましたので、いくつか探してみました。
Mozart Symphony No.25 mv.1

いいですね。宇奈月の山や谷にもよく似合います。
これは、モーツァルトではないのですが、とても評判の動画です。
リコーダーでLarry CarltonのRoom 335を吹いてみた

有名なジャズギタリストの名曲「ルーム335」を演奏していますが、すごいのは、テーマではなく、アドリブの部分を演奏しているところですね。これを見て、リコーダー引っ張り出してきた50歳前後のおじさんが多かったとか。
数億円のヴァイオリンもリコーダーも、人の心に影響を与える楽器だとわかりますね。
毎年、コラーレでライブを行われるジャズピアニストの国府弘子さんは、鍵盤ハーモニカの演奏を交えられます。小学校で使うよりちょっと鍵盤の多い1万円くらいのものですと本人から聞きました。

アンサンブルパレット

2011年10月22日 | 演奏
日本中で一番多くの人がさわったことのある楽器と聞くと、年配の方ならハーモニカ。複音式のハーモニカもありますが、戦後、小学校の学習に取り入れられた短音式ハーモニカ。メトロノームの機能もありましたね。
余談ですが、ドレミファソラシドのラシのところだけ吸吸となっていますね。あれも、どこかでそういうことになっていたわけでなく、戦後の教育課程の編成と共に決めたのだそうです。
それから、デスクオルガン。音楽室に並んでいました。机にも、オルガンにもあるというやつです。それが、鍵盤ハーモニカにつながります。ハーモニカですが、吸うのが大変ということもありますし、いろんな楽器がありますが、吸うなんてのは、ハーモニカくらいですので、その特殊性を抜いたということもあるそうです。もっとも、ブルースハープなんていうハーモニカは吸うことを巧みに音楽表現に生かしていますが。
次は、リコーダーでしょうか。小学校ならソプラノリコーダー。中学になると、少し大きいアルトリコーダーだった方もあるでしょうか。体位が向上するので大きい楽器というわけではなく、もちろん音域に違いがあります。脚本家の三谷幸喜さんは、リコーダーが吹けたら吹けるといわれてサックスを奨められたと何かで書いておられましたが、その位にポピュラーな楽器で、そのことが逆に入門用のような印象を与えていることがあります。
しかし、最近では安価できれいな音が出せて多彩で多才なリコーダーが、そのやさしい響きと共に見直されています。バロックなどもそうですが、ポピュラー音楽などでもけっこう使われるようになっていて、ジャズの名曲をリコーダーで吹いてしまうというのも動画投稿サイトにたくさん転がっています。
もちろん、モーツァルトの演奏には、とても親和性がありますね。
アンサンブルパレットさんは、そういうリコーダーアンサンブルの演奏を聴かせてくださいました。音域に合わせたさまざまなリコーダーにも興味が行きますね。

この日は、一番低音域のバスリコーダーの調子が悪くて使えなかったとあとで聞きましたが、リコーダーアンサンブルのすばらしさを十分に堪能させていただけました。

リコーダーの演奏を聴いたあと、自宅でリコーダーを探して、数十年ぶりに弾いてみたという方がありました。リコーダーがそれだけ身近で、多くの人にとってやさしい、肌に優しい風のような音色をもっているのでしょう。

やさしいモーツァルトをありがとうございました。

チェンバロ

2011年10月22日 | 演奏
18日のグリーンホテル喜泉さんでのトリオ・フローランさんの演奏では、チェンバロが持ち込まれました。
モーツァルトはピアノ協奏曲をたくさん書いていますが、当時の鍵盤楽器は、チェンバロが主流でした。ようやく、その時代になって、フォルテピアノなどの鍵打楽器が生まれてきたのだそうです。
ピアノと違って弦をつま弾くチェンバロの響きは独特ですね。当時の室内楽はこんな響きをもっていたのでしょう。
トリオ・フローランさんは、衣装も当時の様子を真似て雰囲気を作ってくださいました。

演奏終了後は、チェンバロの解説付きです。

なるほど、こうなっているんだなあ。
音楽が身近になる瞬間ですね。
現代社会は日常に音楽が溢れているように思えますが、楽器に溢れているわけではありません。人の肉体を駆使して生み出される音楽は、楽器を抜きには考えにくいのですが、残念ながら現在の音楽では「音」そのものの組み合わせから生まれることも少なくないのです。楽器を見たり触ったり、そこから生まれる音楽を浴びることで、音楽のために楽器を生み出した人の知恵を知るように思います。

りこわこ

2011年10月22日 | 演奏
9月18日のセレネ1階ロビーの松田梨子さん・わこさんの姉妹デュオです。
わこさんは、昨年もこの場所で演奏してくれましたが、今年は連弾。姉妹での参加です。
私たち実行委員には少し特別の思いがあるのです。
この音楽祭をとにかく1回はやってみよう、うまくいくかどうかわからないけれど、とにかく始めてみようと勢いだけで進めていった昨年の第1回。実際に運営をしながらも、第2回などなかなか想定もできていませんでした。それだけ目の前のことに精一杯だったんです。
わこさんの演奏がこの場所で始まり、素晴らしい演奏を提供してくれたのですが、万雷の拍手の中でわこさんが、「来年もこの場所で演奏したいです」とあいさつをしました。凛々しく、笑顔を湛えて、演奏が終わった安堵はあっても、決して緩むことのない姿勢で、きっぱりと話してくれました。
その場に居合わせた実行委員は、そのときから今年の音楽祭をスタートさせました。彼女のような子どもたちの未来のために、私たちは前に進み、ステージを作ろう。涙さえ浮かべながら決意していた瞬間でした。

そのわこさんが、梨子さんといっしょにちゃんとやってきてくれました。
会場は立錐の余地もありません。ちゃんと画像にできないくらいです。
音楽は演奏者が奏でるものですが、空間と観客が一体になってその場で創り出されるものでもあります。聞き手のない音楽はありません。食い入るように音の世界に入り込むお客さんの心を感じながら演奏も同時に高まっていきます。
素晴らしい時間が流れました。

私たちは、この子たちにこの場所を提供するために、この音楽祭を始めたのだとさえ思わせるような瞬間です。

ありがとう。梨子さん、わこさん。
また、来年も、きっとここで会えるよね。