日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

九州沖縄縦断ツアー 2016 - 雲レ日

2016-10-30 23:31:57 | 居酒屋
「笑平」とともに毎回世話になっているのが春吉の「雲レ日」です。今回日曜の宿泊を強行したのは、この二軒がいずれも日曜営業であることによる部分が少なからずあります。どちらか一方でも定休日に重なれば、日程をやりくりしてでも他の日を選んでいたかもしれません。三軒目はもちろんその「雲レ日」にやってきました。
店が開いていたのはよいのですが、今回は店長の姿がなく、一昨年から加わったお姉さんが一人で店を仕切っています。店長が週一回の定休だけで仕切ってきたところへこのお姉さんが加わり、店が無休になるとともに二人が交代で休む形となったわけなのですが、今日は店長の休みに重なったようです。日曜の弊害が思わぬ形で露呈してしまいましたorz

雲レ日
福岡市中央区春吉3-15-3 テソロ天神1F
092-715-9032
1900PM-300AM

繁枡
仙禽
越の誉
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九州沖縄縦断ツアー 2016 - 笑平

2016-10-30 22:27:52 | 居酒屋
あいにく日曜に重なった今回、不幸中の幸いだったのは、このところ毎回世話になっていた「笑平」が営業していたことです。前回は時間が遅く、ラーメンのみいただくという結果に終わりましたが、屋台で呑むという宿願がようやく実現と相成りました。

天神の屋台を素通りしてここへやってきたのは、あちらの屋台の客層が観光客ばかりなのを敬遠してのことですが、こちらについても地元客ばかりではないことに気付いてきました。左隣の先客は韓国からの旅行者で、右隣の先客も話しぶりからして県外でしょう。その県外からの先客が立った後には、驚くべきことに欧米からの旅行者であろうお姉さんが一人で入ってきました。しかし女将はすかさず英文の品書きを手渡すなど慣れた様子です。
そのような光景を目の当たりにして思うのは、屋台の衰退は時代の流れなのかもしれないということです。以前福岡へ生涯ただ一度の出張をしたとき、得意先の方々から、屋台は観光客が行くものだと聞かされたことがあります。たしかに、生ものが出せない以上品書きの幅は自ずと限られ、特別な酒と肴はありません。居酒屋チェーンが乱立する現代では、価格面での優位性もなくなりました。たとえていうなら、速さでは新幹線と航空機に、安さでも高速バスに太刀打ちできず、今や風前の灯火となってしまった夜行列車のようなものとでも申しましょうか。
しかし、夜汽車には他の何物にも代え難い旅情というものがあります。それと同様、限られた空間で創意工夫を凝らした様々な品を提供する博多の屋台は、当地が天下に誇るべき唯一無二の文化だと思います。余所者の感傷といわれればそれまでではありますが、この文化が末永く受け継がれていくことを願って、これからも屋台に足を運びたいと考えている次第です。

★笑平
博多駅前通り博多警察署入口
1830PM-130AM
月曜定休

喜多屋
おでん二品
甘鯛すり身天ぷら
豚骨ラーメン
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九州沖縄縦断ツアー 2016 - 博多べい

2016-10-30 20:22:20 | 居酒屋
近年主戦場としている一帯で考えたとき、日曜も呑める店の心当たりが二つありました。一つは中洲の「酒一番」、もう一つが櫛田神社の前の「博多べい」です。まずはその「博多べい」にやってきました。

このように書くと真っ先に訪ねたかのようですが、有り体に申しますと「さきと」に振られてのことでした。それも、八時前に訪ねたところ、目の前で看板の明かりが消えるという、何とも切ない結末でした。六時の開店を考えると、今日は実質お客が一回転したところで看板となったわけです。早々と品切れが近付いたため店仕舞いにしたのでしょうか。それとも日曜でお客が早く帰り、それに合わせて早仕舞いにしたのでしょうか。しかし真相を確かめることはしませんでした。今更分かったところでどうしようもなく、もし後者だったとすればさらに痛手が増すだけだからです。久々に天神方面まで来たからには、屋台の一軒も訪ねていくかとは思ったものの、場所柄観光客が多くて入りづらいものがあり、そのままバスで移動してきました。
実は、「さきと」については事前の電話確認が有用だという話を活動仲間から聞いていました。カウンター10席少々の小さな店だけに、よほどの常連でもない限り予約は取らないものの、今日のように早仕舞いが少なからずある店だけに、当日の電話確認には効果があるということのようです。しかるに、明らかに余所者と分かる口調で問い合わせるのがためらわれ、このような結果を招いてしまいました。今回の結果から学ぶべきことがあるとすれば、「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」の一言に尽きるでしょう。

紆余曲折を経て訪ねたこちらの店、一昨年以来の再訪です。当時語ったのは、古い町家が残る風情ありげな町並み、大きな窓から見える櫛田神社の鳥居と楼門、狭い敷地を巧みに使った店内、終始にこやかで物腰柔らかな店主、九州の郷土料理を主体にした品書きなどですが、それらの点については今回もほぼ変わりません。これは悪くいうと変化に乏しく、初回を大きく超える感動まではなかったということでもあります。
その理由として、品書きがほぼ変わっていないという点が挙げられます。九州各地の郷土料理を豊富に取り揃えていながら、地酒については大半が県外なのも画竜点睛を欠く印象です。その日の仕入れに応じたおすすめ品が少数でもあれば、大分変わってくるとは思うのですが。
とはいえ、今日は元々屋台に注力するつもりだったわけです。そのような前提からすると、生ビール、刺身といった屋台にないもので軽く一杯やるのが落としどころとなります。そのような向きには適した店であり、特に今回初めて注文した鯨の正油漬けは秀逸でした。以後同様の状況では重宝するかもしれません。

博多べい
福岡市博多区冷泉町6-12
092-271-5662
1800PM-2300PM(LO)
月曜定休

ヱビス・寒北斗・東一
突き出し
ゴマサバ
季節野菜のふっくらさつま揚げ
生くじら正油漬け
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九州沖縄縦断ツアー 2016 - 福岡ガーデンパレス

2016-10-30 19:22:26 | 九州
福岡における不動の定宿といえば西鉄インでしたが、どうやら今後は見直しを迫られそうです。本日は「福岡ガーデンパレス」の世話になっています。
昨年福岡に泊まったときは西鉄インが割高だったため、キャナルシティのワシントンホテルに宗旨替えしました。今回も西鉄インが七千円超の料金設定だったことから、じゃらんで調べたこちらの宿を選んだ次第です。立地、設備と眺望を考えれば、あの宿に四千円台、五千円台で泊まれたことの方が奇跡であり、たとえ七千円でも十分な価値はあります。しかし、市内の宿がこぞって安売り合戦を繰り広げている日曜の晩、最安値の倍近くもの宿代を注ぎ込むことはできませんでした。

今朝方宿を探した時点で、福岡市内には100軒以上もの候補があり、三千円台の宿も相当数ありました。こうなると最安値にこだわる必然性は乏しく、立地と設備を含めて総合評価することになります。この宿についていえば、3800円というカプセルホテル並の大安売りに加え、西鉄インに近い立地が呑み歩きには理想的で、部屋も広くて快適そうだったのが決め手となった次第です。
着いてまず驚いたのは、グランドピアノが置かれた石造りの立派なロビーです。レストラン、宴会場、結婚式場などがあることからしても、そこらのビジネスホテルとは明らかに格が違います。よくよく見れば私学の共済の施設だそうで、過去に泊まった中でいうなら金沢の兼六荘、富山の高志会館などと同種の施設なのでしょう。この手の宿には外れがないようです。
現代的に改装された客室はビジネスホテルのような雰囲気ではありますが、もちろん安普請ということはなく、冷蔵庫はわざわざ扉付きのキャビネットに収納されており、ベッド周りが間接照明で浮かび上がるといった演出も小洒落ています。そして何より驚いたのは、ユニットバスの床と洗面台が石造りになっていることです。水温をツマミで、カラーとシャワーの切り替えをレバー一つで操作できる水栓も、自分が日頃泊まっている価格帯の宿にはなかなかなく、今年に限れば二、三軒しかなかったような気がします。これで三千円台ならまさに完勝です。

もっとも、この料金で泊まれるのは日曜の晩だからに他ならず、他の曜日は料金云々以前に部屋を確保できるかどうかも分かりません。西鉄インの圧倒的な優位性が失われた今、福岡の宿探しについては当面試行錯誤を繰り返す必要がありそうです。
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九州沖縄縦断ツアー 2016 - 博多の夜

2016-10-30 18:46:48 | 九州
福岡空港からバスを二本乗り継ぎ市街に入りました。投宿し一風呂浴びてさっぱりしたところです。
日程繰り上げの弊害にいくつか直面してきた今回の道中ですが、その一つであった那覇の宿泊事情については、幸運にも修復を図ることができました。これに対してどうにもならなかったのが、福岡に泊まるのが日曜となってしまうことです。出発を一日遅らせれば日曜を回避すること自体は可能だったのですが、この場合帰ってから次の活動までが中一日となってしまい無理がありました。その結果、呑み屋の選択肢が絞られるのを承知で日曜の宿泊にしたという経緯があります。
もっとも、これについてはよい機会でもあると考えることにします。特に今回注力したいのが屋台で呑むことです。近年では居酒屋で呑むことがほとんどになり、屋台は最後にラーメンだけいただく場となっているのが実情ですが、その間に屋台が年々衰退し、五年、十年後にはどうなるのかと気がかりになるほどの様相を呈しています。そのような苦境にあって、屋台という文化の活性化に少しでも貢献したくなったとでも申しましょうか。もちろん、日曜だけに屋台の数が減るのは致し方ありませんが、宿へ向かう途中に準備をしていた屋台が一軒あったため、少なくとも以前のように一つも見当たらないという事態だけは避けられそうです。
それとともに考えているのが、教祖が「西の横綱」と絶賛する「さきと」の再訪です。かつてはいの一番に巡礼していた店にも休業や早仕舞いで振られることが続き、さらには福岡での主戦場が天神から中洲へ移ったのに伴い、近年は全く足が向かなくなってしまいました。その「さきと」が数少ない日曜営業の店の一つということもあり、再訪するには今回がまたとない機会といえます。ただし、口コミサイトの普及もあり、当時以上に入りづらくなったと聞いています。お客が一巡しそうな時間にのぞいてみて、入れるようなら入り、満席または早仕舞いで振られてもそれでよしといったところでしょう。
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九州沖縄縦断ツアー 2016 - 那覇空港

2016-10-30 14:40:20 | 沖縄
那覇空港に移動し搭乗手続を済ませました。ターミナルの正面に海が広がる長崎空港と違い、那覇空港に降り立ってもそこには車寄せと立体駐車場とゆいレールの高架しかありません。これでは名残を惜しむにも興ざめです。早々と検査場を通過し搭乗口にやってきました。
沖縄へ通い続けて十余年、経験を重ねるうちに、この時期が気候面では一番よいということに気付いてきました。九州を介することで、無味乾燥な空路の移動を極力避けるという対応も確立した感があります。職場の事情で日程を繰り上げた結果、宿が混むなどの弊害がいくつか出たり、10月とは思えない暑さに難儀させられたりといった場面はありながらも、おおむね予定通りに運んだというのが実感です。
一方反省点としては、行程があまりに固定化されてしまい、新鮮味が次第に乏しくなってきたことが挙げられます。好天に恵まれたにもかかわらず、シャッターを切った数が北海道より格段に少なかったのはそのせいでもあります。船で渡るという宿願を果たすことができれば、趣向も当然大きく変わるとは思うのですが。一年後に向けて構想を少しずつ練り上げていくつもりです。
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九州沖縄縦断ツアー 2016 - こどら

2016-10-30 13:37:02 | B級グルメ
給油を済ませて一時半にレンタカーを返却。400kmあまりを走破して沖縄での全行程が終わりました。前回同様そばをいただいてから那覇空港へ移動します。立ち寄るのは「こどら」です。

こどら
那覇市壷川1-2-11 プロムナード壺川1F
098-831-9112
1130AM-1700PM
三枚肉そば670円
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九州沖縄縦断ツアー 2016 - 平和祈念公園

2016-10-30 12:34:34 | 沖縄
結局手近なところを選択し、与那原から海沿いを時計回りに周回してきました。平和祈念公園に寄ったところで時間切れです。あとは内陸の県道を経由して那覇に戻ります。
去年は安座真の海水浴場まで行って戻って終わりましたが、今回気付いたのはそこから先が好車窓だということです。やや内陸寄りの高台を上下しつつ海を遠望するという眺めで、高さと海岸までの距離感が絶妙でした。必ずしも写真映りのよい眺めというわけではないものの、悠長に立ち止まってもいられない状況では、その方がむしろ好都合だったともいえます。南部の海岸を周回していき、時間がなくなり次第内陸に回って引き返すのが、最終日の行動としては理にかなっていることに気付いてきました。
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九州沖縄縦断ツアー 2016 - 三笠

2016-10-30 09:34:40 | B級グルメ
妙案がいまだ浮かばず時間だけが流れていく中、とりあえず出発前に腹ごしらえを済ませることにしました。あと30分も待てば「ルビー」も開く時間ではありますが、同じ店ばかりというのも芸がありません。そこで浮上したのが宿の近くにある24時間営業の食堂でした。その「三笠」を訪ねます。
那覇の中でもとりわけ都会然とした松山の58号線沿いではありますが、店内は地元客御用達の大衆食堂の趣で、「ルビー」にもどことなく通ずる雰囲気です。あちらと違うのはカウンターがあることで、目の前では頭巾に前掛け姿のおばちゃん達が何人も立ち回り、華麗な連携で注文を捌いていきます。
Aランチを筆頭に洋食も一通り揃えた「ルビー」に対して、経木の品書きはそばにチャンプルーなど沖縄の家庭料理中心。その中から味噌汁を選びました。沖縄の味噌汁が本土のそれと似て非なるものなのは有名な話であり、試すにはこれがよい機会と思い立った次第です。
丼になみなみ満たされた味噌汁は、豆腐、わかめにキャベツ、玉葱、人参、もやしとポークを加え、さらに玉子を落とした一品で、見た目以上の物量感があります。これは、汁物という性質上中身が一様にならざるを得ず、様々なおかずが盛り合わされたAランチに比べて変化に乏しいという理由によるところもありそうです。十分に腹を満たし、あとはレンタカーの返却まで走り続けます。

三笠
那覇市松山1-3-17 伊波ビル1F
098-868-7469
24時間営業
味噌汁500円
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九州沖縄縦断ツアー 2016 - 五日目

2016-10-30 08:06:19 | 沖縄
那覇から福岡へ飛ぶという行程が定着してからというもの、最終日の中途半端な滞在時間をどう使うかが思案のしどころとなっています。過去の記録を調べると、三年前は南部を、一昨年は海中道路を、昨年は南東の海岸を訪ねたことになっており、いずれも常に時間を気にしながらの駆け足だったと記憶しています。その経験からも、出るなら早い方が望ましいわけなのですが、昨日と同様曇りがちの朝となっており、この天候では先を急ぐ動機がありません。もうしばらく考えてから宿を出ます。
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