日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

汽車旅in信越 2016秋 - Maxとき350号

2016-10-23 21:59:40 | 甲信越
全行程終了です。最終の上越新幹線で帰ります。車内に冷房が入るほどの陽気だった初日に対して、今日は直江津に着いた頃から寒風が吹き、長袖シャツの上に雨合羽を羽織りました。今にも降り出しそうな曇り空も冬の空模様を連想させました。越後も少しずつとはいえ冬へと近付きつつあるようです。

★長岡2158/Maxとき350(350C)/2340東京
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汽車旅in信越 2016秋 - ますます。

2016-10-23 21:09:54 | 居酒屋
115系の乗車を終え、帰りの列車の時刻まで小一時間が残りました。一杯引っかけるには必要最小限の時間です。日曜の長岡で駅至近の店といえば、前回も世話になった「松本」「ますます。」の二軒が思い浮かぶ中、今回は後者を選びました。
「魚仙」という不動の横綱が君臨する長岡で、他の店を訪ねる機会は日曜に限られます。しかるに115系が引退すれば、新潟に列車で来ることは基本的になくなるでしょう。そうなれば日曜に一杯やって帰ることもなくなるわけです。事実上最後になるかもしれない機会なら、度々世話になってきた「松本」を選びたいという考えはありました。少なくともはしごができる状況ならば間違いなく立ち寄っていたでしょう。それにもかかわらず、過去に一回訪ねただけの「ますます。」を選んだ決め手は、微妙な立地の違いにありました。
駅までの距離についていえば全くの互角です。内容的にも甲乙は付け難いものがあります。しかし、今日に関していえば「ますます。」に一つだけ明確な利がありました。というのは、ロータリーに面した「松本」に対し、この店は通称「魚仙踏切」のすぐそばにあるのです。場合によっては最後の乗車となるかもしれない今回、乗車してきた湘南色を含む6両編成が車庫へと引き上げるのを、是非ともこの踏切から見届けておきたいという考えがありました。テールランプ遠ざかるのを見届けてからこの店に飛び込めば、流れとしてはまことに理想的です。踏切から「松本」まで歩いても五分足らずの距離とはいえ、元々の持ち時間が40分しかない以上、数分の違いは数字以上に大きいものがあります。わずかな時間も惜しんだという事情に加え、前回ここでいただいた煮込みとポテトサラダが非常に秀逸だったのも、再訪に至った理由の一つです。

前回訪ねたときは、開店と同時に入って貸切状態でした。しかし「魚仙」への行き帰りにのぞいてみると、何人かのお客がいるのがこの店の常です。これは固定客がついているということでもあり、この日もカウンターには先客のおばちゃんが一人いて、二つある卓袱台の小上がりも地元の先客で埋まっていました。その先客というのが、酒と肴を嗜むような雰囲気の人々ではなく、有り体に言えば洗練されていないのが実情で、教祖が好む類の店とは明らかに路線が異なります。
しかし調理は今回も秀逸でした。品数こそ多くはないものの、たらこフライ、ぶりカツなど酒呑みのツボを押さえた品が多く、麻婆豆腐、赤ウィンナー炒めといった一見すると平凡な品々も、この店主の手でどう化けるのかと想像をかき立てられます。その中からまずは手堅く鰤の刺身を注文すると、差し出されたのは異なる部位が四切れずつ盛られた皿でした。どちらも見るからにうまそうで、目当ての煮込みも記憶に違わぬ奥深い味わいです。いかんせん40分という持ち時間はあまりに短く、この二品とお通し、酒二杯限りとなりましたが、時間が許せば他の品も試してみたいところでした。

アキナイ酒場 ますます。
長岡市殿町1-3-3
0258-33-3955
1630PM-2300PM(LO)
火曜定休

山古志・鼓
お通し(温玉キムチ)
ぶり刺
煮込み
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汽車旅in信越 2016秋 - 湘南色

2016-10-23 20:00:15 | 甲信越
「三吉屋」を出て駅へ戻ると、折り返して長岡行となる普通列車が今まさに入線してくるところでした。しかしそれをあえて見送り後続列車に乗り込みました。これが本日最後の乗車です。
見送った理由の一つとして、発着するのが仮設の9番線で、しかも10分に満たない間合いの慌ただしい折り返しとなり、最後の乗車を飾るには画竜点睛を欠くという事情がありました。その点後続列車は駅舎に接した1番線に発着し、入線から発車まで14分と折り返しの間合いも適度です。
加えて、元々乗ろうとしていた列車が新・新潟色の編成を2本連ねた6連で、車内が小ぎれいに改装されているのも画竜点睛を欠くように思われました。もちろん後続に原型車が入る保証はないものの、一本待っても30分足らずの状況ならば、賭けてみる価値はあろうと考えた次第です。
果たして何が来るかと待ち構えていると、新・新潟色を先頭にした6連が入線し、後ろに連結されていたのは湘南色の編成でした。車内はどちらも改装されてはいるものの、やはり湘南色ということになるとありがたみが違います。最後を飾るにふさわしい役者が登場してくれたのは幸いです。
こうして見事有終の美を飾ったわけなのですが、最後という実感が全くといっていいほど湧きません。新車への置き換えがさらに進んだとしても、全面撤退までにはまだ猶予があるからでしょう。往生際の悪い自分のことです。変更後の運用を捕捉できれば、冬場にまたも出向いてしまう可能性は十分にあります。とはいえ、こうして一日中でも乗っていられる機会は早晩失われるかもしれません。塗装も内装も様々な編成が健在のうちに、心ゆくまで乗車できたことを幸いに思います。

★新潟1926/458M/2042長岡
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汽車旅in信越 2016秋 - 三吉屋

2016-10-23 18:27:23 | B級グルメ
新潟での折り返しの間合いは小一時間、しかし長岡とは違って同じ編成が折り返すわけではありません。昼のイタリアンから間が空いて空腹感も戻ってきたところです。呑むのに差し支えるのは承知しつつも、今日は軽く一杯やれればよいと割り切って、先月定休日で振られた「三吉屋」の暖簾をくぐりました。
今回試してみたかったのがもやしそばです。透き通った淡いスープに炒めたもやしが加わることで、いかなる変化が起きるのかに興味があったとでも申しましょうか。その答えは意外なほどに単純でした。ある程度予想できたことではありますが、もやしから塩味が溶け出してスープが若干塩辛くなり、それによって味わいの繊細さがごくわずかながらも損なわれてしまうのです。もちろんこれはこれで悪くはないものの、やはりここでは奇をてらわず中華そばをいただくのが吉なのでしょう。とはいえ、それも実際にいただかなければ得心できなかったことであり、百聞は一見に如かずというべき結果でした。

三吉屋 駅南けやき通り店
新潟市中央区米山1-6-10
025-241-0937
1100AM-1400PM/1730PM-2300PM
火曜及び第三水曜定休
もやしそば750円
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汽車旅in信越 2016秋 - 原型車再び

2016-10-23 17:02:22 | 甲信越
快速の乗車口に一番乗りで並んだものの、あいにくボックス席はいずれも先客で埋まっていました。その結果潔く見送り、向かいのホームの普通列車で新潟へ向かうところです。しかし結果としてはこれでよかったのかもしれません。
というのも、新井快速の直前に新潟からの普通列車が隣のホームへ着き、そのまま折り返すという運用だったのです。下り方に新潟色、上り方に新・新潟色の編成を連結した6両編成で、特に新潟色の編成はモケットを張り替えただけの原型に近い車内でした。それを確認した後に、座席も改造された新・新潟色の快速が来たため、ほぼ迷いなく普通列車を選ぶことができました。乗車時間は二時間弱短くなるものの、発車までの40分をこの車内で待てるということは、実質的な差が一時間少々に縮まるということでもあります。しかもその差は暗くなってからの乗車時間です。収容力が倍になることまで含めて考えれば、勝ちといってもよいのではないでしょうか。
実は、新潟から戻る列車を三条で降りると、新井から下ってくる先ほどの快速に乗り換えることができ、そうすれば乗車時間は若干延びます。しかしそこまでする気はもうありません。30分にも満たない違いのために、まず座れないであろう快速に乗り換えても仕方がないからです。これにより、新潟まで往復して締めくくるのが確定的となりました。

★長岡1702/455M/1819新潟
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汽車旅in信越 2016秋 - 二者択一

2016-10-23 15:42:02 | 甲信越
柏崎で発車を待っていたのは新・新潟色の編成でした。これにより越後線に乗り継ぐ理由はなくなりました。このまま長岡まで乗り通します。
長岡から先の行程は再び二者択一となります。約30分の間合いで来る上りの快速に新井まで乗り、折り返して新潟まで乗り通すのが一つ。一時間強の間合いで出る新潟行の普通列車に乗り、折り返して長岡に戻るのが一つです。前者の方が乗車時間では約二時間、距離では120km近くも長くなるため、とことん欲張るならばこちらを採るべきところです。しかし、元々485系6両で運転されていた「くびき野」を115系3両に無理矢理切り詰めたという経緯から、車内は恒常的に混んでいます。辟易するほどの混雑ではないものの、ほとんどのボックス席に二人、あるいは三人の乗客がおり、ロングシートもほぼ埋まって、区間によっては立ち客も出ているというのが、昨日を含め過去二回乗ったときの状況です。始発の新井から乗れる折り返しの列車はともかく、長岡からではロングシートに座れれば御の字といったところではないでしょうか。もちろん、折り返しても高田、直江津あたりからはそれなりに混んでくると予想されます。一方、普通列車で新潟まで往復して終わりにするなら、行きも帰りも2編成を連結した6両編成となるため、収容力が倍増するのはもちろんのこと、行きと帰りで違う編成に乗れるという利点が出てきます。
このように、とことんやるなら新井快速、内容を重視するなら普通列車というきわめて単純明快な選択ではあります。長岡で一応新井快速の列に並んでみて、狙い通りのボックス席に座れるという僥倖に恵まれた場合だけそのまま乗り、そうでなければあっさり切るというのが落としどころとなりそうです。
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汽車旅in信越 2016秋 - 原型車

2016-10-23 14:29:11 | 甲信越
直江津でも着いた列車は一旦引き上げていきました。ただし折り返しの列車が出るのは同じホームからです。また同じ車両で戻るのかと思いきや、やがて入線してきたのは同じ新潟色の別編成でした。それも、青いシートモケット、淡緑の化粧板に文字通りの網棚もそのままの編成です。窓際に小さなテーブルが取り付けられていたり、優先席のモケットが交換されていたりといった細かな点はあるものの、内装に関していえば原型車といっても過言ではありません。
今朝方述べた通り、この先の行程は柏崎で越後線に乗り継ぐか、そのまま長岡まで乗り通すかの二者択一になりますが、この編成が来たことにより、長岡まで乗り通す可能性が高くなってきました。ただし、柏崎で湘南色の編成が待っていたりすると話は変わってきます。乗り通すことを前提にしつつも、柏崎で降りられるよう一応の準備はしておくつもりです。

★直江津1424/1337M/1555長岡
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汽車旅in信越 2016秋 - 二往復目

2016-10-23 12:33:27 | 甲信越
直江津では着いた編成がそのまま折り返しました。しかし長岡では小一時間の間合いがあり、着いた列車は一旦引き上げます。次は何が来るかと思ってホームに降りると、発車を待っていたのは全く同じ編成でした。女性車掌も先ほど乗務していたのとおそらく同一人物でしょう。同じ車両と乗務員で二往復目に入ります。

★長岡1207/1334M/1333直江津
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汽車旅in信越 2016秋 - フレンド

2016-10-23 11:41:41 | B級グルメ
一往復して長岡に戻りました。折り返しの列車が出るのは正午過ぎ、小一時間の間合いは腹ごしらえにお誂え向きです。駅ビルの「フレンド」で久々のイタリアンをいただきます。
県外でも名高い新潟のイタリアンですが、自身「フレンド」と「みかづき」の双璧をそれぞれ一度訪ねたことがあるだけです。これは、イタリアンというものが試しに一度いただけば十分な味だったということでもあります。今回も駅そばと二者択一の状況で選んだまでのことであり、過剰な期待をしていたわけではありません。
せめて趣向を変えるべく、今回はもう一つの看板である餃子との「ペア」を注文してみました。カレーと餃子を看板にした札幌の「みよしの」を彷彿させる組み合わせですが、餃子の味もあちらと同様、特に騒ぐほどのものではなく、少なくとも宇都宮の餃子に匹敵するものを期待するのは筋違いです。
もっとも、久々にいただいてみて感じたのは、焼そばはともかくミートソースはそこそこいけるということです。ラッキーピエロのハンバーグカレーのハンバーグにかけられる、あのミートソースに通ずるコクとでもいえばよいでしょうか。餡が詰まった六個入りの餃子も食べ応えがあり、価格に見合った満足感はありました。

★フレンド CoCoLo長岡店
長岡市城内町1-611-1
0258-36-7707
1000AM-2000PM
ペア大盛570円
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汽車旅in信越 2016秋 - 要衝健在

2016-10-23 10:11:18 | 甲信越
着いた列車が折り返して長岡行となりました。6分の間合いを経ての発車です。
正月に直江津を訪ねたときには、閑散としたホームに寒風が吹きすさび、あまつさえJRの係員まで撤退している現実を目の当たりにして、見る影もない落ちぶれように愕然とさせられました。しかし、今日は一転往年に戻ったかのような賑わいでした。
列車が直江津へ近付くにつれて次第に乗客が増え、ついには立ち客も出始めて、到着するやその乗客が一斉に下車し、相当数が向かいのホームに待機していた接続列車に吸い込まれていきました。もちろん跨線橋を上がっていった乗客もいます。その接続列車というのが、昨日辟易させられた安普請のロングシート車なのはいただけませんが、4両編成にもかかわらず相当数の立ち客が出ているとはかなりの盛況です。隣のホームには両側とも旧北陸本線の気動車が止まっており、旧駅舎に接したホームには3編成6両を連結した下りの普通列車が滑り込んできました。つまり5本の列車が同時にホームを埋めたことになり、跨線橋では駅弁の立ち売りも復活していました。
5本が揃ったとはいっても、乗車してきた115系以外はいずれも軽薄な車両です。北陸、信越両本線が合流し、列車が着くたび大勢の乗客が行き来していた往年に比べれば、この賑わいも形骸に過ぎず、カスといってしまえばそれまでではあります。とはいえ、死んだように静まりかえっていた前回の光景を思えば、はるかにましには違いありません。要衝の健在ぶりを確かめられたのは幸いです。

★直江津946/1323M/1114長岡
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汽車旅in信越 2016秋 - 出発

2016-10-23 09:11:27 | 甲信越
まずは新潟色の3連による普通列車で直江津へ向かいます。始発の上越新幹線に接続することもあり、北陸新幹線の開業前は「北越2号」とともに何度となく世話になった、自身にとってとりわけ縁のある列車です。惜別乗車の出発を飾るには最もふさわしい役者といえるでしょう。

★長岡806/1328M/940直江津
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汽車旅in信越 2016秋 - 二日目

2016-10-23 07:08:21 | 甲信越
おはようございます。昨日は快晴とは行かないまでもそこそこの好天でしたが、今朝の空は鉛色に曇っています。路面が濡れているように見えることからして、夜半に雨が降ったのでしょうか。いまだに冷房が入るなど、いつまで経っても生暖かい今季ですが、今朝は冬の気配を感じさせる空模様になりました。
本日は終焉迫る115系にひたすら乗り続ける一日となります。まず8時過ぎに出る上りの普通列車に乗り、直江津まで一往復半するところまでは確定的ですが、その先についてはいくつかの選択肢があります。一つは長岡まで戻った後、新潟まで一往復して締めくくるというもので、最後は長岡で軽く一杯やってから帰る形となります。もう一つは、直江津から乗った列車を柏崎で降り、越後線を途中まで往復した後、上りの新井快速に乗り継ぐというもので、この場合越後線を降りた後は先月の三連休と全く同じ行程になります。ただし、長岡で列車を降りずに新潟まで乗り通すという選択肢もあり、そちらに傾きつつあることについては昨日述べた通りです。
来月には新車のさらなる運用拡大が予想されており、115系の運用がどこまで残るかは何ともいえません。今回が事実上最後の乗車となる可能性もあるだけに、有終の美をどう飾るかが第一です。上記を含め、さらなる妙案がないかについては引き続き模索していきます。
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