再び三陸道を飛ばして仙台に戻りました。往路は石巻河南ICから市街の北側を迂回する形で女川へ向かいましたが、ツーリングマップルRをよくよく見ると、一つ手前の石巻港ICから市街の南側を迂回する経路が推奨されており、復路はそれに従いました。この指示が非常に的確でした。地図上では遠回りのようにも見え、なおかつ高速道の利用区間も一つ短くなるものの、北側の道に比べて格段に流れがよく快適だったのです。加えて利府からの県道が、昨日はサッカーの試合の終了時刻に重なり、観客を乗せたタクシーで異様に混んでいたのに対し、今日はおおむね順調な流れでした。そのおかげで想定よりもわずかとはいえ早く着いたわけなのですが、この差が結果的には非常に有益となりました。
日祝日の晩に太助が早仕舞いすることが多く、八時を過ぎるとその可能性が高まることについては経験上承知しています。前回は八時を少し回っても滑り込めたとはいえ、七時台に入れればそれに越したことはありません。そして今回、駐車場に車を止めたのが7時50分、そこから歩いて店先に着いたのが数分後です。この時点で行灯の明かりはまだついていたものの、入るやいなや食事のみとのお約束の案内が。その後もう一人お客が入ると、八時を目前にしてラストオーダーを一応聞かれ、その後入ってきたお客は断られていました。今日は八時ちょうどに看板となったわけで、まさに紙一重で滑り込んだということになります。
ちなみに今回は大きく変わったことがありました。去る九月から値上げしたとの告知です。通い始めて十余年、狂牛騒ぎの時期を除き消費税分以外は値上げをしてこなかったこの店が、ついに値上げを断行したわけです。これにより1300円だった定食が1500円に、1950円だった1.5人前が2200円になりました。割高感を緩和するためか、中間をとった牛タン五枚の定食ができ、枚数に応じてABCと表記されるようになったことも特筆されます。
もっとも、200円上がったところで他店並になっただけであり、内容面を考えればまだまだ圧倒的な優位性があります。それより気になったのは、
前回仮説を立てたテールスープの葱がどうなったかです。結論からいえば、今回の葱はやわらかく煮込まれており、夏場は歯応えを、秋から冬にかけてはやわらかさを持たせているという仮説が支持されたことになります。次に訪ねるのはおそらく年の瀬になるでしょう。そのとき葱がどうなっているかについても注視するつもりです。
★
旨味太助
仙台市青葉区国分町2-11-11 千松島ビル1F
022-262-2539
平日 1130AM-2130PM(LO)
日曜 1130AM-2030PM(LO)
月曜定休(祝日の場合営業し翌日休業)
定食A1500円