日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

九州沖縄縦断ツアー 2016 - 博多べい

2016-10-30 20:22:20 | 居酒屋
近年主戦場としている一帯で考えたとき、日曜も呑める店の心当たりが二つありました。一つは中洲の「酒一番」、もう一つが櫛田神社の前の「博多べい」です。まずはその「博多べい」にやってきました。

このように書くと真っ先に訪ねたかのようですが、有り体に申しますと「さきと」に振られてのことでした。それも、八時前に訪ねたところ、目の前で看板の明かりが消えるという、何とも切ない結末でした。六時の開店を考えると、今日は実質お客が一回転したところで看板となったわけです。早々と品切れが近付いたため店仕舞いにしたのでしょうか。それとも日曜でお客が早く帰り、それに合わせて早仕舞いにしたのでしょうか。しかし真相を確かめることはしませんでした。今更分かったところでどうしようもなく、もし後者だったとすればさらに痛手が増すだけだからです。久々に天神方面まで来たからには、屋台の一軒も訪ねていくかとは思ったものの、場所柄観光客が多くて入りづらいものがあり、そのままバスで移動してきました。
実は、「さきと」については事前の電話確認が有用だという話を活動仲間から聞いていました。カウンター10席少々の小さな店だけに、よほどの常連でもない限り予約は取らないものの、今日のように早仕舞いが少なからずある店だけに、当日の電話確認には効果があるということのようです。しかるに、明らかに余所者と分かる口調で問い合わせるのがためらわれ、このような結果を招いてしまいました。今回の結果から学ぶべきことがあるとすれば、「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」の一言に尽きるでしょう。

紆余曲折を経て訪ねたこちらの店、一昨年以来の再訪です。当時語ったのは、古い町家が残る風情ありげな町並み、大きな窓から見える櫛田神社の鳥居と楼門、狭い敷地を巧みに使った店内、終始にこやかで物腰柔らかな店主、九州の郷土料理を主体にした品書きなどですが、それらの点については今回もほぼ変わりません。これは悪くいうと変化に乏しく、初回を大きく超える感動まではなかったということでもあります。
その理由として、品書きがほぼ変わっていないという点が挙げられます。九州各地の郷土料理を豊富に取り揃えていながら、地酒については大半が県外なのも画竜点睛を欠く印象です。その日の仕入れに応じたおすすめ品が少数でもあれば、大分変わってくるとは思うのですが。
とはいえ、今日は元々屋台に注力するつもりだったわけです。そのような前提からすると、生ビール、刺身といった屋台にないもので軽く一杯やるのが落としどころとなります。そのような向きには適した店であり、特に今回初めて注文した鯨の正油漬けは秀逸でした。以後同様の状況では重宝するかもしれません。

博多べい
福岡市博多区冷泉町6-12
092-271-5662
1800PM-2300PM(LO)
月曜定休

ヱビス・寒北斗・東一
突き出し
ゴマサバ
季節野菜のふっくらさつま揚げ
生くじら正油漬け

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