日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

小春日和の信濃路へ - カントリーホテル高山

2020-11-23 10:13:40 | 東海
昨夜の結果は意外でした。伊那の宿が一軒残らず埋まる一方、高山の宿はいくつか空いていたからです。最安値だったのはアルファーワンですが、既出のところを優先する方針を貫いて、カントリーホテルに落ち着きました。
どこへ行ってもありそうなビジネスホテルです。高山でわざわざ泊まる必然性は特段感じられません。その結果、直近二回は宗旨替えして旅館に泊まったわけなのですが、それらを選べなかった今回、この宿が空いていたのは大きいものがありました。勝手が分かっていたことにより、最短時間で出直すことができたからです。初見の宿で駐車に手間取りでもすれば、「本郷」にも看板で振られかねませんでした。窮地を救ってくれたことに感謝します。
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小春日和の信濃路へ - 三日目

2020-11-23 07:23:37 | 東海
おはようございます。昨夜は結局一軒限りで完結となりました。松本から延々車を走らせたにもかかわらず、一軒訪ねただけというのはいささか淋しく、もう一軒行ければ理想的だったのです。しかし、残念ながら寄る年波には勝てません。一軒目ですっかり腹が満ちてしまい、続け様に飛び込む余力は全くありませんでした。「かど鈴」がまだ開いていたため、中華そばだけすするにやぶさかではなかったものの、一息入れて出直すと、早仕舞いにより万事休すという顛末です。
そうなるに至って浮上するのが、伊那に泊まればよかったという結果論です。実は、行程が先へ進むほど、伊那泊が有力となっていました。花見の旅の雪辱戦という活動の趣旨に照らすと、松本の次は伊那に泊まるのが自然な流れです。天候の回復もあちらの方が早いと予想されていました。高山に泊まる理由があるとすれば、呑み屋の選択肢が多いことだけだったのです。それが一軒限りに終わったということは、伊那に泊まっても大差はなかったということを意味します。高山はまたの機会に回し、今回は伊那にするのが最善だったということです。
薄々分かっていながらもこのようなことになったのは、宿泊事情に由来します。夕方に予約サイトを調べた時点で、伊那市街の宿が全く空いていなかったのです。花見の時期すらこうなることはありません。余裕があるのを出発前に確かめていたこともあり、意表を突かれる結果でした。その結果として高山に落ち着いたわけなのですが、若かりし頃、いやほんの数年前ならば、宿が埋まっていようとも車中泊で乗り切っていたでしょう。しかるに、昨日はとにかく疲れており、車中泊という考えが全く欠落していました。
初日は疲れを引きずって出遅れ、行程が大幅に乱れてしまいました。昨日も頭が回転せず、ここぞいう場面で的確な判断ができませんでした。体力の陰りを自覚させられる結果です。しかし、終わりよければ全てよしともいいます。少しでもよい形で締めくくれるよう最善を尽くすつもりです。
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小春日和の信濃路へ - 暖かい夜

2020-11-22 20:14:53 | 東海
直近こそ三年近くにわたって無沙汰したものの、飛騨へしばしば通った時期がありました。それを通じて気付いたのは、意外に近いという事実です。今回も、北関東と信州各地を回ってきたにもかかわらず、420kmほどでした。本日の走行はこれにて終了となります。
前回当地を訪ねたのは、北陸が記録的な豪雪に見舞われた直後です。あちらほどではなかったものの、高山の市街にも雪が残っていました。それが今夜は雨となり、銭湯を訪ねたときは本降りでした。一風呂浴びる間に止んでくれたのは助かります。気温は12度、前日とは好対照な暖かい夜となりました。上着は持たずに繁華街へ向かいます。
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春まだ浅い北陸へ 2020 - しらさぎ7号

2020-02-09 12:53:42 | 東海
駅に戻って自転車を返すと、正午過ぎに出る「しらさぎ」の時刻に頃よく重なりました。そこまではよかったものの、乗るなり異変がありました。なかなか発車しないのです。
しばらくして入ったのは、先行列車が支えているという案内放送です。7分遅れで発車するも、西岐阜と穂積でも足止めされ、大垣に着いた時点で25分遅れとなってしまいました。信号機器の安全確認なる説明からすると、まず思い浮かぶのは踏切支障ですが、それなら一ヶ所突破すれば済む話であり、何度も足止めされるのが不可解です。
真相のほどはともかく、25分も遅れてしまえば到底回復できません。しかし、そもそも先を急ぐなら、新幹線で直行していたところです。余命わずかな北陸特急に乗るのも、本活動の重要な目的の一つでした。長く乗れてむしろよかったということにしておきましょう。

★岐阜1212/しらさぎ7(7M)/1448金沢
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春まだ浅い北陸へ 2020 - 梅林公園

2020-02-09 10:25:19 | 東海
起伏が少なくほどよい規模の岐阜市街は、自転車で走るのに適した場所の一つです。格安の貸自転車の恩恵に与り、何度か走ってきた結果、一見地味な市街にも、見所が意外に多いということに気付いてきました。中でもこの時期ならではといえるのが梅林公園です。これが実質三年ぶりの再訪となります。
偕楽園に比べてしまえば地味ながらも、適度な広さの園内には、あちらにはない品種を含む様々な梅が散らばります。今回一際目立つのは茶青梅なる白梅です。他にも小梅、早咲鶯宿、熊本早咲といったところが見頃を迎えています。いずれも早咲の白梅で、全体としての見頃はまだ先になりそうです。とはいえ、前回訪ねたときと違い、早すぎるという印象もありません。吹く風こそ冷たいものの日差しは暖か、春到来を実感する眺めです。
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春まだ浅い北陸へ 2020 - 値上げ

2020-02-09 10:07:07 | 東海
ひとしきり電車を見物してから自転車を借りました。貸出開始と同時に行くならよいものの、稼働率が高く、時間帯によっては出払ってしまうこともある自転車です。ところが、10時になってもほとんど残っているという状況に一瞬意表を突かれました。その理由の一端を、直後に知ることになります。料金が値上げされていたのです。
100円というただ同然の料金を300円に引き上げたというものです。受付も、シルバー人材センターから派遣されたと思しきご隠居らに代わって、お姉さん、というにはいささか語弊があるものの、現役世代の皆様方に代わりました。新車を入れ、人員も増強して梃入れを図る代わりに、利用者に応分の負担を求めようということなのでしょう。
何かにつけて受益者負担、自己責任が叫ばれる世知辛いご時世です。ただ同然の貸自転車がいつまでこのまま維持されるのかと、かねがね老婆心を抱いていたところでした。それだけに、今回の値上げも想定の範囲内ではあります。むしろ懸念していたのは、近年各地に増えつつある、乗り捨て型の貸自転車に転換されはしないかということでした。二地点間の移動だけを前提にしたあの自転車は、行くあてもなく気ままに走る旅の足には向きません。それだけに、今の仕組みが保たれたのは自分にとって朗報です。
ただ値上げされただけではなく、割高ながら電動自転車とクロスバイクも選べるようになりました。今回は従来型のママチャリにしたものの、いずれクロスバイクを借り、郊外まで走ってみるのも面白そうです。
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春まだ浅い北陸へ 2020 - 丸窓電車

2020-02-09 09:59:24 | 東海
自転車を借りて市内を走るのが岐阜での恒例です。しかし、今回はそれに先立ち見ておきたいものがありました。駅前に移設された丸窓電車がそれです。
繁華街の公園にあった電車が移設されたのは昨秋のことです。噂を聞いて駆けつけると、かつての電停と同じ方角を向く形で電車が鎮座していました。由来を記した案内板によると、広場が完成した暁には、ここに電車を発着させるつもりだったようです。
かつての岐阜駅周辺といえば、道一本渡るにも地下道をいちいち上り下りさせられる、歩行者を邪魔者扱いするかのような一帯でした。その後バリアフリーなる考え方が広まるにつれて、有無を言わさず地下道へ回す無思慮な政綱は改められ、駅前も面目を一新して現在に至ります。今日まで生き延びることができれば、電車に対する世間の評価は変わっていたかもしれません。それを待たずに廃止され、見世物代わりの電車が置かれているのかと思うと、いささか複雑な心境ではあります。
しかし、風雨に晒され色褪せていた車体は塗り直され、眩しいほどに磨かれています。すぐそばには枝垂桜が立っており、咲けばなおさら絵になりそうです。本来の目的こそ果たされずに終わったものの、かつての名車にふさわしい安住の地が作られました。そのことを素直に喜びたいものだと思います。
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春まだ浅い北陸へ 2020 - 二兎を追って

2020-02-09 09:05:54 | 東海
腹ごしらえを済ませたところで移動再開です。311系の普通列車で東海道本線を下ります。静岡から岐阜までを四時間以上かけて走る、今や貴重な長距離普通列車の最終区間です。
きしめんをすすっている間、向かいのホームに据え付けられた「しらさぎ」が発車していきました。あの列車に飛び乗れば、昼までには金沢に着くところでした。それをむざむざ見送ったのは、きしめんのためだけではありません。行きがけの駄賃に岐阜へ寄って行こうという寸法です。
「丸デブ」の中華そばもいただいてからということになると、岐阜を出る頃には正午を回ります。金沢着が三時過ぎです。日没までの残り時間を考えると、あちらでは中途半端にならざるを得ません。今日が雪、明日が雨という予報からしても、岐阜など飛ばして急行することも検討すべき状況ではありました。しかし、こちらはこちらで冬晴れです。そろそろ梅も咲くでしょう。直近の二年続けて初夏に訪ねたこともあり、趣向を変えてみたかった次第です。たとえあちらが中途半端に終わっても、二兎を追って一兎を得ることはできます。ならば本望という心境です。

★名古屋904/3109F/932岐阜
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冬晴れの駿河を行く 2020 - 茜雲

2020-02-02 18:04:07 | 東海
茜雲へ向かって走るかのように、いちご海岸通りこと国道150号線を下り、静岡の市街まで走り切ってから引き返してきました。本日も三保半島の先端から夕景を望みます。
適温無風で鏡のように凪いだ海は昨日と同じです。その一方で決定的に違うこともあります。空全体に雲が漂っていることです。雲一つなかった昨日に比べると、夕焼けの鮮やかさこそ及ばないものの、今日の眺めには広がりがあります。焦点距離を変え、横位置と縦位置を使い分けつつ撮るうちに残照がほぼなくなり、代わりに天頂から月明かりが注いできました。両日とも印象的な夕景で締めくくれたのは幸いです。
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冬晴れの駿河を行く 2020 - 日本平

2020-02-02 16:04:41 | 東海
一時的に雲が厚くなる場面はあったものの、その後は再び日の射す時間が延びてきました。次はここだと思い立ち、やってきたのは日本平です。一年前に訪ねたときは、新設された展望台に見物客が殺到していて面食らいましたが、暮れに再訪したときは適度な人出でした。そして今日も難なく駐車場に入るという結果です。やはりあれは一時的な現象だったのでしょうか。真相のほどはともかく助かります。
県内の東へ行くほど曇りがちというのが今日の予報でした。それはおおむね的中し、富士山は中腹まで雲に覆われ影も形も分かりません。晴れているにもかかわらず全く見えないという、去年と同じ眺めが再現されました。こうなると分かっていながらやってきたのは、他に目当てがあったからに他なりません。山頂の梅と河津桜が咲いているだろうと思ったのです。そして結果はこちらの予想以上でした。梅林は既に見頃を迎えており、河津桜も木によっては満開に近付いています。異例の暖冬といわれ続けた今季、個人的にはそこまでとも思いませんでしたが、この眺めが事実を物語っているかのようです。
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冬晴れの駿河を行く 2020 - 清水郵便局

2020-02-02 13:39:10 | 東海
改元により、キリ番あるいはのゾロ目の日付が今後しばらく出現することになります。今日はゾロ目の2年2月2日です。記念の品を求めて郵便局に立ち寄りました。日本平から眺めた富士山と清水港、それにミカンをあしらった風景印が目当てです。
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冬晴れの駿河を行く 2020 - 枝垂梅

2020-02-02 10:42:43 | 東海
依然として日が陰りがちではありますが、晴か曇の二者択一で考えれば晴です。まずは手近なところから始めます。昨夜に続いて巴川の畔にやってきました。
明るくなってから改めて眺めると、枝垂梅が大別すると二種類あることに気付きました。薄紅色の紅梅と、やや緑色を帯びた白梅です。紅梅の開花がとりわけ早く、木によっては満開といってよさそうなものも散見されます。花びらが積もっているということは、開花が進む一方で散り始めているということでもあります。つまり今が最も見頃ということです。
川べりへせり出すようにして立つ紅梅と、鉄橋を渡る電車を重ねて撮ろうとしたところ、同じ色合いをしたちびまる子電車がやってきました。新車への置き換えが進む中、貴重な記録となりそうです。
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冬晴れの駿河を行く 2020 - キヨナミホテル

2020-02-02 08:54:15 | 東海
清水での宿泊先は二つに集約された感があります。駆け込み寺のキヨナミホテルが空いていたため即決しました。
駆け込み寺と評するのは、定宿と位置付けている福住が満室だったとき、こちらの世話になるという形が多いからです。ただし昨夜の場合、宿がそこまで混んでいたわけではなく、千円以上安いところもありました。それでもここを選んだのは、福住と同様の、家族経営によるほのぼのとした雰囲気が捨て難かったからに他なりません。わずかな料金差を惜しんで無味乾燥なビジネスホテルに泊まるより、居心地に勝るところを選びたいという考えが、年々強くなってきました。その手の宿が二軒あり、少なくとも一方が空いているという清水市街の宿泊事情は、自分にとって願ったり叶ったりです。おかげで一晩快適に過ごすことができました。
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冬晴れの駿河を行く 2020 - 二日目

2020-02-02 08:37:22 | 東海
おはようございます。午前様となったのが響き、少し遅めの七時過ぎに目覚めました。朝食をいただいてから一風呂浴び、一通りの準備を終えたところです。しかし、これからどう動くかが思案のしどころでもあります。というのも昨日以上に雲が多く、大半の時間にわたり日が陰ってしまうのです。晴れたら行きたいと思う場所は多々ある一方、そうでないときの代替案がすぐには思いつきません。もう少し考えてから宿を出ます。
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冬晴れの駿河を行く 2020 - 終電

2020-02-02 00:08:28 | 東海
持ち時間を余すことなく使い切りました。0時発の終電で清水へ戻ります。
行きと違い、やり過ごして次を待つわけには行きません。新車が来ようと四の五のいってはいられない場面でした。しかし、入線してきたのはまたもや1000形でした。清水と静岡のはしご酒で上々の結果を収め、さらには1000形で往復できるというおまけも加わって、夜の部については完勝と言い切れる結果です。
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