日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

金沢移住顛末記 完結編 - 生涯初

2021-10-22 13:14:43 | 
10月から暖房したのは生涯初ですが、立冬を待たずにタイヤ交換したのも生涯初となりました。
昨日投函されていたのは、転居と同時に預けていた冬タイヤの保管先からの案内です。11月は混み合うため、早めの予約を勧めるのがその内容でした。ただし、それを見て機先を制したわけではなく、案内と予約は入れ違いでした。この時期にタイヤ交換を済ませたのは、延びに延びていた北海道への遠征を近々予定しているからに他なりません。標高の高い峠では去年より早く積雪しており、冬タイヤは必須の装備でもあります。帰京に先立ち交換を済ませ、いつでもあちらへ渡れるように備えておこうという寸法です。早割という名目で料金が一割引となったため、一石二鳥でもありました。
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金沢移住顛末記 完結編 - 洗車

2021-10-16 14:50:22 | 
是非遠くへ行きたいとは思えない、さりとて無為に過ごすのは惜しまれる一日をどう生かすかと考えたとき、思いついたのは洗車でした。ただし、洗車といっても自動車ではなく自転車です。
英国の職人手製による高級車を奢った以上、それ相応の手入れをしようと思っていました。中でも懸案だったことの一つに洗車が挙げられます。実家に置いてきたクロスバイクは時折注油をする程度で、手入れと呼べるようなことをほとんどしてきませんでした。チェーン周りは油と埃で真っ黒に汚れ、たまに手入れをしたところで焼け石に水も同然だったのが実情です。その経験からも分かっていたのは、汚れる前に手入れをこまめにするしかないということでした。短距離の移動ばかりとはいえ二月乗ったことにより、少しずつ汚れが目立ち始めていたため、この機会に手入れをしておこうと思い至った次第です。
納車のときに聞いていたのは、販売店に持ち込めば洗車もできるということでした。洗剤と用具が全て揃えられ、一回につき税込で千百円というものです。給油所にある洗車機が三百円で使えることを考えると、自分で洗うにもかかわらずその値段というのは一見割高のようにも思えます。しかし、ほぼ乗りっ放しにしてきた無精者にとっては、洗剤各種と潤滑油にどれを選べばよいのかも見当がつきませんでした。正しい手入れの方法につき教えを乞うための対価も含むと考え、少なくとも最初のうちは洗車場を拝借しようと決めていました。
一通り終えてみて思ったのは、キャンプの設営、撤収のようだということです。より直截にいえば面倒ということでもあります。初めて故に要領がよく分からなかったのも一因ではあるものの、たとえ経験を重ねても、かなりの手間と時間が必要なのは間違いありません。自動車のように人任せか機械任せにできるものならそれがよく、自分自身でやりたいと積極的に思えるものではありませんでした。
しかし、販売店に持ち込んだ甲斐はあったとも思います。各部の洗浄、拭き取り、乾燥、注油に至るまでの工程で手取り足取り指南を受けられたからです。大都市圏の量販店ではなかなかこうはいかないでしょう。同じことができる環境を新居の周囲で整えるのも難しいため、当面はこちらの世話になるつもりです。
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金沢移住顛末記 完結編 - 一安心

2021-10-15 21:12:19 | 
先々のことは何かと思いやられるものの、当面の問題だけは解決しました。車の修理の顛末について振り返ります。
見積もりのときに知らされたのは、ポンプの交換だけでなく、ギアボックスの交換が必要になるかもしれないということです。仮にそちらも含めると、30万を超える高額になるはずでした。それはどうにか避けられたものの、この機会に根治させたいという考えもありました。ギアボックスの不具合が波及してポンプが故障したのであれば、両方直してしまった方が賢明です。しかし幸い、その可能性は低いとのことでした。故障の前から気になっていた異音も解消されており、一安心してよさそうです。
しかし、あくまでも当面のことに過ぎません。足回りについても年季相応にくたびれており、いずれはそちらも手入れが要るだろうとのことでした。部品が入手できるうちは、後生大事に乗るつもりではありますが、相応の覚悟を求められる段階に入ったようです。
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金沢移住顛末記 完結編 - 一抹の不安

2021-10-14 19:22:33 | 
昼過ぎになって修理完了の知らせがディーラーから入りました。完了したということは、ポンプの交換だけで済んだということです。しかし一抹の不安もあります。ステアリングを切ったとき、依然として異音が出るとも聞いたからです。ギアボックスに根本的な原因があり、それがポンプに波及したのであれば、ポンプだけ直したとしても元の木阿弥になりかねません。その可能性が十分低いと判断しての処置とは思われるものの、真相は明日引き取る際にたずねてみるしかありません。そのようなわけで、今日中に帰京する余地はなくなりました。
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金沢移住顛末記 完結編 - 診断

2021-10-10 14:35:59 | 
橋の袂で記念撮影していたところ、ディーラーから診断結果を知らせる電話が入りました。思った以上の重症です。瞬間的な異音とともに動かなくなったことからして、ベルトの類が切れたのかと勝手に想像していたものの、所詮素人の浅知恵でした。まず知らされたのは、油圧を供給するためのポンプが動作しておらず、交換が必要という診断です。それに加え、操舵系のギアボックスも怪しいという診断が。まずポンプだけ交換してみて、改善しない場合にはギアボックスも要交換とのことでした。
電話口の話ぶりから察するに、積極的には勧めていないようでした。いずれも交換するとなれば、30万を大きく超える出費です。初度登録から18年、地球を6周以上してきた老骨に、無闇に金を注ぎ込ませては申し訳ないという配慮が、端々に感じられました。とはいえ、その大半を共にしてきたこちらの心情も察して、否定的な物言いは一切しなかったのでしょう。図星とすれば、さすがと感心させられる対応です。しかし結論からいうと、さほどの迷いもなく着工を依頼しました。客観的には、これを機会に見切りをつけ、浮いた出費を後釜の予算の一部に回すのが賢明なのだろうと思います。しかるにそうしなかったのは、思い入れもさることながら、是非乗りたいと思う車が見当たらないという事情によるところも少なくありません。部品がなく、修理しようにもできないのならともかくとして、金さえ払えば直せるなら、「迷ったら買え」の原則通りにするまでです。
ポンプの交換だけで済むなら10万少々に収まり、今週の半ば頃には引き渡せるとのことでした。しかし最近、操舵系から軋むような異音が出るのに気付いていました。診断通り、ギアボックスもご臨終という可能性が少なくないということです。そうなるとさらなる長期化、高額化は避けられません。覚悟しておいた方がよさそうです。
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金沢移住顛末記 完結編 - 立往生

2021-10-09 15:28:34 | 
好天を生かせなかったのが残念ではありますが、見方によっては塞翁が馬でもあります。出発早々立往生してしまいました。
必要以上に迷った挙句、富山でキャンプをすることに決め、出発したのが二時過ぎです。遅過ぎた感はあるものの、まっすぐ走れば富山湾の夕日を見届けることができます。しかる後に雨晴か園家山でキャンプを張り、翌日あちらで活動してから戻ろうという寸法です。ところが、出発した直後に事態が暗転します。不穏な気配を察知したのは、クリーニング屋に立ち寄った後、機関を始動したときです。瞬間的に異音が走り、心なしか機関の音も変わったように感じられました。一旦止めて再始動し、しばし様子を窺った後、ひとまず無事だろうと判断して発進するも、そこで新たな異変に気付きます。ステアリングが効かないのです。油圧が故障したことは、素人でも即座に察知できました。救援を呼ぶしかないことについても。まずディーラー、次に保険会社へ一報入れ、レッカー移動の手配を済ませるという経過です。クリーニング屋へ寄らずにそのまま走っていれば、どこでこうなったか分かりません。遠方で立往生した場合はもちろん、幹線道路でそうなっても何かと厄介だったでしょう。新居から歩ける範囲だったのがせめてもの救いではありました。
瞬間的に動かなくなったことからして、思いつくのはベルト切れですが、今はともかく診断を待つしかありません。大事にはならないことを願います。
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金沢移住顛末記 続編 - 隔世の感

2021-09-22 21:38:20 | 
車の修理を依頼したとき、地方都市らしい場面がありました。頼みもせずに代車が用意されたのです。自身にとっては六年前に長岡の販売店へ駆け込んだとき以来二度目の珍事でした。
あのとき拝借したのは国産車でしたが、今回割り当てられたのは2シリーズのグランドツアラーでした。これが隔世の感を覚える一台でした。乗車するなり戸惑ったのは電動シートの使い方です。輸入車においては今や当たり前となった装備が、二昔前の外車とレンタカーしか乗ったことのない者にとっては驚きでした。それと同時に隔世の感を覚えたのが、走行音を含めた乗り心地の違いです。ディーゼル車にもかかわらず、運転中にガソリン車との違い感じる場面はなく、むしろ我が相棒の方が賑やかです。ただし、扉を開け放ったときに聞こえる音はたしかにディーゼル機関のそれで、これは巷の噂と符合します。このことから窺われるのは、遮音性によってディーゼル機関の難点でもある騒音を極力抑える思想です。エンジンブレーキが強めに効き、ほぼDレンジだけで走れるのは、8速もあるATのおかげでしょうか。同じメーカー製の車を比較したことにより、二十年来の技術の進歩をまざまざ見せ付けられました。その一方で、これが自分の求めるものかというと、そうではないとも思います。最新こそ最良とは限らないという、薄々感じていたことを再認識する結果でもありました。
もっとも、これは市街地をたかが10km少々走った上での感想です。試乗にかこつけ遠回りしてみるのも一案とは思いながら、土砂降りの雨に祟られそれどころではありませんでした。長距離走行こそ本領の欧州車には役不足となってしまったのが惜しまれます。もう少し乗ってみたいと思う一台でした。
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金沢移住顛末記 続編 - 応急処置

2021-09-22 21:22:46 | 
洗濯と並ぶ用事の一つとは、長らく引き延ばしていた車の修理でした。元々は先週に入庫の手配をしていたものの、急遽福井で活動したことにより延期となり、今日に回ったという経緯があります。
こちらに転居した直後、後部バンパーが少しだけ浮いているのに気付いたのがそもそもの始まりです。念には念を入れるつもりで販売店に駆け込むと、診断は思ったよりも重傷でした。バンパーを固定している部品が割れ、そのせいで脱落しかけていたというのです。去る五月、標識の支柱にぶつけた時点では復元力で元に戻り、目を凝らせば分かる程度の傷が残っただけで済んだものの、内部は損傷していたわけです。そして今回取り外したところ、損傷は件の部品にとどまらず、バンパーの本体にまで及んでいたとのことでした。応急処置はしたものの、いずれまた脱落しかける可能性もあるというのが販売店の説明です。ただし、バンパーごと交換すればかなりの出費になるのは間違いありません。当面これでやり過ごすことになりました。そのようなわけで根治には至らなかったものの、これでひとまず安心といったところです。
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金沢移住顛末記 - 駐車事情

2021-08-28 19:56:51 | 
転居から三週経とうとする今も、発見が毎日一つは出てくるものです。その中には目から鱗の発見もあれば、次第に気付くこともあります。後者の例の一つが駐車事情です。
新居のよいところといえば、眺望と圧倒的な利便性ですが、そもそもここに行き着いたのは、屋根付の駐車場があるという条件で情報サイトを調べたからです。ところが自分の車では出入りしにくいことが分かり、その駐車場を借りることは結局ありませんでした。その時点で薄々感じ始めていたのは、大衆車の市場が軽自動車に席巻された理由です。今や新車の四割が軽自動車と言われて久しくなりました。その背景として語られるのは、維持費の違いを始めとする経済性の問題です。しかしそれと並んで、いやむしろそれ以上に看過しがたいのは、地方における駐車事情かもしれません。実際のところ、先日述べた道路網の充実ぶりとは裏腹に、金沢の駐車事情は貧弱です。物件を探す過程で知ったのは、都心に近い駐車場が慢性的に不足していることでした。銭湯の駐車場の中にも、普通乗用車は持て余すところが複数ありました。道路の整備が進んでも、駐車場がそれに応じて広がるわけではありません。ただでさえ狭い我が国の住宅の敷地に止めるという前提で考えたとき、代替わりの都度肥大化していく登録車を選びにくいのは自明でしょう。
こちらでよく見かける外車の一つにトウィンゴがあります。外車全体で考えた場合、知名度が高いとはいえない車種にもかかわらず、こちらでこうも見かける機会が多いのは、小さければ登録車でも十分に受け入れられるという可能性を示唆しています。しかるに世界市場で売れるかどうかばかりが偏重され、国内の駐車事情を蔑ろにしてきた結果が、軽自動車の増加に拍車をかけたというのが自分なりの仮説です。
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金沢移住顛末記 - Ishikawa BMW

2021-08-28 13:46:10 | 
車について最近気付いた細かな点が二つあります。トランクの上面に擦り傷ができていることと、バンパーがわずかに浮いていることです。いずれについても遠目に分かるものではなく、走行にも全く支障はありませんでした。しかし、ディーラーがたまたま経路上にあって、時間に余裕がある状況なら、素通りする手もありません。北陸でディーラーに駆け込むという経験は、富山以来となりました。
どこでついたのかも分からない擦り傷と違い、バンパーの方は心当たりがありました。去る五月、北海道へ渡ったときに後部を柱にぶつけてしまい、点検に合わせて修理をしたのです。そのときに脱着したのが原因だろうと高を括っていたところ、事態は意外に深刻でした。車体に取り付ける部品が壊れているというのです。今すぐ脱落しそうな様子はないものの、どのみち交換が要るなら、今のうちに手を打っておくに限ります。しばしの待ち時間を経て、ひとまず見積もりだけもらうという経過です。
取付部の修繕だけなら三万ほどの見積もりですが、内部が損傷していればさらに予算は嵩むだろうとのことでした。見かけ上きれいに修理されていたため、その時点では安心しきっていたものの、実際にはバンパー内部の状態まで調べられてはいなかったということなのでしょうか。いずれにしても穏当に済んでほしいと願います。
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金沢移住顛末記 - さらなる奇跡

2021-08-16 21:16:52 | 
先立つものが必要だったのは、駐車場の手配を済ませるためでした。即日入居できたことにより、今日からは物件の至近に車を止められます。
実際に生活してみて、この物件との出会いは奇跡だったと改めて思います。犀川の畔の眺めは最高です。部屋には既に家具が揃い、それでいながら家賃は格安。橋を渡った先には繁華街があり、雨の日も香林坊まで濡れずに行け、その範囲であらゆるものが揃います。同時に検討していた浅野川沿いの物件との比較でも、利便性の高さは歴然としています。ただし、それらの全ては元々期待していなかったことでした。屋根付駐車場があるという条件で情報サイトを調べたところ、候補に挙がった物件の一つがこちらだったのです。ところが下見をしたところ、接道の角度と見通しが悪く、自分の車で出入りするには厳しかろうと判断しました。その結果、駐車場を改めて探す必要に迫られていたわけなのですが、ここでさらなる奇跡が起きます。最寄りの月極駐車場に大きな屋根があったのです。

感じ方は人それぞれかもしれません。しかし自分の場合、屋根があるのとないのとでは全く違うと感じます。冬の気候も考えると、賃料が多少高くとも、駐車場は屋根付以外に考えられませんでした。しかし、多くの人々にとっては安心感より安さの方が重要なのか、月極駐車場の中で屋根付のところは一割にもなりません。物件の最寄りにその一つがあって、なおかつ空いた区画があるなら、即決しようと思いました。それだけに、一旦帰京した後で不動産屋へ問い合わせ、空いているとの回答を受けた時点では、諸手を挙げたい気分でした。しかし、逸るこちらを諌めるかのように、先方からは忠告が。屋根が老朽化しており、それによる一悶着も起きたため、今一度下見をしてから決めてはどうかというものです。屋根付かどうかだけにとらわれ、屋根の状態までは見ていなかった自分にとって、ありがたい助言でもありました。それに従い入居後に再度現地を検分し、お盆が明けるのを待って契約に至ったという次第です。
手続の際、新たな事実が判明しました。融雪用の配管が用をなしていないということです。それでようやく飲み込めたのは、屋根のみならず全体が老朽化しているという事実でした。このようなことになったのは、大家の高齢化によって、末長く維持するための修繕をしづらくなったからでしょうか。さりとて売却しようにも、寺町の保存地区では使い道にも制約があり、なかなか買い手がつかないことから、現状のまま貸しているのが実態なのかもしれません。屋根の下の電灯すらつかないということからしても、割り切りが必要なのはよく分かりました。

それでもここに決めたのは、坂の側から出入りできるという、もう一つの利点を享受できるからです。寺町の高台の縁に張り付く形で物件がある関係上、川の畔を行く道と、坂の途中に玄関があることについては昨日も述べました。その結果、どちらから入るかによって自室へ登る階段の数が変わってきます。階数でいうと、川の方から登ったときは六階相当なのが、坂の方から登ると四階相当です。実際のところ、坂の方からは難なく登り切れるのに対して、川の方から登ったときは若干息切れしていました。毎日上り下りをすることを考えると、どちらから出入りするかは大違いなのです。坂の上に駐車場を借りれば、自転車もそちらに止めておけるため、一石二鳥でもあります。エレベータがないという、この物件の唯一にして最大の難点を、合理的な限度まで緩和できるという点において、この駐車場の存在価値は絶大です。何分設備が古いだけに、予期せざる問題が生じる可能性はあるものの、当面こちらの世話になります。
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金沢移住顛末記 - 最大の荷物

2021-08-08 16:51:28 | 
その後は大半の時間にわたって晴れました。一時は雨の予報も出ていたことを思えば上出来でしょう。雨に祟られ、あまつさえ蒸し暑くてはかないません。天候、時間配分から搬入に至るまで、つつがなく終わってくれて助かりました。しかし、これで一息つけるかというとさにあらず。今日中に済ませておくべきことが他にもありました。実をいうと、満載してきた荷物の中で、新居に運び入れるものは嵩、重量とも半分以下に過ぎません。最大の荷物を下ろし、ようやく身軽になったところです。
最も嵩張るものの正体は冬タイヤです。自宅のトランクルームで保管していたものを、こちらで預けることにしました。地元でも同じ仕組みはあるものの、交換する日の一週間前までに予約を要するところが煩わしく、自宅で保管してきたという経緯があります。しかしここでは前日までの予約で済み、料金も年間一万円足らずです。嵩張るタイヤをこちらに預け、空いた空間を活用できれば、散らかっている自宅も少しは片付きます。登録をこちらに変更するかどうかはまだ決めかねているものの、タイヤだけは早々に預けておこうと考えていた次第です。
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寄る年波 2021初夏

2021-06-30 20:57:52 | 
相棒が一年点検を終えて出庫しました。中旬に見積もりが出た段階では、思ったよりも軽い負担に安堵していたわけなのですが、終わってみれば50万円を超えました。
このようなことになったのは、バンパーの修理で予算が嵩んだからに他なりません。実をいうと、前については段差で擦り、後ろについては標識の支柱にぶつけていたのです。いずれについても今春以降のことでした。遠目に見れば目立つ傷でもないだけに、いずれか一方だけならばそのまま乗ったかもしれません。しかし、立て続けに傷がついたことにより、一度に直してしまえと悪魔が囁きました。来年はブレーキディスクが寿命を迎え、否応なしに予算が嵩むという事情もあり、傷の修理は済ませておこうと思い至った次第です。前後同時に直したことで、万単位の値引きも受けられたため、長い目で見ればこれでよかったともいえます。
引き取りの際に言われたのは、艶が違うということでした。遠目には艶を放っていても、間近で見れば鉄粉などで汚れている車が少なくない中で、この車は違うというのがあちらの弁です。年式の割に美しい外観を保っていることについては、異口同音に言われてきました。おそらくそれが古い車に対する常套句なのでしょう。しかし、たとえお世辞であったとしても、こちらとしては名誉なことと思います。なけなしの金を注ぎ込んで、年式を感じさせない状態を今まで維持してこられたことは、オーナーの端くれとしてのささやかな誇りです。当面は後生大事に乗り続けます。
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寄る年波 2021初夏

2021-06-17 20:48:09 | 
六月の中旬以降に訪れるのが、車の法定点検です。初度登録から18年となる今回も、前年に続き穏当に済ませることができました。30万円台前半の見積もりから、予防的な処置に過ぎないものをひとまず見送り、20万円台に収まるという結果です。点検のために直接かかる出費と消耗品の交換以外は、オイルパンの修繕にほぼ限られます。初度登録から18年の老骨としては上出来といってよいでしょう。
さらに一年走り通して次の車検を迎える頃には、ブレーキディスクと夏タイヤが交換時期を迎えます。その二つだけで今回の総額に迫る代物だけに、来年はさすがに覚悟が要りそうです。しかし、自分にとって現代の車の多くはあたかも家電製品のように映ります。様々な箇所が電動化され、使い捨ての代物と化してきたところが、よく似ているということです。そのようなものに高額な金を注ぎ込んで、自ら所有したいとまでは思われません。いわゆる「所有から利用」という潮流は、起こるべくして起きています。ならば現に「所有」している車をどれだけ長く維持できるかが問題で、乗り換えた場合と比べた損得を気にすることはありません。数十万なら惜しくはないという心境です。
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北海道花見の旅 2021 - 達成

2021-05-07 16:28:36 | 
育成牧場から下山して、八雲の市街へ向かう農道に合流するや、オドメータが240000に達しました。案内板には常丹開拓地整備農道とあります。牧場からの大眺望には及ばないものの、なだらかな丘の斜面に牧草地と畑が広がる北海道らしい眺めです。今回もふさわしい場所で達成できたことを幸いに思います。
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