房総半島縦断ツアー 2016 - 晩酌

キャンプ場が使えないという誤算により、図らずも設営の手間が要らなくなりました。車中泊の準備は後回しにして晩酌します。
房総キャンプの買い出しは保田のおどやで済ませるのが定着しつつあった中、今回は趣向を変えて上総湊のスーパーに寄ったところ、富津産の平目の刺身があったため即決。さらには並んで売られていた鰹が非常にうまそうだったため、奮発して刺身を二点にしました。その後おどやで酒と他の肴を調達するという結果です。
鰹に秋刀魚、さらには走りの平目を揃え、温かいものも一品加えるという、我ながら秀逸な献立が出来上がりました。今夜はビールを少な目にして、持参の酒で温まります。

奈良萬
ヱビス・琥珀ヱビス
富津産平目刺身
宮城県産かつお刺身
三陸産さんま竜田揚げ
海老ワンタン

房総半島縦断ツアー 2016 - 多田良北浜海岸キャンプ場

出発から約160kmを走り、今夜の宿となる多田良北浜海岸キャンプ場に着きました。気温は15度で無風、しかしさすがは南房総、体感温度はむしろ上がって、短時間なら半袖でも過ごせる暖かさです。天頂には十五夜の月が煌々と光っています。
それはよいのですが、当てにしていたキャンプ場がまたも閉鎖されています。期間外も地元の好意で開放されていたこちらのキャンプ場ですが、去年の11月に訪ねたときは閉鎖されており、冬場はキャンプ禁止になるということを知りました。それが今では夏場を除き一律禁止になってしまったようです。
とはいえ、月夜の浜辺で晩酌するのが本活動の主題だけに、今から宿を探して飛び込む意欲も起こりません。去年と同様テントを張らずに車中泊で済ませ、晩酌だけは予定通りにさせてもらうことにします。

房総半島縦断ツアー 2016 - ばんやの湯

さらに西進して上総湊で東京湾に出ました。三浦半島の明かりを遠望しつつ、海沿いの国道を南下して保田に着いたところです。ここで一風呂浴び、買い出ししてからキャンプ場へ向かうという流れも今やすっかり定着した感があります。
気温はさらに下がるかと思いきや、海沿いに出たこともあり依然として16度あります。半袖ではさすがに冷えてくるとしても、長袖シャツに雨合羽一枚で乗り切れそうです。

★ばんやの湯
安房郡鋸南町吉浜99-5
0470-50-1126
24時間営業
火曜500AM-水曜930AM休業
入浴料570円

房総半島縦断ツアー 2016 - 十五夜

10月の日の入りはあまりに早く、夕日はその後程なくして山の陰に隠れました。小湊鐵道の沿線まで足を延ばしながら、高滝以外はさしたる収穫もなく、針路を西に変えて久留里の町に入ったところです。
大幅な出遅れが響き、昼の部は何とも中途半端な結果で終わってしまいました。しかしキャンプには申し分のない条件です。日中22度まで上がった気温は現在15.5度まで下がったものの、風は全くありません。しかも今夜は十五夜です。十月といえば何といっても往年の名曲に唄われた十三夜ですが、その十三夜が今年は空振りだった分、月明かりの下で心おきなく晩酌できれば幸いに思います。

房総半島縦断ツアー 2016 - 高滝駅

国道をさらに東進し、牛久からは小湊鐵道に沿って南下します。最初に現れる西向きの駅舎が高滝駅です。周囲に庇を巡らせた寄棟屋根の木造駅舎は、線内では最もありふれた造りですが、正面から西日を浴びた姿と背後に並んだ背の高い針葉樹が絵になっています。

房総半島縦断ツアー 2016 - 横田駅

そのまま南下していくかというとさにあらず。車を東に走らせ久留里線の横田駅にやってきました。前回薄暮時の訪問となってしまった木造駅舎を、西日を浴びた好条件で記録したところです。
この先馬来田、久留里、上総亀山にも木造駅舎はあり、元々の構想ではそれらに立ち寄りつつ南下していくつもりでした。しかし残る駅舎はいずれも東向きで、この時間帯には完全な逆光となってしまいます。あとは小湊鐵道の沿線へ移動し、西向きの駅舎をいくつか拾って終了となりそうです。

房総半島縦断ツアー 2016 - 巌根駅

アクアラインを下りて最初に立ち寄るのは巌根駅、高中低三段の瓦屋根を持つ木造駅舎が健在です。
以前言及したかどうか、この駅は自分にとってひとかたならぬ縁のある場所でもあります。物心つく前に短期間だけここに住んだことがあるからです。当時のことはごく断片的に覚えているに過ぎず、駅の記憶は全くないのが実情とはいえ、自身にとって縁のある駅舎が変わらぬ姿を保っているのは喜ばしいものがあります。この駅舎を正面から日が当たった好条件で記録できたという点に関する限り、出遅れは怪我の功名だったといえそうです。

房総半島縦断ツアー 2016 - 想定の範囲内

ある意味想定の範囲内ではありましたが、結局大幅に出遅れてしまいましたorz
ここまでの顛末を申しますと、目覚めたのが九時半で、仕度を整え出発したのが一時間後です。出遅れたついでに積もりに積もった身の回りの買い物を済ませて、都内を出たのが一時前でした。第一京浜と産業道路を経由して川崎まで走り、今からアクアラインで房総半島に渡ろうとするところです。
これにより、あちらに着いて活動を始めるのは三時前後になってしまいます。この時期の日の入りを考えると、実質的な持ち時間は一時間少々しかありません。これでは申し訳程度に駅をいくつか訪ねるのがせいぜいで、あとはキャンプ場のある富浦まで淡々と走るしかなさそうです。
三陸から戻った後も、晴の予報が出ていながら今一つの日が多かった中、今日は朝から雲一つない快晴となっただけに、それをほとんど棒に振ってしまったのは惜しまれます。しかし、活動に次ぐ活動で、実質一月もの間にわたって休みがなかっただけに、身の回りの野暮用が積み上がっていたのは事実です。年に何度かこのような日が出てしまうのも致し方のないところではあります。今日のところは夕景だけでも眺められればよしとしましょう。