日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

花見の旅in四国 2020 - 南風20号

2020-03-22 15:27:16 | 四国
小一時間盃を傾けてから「葉牡丹」を辞去。名残惜しさはあるものの、予報通りに平凡な曇り空となってしまいました。これ以上引き延ばしても仕方がありません。三時過ぎの列車で高知を後にします。
旅行者が激減している中とはいえ、行きの列車もがら空きというほどではありませんでした。連休最終日の、それもとりわけ混む時間帯の列車だけに、万一混んだときのことが気になるところではありましたが、四両編成が据え付けられているのを見て一安心しました。今日に限って増結されていたのです。中ほどの車両こそあらかた埋まっていたものの、先頭車の乗客は数えるほどに過ぎません。見方を変えると、増結された一両がなかりせば、あるいは本来の連休並みの人出なら、状況は全く違っていたということになります。

★高知1513/南風20(50D)/1741岡山
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花見の旅in四国 2020 - 折り返し

2020-03-22 13:05:04 | 四国
運行間隔が不揃いな後免町方面に対し、伊野に発着する電車は24分間隔に統一されています。次の電車をそれだけ待つのも手持ち無沙汰です。着いた電車で折り返します。
元々は後免町まで往復するだけのつもりでした。伊野まで乗ったのは腹ごなしのためでもあります。というのも、朝食を軽くしたにもかかわらず、昼になっても空腹感が戻りませんでした。最後を飾るべく温存していた「葉牡丹」に、少しでもよい状態で臨めるよう、時間稼ぎを兼ねて往復したというのが真相です。
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花見の旅in四国 2020 - 新塗色

2020-03-22 12:32:32 | 四国
終点の鏡川橋まで乗り通すと、ほどよい間合いで伊野行の電車が来ました。続いて乗車するのは630号車です。
ここまでに乗った二両と違い、全面広告車ではありません。しかし、長年変わらぬあの塗り分けでもありません。窓より上が明るい緑、裾が明るい橙、中間がクリームという三色で、正面の中心となる位置にはTの文字を象った社紋代わりの絵が入ります。バスもおおむね同様に塗り分けられていることからすると、伊予鉄の向こうを張って新塗色を導入したのでしょう。趣味的には元の塗色がよかったようにも思われますが、品のない橙一色にされてしまったあちらよりましではあります。
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花見の旅in四国 2020 - 痛車

2020-03-22 11:37:26 | 四国
全く同じ電車で折り返すのも芸がありません。後続車との間隔が短かったこともあり、途中で一旦降りてから乗り直しました。続いて乗るのは703号車です。昔ながらのバス窓以上に、アニメの登場人物風の絵を描いた桃色の派手派手しい外観が目を引きます。いわゆる「痛車」を彷彿させる出で立ちです。
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花見の旅in四国 2020 - ごめん

2020-03-22 10:28:05 | 四国
下り坂といわれていた天候が、そこそこ健闘しています。宿を出る頃にはついに晴れてきました。この好天が続いてくれれば、もう一度電車を撮るにもやぶさかではなくなってきます。しかしそこまで虫のよい話はありません。再び薄日となったため、今日は乗車に注ぎ込みます。「ごめん」の行先板を掲げた後免町方面の電車に乗り込みました。運用につくのはアンパンマンを描いた608号車です。
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花見の旅in四国 2020 - 連泊

2020-03-22 09:25:52 | 四国
気分次第でいかようにでも動けるのが一人旅の醍醐味です。かような観点からすると、宿の手配は直前まで引き延ばすのが得策です。今回もその流儀を踏襲したものの、連泊になるだろうとは思っていました。二晩世話になった松栄第二別館を出発します。
駅からも繁華街からも離れた手狭な宿が今なお盛業中なのは、学生の団体という大口客の存在によるところが大でしょう。その団体旅行がお上によって槍玉に挙げられ、この宿も死活問題に直面してはいないかと気にかけていましたが、呑み屋と同様全くの老婆心に終わってくれました。駐車場には二晩とも相当数の車が止まっており、食堂も風呂も賑わっていたからです。思わずほっとさせられる光景でした。
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花見の旅in四国 2020 - 三日目

2020-03-22 08:14:40 | 四国
おはようございます。日付を少し跨いで宿に戻り、七時過ぎに目覚めるという流れは前日と同様です。ついでにいえば、目覚めがよくないことについても共通します。寄る年波のせいか、なかなか疲れがとれません。
曇一時雨の予報は出発前から変わりません。ただし土壇場でわずかながらも好転し、降っても午後の短時間だけとの予想に変わりました。今は薄日が射しています。昨日までの快晴とは比べようがないものの、少しでもよい方向へ触れてくれたのは幸いです。
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花見の旅in四国 2020 - 第二夜

2020-03-21 20:12:06 | 四国
100km少々走って高知に戻りました。投宿し、風呂から上がって一息ついたところです。
酒呑み天国の高知にあっては、自粛のお触れもどこ吹く風ということか、昨晩は四軒もの店に振られて面食らいました。連休中日は初日より空いてくるのが常とはいえ、観光客ではなく地元客で混んでいるのが明らかな状況だけに、それほど楽観はしていません。とりあえず「くもん屋」か「どんこ」に再挑戦するつもりですが、返り討ちに遭ったときは初見の店を試してみるのも一興でしょう。
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花見の旅in四国 2020 - 帷子崎

2020-03-21 18:48:13 | 四国
ツーリングマップルを手がかりに、目をつけていたのが雪割桜です。須崎の町外れ、小高い山の中腹に、寒桜が林立しているという触れ込みでした。しかし、未知数な部分もありました。見頃は三月中旬までとあったからです。それ以前の問題として日没が迫り、今更行っても日が陰ってしまいそうでした。見切りを付けて横浪黒潮ラインこと県道47号線を走り、帷子崎の展望台から太平洋を見渡しているところです。日没間際に若干薄雲が出始め、夕焼けの鮮やかさは昨日に及ばなかったものの、一瞬とはいえ太平洋を拝めただけでも十分です。急いだ甲斐はありました。
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花見の旅in四国 2020 - 牧野公園

2020-03-21 16:38:49 | 四国
ある程度織り込み済みではありましたが、宿毛へ行くなどと意気込んでおきながら、全く果たせないまま終わろうとしています。しかし、花見の旅の体裁だけは取り繕ったともいえます。佐川の牧野公園を再訪しました。
当地が生んだ植物研究の碩学にちなみ、中世の城址という小高い山の斜面に開かれた公園です。そのような来歴から様々な桜が植えられているため、ソメイヨシノの開花にはまだ早いこの時期でも、そこそこ楽しめないだろうかと考えたのでした。
こうして現地へ乗り込むと、いくら何でも早すぎたか、ほとんど咲いてはいませんでした。とはいえ、片手で足りる数ながらも見頃の桜はありました。つづら折りの遊歩道を登っていけば、眼下に佐川の市街が広がり、緩やかな弧を描きつつ町内へと入ってくる列車が見えます。五時前に来る列車まで撮ってから引き上げるつもりです。
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花見の旅in四国 2020 - 土佐加茂駅

2020-03-21 15:20:37 | 四国
伊野からは土讃線の沿線をたどります。定点観察がてら土佐加茂駅に立ち寄りました。蒲鉾屋根の小さな駅舎が独特です。
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花見の旅in四国 2020 - 思い出の場所

2020-03-21 11:15:08 | 四国
高知市街を出る前に寄りたい場所がありました。旭駅の裏手の山を訪ねます。
八年前に高知で花見をしたとき、最後に寄った場所がここです。高知から佐川の牧野公園へ向かう途中、駅の近くの小高い丘に桜が林立しているのを車窓越しに見て、帰りに寄ろうと咄嗟に思いつきました。こうして現地を訪ねたところ、桜の数こそ思ったほどではなかったものの、むしろ印象的だったのはそこでの出来事です。地元の方々がシートを広げ、大合唱をしながら宴に興じていました。 見晴らしがよいことを除けば何の変哲もない住宅地の小公園で、人々が豪快に酒盛りする様子を目の当たりにし、土佐っぽの気質をありあり感じたというのがそのときの顛末です。曲がりなりにも花見を主題にした今回、思い出の場所を再訪しようと考えたのでした。
七年も経てば記憶もあやふやになってきます。若干道に迷いながらもたどり着くと、丘の下が浄水場になっており、その門の脇に石段がありました。上った先が小公園です。桜はまだほとんど咲いてはいないものの、早咲きの枝が一本とはいえ開花しています。遠い日の思い出が甦る光景です。
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花見の旅in四国 2020 - 新車

2020-03-21 09:51:59 | 四国
車を引き取って出発します。本日の相棒はデミオ改めマツダ2です。走行距離は14km, つまり納車されたばかりの車です。レンタカーと中古車しか乗ったことのない自分にとって、正真正銘の新車は初の経験となります。
去年の今頃、長崎で世話になってからというもの、タイムズカーレンタルの世話になる機会が急増しました。決め手の一つとして料金があります。一日当たりの料金が他社より安いだけでなく、車格を上げたり、返却を翌朝まで延ばしたりしてもそれほど料金が上がらないため、他社との差がますます広がってくるという寸法です。その特権を活用し、今回は翌朝まで借りられるよう手配しました。場合によっては宿毛まで、往復300kmほど走る可能性もあるからです。深夜に戻ってくるつもりはないものの、営業所の閉まる時間を気にせず走れる安楽さを買ったとでもいえばよいでしょうか。千円単位で上がるならともかく、数百円の違いなら迷いはありませんでした。
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花見の旅in四国 2020 - 松栄第二別館

2020-03-21 08:33:53 | 四国
目的地を長崎から高知に振り替えるという芸当は、旅行者が激減している今だからこそできた芸当ともいえます。大型連休には及ばないものの、春分の頃の人出もそこそこであり、宿は事前に押さえておくしかないからです。これだけ宿が空いていれば、選択肢が多すぎて悩むかというとさにあらず。今回も松栄第二別館の世話になりました。
駅からも繁華街からもやや遠く、年季も入ってはいるものの、自分にとってはそれがよいのです。古びた和室の居心地も、窓の外に広がる鏡川の眺めもよく、部屋まで荷物を運んでくれるもてなしの精神も好ましいものがあります。自分にとってこれ以上の宿はありません。今夜もここへ舞い戻ることになりそうです。
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花見の旅in四国 2020 - 二日目

2020-03-21 08:16:29 | 四国
おはようございます。その後はさらに余勢を駆って屋台のラーメンをいただきました。宿に戻って倒れ込み、外が明るくなってきたのに気付いたのが七時過ぎです。しかしなかなか目が覚めず、起きたり横になったりを繰り返しました。朝風呂を浴び、ようやく本格始動するところです。
本日は終日滞在できる特権を活かし、レンタカーでの活動となります。前回と同じく西へ走るつもりです。西へ行くのは、桜が既に開花しているとの情報を当てにしてのことですが、その場所というのは150km近くも離れた宿毛であり、明るいうちに行けるかどうかは何ともいえません。それ以前の問題として、昨日訪ねた高知城の様子からしても、多くを期待できないのはよく分かりました。宿毛へ行くことについてはこだわらず、むしろ初見の場所を巡ることに重きを置き、寒桜か山桜でも観賞できれば上出来といったところでしょう。
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