日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

九州沖縄縦断ツアー 2016 - 帰着

2016-10-31 23:57:38 | 九州
帰宅しました。六日間の旅はこれにて完結となりますが、次は中二日で再び西へ下ります。広島から松山へ渡り、高知と掛け持ちする四日間の旅です。仮に今日広島で降りてしまえば、中二日で出直す必要はなかったわけで、考えようによってはもったいない話ではありますが、先日も語った通り、旅には区切りが必要です。九州と沖縄を周遊したところで一区切りにして、気分も新たに中国四国へ旅立つのは理にかなっています。12日のうち10日にわたって旅ができるという境遇にも感謝すべきでしょう。道楽三昧の日々はもうしばらく続きそうです。
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九州沖縄縦断ツアー 2016 - のぞみ62号

2016-10-31 21:47:56 | 九州
下関から小倉に戻ると、乗った列車がうどん屋のある7番線に着きました。うどんをすすって改札階に上がり、帰りの列車を手配して荷物を引き取り、新幹線のホームに上がると、列車の前照灯が遠くの方から迫ってくるところでした。雑炊を逃したことを除けば、本日の時間配分はことごとく理想的です。

一年を通じて最も予算を注ぎ込むのはおそらく花見の旅ですが、一日あたりでいえば今回の活動も相当なものです。個人ツアーに頼っていた当時は、往復の航空券と宿二泊、さらにレンタカーまで含めて五万前後だったと記憶していますが、今回は列車の往復だけでほぼ同額をかけており、さらに九州から沖縄までの航空料金、五度の宿泊とレンタカーの料金も別途かかっています。そもそも今回の渡航は業務に関連したものであり、職場に丸投げすれば他人様の金で沖縄へ行くことができました。しかるに全額自費を投入し、さらには三日も職場を休んだわけで、もはや業務が旅のついでと化しています。
傍目にはやりすぎにも見える手段を採ったのは、安直な手段に頼ると感動まで薄れることが経験上分かっているからです。空路で直行直帰し、職場の用意した宿に泊まっても、それは旅とはいえません。たとえ自腹を切ってでも、自分自身で旅程を考え行動したかったというのが真相です。酔狂な振る舞いを寛大に認めてくれた職場には感謝しています。

★下関1805/5195M/1818小倉1849/のぞみ62(62A)/2332東京
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九州沖縄縦断ツアー 2016 - 三枡

2016-10-31 16:18:09 | 居酒屋
関門海峡を渡り、唐戸からバスに揺られて駅に移動してきました。六日間の旅を締めくくるのは「三枡」です。
盆と正月以外は無休、しかも開店は三時からと聞いても半信半疑でした。女将と若主人が実質二人で仕切る店で、どちらが欠けても成り立ちません。交代で休むのも難しいでしょう。定休日がないだけで臨時休業はあるかもしれない、もしかするとそれが今日かもしれないと疑心暗鬼になりつつ駅へ向かうと、店先の袖看板に明かりがついているのが車内から見え、まずは一安心という展開です。

玄関とくぐると先客の姿はなし。前回、前々回に見かけたお姉さんの姿もなく、女将と若主人が仕込みをしているところでした。やはり、三時開店とはいってもその時間から来るお客は滅多にいないのでしょう。仕込みを始める段階から店を開けておき、お客が飛び込んだときは随時対応しているというのが実態のようです。ネタケースに並んでいるはずの刺身もまだなく、今回はまず鰯を、次いで鰺のせごしを切ってもらいました。
五時前に常連客が一人、五時過ぎに二人組の勤め人が入ってきたとはいえ、早い時間ということもあり今日は余裕があります。刺身と焼穴子はおおむね想定通りの間合いで運ばれてきました。ただし安全策を採り、真打ちのふくちりは列車の時刻の一時間前に注文しておきました。ところがこのふくちりがなかなか出てきません。ようやく出たのは30分後、つまり列車の時刻まではあと30分です。さらに雑炊までいただこうとすれば、最後はかなり慌てることが予想されました。時間を気にしながらいただいても仕方がありません。今回は潔く切り、〆は駅のかしわうどんで代用します。

上記の通り注文がそれほど立て込んでいたわけではなく、比較的早い段階から鍋は火にかけられていたため、そもそも提供に時間を要するものなのでしょう。さらに10分、できれば20分ほど余裕を見込んでおく必要があるのはよく分かりました。来月もう一度九州へ行く予定があります。しかも行きか帰りに下関へ寄る機会を作れそうです。今回の教訓はそのときに生かします。

三枡
下関市竹崎町2-13-1
083-223-8608
1500PM-2300PM
盆正月休業

酒二合
いわし
焼穴子
あじせごし
ふかあらい
ふくちり
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九州沖縄縦断ツアー 2016 - 九州鉄道記念館

2016-10-31 15:42:26 | 九州
九州鉄道記念館に入り、三時を回ったところで切り上げました。鉄道博物館を筆頭に、大規模な博物館が各地に開設された今となっては、この博物館もささやかに思われます。そのような中、出色だったのが記念乗車券の展示です。ガラス張りになった木製のケースは、一見するとよくあるものですが、その下が引き出しになっており、乗車券を並べた額が合わせて12面も出てくるという仕掛けには感心させられました。
駅前の桟橋から下関へ渡れば、四時過ぎには駅前に着く見通しとなりました。潔く一軒に絞れば、「三枡」に二時間近くを注ぎ込むことができます。ただし、先代のおばちゃんが引退して以来、提供が間延びしがちな状況を経験してきました。列車の時刻を気にする事態は避けたいだけに、普段の感覚よりも早目の注文を心がけた方がよいかもしれません。
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九州沖縄縦断ツアー 2016 - 門鉄局

2016-10-31 13:19:40 | 九州
門司港駅に隣接して建つのが旧門鉄こと門司鉄道管理局の庁舎ですが、今回気付いたのは庁舎の一部が見学可能になっていることです。まず駅舎内にあった観光案内所が移転してきており、「門司思ひ出ステーション」と名付けられた区画では往年の市街のモノクロ写真と市街に四つある高校の制服、校旗を始めとしたゆかりの品が、「関門海峡らいぶ館」なる区画では灯台のレンズと灯火が展示されていて、特に後者は灯台だけでよくこれだけの展示ができると感心させられるものです。平日だけに観光客の姿もほとんどなく、気兼ねなしに見学できたのも幸運でした。
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九州沖縄縦断ツアー 2016 - 門司港駅

2016-10-31 12:37:39 | 九州
門司港に着きました。一年半ぶりの再訪ですが、前回からそうだったかどうか、ホームの上屋が木と古レールで組み上げられ、照明も白熱球になっていました。さらに、一枚だけとはいえ剥げかかった琺瑯の駅名標もあります。
一方、修復中の駅舎はかなりの大事になっていました。例えは悪いのですが、チェルノブイリの石棺のような、建物全体を覆う巨大な構造物が造られ、現場の周囲には見学デッキと称する仮設の歩道橋が巡らされて、ところどころにある窓からは骨組みだけになった駅舎が見えます。この段階から修復するなら、数年単位の作業になるのも当然というものでしょう。完成はまだまだ先のことですが、面目を一新した姿を楽しみにしています。
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九州沖縄縦断ツアー 2016 - 9両編成

2016-10-31 11:54:54 | 九州
小倉で一旦列車を降り、不要な荷物を預けてから門司港へ向かいます。運用につくのは堂々たる9両編成の813系です。

★小倉1150/146M/1203門司港
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九州沖縄縦断ツアー 2016 - ソニック17号

2016-10-31 10:57:32 | 九州
まずは小倉へ向かいます。運用につくのは「白いソニック」こと885系です。
思案の結果、本日は門司港の九州鉄道記念館へ行こうかと考えています。開館から間もない時期に一度訪ねたことがあるだけで、当時の印象も希薄になっているからです。今にも降り出しそうな空模様を考えても、天候に左右されないこちらの施設は好適といえるでしょう。しかも終わった後は下関へ船で渡れて一石二鳥です。

★博多1057/ソニック17(3017M)/1137小倉
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九州沖縄縦断ツアー 2016 - 出発

2016-10-31 10:04:08 | 九州
広々した豪華な造りを絶賛した「福岡ガーデンパレス」ですが、チェックアウトも余裕綽々の11時です。朝食をいただき、朝風呂を浴びてから出発します。
500円の朝食バイキングも秀逸でした。値段なりの割り切りは必要かと思ったところが、法華クラブほどではないにしても十分な品数があり、高菜と明太子にも当地らしさが感じられました。内容的には千円する西鉄インの朝食と比べても全くの互角で、あちらとの価格差は眺望料のようなものといってよいでしょう。酒場巡りについては負けに等しい結果だった今回の滞在ですが、宿については完全勝利に終わりました。
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九州沖縄縦断ツアー 2016 - 六日目

2016-10-31 09:51:01 | 九州
おはようございます。日曜という条件の中、どうにか修復を試みてきた昨晩でしたが、終わってみれば負けといってもよい結果でした。屋台がことごとく早仕舞いしており、結局「雲レ日」で打ち止めとなってしまったのです。「さきと」が目の前で看板となったり、「雲レ日」でも店長が不在だったりと、運に見放された面があったのは事実ですが、早仕舞いも店長不在も日曜という事情が少なからず影響したのは明らかです。やはり、福岡に泊まるなら日曜は避けた方が賢明なのでしょう。分かりきった事実を再認識させられました。今回の滞在が空振り気味で終わったことにより、福岡には長崎ともども年内に再訪することも検討する必要がありそうです。
現在のところ、福岡市街は平凡な曇り空となっています。昨日の段階でも下り坂との予報ではありましたが、その時点では昼過ぎまでは晴れると予想されていました。どうやら天候が崩れるのが早まったようです。これでは先を急ぐ必要性も乏しいため、今日は少し遅めに宿を出ます。天候がこのまま回復しなければ、北九州の古いMOSに寄るなりうらぶれた商店街を巡るなりした後、下関の「三枡」で一献傾けるのが順当ではないでしょうか。かれこれ一年半の無沙汰となっているだけに、久々の再訪が楽しみです。
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