日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

晩秋の大地を行く 2021 - 晩酌

2021-10-31 21:13:40 | 晩酌
去年は初雪が降るのを間一髪でかわしつつ、北海道から東北を縦断しつつ戻りました。さらに半月遅い出発となったことにより、ますます寒くなるのは覚悟の上でした。ところが岩見沢に着いた時点で拍子抜けしました。気温は8度で去年と変わらず、風も全くなかったからです。市街を離れたことにより今は6度に下がったものの、風さえなければ屋外で一杯やることも可能です。そうすることを前提に、今夜は鍋を主役にしました。先ほど一雨降ったため、駅舎の庇の下で一献傾けます。

サッポロクラシック
富良野ヴィンテージ2021
三陸南部沖生かつお刺身
長崎産真あじ刺身
にしん漬
寄せ鍋
どさんこうどん
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晩秋の大地を行く 2021 - 晩酌

2021-10-30 19:02:24 | 晩酌
とっぷりと暮れたところで晩酌します。お昼はカレーしかないと決めていたのと同様に、買い出しは肉の庄内と決めていました。
当店との出会いは一昨年に遡ります。フェリー乗場の近くにあるうらぶれた商店街の一角で、健在ぶりを発揮する数少ない店の一つがここでした。肉屋ながらも惣菜の充実ぶりは特筆すべきものがあり、ここで肴を調達するのが乗船前の恒例となって現在に至ります。
今回は誤算が二つ重なりました。甲板のテーブルとベンチが既に片付けられているのに加え、レストランが開放されなくなったことです。大人数の宴会が槍玉に挙げられるご時世、遅くまで酒盛りをする連中が出てくる可能性を警戒し、営業時間外の開放を取りやめたのかもしれません。せめてもの罪滅ぼしということか、間に合わせの椅子が廊下に設置されたものの、長時間腰掛けるには全く向かない代物です。樽生が拡充されたことも考えると、夜の部もレストランを利用するのは一案でした。しかし、個室で晩酌せざるを得なくなったことに対して強い不満はなく、むしろこれでよかったと思います。材料を大きく切り分けることにより、素材の味と食感が生かされた惣菜は上々です。しかも独酌には持て余すほど気前よく盛り付けられて、いずれも300円前後なのは天晴れというほかありません。近所にあれば毎週通っているでしょう。

ブルックリンラガー
サッポロクラシック
焼豚
ポテトサラダ
菜の花と菊のおひたし
おから
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金沢移住顛末記 完結編 - 晩酌

2021-10-22 23:32:56 | 晩酌
業務は一山越えたものの、一難去ってまた一難です。終業はむしろ遅くなり、昇る月を眺めながらの晩酌は残念ながら逃しました。今から一献傾けます。
今日は竹乃家へ行ったついでに、かの有名な近江町市場を初めて訪ねました。そこで惣菜を買ったため、あとは大和の刺身があれば十分だろうと思っていました。しかし結局おでんも買いました。相も変わらず薄ら寒く、温かいものが何より必要なのです。北海道でキャンプをするとき、鍋物が重宝するのと同じといってもよいでしょう。しかし、キャンプ場はともかく屋内で、それも十月からこうなるとは思いませんでした。

松尾
天然がんどぶりお刺身
銀鱈西京焼
煮物盛り合わせ
おでん盛り合わせ
茶飯
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金沢移住顛末記 完結編 - 晩酌

2021-10-15 21:25:16 | 晩酌
先週末から毎日呑み歩いてきたのは、二月近くにわたって続いた生殺しの借りを返すためでもあります。本来なら、体力的にも金銭面でも、外で呑むのは隔日程度で十分です。大和で刺身の特売がある金曜は、新居で晩酌しようと前から決めていました。赤玉のおでんとともにいただきます。
往年の名曲にも唄われた、月も未練な十三夜まであと三日です。それを見届けてから帰京するのも一案のところ、月の出の時刻を調べて拍子抜けさせられました。16時台に昇ってくるというのです。新居の窓は東向き、昇る月を眺められるのは三、四時間に限られます。たとえ定時に終業しても、月見ができるかどうかは微妙ということです。よりよい手段がないかどうかを、当日までに模索してみます。

天狗舞
松尾
天然がんどぶりお刺身
ソイお刺身
牛すじ煮込み

大根
車麩
赤巻
玉子
焼豆腐
茶飯
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金沢移住顛末記 完結編 - 晩酌

2021-10-08 23:41:37 | 晩酌
金曜の恒例行事といえば大和の特売です。お門違いな「要請」の後遺症により片町は閑散としているものの、週末ともなればさすがに人出が増えてきます。呑み屋が再開された後も、金曜だけは大和にしようと決めていました。ただし、その恩恵に直接与ることは結局ありませんでした。六時過ぎに訪ねたところ、早々と見切りで値引きされていたからです。走りの鰤とカワハギを、両方選んで500円かからないのは天晴れというほかありません。
これにおでんを組み合わせれば完璧のところ、今日は趣向を変えました。当地にしては珍しく、単品を持ち帰れる店を発見したからです。場所は柿木畠の商店街、四月にできたばかりの店とのことでした。その後調べて分かったのは、かの有名ないたる出身の店主が開いたということです。いたるの支店があった場所に居抜きで入ったということは、店ごと買い取り独立したということでしょうか。真相のほどはともかく、日頃から取り付く島もない人気店の暖簾分けなら間違いはありません。刺身以外はここで買おうと決めていた次第です。
長いカウンター席に広間も備えた大店ながら、若い店主と和装の女将の組み合わせは、教祖が近年傾倒している気鋭の店に相通じます。自分自身、その手の店より老練な店を好む部類の信者とはいえ、歯切れのよい店主の対応からも実力のほどは窺われました。いずれはここで一杯やるのもよさそうです。

天然ぶりお刺身
かわはぎお刺身
うなぎのだしまき玉子
能登豚角煮
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金沢移住顛末記 完結編 - 晩酌

2021-10-06 20:44:08 | 晩酌
自転車で買い出しに行く前提なら、大和が最も手近です。しかし今夜はアルビスまで自転車を片道3km漕ぎました。溜まってきた食品トレイをついでに処分するためですが、結果としては一石二鳥でもありました。地物の刺身がいくつも選べ、しかも見切りで半額となっていたからです。今日は金沢港直送のアラに走りの鰤を組み合わせました。白海老の南蛮漬をこれに加え、三幸で買ったおでんとともにいただきます。

天狗舞
ぶり刺身
アラ刺身
白えび南蛮漬
焼豆腐
昆布
玉子巻き
大根
いわしつみれ
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金沢移住顛末記 続編 - 晩酌

2021-09-24 21:06:47 | 晩酌
今夜も八時を回ったところで雲間から月が現れました。次第に欠けてはきたものの、ほどよい時間に昇ってくるのは十五夜の頃からほとんど変わりません。有終の美を飾るにふさわしい月夜となってくれたのは幸いです。
呑み屋が再開されたことにより、復帰後は店で一杯やる機会が多くなりました。しかし大和で特売がある金曜は、晩酌に依然利があります。カサゴとアオリイカの刺身を、わり勘から持ち帰った惣菜とともにいただきます。

春心
天狗舞
かさごお刺身
アオリイカお刺身
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金沢移住顛末記 続編 - 晩酌

2021-09-22 22:17:06 | 晩酌
最近にしては珍しいほど蒸し暑く、日中は冷房を入れて凌ぎました。しかし、雨上がりとともに空気も入れ替わったか、10度以上の寒暖差がつきました。八時を回るや雲間から十六夜の月が現れるという流れは誠に理想的です。今夜も月を仰いで一献傾けます。
業務の傍ら車の修理も済ませるということになると、店で呑む余地は端からなかったため、代車を返却するついでに買い出しもしておきました。アルビスにしては珍しく地物の刺身がなかったものの、北陸においては貴重な生の鰹があったため、今日はこちらを主役にします。

輪島物語
春心
カツオタタキ
つけもの盛合せ
出汁のきいた長芋オクラ
えびす
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金沢移住顛末記 続編 - 晩酌

2021-09-21 21:50:20 | 晩酌
大きな窓は南東を向いています。窓越しに月を観賞できるのは、東の空に昇ってから、南中する少し前までということです。晩酌と月見を両立させるためにも、ほどほどの時間に戻る必要がありました。渡りに船となってくれたのが津幡にあったAコープです。七尾産の刺身を押さえたことにより、買い出しはいともたやすく済みました。十五夜の月を仰いで一献傾けます。

輪島物語
春心
スズキお造り
赤いかお造り
お彼岸煮物
絹とうふ
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金沢移住顛末記 続編 - 晩酌

2021-09-12 20:05:59 | 晩酌
お門違いな「要請」が緩和されるのは明日からです。今日はスーパーで買った刺身を赤玉のおでんとともにいただきます。
アルビスを専ら贔屓にしてきた決め手として最も大きかったのは、地物の刺身の充実ぶりです。富山発祥のアルビスなら間違いはなかろうという期待が的中したのでした。これに対して懐疑的だったのが、岐阜が地盤のバロです。しかし豈図らんやほとんど遜色ありません。地物の刺身に限っても、ガンド、フクラギ、アジ、カンパチの四種が揃い、一部の品は見切り半額のおまけもつきます。単身者にはありがたい煮物、煮しめの盛り合わせは、当地において競合するアルビスを意識したものでしょうか。一度限りで断じることはできないものの、初見での印象は甲乙付けがたいものがあります。時と場合に応じて併用するのも一案でしょう。

ガンド刺身切盛
京風だし巻玉子焼
大根
玉子
赤巻
焼豆腐
ちくわ
信田巻
白滝
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本日の晩酌 - 魚真

2021-09-11 18:17:23 | 晩酌
「迷ったら買え」の原則通りに行動できず、臍を噛むことが年に数度はあるものです。過ちをまたもや繰り返してしまいました。復帰はひとまず延ばします。
このような結果に陥る典型的な状況を、いくつか挙げることができます。目的地が近過ぎて、油断の末に出遅れるという状況が一つです。体力に陰りが出てきた近年は、活動に次ぐ活動で疲れ切り、再出発する気力が湧かないこともあります。もう一つの典型として挙げられるのが、野暮用を放置したまま発つのが憚られる状況です。今回はこれが敗因となりました。
半月で戻るつもりが一月に延び、帰京後に片付けるべき野暮用もそれに応じて増えました。立つ鳥跡を濁さずの諺通り、片付けてから出られればそれに越したことはありません。しかし、放置したまま出たところで、それによる弊害など大したものではないのが常です。そうと分かっていながら出られずに、好天を一日棒に降ったのは痛恨の極みというほかありません。とはいえ、今更嘆いても仕方のない話でもあります。せめてもの埋め合わせとなってくれるのが土曜恒例の晩餐です。
金沢の新居へ乗り込む前の晩、富山で一献傾けました。「親爺」の暖簾をくぐり、席に着くなり反射的に注文したのは刺盛りです。しかし、一年近い間が空いたにもかかわらず、印象は若干弱く感じられました。その日の刺身が平時に比べて格落ちだったということではありません。「魚真」の刺身を毎週いただいていたため、たとえ「親爺」の刺身といえども歴然とした違いまでは見出せなかったということです。毎晩のように地物の刺身をいただいてから戻った今も、当店の刺身に見劣りするところは一切感じられません。北陸で一月生活したことにより、実力のほどを再認識した次第です。

刺身盛り
ふぐ皮ポン酢
子持昆布
鱧照焼
稚鮎と松茸の天麩羅
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本日の晩酌 - 神酒亭

2021-09-09 21:11:29 | 晩酌
今日は朝から本降りでした。出勤の日数稼ぎが一時帰京をした目的ではありますが、ただでさえ物騒なご時世に、交通機関を利用してまで職場へ行くのは面倒です。今日は在宅勤務としました。せめてもの救いは夕方までに止んだことです。本日は神酒亭の肴を持ち帰りました。
一連の騒動が表面化した頃に最も足繁く通っていたのは荒木町です。しかし、お門違いな「要請」がいよいよ増長した結果、今やすっかり活気がありません。初期の頃から世話になってきた店もことごとく無期休業に追い込まれ、心当たりがある中ではここが最後の砦です。それだけに、動静は否応なく気になっていました。たまの帰京に合わせて再訪できたことを幸いに思います。

豊祝
なすと豚肉の田舎煮
出汁巻鶏ひきあんかけ
ヒラメと季節野菜の天ぷら
穴子の白焼き
万願寺とこんにゃくのピリ辛炒め
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本日の晩酌 - あい田

2021-09-07 21:02:20 | 晩酌
車一台に積み切れるものだけ持って出た時点では、足りないものがそれなりに出てくるだろうと予想しました。新天地の環境が整備されるまで、何度か往復するのが前提だったのです。ところがいざ蓋を開けると、今すぐ取りに戻りたいものなどほどんど出ませんでした。一月経ったところで舞い戻ったのは、出勤の日数稼ぎという目的があってのことに他ならず、積極的な理由はなかったのが実情です。とはいえ万単位の汽車賃を注ぎ込む以上、有効活用した方がよいには違いありません。帰り次第なじみの店は再訪したいと思っていました。本日は「あい田」の肴で晩酌します。
度重なる朝令暮改に飲食店の多くが振り回される中、終始一貫した対応を採ってきた店の一つがこちらです。月替りの品書きが模様替えされるのは、中旬を迎える頃と決まっています。帰り際に店主から手渡されたのは、次週以降の献立でした。今回の滞在中にいただく機会はなさそうですが、再び書き換えられるまでに戻ってくるのを目標にします。

豊祝
玉蜀黍の天ぷら
干し鰊の漬け焼き
鶏ひじき団子と冬瓜旨煮生姜あん
じゅん菜もずく酢
さば燻製
とまとの土佐酢漬け
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金沢移住顛末記 - 晩酌

2021-09-05 20:01:44 | 晩酌
郊外から車で戻ってくる状況なら、スーパーで買い出しするのが安楽です。しかし、早々と見切りをつけたことにより、六時前には金沢へ戻れる見込みとなりました。一時と違い、買い出しに出向くことさえ憚られるような暑さでもありません。車を置いて自転車を走らせ、赤玉と大和を掛け持ちしてきました。
車麩、赤巻、大根、豆腐が必ず入り、その他に日替わりで五品前後加わるという構成は、おおむね変わりませんでした。しかし今回、日替わりの種の一つが里芋でした。残暑も次第に収まって、秋らしくなってきたのを日毎に実感させられます。帰京を経てどのように変わっているかも楽しみです。

旬のお刺身盛合せ
能登中島菜入白菜切漬
おでん盛合せ
牛すじ煮込み
茶飯
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金沢移住顛末記 - 晩酌

2021-09-04 20:44:55 | 晩酌
四六時中冷房が必要だった時期はようやく過ぎ去りました。川の流れる音と虫の声を聞きつつ酒を酌むひとときは何物にも代えられません。肴は大和の刺身と三幸のおでんです。
こちらが転居する直前から飲食店が生殺しにされ、それがいまだに続いているのは最大の誤算です。ただし、真の誤算というべきは、大半の店が休んでいたことにあります。都内なら、限られた形ながらも営業している店はありました。それだけに、開いている店がそもそもないという状況は想定できなかったのです。それでも一月乗り切れたのは、身近な場所に大和があったのに加え、赤玉、三幸とわり勘の肴を持ち帰れたからです。早期の正常化を願いたいというのが第一ではありますが、ひとまずここまで世話になったことに対して感謝します。
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