ルビーの森

京都三条と銀座並木通りにある、ミャンマー産無処理で美しいルビー専門店。鉱山から一貫したトレーサビリティーを実現。

いまだ謎の宝石ルビー

2010年04月16日 14時24分17秒 | 宝物
ビルマ王と思われる男性の前の100ctぐらいあり

そうなルビー、それを欲しそうに見ている

スーツ姿のヨーロッパ人。。。。

ミャンマー鉱山省公社MGEの入り口に飾ってある

絵画から、昔からヨーロッパ人が宝石ルビーを

探しに来ていた様子をうかがい知ることができます。

この取引が成立したのかどうか?は分かりませんが、

ルビーといえば、この時代「国王の宝石」です。

この後、1880年代にフランス国内に駐在していた

在仏ミャンマー大使からルビーの採掘権をフランス

が獲得したと同時に、イギリスもビルマの

首都マンダレーでビルマ王からルビーの採掘権を得て、

ひと悶着ありましたが、軍隊が動いたりしたということは、

ルビーの採掘権は両国の国家プロジェクトだったのでしょう。

結局、フランス人とイギリス人が鉱区の採掘権の

取り合いから20年たってフランスのベルヌイ博士が

人工合成ルビーを発明、天然ルビーの価格は大暴落。
(その後30年で人工合成ルビーは宝石ではなくなりルビーの
 の価値は元に戻りましたが。。。)

イギリスもビルマから撤退しました。

宝石は、少なくて、珍しいから「宝物」として

存在しているのに、国が介入したり、人工合成ルビーが

発明されたり。。。最近では加熱処理があったり。。。

結局、自分たちで「希少性」を低下させて、

価値を落して、結果的に撤退する。

ルビーは自然の宝物です。

いそいで無理やり手に入れようとしても増えてくれません。

いまだに、欧米人からすると謎の宝石ルビーです。