モリモリキッズ

信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

絶品「野蒜餃子」

2006-04-16 | 男の料理・グルメ
先週の散歩のついでにちょっと採ってきた野蒜(ノビル)で作ったノビルの味噌焼きがいたく気に入った次男と、今度は本格的にノビルを採りに行くことにしました。
実は先週の散歩でなぜか足を痛めてしまい、歩くと激痛がはしるのですが、食い意地の方が勝っているようで、いたわりながらでかけたのでした。(それならクルマで行けばいいものを)

小川に到着すると、まだ川原の草は朝露に濡れていて、歩く毎に新緑のあおい匂いが立ち上がってきました。先週は、ベニシジミだけでしたが、今回はツマキチョウやモンシロチョウも乱舞していました。
菜の花はもう背丈より高くなり、ホトケノザ、スミレ、オオイヌノフグリ、タチタネツケバナ、ヤエザクラが満開でした。イタドリの紅い新芽も伸び出してきました。

30分ほど歩いてノビルの群生地に到着。掘り方なんですが、茎の太い株を探し、園芸用の小さなシャベルで周りをザクザクと切り込み、株を土毎引き抜きます。そして1本ずつ分けていくと土が落ちます。
りん茎の大きなものだけ採り、後は埋め戻すなんて書いてある本もありますが、ヒゲ根なので埋め戻してもたいてい枯れてしまいます。葉も食べられるので、必要なだけ株毎採るのがいいでしょう。採ったあとの穴は必ず埋め戻してください。
しゃがんでノビルを採っている息子の横をすれすれに何度もツバメが高速ですり抜けて行き、彼はえらく驚いて感激していました。

結局ノビルを2キロも採りました。帰りに川原を歩いていたら、上から声が。「そこに夏みかんが二つ落ちてるから持ってって」と。ありがたくいただきました。ノビルは、サッカーの試合(ボランチで出場し1-0で勝ったとか)から帰った勝って気分もいい長男が1時間以上かけてきれいにしてくれました。

 前回は少量だったので「ノビルの味噌焼き」にしましたが。今回はたっぷりあるので、待望の念願の「野蒜餃子」を作りました。(料理名のリンク先は、私のレシピです)
 皮は800gの中力粉であらかじめ練ってねかせておきました。具は、合い挽き肉300gとノビル500g、歯ごたえが欲しいのでキャベツを5枚をフープロでなく包丁でみじん切りに、タマネギ小1個、ニンニク3片です。ニンニク醤油、ホタテパウダー、鶏出汁の素、牡蠣油、コショウで味付け。120個ほど作りました。

 ノビルは、生の時の感じはなく、甘みとコクがあり極上の餃子になりました。ノビルは、別名コジキネギなんていうんですが、いやいやなかなかどうして野生の力はあなどれませんぞ。古事記にも登場するそうですから、古事記葱というべきでしょうね。
コメント (3)
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