まぁ飲め、ジィさん。

2008-07-22 12:46:20 | 2輪

リフトに乗せる時、ステップにスネをぶつけた。

痛ぁ~っ!痛い痛い痛い。
あんまり連呼すると某人に「イタいのはオマエ自身だろ」とつっこまれるのでほどほどにしておく。
でも牛、すぐアザになるのよ。
牛がバイクに乗るときにチャップスはくのは、ひざ下のアザを減らすためだというのが一番の理由かもしれない。

その夜、牛のZZR250…通称「ジィさん」は、某所にてお立ち台に立たされてました。

正直、恥ずかしくて困った。
リフトに乗せられて、数人の男子にまじまじと見られてるんだもん。
ハンパじゃなく傷だらけでサビサビですごく汚れてるのに。
あんまり酷いんで、先日ようやく時間をとって、タワシ使って洗車したら、ありえない程茶色い水が流れてきた。
よぅく見ると、あっちこっち泥コーティング状態。このまま自然に還るんじゃないかと思うくらい。。。

ああ汚い。でもしょうがない。
だってオイル交換しなくちゃ。

前に交換したのがいつだったか、考えると怖いくらい…去年の…だいぶ早い時期だったかなぁ。確実に1年以上前だもん(汗)
ジィさん、ホントに酷いんだ。オイル換えないとどんどんうるさくなっていくし。
本当は3月頃に自力で換えようとは思ったんだけど、牛自身のメンテナンスのほうが先になっちゃってそのまんま。
いったいどんだけ真っ黒くなってるのか、そりゃモウ怖くてたまらなかったんだけど。
それもあってあんまり乗らなくなっちゃってるのだな。

今回、「職人」のご指導をいただけるというすばらしい機会に恵まれたのでw、意を決して取り組むことに。

今までだって、オイル交換は何度か自分でやった事あるけど、何せ牛はろくな工具を持ってないんだ。
牛が持ってるのは、亡き牛父が残した両口のスパナが数本。ちっちゃいしバラバラ。合うのが無いと、モンキーレンチ1本でチャリもバイクも水廻りも何とかしてた。
致命的なのは、工具の「正しいお作法」も知らないってトコロだ。
ほら、アレよ。戦時中、ジャガイモが無かったから、ジャガイモの皮のむきかただって分からないってのと同じよ。きっと。

てなワケで、「職人さんとゆかいな仲間たち」に囲まれた不思議な状況で、オイル交換スタートぅ!。

カウルはずして、エンジンあっためて、ドレンの場所とフィルタのフタ部分を確認して…って、リフトで目の高さに上げてるとこんなに楽なのね。
牛、いままで、実家の玄関先で地べたに這いつくばって覗き込んでた。
「女の子だから新聞紙敷いておこう♪」とか思いながら。

メガネレンチを借りてボルト回すんだけど、自分でやってたときはほぼ冷えた状態でやってたもんだから、オイルがどれだけ熱いのかと思ってオドオドする牛。手つき悪いなぁ(笑)
ギャラリーというよりもすっかり指導係と化したゆかいな仲間のみなさんに、あれこれレクチャーされ、工具の使い方を教わりつつ、なんとか開きましたよ、地獄のフタが。

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そんで、抜いたオイルがどれだけ汚かったかってトコロですが…
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…よ、容器が黒いからねぇっ、黒く見えるよねっ!
でも、フィルタの上に少し乗ってるオイルの色が…;
イカスミですよイカスミ。。。。。。。。orz

き、気を取り直していこう;

はずしたパーツもキレイにして。
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…長年「ガスケットって交換したほうがいいんだよねぇ?でも無いんだもん」と再利用してたのを、ようやく交換。Oリングにグリスも塗らせてもらった。
フィルタは去年、楽天のポイントで買っておいたのがあるし。

組み付けるときも、「はいコレ。次コレ。」なカンジで言われたとおりの牛。
なんだか至れりつくせりだなぁ。
やさしい男子って存在するものですよね。(同時に○○かったり××だったりするのはこの際置いておこうwww)
ぜーんぶ自分でなんとかしなくちゃと思って生きてきた牛にとっては、モウ有難くて涙ものですよ。

ノ はいっ、先生っ!フタしましたっ!
(サビが云々とかはまた別のお話ってことで…)
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…今まで自分でやってきた中でも、一番困ってたのが締める時の力加減。
確か一番最初にやったときは、緩めたときの力加減を覚えておいて、なんとなく同じ程度に締めときゃいいや、とか何とかやってたんだけど、そもそも「覚えておく」とか「なんとなく」とかいう、全くあてにならない状態だった。
さて今回。

牛:「どのくらいで締めれば?」(←ハンパに締めた)
職人:「このくらい。」(←締めてくれた)
牛:「え?こ、このくらい?」(←緩めてもらって締めなおした)
職人:「もう少し。」(←締めなおして、緩めた)
牛:「うーん、このくらい??」(←さっきより少し…)
職人:「弱い。」(←締めなおして、緩めた)
牛:「こ、このくらい…?;」(←よく分からなくなった)
職人:「…そのくらいかな。」(←実は締めなおしてる?)

…結局「なんとなく覚えておく」事しかできないワケですがw

でもアレだ。
馬に乗るとき自分で馬装するんだけど、腹帯の締め具合だけは、毎回オーナーに確認してもらう事にしてるんですよ。
きついと馬がかわいそうだし、ゆるくて鞍ごと落馬するのはイヤだし。
何回もやって、締めた腹帯に手をいれてみて、最近は「だいたいOK」って言われるようになってきたけど、やっぱり締められる瞬間はハヤテもジーナも嫌がるのよ。で、ジタバタしたり噛み付こうとしたりする。
…バイクは締める時に噛み付かない分、まだやりやすいに違いない♪

さらに、コレを飲ませよ、と渡されたオイルジョッキから、新鮮なとれたて(?)オイルをだくだくと注ぐ。
ジィさん、どうよ?蒸し暑い夜に飲む琥珀色の液体はさぞうまかろう♪

オイル窓から量を確認して、腹八分目に。
飲みすぎてリバースしないようにね…;
それからカウルを元通りに装着。

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でーきあーがーりっ♪
よかったねぇジィさん。
この後、帰り道のジィさんは、ひどく静かになってシフトチェンジもスムーズで快適クルージング♪
近頃の、ガソリン価格のアホみたいな高騰もあってインプレッサwのごはん代が大変だし、ジィさんには少しがんばってもらわないとね。

ありがとう。ありがとうありがとうありがとう。
職人のヒトもゆかいな仲間の皆さんも。
牛はとてもうれしいです。
こんな出会いがうれしいです。

次は…ブレーキのメンテナンスとクラッチの調整と…タイヤも交換しなくちゃダメ?
さすがに自分じゃやりきらん。
こんな汚れきったジィさんだけど触ってもらえるかなぁ。

一番の問題はアレだ、普段、あんなに美しいバイクに乗ってるヒトたちに、コキタナい姿のジィさんを見られるという苦行に、牛が耐えられるかどうかって事ですよ…(悩)