昨日のこと。
夜には雨が降るというのでバスで出社し、帰りは最終に乗り遅れタクって帰宅。
タクシーの運ちゃんは「晩翠通りではこの夜の雨の中、ばあさんが銀杏拾いしててねぇ、あぶなくてたまらないよ」とかなんとか。
仙台では今の時期、歩道や中央分離帯のいちょう並木に、銀杏がたくさん転がっている。
雨の夜に銀杏拾いって…もう日付が変わったよ。せめて早朝にやってよ…ライバルより先に拾いたい気持ちはわかるけど。
ほとんどの場合銀杏拾いは早朝にやる人が多いのだが、それでも稀に、車にはねられて怪我したり亡くなったりする人がいるのだ。
ただでさえ視界の悪い夜、中央分離帯付近にお年寄りが居る。…銀杏並木付近での運転では、それも頭に入れておかなければいけない。
「そんな危険な事してるほうが悪い」では済まないのだ。事実、そこに人が居て、接触してしまったら大変なことには違いないのだから。
それにしても、すっかり秋も深まってるなぁ。
そんなこと考えながら、多少やっつけられてぐったりしつつ帰宅。
雨。
しとしと降ってる。
そろそろ会えなくなるかな。彼らはいよいよ冬眠を迎えるのかな。
いわずもがな、牛アパートの前に現れるかえる君たちである。
暗闇の中立ち止まって、隣家の玄関先の明かりに照らされる、アパートの入り口までのGatewayをじっと見つめる。
だいたいかえるが佇んでいるポイントは把握してる。梅の木の根元、排水坑のフタの上、植え込みの陰、バイクの足元、コンクリートのたたきの上の室外機付近。
いつものサイズのかえる君は、排水抗のフタの上に居た。
おお、そこに居たんだ♪
弱い明かりに照らされて、見えるか見えないかのぎりぎりのところ。
ふふふ。邪魔はしないよ。でもそろそろ、食料の虫も少なくなってきたでしょう。
と、すぐ横で何か小さな陰が、跳ねた。
ん?ちっさい。
よぅく見たら、ほんの5センチほどのかえるが、ぴょこん、と跳ねた。
種類はおそらく、同じヒキだろう。
なんてかわいらしいんだろう!
コンクリートのたたきの上を一生懸命歩いて、室外機の陰に隠れた。
いったいどこで繁殖してるのかわからないが、このあたりで幼少期を過ごした「ゆ」さんの言葉を思い出す。「あのへんって、昔からカエルが多いのよ。」
それから、春先に見てしまった、大きなヒキの轢死体を思い出した。
ううむ。新しい世代だな。ずっと昔から、ヒキガエルたちはずっとここで過ごし、繁殖しているのだ。仙台の中心部まで歩いていけるような、住宅が密集したこの下町で。
後継者よ。サイズからするとおそらく今年生まれたのだな。
初めての冬をがんばって越してくれ。
来年、またここで会えるだろうか。会えるように牛もがんばるよ。
君の成長に期待しよう!