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「影が射す①」用例

2020年04月19日 | 日本国語大辞典-か行

「影が射す」という語の「光が照らす」という語釈は、日本国語大辞典では1901年の用例を早い用例に挙げていますが、もっとさかのぼる用例が和歌用例に複数あります。

00011 わたつみに-あまてるつきの-かけさして-とわたるふねも-かくれなきかな (権大納言家歌合
嘉保三年三月<二十二日>)~日文研HPより

葵草照る日は神の心かは影さすかたに先なびくらん
(葵草に照る日は神の心なのであろうか。日の光が射す方にまずなびくようだ。)
『堀河院百首和歌(和歌文学大系15)』H14(2002年)、明治書院、71ページ

00004 あさまたき草に影さす日の色のすさましきにも秋そ暮れぬる (歌合_正安元年~嘉元二年)~日文研HPより


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