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monoろぐ

古典和歌をメインにブログを書いてます。歌題ごとに和歌を四季に分類。

矢口高雄画、戸川幸夫作「羆風」ほか

2020年10月17日 | 読書日記

 ヤマケイ文庫「羆風(ひぐまかぜ)」(矢口高雄画、戸川幸夫作、2018年、山と溪谷社)を読みましたが、おっかなくて涙が出ました。大正4年、北海道の村で2日間で6名が羆に殺された事件を描いています。
 同じくヤマケイ文庫「マタギ」(矢口高雄、2017年、山と溪谷社)に出てくるのは、熊は熊でもツキノワグマ。


「北斗の拳」「銀の聖者」他

2020年05月07日 | 読書日記

 GWは、長編マンガを大人読み。
 「北斗の拳」の結末がどうだったか覚えていなかったので、ブックオフオンライン等で外伝も幾つか集めて読んでみました。
 本編は、登場人物たちの自己犠牲ぶりに、号泣に次ぐ号泣。ティッシュボックスが空になるかと思いました。主な号泣ポイントを挙げると、レイ(+マミヤ)、シュウ、フドウ。リンとバットが大きくなってからの話では、アイン、シャチ、何といっても最後のバットの身代わり。修羅の国編は、リンのための話だったんだなー。北斗宗家の悲話にも涙。ラオウの遺児とリンかルイの子(娘)が婚姻して子が生れれば、世が治まるのか?
 外伝は、本編では語られていない設定がいろいろ出てきて、面白かったですが、中身の濃さで言えば、本編には及ばないと思いました。
「(ラオウ外伝)天の覇王」(全5巻)は、拳王になる前のラオウの話。レイナのその後が気になります。
「(トキ外伝)銀の聖者」(全6巻)は、トキのヒゲにドはまりしてしまいました。6巻目の表紙が最高! トキがラオウを目指した心情が詳しく語られています。
「(ユリア外伝)慈母の星」は「ユリアの未来予知能力」設定に驚き。そういえば、本編でユリアは最重要人物ではあるが、詳しいことや具体的なことは描写が極端に少ないんだよねー。

 「レイ外伝」「金翼のガルダ」も読んでみたいですが、まだ入手できてません。


よしながふみ「大奥」

2020年05月06日 | 読書日記

 こちらはウィルスではなく、「赤面(あかづら)疱瘡(ほうそう)」という架空の病気が大流行し、罹患するのは男、死亡率も高いので、生き残っているのは女性が多いため、将軍も女将軍となり、大奥にはべるのも男達、なので男女の立場が逆転するという、面白い設定です。
 浅野内匠頭の松の廊下の刃傷事件、生類憐れみの令、江島生島事件など。どれも、男女逆転の設定の妙が効いてますが、従来の解釈とは全く違う方向で描かれていて面白いんです。男女の役割も(子供を産むとこ以外は)逆転してるので、「そりゃ男のセリフだよ」って内容を女が言ってるんです。
 純愛を描く恋愛ストーリーもありますが、政治的かけひきのドロドロしたストーリーもあります。
 ちなみに、過去、実写映画化されましたが、そちらは見てません。
 平賀源内も女の設定。源内や青沼たちのワクチン発明の話が一番おススメ。泣ける話です。
 現在17巻まで刊行中。家茂は女性設定、和宮も女性。慶喜像がまた、新鮮ですよ。ラストをどう締めるのか、楽しみです。


大手拓次「四月の風」

2020年04月03日 | 読書日記

 四月の風

ほのぐらい丁子の葉かげをもれてくる風のやはらかさは
恋人の夜(よる)の息(いき)のやうにやさしく
わたしのほほをかるくなでてはたはむれる。
そのにほひはあまく、
そのこゑはさわやかに、
うぐひすの黄色い胸毛(むなげ)のやうになまぬるい。

(『《限定版》大手拓次全集 第一巻』(白鳳社、昭和45年)より)