
「きびしょ・きびす」は急須の意。
「きびしょ」については、広辞苑第四版に『「急焼」の唐音の転。急須に同じ。』とあります。「おてしょ」と同じで、その昔松本の地に伝わってきたものが廃れずに残った言葉なのではないかと想像します。
最近は「きびしょ・きびす」を使う方も少なくなっています。
例文
「きびしょ の くち が かけちまった」=「急須の注ぎ口が欠けてしまった」
「あたらしい きびしょ かって きた じ」=「新しい急須を買ってきましたよ」
「きびしょ に おちゃっぱ いれて もってきて くりや」=「急須にお茶の葉を入れて持ってきてください」
「ゆざまし を きびしょ に ついで おちゃ を いれる」=「湯冷ましを急須に注いでお茶をいれる」