落柿舎の秋風景

嵯峨野の落柿舎は俳人去来の庵です。去来が住んでいた
往時そのままに、今でも茅葺の家屋と柿の木が、残されて
いるそうです。柿の葉っぱはすでにみんな散って実だけが
人々を待っていてくれてる感じさえします。

落柿の舎の入り口

茅葺きの家屋と柿の木といえば、晩秋の里山の風景です。
柿が実をつけてくれていて良かったと思いました。何か
今の文化的な建物とは一味違う何かほっとするものを
与えてくれた気がしました。

祇王寺の入り口

祇王寺は平家物語に登場するヒロインゆかりの寺という。
平清盛に寵愛された白拍子の祇王と母・妹・そして恋敵の
仏御前が、世の無常を感じて出家し、この寺に隠棲して
念仏三味の余生を送ったことで知られます。お寺というより
ひなびた草庵のようです。

祇王寺 のもみじ

祇王寺の庭園には春のサクラ・初夏の新緑・秋の紅葉・
冬の雪景色とどの季節に訪れても、美しさの中に寂寞と
したもの悲しさをさそうような雰囲気を持っています。
ここのカエデは、すらりと伸びた細い幹をして、茅葺の
山門や本堂を被っています。