昨夕、無事帰宅しました。
一時帰国して3週間、あっという間でした。
早朝から台所に立ち、次女と長女の家族の食事を準備する毎日、ここで大きな発見がありました。
結婚するまでは甘やかされていた私は、母の手伝いなどはせずもっぱら食べるだけの人でした。
結婚して料理教室に通ったり、料理本やテレビの料理番組の料理を作ったりしていました。
それで、味付けはカップ何杯、大匙何杯の世界・・・・。
料理上手な友人の「適当に味付けただけだから・・・」という美味しい料理も、砂糖は?醤油は?何て面倒くさい人だったのです。
それが中国での1年半の生活で、適当に調理する事が出来るように成っていまし
た。
冷蔵庫の中にある食材を見て、その日の献立を決めるのです。
一日に13品目は食べないといけないので、「是であれを作り、あれで是を作ろう!」なんて色々考えていると楽しくなってきます。
中国では野菜や果物が豊富です。 お値段を心配しないでふんだんに食べる事が出来ます。
それに私が子供の時に食べていた野菜の味がするのです。
ほうれん草はほうれん草、人参は人参、トマトはトマト、夫々がきちんと自己主張をしています。
日本に居た頃は農薬の問題等で中国産は敬遠していましたが、こちらでは中国産しかありません。
出来る限りの下処理をして、感謝して頂けば何も怖いものは無くなっています。
「本当の野菜を食べている」という気がしています。
夫曰く、「中国のお百姓さんは貧しいので、農薬を買うお金も無いだろう。農薬がかかっているのは日本向けに輸出する野菜だけに違いない!」だそうです。
日本では綺麗に包装され、産地や生産者までが明記された野菜をお財布と相談しながら買い物をするのですが、是もなかなかよいものです。
計量カップも計量スプーンもない中国での料理は自分の舌頼みでした。
我が家は皆チーズが大好きです。
久し振りに“チーズフォンデュ”を楽しみました。
中国では乳製品の質があまり良くありません。
牛乳も水っぽく、生クリームやチーズなど特別のお店でしかお目にかかることはありません。
あまり高くないチーズでしたが、久し振りに食べたチーズフォンデュは格別の味でした。
子供の頃に美味しい手料理を食べさせてくれた母に感謝しています。
私も母のように娘たちの舌に私の味を染み込ませることが出来たかな!?
お断り 写真は全て拝借したものです