mokoangelの青島日記

夫との7年間の中国留学を終え7月に帰国しました
これからの日本での生活を模索中です

北京旅行②~居庸関長城;明の十三陵

2009-05-24 16:31:25 | Weblog

第二日目です。
この日は本来なら私たちが「万里の長城」と呼んでいる「八達嶺の長城」に行くはずでした。  
ところが夫がホテルに紹介されて参加したツアーはこの「居庸関長城」見物ツアーだったのです。 (それと分かったのはツアーも終わろうとしている頃でした。)
ホテルが作ってくれた弁当を持って迎えの車に乗り込んだのが5時50分。 あちこちホテルを回って集まったのは私たちを入れて8名(イタリア人3,インド人1,スイス人1,不明1かな?)でした。


「居庸関長城」とは
八達嶺長城の手前にある最も渓谷の狭まった関所に造られた明代の長城。
北方からの外敵に対しての防衛の要所として特に重要視されており、近くには見張りのための砦も整備されている。
長城の傾斜もほかの長城に比べかなりきつく、そのぶん登り終えたときは、何ものにも代えがたい達成感がある。
長城のほかに「雲台」といわれる関所の門の台座があり、そこに刻まれている6種類の文字は歴史的に重要な文化財とされている。

   これから一番上まで上ります。

説明文にもありましたが、ここは傾斜がとてもきつく、すべて階段になっていました。
その階段の高さが一定ではなく、高いのでは30cmほどもあるのです。
上っては休み、上っては休み、最後まで上り終えました。



下りて来ると、画文字を書いているおじさんが居ました。
次女が1月に遊びに来て旅順を観光した時に”画文字”を見つけて、欲しいといったのですが、真冬の事で観光客が少なく閉店状態でした。

早速書いて貰う事にしました。 1枚35元です。  
お決まりの値段交渉を夫がしましたが断られました。
そこで私が「おじさん、3枚で100元はどう?」 交渉成立です。

”秋吉順子” ”松井舞” ”秋吉素子” で、御願いします!!!
夫は全く興味がありません。  興味のある方はどうぞご連絡下さい。
又何処かで見つけて書いて貰います。  日本ではもっと高いと思います。

           
                           
できました”秋吉素子”



次は「明の十三陵」です。
北京から北西へ50kmに位置する明朝時代の13人の皇帝の陵墓です(1369年~1644年)。霊廟は完璧に保存されており各皇帝の共同墓地であることを裏付けています。長陵定陵昭陵の3ヶ所と参道の神道のみが、一般公開されています。

入り口広場

私達が見物したのは”定陵”のみでした。
本来なら地下の墓陵も見物できるのですが、当日は工事中ということで、残念でした


奥に見える高い建物の地下に棺が安置されているようです。



展示室では昔ながらの女官?の衣装をまとった美しい女性が出迎え、質問に答えてくれました。


凄い刺繍が施された衣装。 今でもとても綺麗でした。


           金の王冠

他にも沢山の展示物がありましたが、写せなかったりピンボケだったりで、アップできるのはこの2点しかありません。

私の今日の目的は「万里の長城」ですから、夫に「あなたまだ行かないの?」「まだなの?」と言いながら、心は次に向いていました。
しかし、ガイドさんからはなかなか次は”万里の長城”ですの声は無く、連れて行かれるのは「翡翠館」「真珠館」「絹の館」だったり・・・。
とうとう痺れを切らして夫にガイドさんに尋ねて貰いました。

ところがです、ガイドさん曰く「最初に行ったのが”長城”ですから、今日はこれで帰ります」
えっ!?”長城”には違いないでしょうが、私の行きたかったのは違う”長城”なのです。

夫に不満をぶつけます。「どうしてもう少しきちんと聞かなかったの?」
仕方が無いので改めて明日出直すと言う事にしました。
1度行った事のある夫は「あまり変わらないよ!」と、予定通り行動したかったようでしたが・・・。

やはり、中国ではきちっと最後まで確認が必要です。
少ししつこい位に納得がいくまで説明をして貰う必要があるのです。
お人好しで楽観主義の夫には一番苦手なことです。

後で偶然に分かった事ですが、”明の十三陵”と”八達嶺の長城”で一人200元足らずで行けたツアーもあったそうなのです。 私たちのツアーは300元です。

「企業とタイアップしたツアーじゃないの!?」
考えたくない事ですが、何だか騙されたような気がしてきました。


でも心配です。 あの外人さんたちはあれが本当の”万里の長城”と思っているのではないでしょうか!?


絹の館で。

繭玉を水に浸けて、蚕を取り出し広げる(水の中でも蚕は生きていてもがいていました)


広げて乾かした絹で、布団をつくります。綿のように見えるのは全部絹です。(私たちのツアーの人たちも体験しました)

この体験は良かったです。
絹の布団は
薄くて軽くて、綿や羽毛のように叩いても埃が立ちません。
何れ欲しいなぁと、思っています。

嫌な思いも残りましたが、計画していなかった”居庸関長城”に上れたし、「良かった!」と言う事で、ホテルに帰り着きました。

又此処で一つ問題が・・・。
朝慌てて出て行ったので、私は帽子をイスの上に置き忘れて行ったのでした。
きっとクロークに届いているよね!と、楽観的に考えていたのですが、届いていませんでした。
こんな大きなホテルなのに!?  

置き忘れた方が悪いのです。此処は日本ではなく、中国でした。

                                      続く