中国一妻多夫の村 5月18日の深夜にNHKテレビで放映されました。見た方いますか? 場所は中国雲南省の町から歩いて二日間以上もかかり、電話もない山深い辺鄙な村であるウォーヤ村(幸福山谷)というところです。四川省とチベットに接する標高約1000mの場所です。ここに、今なお一妻多夫の風習は残っています。ただし、夫は誰でも良いというわけではなくて、兄弟に限られているようです。その理由は生きるための昔ながらの智恵だったようです。 村の人は昔から山羊などの家畜を飼い、麦やトウモロコシを育てて生計を立てています。村人は子供を学校にやるのが困難なくらいに非常に貧乏なのです。働き手は男で、女は子育てと家事を行います。テレビでは二人の兄弟が一人の妻と結婚したケースが紹介されていましたが、三人の兄弟が一人の女性と結婚する場合もあるのだそうです。男一人が一人の女性と結婚したのではとても食べてはいけないので、男二人が一人の妻を持つことになったようです。これはもう数百年以上も続いているのです。 ウォーヤ村に住んでいるのが、少数民族のナシ族です。彼らは現存している唯一の象形文字であるトンパ文字を使い、トンパ教を崇拝しています。男二人が妻一人を共有するわけですが、大切なのは妻が分け隔てなく二人の夫に仕えることだそうです。辺鄙な村にもようやくテレビを持つ家族が現れました。新しい情報が入るようになり、そして村の暮らし向きが良くなれば、やがて一妻多夫はなくなって行くのかもしれません。
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