凡凡「趣味の玉手箱」

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新疆は石油・天然ガスの調達・企業進出の戦略拠点

2007-05-22 19:18:47 | 中国知っ得情報
中国新疆ウイグル地区はカザフスタン、キルギス、タジキスタンなど中央アジア諸国との経済一体化が急速に進んでいるそうです。現在これらの地域の豊富な天然資源の獲得に向け各国のエネルギー外交が続いていますね。そんな中、中国政府は新疆ウイグル地区が国境を接する地勢を生かして中央アジア諸国との連携を強めているのです。

中国のプラスティックパイプ製造最大手の会社は水不足に悩むカザフスタンの首都アスタナまで水不足の解消のため460kmの水道管パイプ敷設事業を実施しています。
ウルムチには自由交易市場がつぎつぎと建設されています。その一つ市中心部にある「辺疆商貿城」には、2軒のホテルと税関が隣接しており、中央アジアから訪れたバイヤーが市場で買い付けた商品をワンストップで輸出できるそうです。
テーマからはずれますが、一つ大きな問題、それは偽物のソニーのMP3(新せんで製造)が100元(約1500円)で堂々と売られていて、それがカザフスタンやロシアに行くと80-100ドル(1万から1万2千円)となるということです。

中国の民間コンサルタントの一人は、「新疆と中央アジアにはシルクロードを通じた2000年の交易史がある。石油など豊富な外貨収入があっても産業のない中央アジアに、中国企業が進出し、国家建設に協力するのは“近水楼台先得月(水辺にある高閣は月見にもってこい”という意味で、利益を得やすいことを指す中国のことわざ)」と述べ、新疆と中央アジアの経済一体化には米国や日本が追随できない地政学上の利点がある」と強調しています。

毎日新聞5月22日朝刊から

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