凡凡「趣味の玉手箱」

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少年ら強制労働・大規模摘発問題について

2007-06-23 19:02:23 | 中国知っ得情報
拙ヤフーブログで、中国山西省のれんが工場で多数の誘拐された少年が不当に働かされている事実が、明るみに出て問題になっていることを、紹介しましたが、中国政府はこの事件を重く受け止め、全国で調査に入ったとのニュースが21日の日本経済新聞朝刊の国際欄に出ていました。歯磨き粉やペットフードなどと同じく、中国に横たわる深刻な問題だと思います。
http://blogs.yahoo.co.jp/moguma1338/49280422.html

まず、この問題が中国政府や地方政府によって明らかにされたのではなくて、インターネッ上で自分の子供が誘拐、強制労働させられていた惨状を訴えて明るみに出たことが問題だと思います。日経記事を引用してみましょう。

河南省鄭州市の駅前で薬を飲まされ17歳の少年は救出直後、中国紙の取材に工場内の様子を打ち明けた。少年は監禁された約3ヶ月の間に、冷却前の高温レンガを運ばされ、大火傷を負ったという。変わり果てた息子と面会した父親は「子供の反応は鈍く、コトバも支離滅裂」と嘆いた。少年らが連行されたのは鄭州市から北西へ300キロ以上離れた山西省臨安市のれんが工場。監禁された少年は千人以上に上るとされ、食事もまともに与えられないまま過酷な労働を強いられていた。これまでに河南、山西の両省は548人を救出し、地元の検察当局が工場経営者ら主犯格の五人を逮捕。

子供が誘拐されて、強制労働させられていたという事実は、山西省に限らず、広東省恵州市、黒竜江省ハルビン市、黒竜江省伊春市でも発覚していた。そして、山西省ではなんと地元公安(警察)が口止め料を受け取っていたという証拠も発見されたという。
また、今回事件が明るみになった工場の経営者の父親が共産党村支部のトップの書記であることがわかった。

このような事態となれば、物言わぬ人民も黙っていられなくなったのである。インターネットには政府の無策を非難する記事も目立つようになってきた。中央政府は事態を重く見て、「未成年者の権利を断固保護し、社会の公平と正義を維持しなければならない」と徹底調査を指示したという。人民の意見の中には「民主的な選挙がなければ何をやっても無駄」「最高幹部が辞職しない限り悪行はなくならない」など共産党そのものを批判する記事の書き込みさえも目立つようになってきたようだ。中国政府は記事に関してはあえて削除しないなど報道規制を緩め、積極的な摘発姿勢を示すことで秋に控えた共産党大会に向けて権力基盤固めを進める意図もあったのだろう。またこの記事の裏には中国貧民層の苦しい生活も背景にあるのだろう。未成年者を自分たちの生活のために不当な条件で働かせざる得えない人々、自分の子供達を売らざるを得ない人々が、もしかするといたのかもしれないのです。

毎日新聞、日本経済新聞6月21日朝刊からエッセンスをまとめるとともに、自分の感想を記したものです。


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