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中国の石油需給

2005-07-14 12:48:50 | 中国知っ得情報
日本経済新聞7月14日朝刊から

2003年以降中国の石油消費量は日本を追い越しアメリカに続いて世界第二位。石油消費量は04年で3.1億トンと1990年の三倍近くに達している。石油消費量の急拡大は目覚ましい経済発展によるモータリゼーションの進展や家電などエネルギー消費機器の普及などが主因。

一方、中国の石油生産量は近年1.7億トン前後から増えずに推移。これは西部の陸上油田および海上油田で増産が進んできたものの、既存の主力油田の生産が老朽化により低迷しているため。主力3油田(大慶、遼河、勝利)の合計生産量の国内に占める割合は90年の7割超から04年の半分以下となっている。

国内の生産量は需要の増大に追いつかず、拡大する需給ギャップは主に中東地域からの輸入する構造となっている。中国では90年代以降石油輸入が急増しており、93年に石油の純輸入国となった。

04年に石油純輸入量は1.45億トンと前年比約5割増えて過去最高を記録。この先石油需要の増加テンポはやや鈍るものの、それでも2010年には4億トン前後に達する可能性が高い。一方先行き原油生産量が04年の1.75億トンから大きく増えそうにないことから、2010年の石油純輸入量は2億トン超に増えると推測されている。

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