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東シナ海のガス田問題の経緯

2005-10-04 17:12:41 | 中国知っ得情報

東シナ海のガス田問題の経緯


東シナ海ガス田問題:中国は経済成長に伴うエネルギー確保のため、90年代から近海で積極的な海底資源開発を進めてきた。

東シナ海は、日中の排他的経済水域が重なることから、日本は両国から均等距離の日中中間線を経済水域の境界と主張。

中国は中国大陸棚の端にあたる「沖縄トラフ」が境界だと主張。

03年8月:中国が日中中間付近でガス田開発に着手

04年6月:外相会議で日本がガス田の情報提供を要請。中国は共同開発(日中中間線から日本側の地域が対象)を提案

04年7月:日本が日中中間線付近で海底探査を開始

04年10月:北京で開かれた第1回日中実務者協議で、日本が開発中止を要求

04年12月:05年度予算案に試掘に使える調査費129億円等計上

05年4月1日:日本が春暁と断橋の鉱脈は日本側につながっているとの調査結果を発表

05年4月13日:試掘権の許可手続きを開始、帝国石油が申請

05年7月14日:帝国石油に試掘権を許可

05年8月30日:中国海洋石油が春暁は9月に生産開始、10月に天然ガス供給を開始と発表

05年9月20日:中川経産相が、天外天で生産開始を確認したと発表し、中国政府に抗議

05年10月1日:日中実務者協議で日本が共同開発(春暁、断橋を含む中間線を挟んだ両側が対象)を提案。中国は次回の協議で考え方を示すと答えたが日本提案を受け入れる気配は見られないという。

05年10月2日:1日に日本が提案した共同開発の具体的な対象は白樺(中国名:春暁)、翌檜(龍井)、樫(天外天)、楠(断橋)の四つのガス田である事を経産相が表明。中国が東シナ海で開発しているガス田は他に中国大陸に近い「平湖」があるが、地下構造が日本側につながっていないと見られることから共同開発対象から外した。

(毎日新聞10月2日朝刊、読売新聞10月3日朝刊から)

残念ながら、毎日新聞と同様に10月1日の日本提案は中国が生産開始をしてしまった今となっては、中国に全く受け入れられないと私は読んでいます。(マンガ中国入門を読むとよくわかります)それにしても中国がガス田の開発に着手した後の海底探査開始では日本の対応が遅かったと言わざるを得ません。もっと早い時期から試掘調査にかかっていればと悔やまれます。この調子でいつも中国にやられてしまうのでしょうか。






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