凡凡「趣味の玉手箱」

キーワードは中国です。中国以外のテーマは”趣味の玉手箱にようこそ”で扱っております。

11世紀に中国開封で作成された水力時計を日本の技術で復元

2005-11-10 07:47:33 | 中国知っ得情報
中国河南省の古都開封、北宋時代の1092年に国家事業として、水力で動く時計と天文観測施設を組み合わせた水運儀象台という大型装置が作られ、北方から攻めてきた“金”によって壊されるまでの約30年間使われていた。

水運儀象台は高さ11m、底面6.5m四方の楼台で、1,2階の吹き抜け部に、人形の動きで時刻を示す水時計、三階に天球儀、屋上には現在の望遠鏡に当たる装置が置かれていた。これらは連携して駆動し、望遠鏡は恒星の動きを自動的に追尾できたという。

この近代科学技術が勃興する前の遙か昔に東洋に出現した巨大且つ精密な機械である水運儀象台の模型が1997年長野県下諏訪町の「諏訪湖時の科学館儀象堂」で完成、そのスケールと精巧さが訪れる人を驚かせているという。

これは当時(11世紀)の蘇頌が書いた「新儀象法要」という設計文献を、旧精工舎が4年の歳月をかけ、解読・学会に発表、これを聞いた諏訪町が旧精工舎の技術陣など日本の匠の粋を集め、動き・音・色彩を施し完成したもの。

それにしても11世紀、中国にこのような技術があったとは、本当に驚きです。またその設計図をベースに日本の技術陣が精巧に復元したこともすばらしいと思いました。ところで、本家である開封には何か残っているのでしょうか???

(日本経済新聞11月6日朝刊技術遺産を訪ねるから)
(http://www.gishodo.jp/suiwn/suiwn.html)


最新の画像もっと見る